これはただ事ではないと (2006-11-18 の自分史より)
サツキの植え込みの上にふんわりと支えられ、足だけは地面に
当たったので大腿部が複雑骨折でしたが、不思議と
そのときも流血はなかったそうです。
大きな事故で2回とも流血もないし、これはただ事ではないと
私を思い出したと言うわけでした。
Kさんと出会ったのは40歳の時でした。
連れ合いの難病も10年に一度くらいに再発と思えるような
悪化の時期があり、38歳の時が最悪だったのです。
「もうだめだ~!」と八代亜紀さんの「ともしび」と言う歌を聞きながら、
通勤の車の中で涙を流していた時期でした。
あなたの命のともしびが
もうすぐ消えると聞かされた~♪
家では家族の目がありますから、泣き場所は通勤の車の中でした。
私には泣き場所もないとよく思っていましたねえ~、その頃は。
昭和55年の春でした。
たけのこ採りやツクシ採りを 特にこの春は親子でしていました。
来年はもう出来ないだろう~と思いながら・・・
「3人も子どもをお前に産ますのではなかった~」と
しみじみと連れ合いが悔やんでいたこともあったのです。
悲痛なうめきですが、だから私は頑張れると思っていました。
そんな中を導いてくださった霊能者ですから、無神論だった私も
信じられない事だけど こんな世界もあるのだと
実感できていました。
その直後の担任だったので、感激が強く残っていた
時期だったのです。
息子たちは高1・中1・小4でした。
我が子に語るような真剣さで命の授業をしていたのでしょうねえ、きっと!
連れ合いは連絡を取って その10日後にKの母親と出かけていきました。
受験祈願をありとあらゆるところにお参りをして
お札をもらい祈願しておきながら、合格したのにお礼参りに
来ていないと言う知らせだったそうです。
お札も机の中に放りっぱなしにしているし、お礼参りの仕方なども
丁寧に教えてもらったそうです。
きちんと親が実行したら健やかにして 3ヶ月以内に返してやろうと
言う話だったと聞きました。
5月24日のことでした。
私は昔から雑記帳と異名がつくくらい日にちと名前を
覚えていられる特技があったので、今もそうなのです。
1学期の終わりに3者面談があり、通知表と夏休みの
過ごし方などを話し合うのです。
私は2年5組で、Kの妹は6組でした。
7月16日の午後、次の面談を待つ少しの時間に、
Kの母が廊下を通りました。
一人だと見たので、「先生、20日にKが退院できるのですよ~」と
うれしい話を聞かせてもらえたのです。
5月の時に3ヶ月と聞いて とてもありえない~と内心で
思っていたのだけど、それ以上に早い2ヶ月とは!
大きな驚きでした。
大学も休学願いを出しているから、元気になり次第
行けますから~と聞いて、安心したものです。
不思議なことって本当にあるんですよ。
教え子との追憶ではないけれど、同僚の数学のT教師のご主人も
鮮やかな助けを受けた一人でした。
家庭科のN教師の姉にも助かってもらいました。
3番目の妹もその一人です。
元気になって仲人をして差し上げた 会社の部下のMさんも~。
死を宣告されるくらいの重篤な状態からの生還ですからね。
また時間があったら横道でお話できるかもしれません。
その当時は助けてもらえたうれしさで、病気で悩んでいる人に会うと、
紹介して 連れて行ってあげました。
それが助けていただいた恩返しだと心から思っていましたから。
金儲けや商売でないと信用してもらえているから、見事に不思議と素直に
聞いてもらえ 喜びをつかんでいただきました。
そんな喜びを連れ合いの横にいて たくさん体験できました。
Kさんと同じクラスにYさんもいました。
Yさんが音大の3回生になっていた正月のことです。
年賀状は10円の電話で挨拶できるのだから、学生の間は
無駄遣いをするな~と毎年言っていたので、
大学生になっても守っている生徒がいて、その中の一人でした。
初詣から帰った11時過ぎに、Yから電話がありました。
「Yさん、おめでとう!
良い年を迎えられましたか?」というと、
「先生、私の家にはクリスマスもお正月もないのです
姉が死にたいといって包丁を持って暴れるし、取り上げると
電気のコードを持ってトイレに篭もり、首を絞めようとするし・・・
母と二人で見守っている毎日で疲れ果てているのです。
助けてもらえませんか~」
と言う内容でした。
包丁を持って 私が死にたいのに死ねないのはYちゃんたちが
邪魔をするからだと暴れる時は、隣の人にも押さえてもらわないと
母と二人では無理なんだと話します。
地獄のような日々が11月くらいから続いているのだと・・・
明日に続く
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