110センチの視野

車椅子からの視野は地上約110センチ。
110センチの視野から見た世界を、ドリームチャレンジャーの平野もときが綴る

「次男は今、何を思う?」

2007-11-23 16:59:06 | Weblog
今話題の亀田家。父親に対する忠誠心は生半可なものではない。その忠誠心が少なくともあの日までは、息子たちにとって何よりも心のよりどころだったはずだ。そう、次男大毅が内藤との世界戦で内藤を投げ飛ばしたあの日までは。衝撃の世界戦の直後から手のひらを返すマスコミと世間の目。一転して亀田家はスターからルールを無視する愚か者集団になってしまった。マスコミに叩かれ、いきがっていた大毅は意気消沈。一年間の出場停止以上に心に抱えた傷は深そうだ。

兄弟の中で一番の落ちこぼれは大毅と言われてきた。世界チャンピオンになった兄貴と、兄弟で最も才能があると評価される三男。その二人に触発されて何とか世界戦までたどり着いた。しかし現実はそうは甘くない。まだまだ世界を狙える器ではなかったのだ。その残酷な現実を受け入れることが親子共々できず、反則を繰り返す結果となった。ある意味亀田家スタイルの限界を自ら露呈してしまったわけだ。

果たして大毅は立ち直る事ができるのか。次男は落ちこぼれが多いと言われたりもする。オレも次男だ。オレが思うに次男は優しすぎるのかもしれない。上にも下にも気を使い、周りと調和することを意識してしまうのだ。そんな自分を隠して必死に強がってきたが、本来持っていた気の優しい一面が顔をのぞかせてしまった。ありのままの自分を受け入れたとき、新生大毅のボクシング人生が始まるのではないか。「はい上がって来い、大毅!」

記)もとき


電動車椅子サッカー(パワーチェアサッカー)てなんだ

2007-11-20 21:20:41 | Weblog
こんにちは、またもやいながきです。
さて、今回は電動車椅子サッカーとは何ぞや
について簡単に書かせていただこうと思います。

車椅子バスケットはスラムダンクでおなじみの
井上雄彦さんが書かれている「リアル」ですでに有名ですが、
(gooブログにもプレーヤーの方が多いようですし)
残念ながら電動車椅子サッカーはあまり認知されていないのが事実。

電動車椅子サッカーはバスケットボールと同じ広さの室内のコートで、
各チーム4名ずつの電動車椅子の選手が戦います。
男女の制限はありません。男だろーが女だろーが同じ土俵にあがれば容赦ナシ!
ルールは普通のサッカーと同じでゴールにシュートを決めれば1点(当然…)なのですが、
ボールキープしている選手に敵二人以上が
ボールを取りにいくと[2on1]というファウルになるなど、
車椅子ならではのルールがあります。

電動車椅子サッカーの醍醐味は、
電動車椅子同士がぶつかり合う大迫力の激しさ。
100kgを超える8台の電動車椅子がところ狭しと激走し、
見ている側が「オイオイ!」「あわわわ…」
と目をむいたり伏せたりしてしまうほど遠慮なしにぶつかりあいます。
私が一番見ていて面白いのはパス。
90度以上全身をひねり、「ぐるん!!」というすごい勢いで体勢を戻し
ロングパスを出します。これがすごい…

先月ワールドカップが日本で開催されいろいろなメディアで紹介されていたので
動画を見られた方も多いのでは。
惜しくも日本は4位でしたが、
もときさんはオフィシャルライターとして参加しました。

ちなみに「110センチの視野」では
著者とも親交が深い元サッカー日本代表監督の岡田さんが
オビラーを担当してくださってます。前書きも下さいました。
ちょっとご紹介。

受け入れ準備万端!と聞かされていたコーチ研修でドイツに行かれた際、
住む部屋も車も用意されておらず、果ては
研修をうける予定だったチームまでそっぽを向き
研修の受け入れがあるチームまでご自身で探され、
家族が現地に到着しても家がないため
涙を流しながら不動産情報が載った新聞片手にドイツを歩き回った…
という裏話(?)など。準備万端という日本での情報はなんだったのでしょう?
私なら「出直すぜ」といって逃げ帰ります…

こういった経験を経て日本代表の監督となられたのですね。
右も左もわからない外国で志を成すことは
障害を持っていなくても大変なことだと語られています。

私事ですが
母校の都立三鷹高校サッカー部が今年全国大会に出るんですよ。
でへへ みなさんそちらの応援もついでによろしくおねがいします。12/30デス

110センチの視野が記事に!!

2007-11-19 14:35:23 | Weblog
こんにちは、
管理人のいながきです。
さて、11/17の東京新聞に平野誠樹著
「110センチの視野」がとりあげられました。

詳しくはコチラ↓
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20071117/CK2007111702064996.html

とりあげられて嬉しい限りですが 記者さん、
内容全部説明しちゃってるね…
皆さんぜひご覧下さい。
もときがあなたのハートに強烈なシュートをくらわすこと受け合いです。
記)いながき

電動車椅子って知ってますか?

2007-11-17 12:24:28 | Weblog
サブ管理者no2の(JUN)です。

まずは、本ブログのリーダー(もとき)の障害について簡単にお話します。

「電動車椅子」といわれてピンとくる人は案外いないのでは?
(もとき)が乗っている「電動車椅子」って100kg近くあってその名の通り電気で動くんだけど
筋ジストロフィーなど力が弱い人でも「指だけの操作」で動く車椅子なんです。
私たち健常者は普段何気なく箸やスプーンで食事をしますが
筋ジストロフィーの人は障害の程度にもよるけど
筋力が弱いので、箸やスプーンなどを持つのも大変なんです。

そんな障害を持つ(もとき)が障害者にしては破天荒なヤツなんです。
(↑ん?差別発言だったかな...>_<)
完全介助が必要なのに親元はなれてアメリカに単身留学したりするくらいだから
いい度胸してます(笑)

(もとき)のパワフルな生き様に共感するサブ管理者no2として
これから負けずにパワフルなブログつくっていきまっせ。
記)JUN

書籍「110センチの視野」発刊!

2007-11-15 11:51:08 | Weblog
こんにちは、平野誠樹(もとき)です。
筋ジストロフィーという難病ながら、
スポーツジャーナリスト、文筆業、そして電動車椅子サッカーの選手などの活動をしています。

このブログでは、オレ(もとき)と、仲間の(恵)(JUN)の三人が
『元気と勇気』を柱に話題のニュースやエッセイ、コラム、写真などを発表していきます!
どうぞ、よろしく!!

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《NEWS》

海外留学も今では珍しい話ではないですが、
オレはそんな電動車椅子生活者、俗にいう身体障害者ってやつです。
健常者のみなさんは知らないかもしれないのですが、オレのような状況の人間が海外留学するのって
とっても『異常』なことなんです(笑)
そんなオレのアメリカ留学話を一冊の本にまとめ、幻冬舎から発刊されました。

タイトルは「110センチの視野~電動車椅子のファンキー野郎アメリカ留学激闘記~」

自分でいうのもおかしいですが、奇々怪々(!!)ドラマに溢れた3年間の話です。
オレの経験や体験から、元気や希望や勇気が少しでも多くの人に伝えられればいいな・・・と思ってます。

帯や前書きには、あの元サッカー日本代表監督「岡田 武史」さんも寄稿してくれています。

人呼んで『電動車椅子に乗ったファンキー野郎』モトキの話を聞いてくれ~♪。

110センチの視野?電動車椅子のファンキー野郎アメリカ留学激闘記-平野-誠樹
http://www.amazon.co.jp/

記)もとき