おかしいなあ~?
何かいやなことがあるに違いない!
教師の直感でした
この2ヶ月唾を吐きかけることも無く 無事に過ぎトラブルも何も起きていません
同じ小学校から来た生徒が 何くれと無く気配りをしてくれていたのでした
新しい友が出来て自分の事で精一杯になり ちょっとHさんのことから気持ちが離れ
新しい出会いを謳歌していたのだと思います
誰を責めるわけでもありません
教科担任制は 朝の会が終わると 次々に時間割のままに動き 終わりの会まで
ゆっくりと観察ができないまま過ぎていきます
短い時間では解決できないし ゆっくり学活の時間を取ろうと
その時を待ちました
「新しい友達が出来ましたか?
毎日が楽しいですか?」と言う 問いかけから入っていきました
「ここ毎日のように朝の会に来ると Hさんが先生を待っていてくれます
笑っているように見えるから 先生のことが好きなのかな~とも思うけど
どうも違うのではないかな?と感じるのです
Hさんのことでわかることがあれば 無記名でいいから教えてください」と
事実探しに入っていきます
「心当たりのある人がいて 自分のいけないことに気づいたのならば
無記名でなくってもいいのですよ
悪かった!ごめんなさい~と反省をして 2度と繰り返さないと誓うなら
Hさんも許してくれます
知らん顔で通す気なら それはそれで間違いをきっちりと教えてあげます
入学した翌日にいじめは許さへん!といった意味を分かるように教えてあげましょう
Hさんが喋らない人だと分かってするいじめは 一番性質が悪く卑劣ですから
とことん目が覚めるまで家庭訪問をして 性根を入れ替えてあげましょう」
とちょっと厳しく迫ります
みんな真剣な顔になり これはやばいぞ!と言った顔つきです
「悪いことをしたということは 人が見ていなかったら良いのではなく
自分が一番良く知っているのです
自分をだまし自分を信じられなくなったら 何をあなたは信じるんですか?」
一枚の紙を前にして 次々に間をおいて 投げかける言葉を聞きながら
自問自答するゆさぶりが 反省を促す時に効果があったと私は思っています
「小学校時代のHさんをよく知っている人は Hさんとの思い出も教えてください」
学級で大事にこの子はされていたのだと思えたとき 家族はどんなに感謝なさることか!!
長男の卒園式で 別れを惜しんで大泣きしてくださる若い保育士さんの姿を見たときに
うれしくってありがたくって喜びの涙を私は流しました~と自分の経験を語りました
「子どもをここまで大きく成長させた陰には、目に見えないご苦労があったはず~
Hさんのお母さんのお話は先生が聞いてくるから、この次の時間はあなたが13歳に
なるまでの苦労話をお家の人に聞いてきましょう~」と次時の学活の予告をしました
列ごとに後ろから集めてくるので筆跡を見れば おおよその見当が付きます
まだ中1ですから そこは純なもので つじつまの合う反省文が出てきて
前号に述べたようなことを把握できたのです
次時の学活まで徹底して人をいじめる怖さを説きました
あなたの運命を変えてしまう恐ろしい行為だと・・・
「いかに一人一人は大事に愛され祝福されて大きくなってきたか
13歳まで大きくしてもらえたということは 無くてはならないかけがえのない宝だと
親は思っている証拠です。
世話をしなかったら人間の子どもはすぐに死んでしまいます。
牛や馬なら自分の足で立ち母乳を飲めるけれど、そこまでになるには人間は
何ヶ月も何年もかかり、オムツや入浴や体温の調節など、周りのお世話がなければ
大きくはなれないのです。
一人の人間はそのお家の大きな宝物なんです
いじめてよい人なんて誰一人いません
一人の子どもには2人の親がいて 幸せを願っておられます。
その親にはまた2人の親がいて 4人が幸せを心から願っています。
倍倍と増えていき、20代遡ると親の数は百万人を超すのです
百万の人の祈りのこもっている人を あなたはいじめたり泣かせたりできるのですか?
この子を見守っている百万からの先祖を敵に回して
幸せになんかなれる道理がないでしょう~!!
人を喜ばせてあげたら、百万からの先祖が感謝して喜んでくれるのですよ
なんでも思い通りに願いのかなう 運命の良い人になりたいとは思いませんか~?」
私独特の根拠のない話ですが そう信じているから真剣に話してきかせるのです
分かったようで分からない話ですが それでも静かに聞いてなるほど~と頷いています
まさに鉄は熱いうちに 機会をとらえて~です
「テストを受けに行って、知っていることばかりが出たら答えられますよね
知らなくってできないことが多い中で 自分の得意な分野を 試験科目にしてもらえたら
合格できるのです
10年前に東京で保育士の試験を受ける時、ピアノの試験科目がありました。
音声言語でも選択可だったから合格できたのです。」
と体験も添えて話しました
説得力はかなりあります
「自分に厳しく人には優しくって続けていると 運命が良くなる近道なのです
今から実行できたら素晴らしい人に皆なれますよ」と中1の子どもを前に説きました
いろんな行事を組むときも 真ん中にHさんを据えて みんなで真っ先に彼女の出来そうな
部分を考え決めるのです
体育大会でも全員参加したら 参加点数が入る仕組みに計算されていました
水泳大会もしかりです
弱い子にきつい種目を残して選手を決めるから 当日休んだり棄権したりで参加点は
つきません
全員が揃ってこそ美しいメロディを奏でることが出来るのです
まったくその通りの学級が出来上がっていきました
優しいことをすれば 花が咲く
命をかけてすれば 山が生まれる
うそではない ほんとうのことだ 「花さき山」より
明日に続く~♪
高原の輝きです
PS
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