人間賛歌・もっちゃん4649

柱時計 (追憶の日々)


お父さん 5年前の7月末の話です

聞いてくださいね


バリアフリーの家も 見事に予定通りに完成しました


設計は大阪のゼネコンの専門家にお任せしたので 

至れり尽くせりの細やかな心配りが感じられ これがバリアフリーなのかと

来客すべてが驚いていました


県の建築事務所から査察に見えて 満点のバリアフリーの家だから

広報に載せたいという申し入れがあったほどです


皆が真心を寄せて下さり 見事な別荘が堂々と完成しました


母も大喜びしています

トイレや洗面所の水の出し方から お風呂の入り方など

一人でやってみようという意慾が感じられます


まず電気のスイッチの場所や ドアの開け方なども新しく覚えないといけません


玄関横の右側の11畳が 母の部屋です

寝起きが楽なようにベッドにしました


家の中はフロアが主なので リハビリ用の押し車を用意して 疲れたら簡単な椅子も

ついているし あちこちと探検して歩く運動ができるようになっています


遮光カーテンなので寝心地がいいのですが 真っ白な壁に 

きれいな照明器具の中での目覚めは 母には見覚えがないので

「さあ、ボチボチ帰りましょう。」と 言い出した時には驚きました


旧い家具は出来るだけ使わないようにと考えていましたが

部屋の周囲には黒い整理箪笥や 机や 整理戸棚をおいて

中には母が手芸でこしらえた 数かずの折り紙作品を並べました


お父さんの愛用していた 整理小物入れも 母の大事な宝物です


白い壁と 黒い家具は変な感じかな?と心配したけど なかなかアンティックで

素敵な部屋になっています


アンティックといえば お父さん!

二階建ての130年前の納屋も 8月末までには解体整理してもらって

駐車場にするのですが 片づけをしていてお宝を発見しました~


まず岡城の中川公の紋の入った鬼瓦と 庇瓦2枚はきれいに洗って

床に飾って家宝にしました


お城の紋の入った瓦があるというのは 

祖母の里が武家の出だったと聞いたことがありました


品の良い顔立ちの祖母でしたから まんざら嘘ではなさそうです


二つ目のお宝は 藍色の風景画の大きなお皿が2枚出てきました

かなりの年代物です

銘もありました

これも家宝ですね


最後は 旧い古い箱に入った柱時計です

小さい時に見慣れていたそのままの形で 階段の下の棚から出てきました


従兄弟が骨董品収集の趣味を持ち 鉄瓶や火鉢やランプなど持ち出したのは

承知していたので もう値打ちのものはないと思っていたけど

何よりもうれしい発見でした


子供の時 脚立に上ってネジを巻くのは 私の役目でした

ネジを巻くと ボーンボーンと時報を告げてくれます


きれいに拭いてネジを巻いてみました


50年前と同じ 寝ぼけたような のんびりしたボーン ボーンという静かな音色でした


何よりもうれしい発見でした!!


お父さんも この時計に見守られながら 育ったのではないかと思います

妹たちもきっと喜ぶはずです


歴史のあるものを処分するのは簡単だけど

「愛用してきた思い出の品は 守っていかねば~!」と思いました


3つの品は家宝として 息子たちにも伝えていきますので

安心して下さいね


ベニカラコです





PS

置手紙のことづて欄が不具合中ですので、

コメントの設定を開始したいと思います。


皆様のお声を楽しみにお待ちしています(*^_^*)






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