ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

甲州街道を歩く( 05-3:府中から日野へ ) 2020.10.20

(写真は、多摩川の「日野渡し跡碑」)

”野暮ったい”という言葉の語源となった「谷保(やぼ)

天満宮」を出て、引き続き、日野宿へ向かいます。

暫く歩いて行くと、左手に上の写真の「南養寺」が見えて

来ました。

南養寺の参道口には、上の写真の石像と、下の写真の

「上谷保村 常夜灯」(1794年建立)がありました。

 

常夜灯には、秋葉大権現、寛政六甲寅年四月上谷保村、

天満宮、榛名大権現、と彫られています。

大正時代までは、村人が、当番で、毎夕、灯りを点していた

そうです。

少し進むと、矢川橋があり、橋の手前に写真の「五智如来像」

がありました。

説明版によると、五智如来とは、仏教の5つの智(大円鏡、

妙観察、平等性、成所作、法界体性)を備えた仏像のこと

だそうです。

 

更に、暫く歩いて行くと、上の写真の「元青柳村 常夜灯」

(1799年建立)がありました。

 

説明版によると、 江戸時代には、村を火難から守るために、

火伏の神を祀った「秋葉神社」の常夜灯を、各村の油屋の

近辺に建てたので「秋葉燈」とも呼ばれていた、とあります。

 

常夜灯には、榛名大権現、正一位稲荷大明神、寛政十一年九月

施主村中、と彫られています。

昭和初期頃までは、村の人々が、毎晩当番で、ローソクを

一本ずつ点していた、とあります。

 

また、暫く歩いて行くと、下の写真の五又路に出ました。

左折が甲州街道(国道20号)、左斜めが新奥多摩街道、

右端が立川通り、そして新奥多摩街道と立川通りとの間の

斜めに入る狭い道、と道が4つに分かれるのですが、

旧甲州街道の表示が無いので、どの道を行けばよいのか?

 

う~ん、参ったなあ~・・・

携帯を取り出して、インターネットで調べます。

どうも、上の写真の右端の赤い色のガソリンスタンドの

左脇から入る「新奥多摩街道と立川通りとの間の斜めに入る

狭い道」で、奥多摩街道と表示があるのが旧甲州街道

みたいです。

 

五又路を右から2つ目のこの道路に入ります。

 

この道を少し歩くと、旧甲州街道の標識が見つかりました。

この標識に従って、三叉路を左折します。

何となく旧街道らしい雰囲気です。

 

 

更に、旧甲州街道の標識に従って、新奥多摩街道を横断して

行くと、下の写真の「日野渡し跡碑」がありました。

 

 

説明版によると、この辺りは、大正15年までは橋が無く、

船渡し(日野の渡し)だったそうです。

 

少し歩くと、正面に多摩川の堤防が見えてきました。

 

 

この多摩川の土手に上って、「立日橋」を目指して歩いて

行きます。

 

「立日橋」は、立川市と日野市に架かる橋なので、両市の

頭文字を取って「立日(たっぴ)橋」とネーミングされた

そうです。

う~ん、安易なネーミングだな~・・・

 

橋の上を走っているのは、多摩モノレールです。

 

立日橋を渡り終わると、日野渡し跡碑の対岸の辺りの土手に、

写真の「日野渡船場跡」の説明版がありました。

ここから、日野市に入ります。

暫く歩いて行くと、左手に「東の地蔵」が見えて

来ました。

この「東の地蔵」が、次の日野宿の入口の「東口(江戸口)」

です。


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コメント一覧

ウォーク更家
iinaさんへ
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
ええ、”野暮ったい”という言葉の語源となった「谷保(やぼ)天満宮」の話は、人に話すのによい話題かもしれませんね。

そう、最近のスマホのアプリは便利で、道に迷っても簡単に誘導してくれるのでありがたいです。

確かに、多摩モノレールの形は箱みたいですね。
iina
(ウォーク更家) さん へ
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/c5940baa222bed25d5119dd91d105a28
> ”野暮ったい”という言葉の語源となった「谷保(やぼ)天満宮」
へぇ~なトリビアな話題ですね。^^

> どの道を行けばよいのか?
いまはスマホで検索して、進むべき道を誘導してくれるので便利です。

その昔は地図を見て、それでも分からないときはヒトに尋ねてました。
地図には、国道や県道に色がついてましたから、道にも色をつけたら迷わずに済むのになぁと思ってました。

多摩川を渡す橋の上を走る多摩モノレールが、「箱」のようです。

hide-san
千手観世音菩薩
https://blog.goo.ne.jp/hidebach
千手観世音菩薩像の庚申塔かもしれません。

板橋の庚申塔に「千手観世音菩薩」像の庚申塔があります。
その場合、「千手観世音菩薩像」の裏側に庚申塔と書いてありました。
ウォーク更家
厄除け千手観世音菩薩?
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
確かにご指摘の通り、写真を見直してみると、下に三猿がいる典型的な青面金剛ですね。

寺の説明版の厄除け千手観世音菩薩は境内の他の像の説明だったのかもしれません。

ご指摘、ありがとうございます、説明をぼかして訂正しました。
hide-san
厄除け 千手観世音菩薩
写真の「厄除け 千手観世音菩薩」を見ると、青面金剛の屋根付きの庚申塔のように見えます。

下に三猿が居て、屋根の下に太陽と月はありませんでしたか?
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