白砂糖は料理の色がきれいに仕上がり、クセもないので多くの家庭で使われています。
白砂糖はお菓子や日々の料理に使用されるだけでなく、市販のペットボトル飲料にも大量に使われています。500ミリリットルのペットボトルのジュースや炭酸飲料1本に含まれる砂糖の量は30グラム以上もあります。
この白砂糖が歯に良くないのです。精製しているのでミネラルも失われています。
白砂糖を摂りすぎると、体内のカルシウムは失われ、むし歯になりやすくなります。
それは、白砂糖が酸性の食品だからです。もっともシンプルな製法で作られた黒砂糖は、弱アルカリ性の食品です。しかし、精製過程でビタミンやミネラルなどの微量栄養素を失った砂糖は酸性を示します。
人間の体内は、基本的に弱アルカリ性です。そのため酸性の食品が体内に入ると、中和するために体内のミネラル分が使われます。このときもっとも多く消費されるのが、カルシウムなのです。白砂糖の場合、カルシウムがほとんど含まれていないので、必要なカルシウムは体内の歯や骨を溶かして供給されます。
これが白砂糖でむし歯になるメカニズムです。したがって、むし歯は口の中だけの局所的な問題ではないのです。ここが重要なポイントです。
黒砂糖のカルシウムは白砂糖の180倍以上もありますから、歯は溶けずにすむわけです。
ですから、むし歯の予防のために、家庭で白砂糖の使用を控え、市販のジュース類は飲まないように心がけることが大切です。
白砂糖に代わるものとしては、黒砂糖や質の良いハチミツ、天然のメープルシロップやアガベシロップなどをお勧めします。これらは天然のミネラルを多く含んだとても良い食材です。
カルシウムが歯に取り込まれるためには、マグネシウムというこれもミネラルの一種を必要とします。世間一般にカルシウム豊富といわれている牛乳は、確かにカルシウムはありますがマグネシウムは乏しく、逆に歯のカルシウムを溶出します。
オーストラリアやニュージーランドは牛乳などの乳製品を世界で最も摂取する国民ですが、入れ歯率も最も高い(歯を喪失している)ことが、それを示唆しています。
あるいは牛乳は体を冷やす陰性食品であり、日本人は乳糖を分解できる人が少ないという民族的体質も考慮したほうがよいでしょう。
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