ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

バスで行く東海道「第8回-2」(有松・鳴海宿) 2012.11.3

第8回のバス旅行の続き(-2)で、有松・鳴海宿です。
”一人旅”で取り上げなかった場所をご紹介しますので
「40:鳴海宿 2011.12.31」ブログと併せてご覧下さい。

「40:有松・鳴海宿」
・桶狭間古戦場跡
小さいけれども綺麗に整備された公園です。
 1560年、今川義元が率いる大軍2万5千に対し、約十分の
 一の軍勢で挑んだ織田信長が、天候の急変を機に、この
 桶狭間で休息していた今川軍に奇襲をかけ、今川義元は
 あっけなく戦死し、織田軍が圧勝します。

(今川義元の墓)
 この古戦場跡公園の向いの高徳院の階段を登ります。

 境内には、写真の今川軍の本陣跡の石碑が建っています。

宅地開発が進んでいて、この辺り一帯が平地に見えたので、
 山の急斜面の下の桶狭間を織田軍が急襲した、と言う話も、
 ピンときませんでした。
でも、この高徳院の境内から見渡すと、確かに、古戦場跡
 公園が、周りの岡に囲まれた窪地になっている感じで、
 織田信長が、この古戦場跡公園で休息していた今川軍に、
 奇襲をかけたときのイメージが湧いてきました!
・有松の町並み

 広重も描いた江戸時代末期の土蔵造りの家屋が10数軒
 残っていて、市の町並み保存地区になっています。

 江戸時代には、絞りの問屋が集まり、有松絞りは、有松宿の
 名産だったそうで、今でも、有松絞りを売る店が点在して
 います。
 色鮮やかな有松絞りは、持ち運びに便利な東海道のお土産
 として、旅人の間で大評判となり、有松・鳴海を訪れる
 女性たちは、こぞってショッピングを楽しんだそうです。
(井桁屋)


(絞りのお店)


・有松・鳴海 紋会館(資料館300円)

 有松絞りの歴史、工程、技法を実演を交えて分かり易く紹介
 しています。





 


 お土産に、上の写真の有松絞りを買いました。(1,050円)
バスは、有松宿(知立と鳴海との間の宿)から鳴海宿へ向かいます。
・鳴海宿・本陣跡

 鳴海宿は、有松宿に比べると、古い町並みは、ほとんど
 残っていません。
 写真の本陣跡も、あやうく通り過ぎそうになりました。
・誓願寺

 誓願寺にある芭蕉の供養塔は、芭蕉が亡くなった翌月に
 造られた最古の供養塔だそうです。

・笠寺の一里塚

 この一里塚の老榎は、枯れかけていましたが、市が
 200万円で幹に空いた穴をふさぐ手術をしたところ
 見事によみがえったそうです。

・笠寺観音(笠覆寺:りゅうふくじ)
 十一面観音を祀る笠覆寺が荒廃し、観音像が野ざらしに
 なっているのを、哀れに思ったこの土地の長者の家に奉公
 していた下女が、雪の日に、この観音像に笠をかぶせた
 のが、笠寺観音の由来です。



 この下女は、なかなかの美人で、そのために、下女の仲間
 では、妬まれていじめられていましたが、後に、時の権力者
 ・藤原兼平に、見染められて妻となり、玉照姫と呼ばれる
 様になります。

 兼平・玉照姫夫妻は、この観音像のために、笠覆寺を建築
 します。

 それ以降、笠寺観音は、縁結びの神様として参拝客が多い
 そうです。


 特に、玉照姫の様な、玉の輿を狙っている女性の方は、
 どうぞお参り下さい?

 この笠寺で、織田氏の捕虜の徳川家康と、今川氏の捕虜の
 織田信宏(織田信長の兄)との人質交換が、行われました。
 写真はその人質交換(注)の記念碑です。

 (写真向って左の織田信宏は18歳、右の徳川家康は8歳)
 今川側は交換が終わった後、鍬(くわ)形かぶとの大将を
 先頭に笠寺観音にお参りをすませ、徳川家康を連れて駿河に
 帰ったそうです。
 記念碑によると、笠寺地域で行われている鍬形祭りは、この
 鍬形かぶとの大将の故事に由来するそうです。
(注)人質交換
    弱小国・三河の松平家は、隣の強国・駿河の今川義元
    へ、人質として松平竹千代(後の徳川家康)を差し
    出すことになりました。
    ところが、今川へ向かう途中の人質の竹千代を何と!
    
    尾張の織田信秀が強奪したのです!
    烈火のごとく怒った今川義元は、織田信秀の長男
    ・織田信広が守る安祥城を攻め落とし、信広を
    捕虜にして、織田方に対し、竹千代と信広の人質
    交換を要求しました。
    これにより、竹千代(家康)は今川の人質となり、
    これ以降、今川家の駿河・遠江・三河の支配体制
    が確立しました。
    この支配体制が崩れるのは、織田信長と今川義に
    よる桶狭間の戦いです。

・浮世絵
 浮世絵には、有松絞りを売る店が描かれています。

 有松絞りのお客ということで女性を描いたのでしょうか。

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