goo blog サービス終了のお知らせ 

人間賛歌・もっちゃん4649

幸せを願っていた証し

年賀状のやり取りをしている人とはみんな癒しの出会いの思い出があります。

だから年1回の交換で安否を確かめ合って思い出をよみがえらせ心を温めているのでしょうねえ~
教え子といい、同僚といい、懐かしさは同じ重みで心にあります。

癒しの出会いは辛いことを共有しあえたものほど強い絆で結ばれているのだと思います。
激動の時を一緒に過ごしたからこそかけがえのない宝物として温かく刻まれていくのです。

人相手の仕事に携わることが出来て、たくさんの癒しの出会いを色褪せずにいつまでも鮮明に思い出せるのはそれだけ真剣に幸せを願っていた証しでもあります

癒しの出会いの3章もエンドレスほどありますし、いったんここで終わろうかと思いましたが、ちょっと横道にそれますがT教師と連れ合いの部下のMさんのことに触れておきますね~

今尚足を向けては寝られないくらいに感謝しているってお話を聞きますからね~

昭和60年前後のことでした。

新学期の準備の職員会議が連日行われている時に、時間割係の担当者は昼食後の休憩も取らずに時間割の検討をしていました。
弁当箱を洗おうと横を通った時に、「T先生の時間割はなるべく3時間目以降に組まないといけないねえ~」という声を耳にしたのです。

私よりも8歳年上なので、体調でも悪いのかしら~?と気になりました。
山の学校を下りてきて以来、ご縁の深いお世話になっていた方なのですぐに確かめに行きました。

3月の10日にご主人が肺癌の手術をして、その直後呼吸困難に陥りガラスの箱の中に入れられて植物人間になっているんだと聞きました

呼吸を忘れているので、ドイツからガラスの箱を1億円くらいで取り寄せたら生き続けることが出来るのではないかと担当医から言われているそうです。

不動産を処分したらそれくらいは作れるし、息子と3人暮らしなので生きていて欲しいと思っているのだと~

「数学の教師なので、霊の話など信じないかもしれないけど、主人が5年前に肝機能低下の末期で肝臓癌だという宣告を受けたことがあり助けていただいたのですが、先生は信じられますか?」というと、
「息子も東京の大学に戻らないといけないけど、主人の容体が最悪なので動けないし、ほんとうに藁にもすがりたい思いなんです~!!」と必死におっしゃいました

日曜日に連れ合いが連れて行くことに話が決まり、T先生を病院玄関前まで迎えに行ってくれました。
人助けと聞けば、彼は何をさておいても優先させる人でした。

4月11日のことです。
生霊が邪魔をして、さも肺癌のように見せかけ誤診させたそうです。
悪くないところを手術で切り取ったから、たちまち呼吸困難になり、死に追いやられているのだと言うことでした。

生霊は勝負が早くたちまちに命を絶つそうです。
霊能者の力で除霊をしてもらい、この月末には退院できますよ~と言う話だったと連れ合いに聞きました。

翌朝学校で感想を聞きました。
「大変お世話をおかけいたしました~
せっかくのお休みのところを済みませんでした~」とひとしきりお礼を述べて、

「助かるといってもらって少し安心できたのですが、今月末には退院できますよ~って言うお話にはちょっとね~?」と言葉を濁していました。

喉に穴を開けてチューブで栄養食を流し、呼吸は自力では出来ていないことを知らないから言えるのだと半信半疑の面持ちでした。

私も笑って、「そうですよねえ~」と合わせていたのです。

2日後の水曜日の午前中、緊急連絡の校内放送が入りT先生の呼び出しがありました。
急変したのかも~?と私も授業中でしたので、気が気ではありません。

終了のチャイムが鳴り急いで職員室に帰ると、T先生がみんなに説明をしているところでした。
「息子からの連絡で、父親が歩いてみたくなったと言い出し、喉のチューブをはずしてもらって廊下の手すりを持ってゆっくりと今歩いているんですって~!

看護婦さんや先生方は奇跡が起きた~~と大騒ぎしているそうです~」と興奮した口調で喜びで顔を高潮させて話しておられました。

嬉しい急変にみなもほっと安堵して、すぐに病院に行ってあげてください~となったのです。

機械をはずしても呼吸量が正常値に達しているのかを確認して、その日から大部屋に移れました。
4月14日のことでした。

流動食を流していた喉の穴もガーゼ交換に外来で来たら問題ないし、月末の退院が実現できたのです~

現在75歳くらいで二人仲良く旅行を楽しんで悠々自適な生活を過ごしてらっしゃるのですよ~

明日に続く~

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「癒しの出会い」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事