ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

犬山城 (岐阜県) (日本100名城) 2015.10.17


(写真は、国宝・犬山城)
中山道踏破の際に、鵜沼宿へ向かう途中、名鉄・
犬山遊園駅で下車して、犬山城を見学しました。


前頁の栄泉の浮世絵「木曾海道69次(鵜沼ノ駅
従犬山遠望)」では、犬山城から木曽川越しに、
対岸の鵜沼宿の眺めを描いています。

犬山城へは、木曽川沿いの桜並木の素敵な遊歩道
を、約20分歩いて行きます。


犬山城の天守は、日本に現存する最古の天守で、
姫路城・彦根城・松本城・松江城と並ぶ国宝です。


犬山城は、木曽川のほとりの小高い山に立って
いますが、ここは、美濃の国(岐阜県)と三河の
国(愛知県)の国境で、人と物が行き交った交通
の要衝でした。

犬山城は、戦国時代の1537年に、織田信康(織田
信長の叔父)が築いた城です。

犬山城は、信長、家康、秀吉の3人の天下人が
奪い合った城で、3回も落城、しかし天守は
奇跡的に焼けなかったそうです。

江戸時代に、尾張徳川家の家老・成瀬正成が入城
したあとは、成瀬家が代々受け継いで幕末を迎え
ました。
明治24年の濃尾地震で大きな被害を受けました
が、天守閣修復を条件に、旧城主の成瀬氏に譲渡
され近年まで”個人所有の城”として有名でした。

現在は、犬山市が管理しています。

犬山城の前の広場から、石畳の坂道を上って城内
に入ります。

(矢来門跡)
犬山城の石垣は、石を加工せずそのまま積み
上げる「野面積み」です。

犬山城の特徴は、1階の入口の右脇に、飛び出た
様に造られた「付櫓」(つけやぐら)で、天守の
入口を防御するための櫓です。
(下の写真の右側が、付櫓です。)



また、上の写真の様に、「唐破風」(からはふ)
と呼ばれる飾り屋根が、天守の優雅な雰囲気を
作り出しています。

本丸門の前で入場券を買います。
(500円:城下町の「城とまちミュージアム」
と共通券)

本丸門を入ると、天守閣は目の前です。
犬山城の外観は3層ですが、内部4階と石垣の
中の2階と合わせて6階になっています。

天守の出入り口は、天守を支える石垣の中なので、
先ず、石垣の部分の狭くて急な階段を上ります。
天守1階の中央部分には武者が控える4つの部屋
があり、その4部屋の周囲を巡る廊下は「武者
走り」と呼ばれます。



上の写真は、城主専用の「上段の間」で、この
上段の間の奥には、城主を守る護衛がいる「武者
隠しの間」があります。

天守2階の中央部は、ひと際、天井が高い「武具
の間」で、三方に、鎧・兜・槍などを収納する
武具棚があります。

天井が高いのは、長い槍を扱える様にするため
です。


天守3階は、天井の低い「唐破風の間」で、
外から見える「唐破風」の裏側にあたります。


そして、いよいよ最上階の天守4階です!


眼下は、木曽川の雄大な流れです。

天守の手すり(高欄)が施された廻縁(まわり
えん)からは、犬山の城下町が見下ろせ、更に
その先には、戦国時代に何度も激戦が繰り広げ
られた濃尾平野が一望出来ます。


最上階には、成瀬家初代・成瀬正成以降12代に
わたる成瀬家の城主の肖像画が飾られています。犬山城の前の広場に戻ります。


この広場から、名鉄・犬山駅への道の両側には、
土産屋、食堂などを営む城下町が残っています。




城下町の端にある「城とまちミュージアム」で、
犬山城関連の資料を見学します。







その後、城下町の端にある犬山駅へは向かわず、
犬山遊園駅に戻り、鵜沼宿見物のために、2駅
先の鵜沼宿駅へ向かいます。


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コメント一覧

更家
中山道から少し離れますが
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
そうですね、やはり天下の名城なので、皆さん、これまでに一度は行ったことがおありみたいですね。

私は行ったことがなかったし、鵜沼宿の栄泉の浮世絵が犬山城なので、中山道から少し離れますが、迷わず、好機とばかりに立ち寄りました。
hide-san
犬山城
http://blog.goo.ne.jp/hidebach
中山道からだと少し離れた犬山城に行く元気がおありでしたね。

ボクはとてもその元気がありませんでした。
それに中学生の頃何回も行った経験が有ったためかもしれません。
更家
丹波篠山から養子に
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
へ~、成瀬家の九代は、丹波篠山からだったんですか!、意外なところで、丹波と犬山と関係があるんですねえ~。
請われて、丹波から犬山へ養子に行ったということは、優秀な人だったんでしょうね。

彦根城は、次回、訪問予定です。
中山道は、途中に有名なお城が多いので楽しみです。
丹波の國から
犬山城と丹波の関係
中山道から見る犬山城もいいですね。
尾張のお城はこの犬山城と、名古屋城に行った事があります。

成瀬家九代の正肥(まさみつ)公は丹波篠山の青山氏から養子に入り、幕末最後の殿様になった人です。

彦根城も行かれたのでしょうか?
これからの中山道と、お城楽しみです。
更家
好きなお城
4~5回も行かれたとは、よほど気に入ったお城なんですね。
そう、城下町も綺麗に整備されているので、お城とセットで訪れると、結構楽しめますよね。
もののはじめのiina
犬山城
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/d0b8bdb2d92677e81f9cca94cdd53a2b
犬山城には、縁があったか、ライン下りや日本モンキーセンターで遊ぶなどして、4-5度行っています。
天守閣から見渡す景色が雄大で、好きなお城です。

旧城主・成瀬氏の”個人所有の城”だとは、知っていましたが、いまは犬山市が管理しているのでしたか・・・。

城下町は、ずいぶんと整備されているようです。^^

更家
犬山祭
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
そうですよね、地元ですから、私が熊本城に何度も行っている様に、Komoyo Mikomotiさんも、犬山城に何度か行っていらっしゃるんですよね。

犬山祭のときは天守閣入場制限ということは、凄い賑わいで、城下町も盛り上がるんでしょうね。
Komoyo Mikomoti
犬山城
http://blogs.yahoo.co.jp/ya3249
犬山城に行かれたんですね。
たしかに近くまで行って素通りはもったいないですね。

ブログには書いていませんが、
私も今年の4月に夫婦で行きました。
地元なので何度か行ってますが、久しぶりでした。

その日は、犬山祭の日で、
天守閣も入場制限で、かなり並びました。
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