人間賛歌・もっちゃん4649

自立と社会参加を

53歳の時にI ちゃんとRちゃんに出会いました~

I ちゃんは知的障害児学級です~
6年生の3学期に何回も担任と中学校の下見に来ていました。

制服が学生服に変わること~
これが一つの関所です。

体操服ならゴムになっているからトイレに行きたい時はサッと下げれば用を足せます。
学生服のズボンはチャックを下げる動作ですから、まだ一度も体験したことがありません。
ベルトつきのズボンも初めての着用ですから、慣れてもらわないといけません。
大事な6年の3学期の体験学習が始まりました。

二つ目の関所は通学路が倍以上に遠くなること~
綺麗な音に鋭く反応し、選挙の応援カーなどの声は聞くに堪えない騒音と感じるらしく両耳を塞いで立ち往生してしまうI ちゃんです。

手提げ鞄は危険ではないか、ナップ登校にしないと無理ではないかと思われ、その見極めも担任が引継ぎまでにしてくれました。

いよいよ入学です。
人懐っこい照れ屋のI ちゃんでとっても穏やかな性格ですので癒される思いがいっぱいの毎日でした。

入学直後の音楽の時間は校歌を毎時間練習していたのでしょう~
ある朝、みどり教室の方からキーボードのピアノ演奏で、それもきっちりと前奏から3番の終わりまでの校歌が流れてきたのです。

綺麗な和音も響いています

音楽教師そのものの奏で方なのです。

それがI ちゃんでした
別に必死で鍵盤を見ているのではなく、顔は私たちの方を見てニコニコ顔で~

すごい才能の持ち主であることを見せ付けられた思いでした。

夏休み中に高2の姉がピアノの発表会の練習曲を弾き始めたそうです。
1週間もしないまに弟が綺麗に引き始めるので、「もう、いやになる~」と姉が怒るそうですよ~

エーデルワイスや聖夜などリクエストを出すと生演奏でそれはそれはうっとりする和音が響き、癒しの時間をたっぷりともらえていました~

母親は大阪市内の教職でしたので、卒業後はそこの市吹のメンバーになり、楽しみを持続しているそうです。
天性の才能なんでしょうねえ~

毎年文化祭の時は体育館の壇上で、ピアノ演奏を全校生に披露してくれました。
顔はにこにこと聴衆の方に向けたままですから、みんなのオドロキと言ったらありませんでしたよ~

今はI ちゃんは24歳で、作業室で仕事をしていますから、ボランティアに行けば毎日でも穏やかな柔和な笑顔に会えるのですよ~

身長がすごく伸びて、180くらいあります。
簡単な挨拶やお話はできますからね~
名前は覚えてくれています。

Eちゃんも同じ作業室で働いています。
自閉的傾向が強いから、言葉は身についていません。

弟は教職を目指しているときいています。
今は大学3回生くらいですね~

「地域の中で生き、自立と社会参加を」という当たり前のことが実現することを願って、努力を続ける人たちと関わりながら、ともに生きていきたいと強く今も願っています~

明日に続く~

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