昨晩、東京葛飾ホールでCharのライブを初めて観た。
Charは、自分がギターを中学2年の時にお年玉で買って、始めてコピーした曲がCharの「闘牛士」という曲で初めてCharの曲を知った。この曲をコピーした理由は、当時自分が好きだった子がCharのファンだったという単純な理由。Charは当時、世良公則&ツイスト、原田真二、と並んでニューミュージック御三家と言われ女性ファンも多かった。Charは、いわゆる芸能人的なアイドルやスターではなく、正真正銘のミュージシャンでありギタリストで、当時からギターテクは国内随一で日本人離れしたグルーブあるカッティング&ソロワークは、向かうところ敵なしというレベルだった。当時のギタリスト少年のみんなの憧れだったと思います。自分は、当時闘牛士が入っていたアルバム「スリル」を買ってスコアも買って闘牛士以外の曲もコピーしようと試みたが、難し過ぎて1曲もコピー出来なかったのを覚えている。
あれから40年。Charは、今も現役バリバリのギタリストで、ザ・ギタリスト・オブ・ギタリスト’sである続ける唯一無二の存在。
そんなCharさんですが、洋楽しかライブ行かなかった私には今まで、なかなかライブを見る機会が無くこの度、Charのライブをこの歳で初めて観る事が出来た。
ライブの感想は、一言で言えば、Charのギターは、「自分には絶対出来ねぇ!!」
・・・なんて言うか、あのグルーブは、日本人離れしているし、Charグルーブと言えばいいのだろうか?。Charをコピーしているアマチュアバンドは数あれど、本家のグルーブを表現しているギターは聴いたことが無い。上っ面コピーはありますが。
Charの初めてのライブは、ギタープレーの幅の広さがスゴイ!の一言。
オーバードライブサウンドのロックな曲、ナチュラルトーンが美しいAORな曲、カッティングキレキレまくりのファンキーな曲。また、それらの要素がミックスしてCharオリジナルな、グルーブ&フィールのギタープレー。
なんでもござれのギタープレーは、まさにこれぞ[The Char] !
ギター好きの自分としては、ライブの時間があっという間でした。
Charは、60年代のブリティッシュロックのクリーム大ファンで、クラプトンや、ジェフ・ベックなどの影響を多分に受けていると自認していたと思うけど、それ同様にR&B,ソウル、ファンクにも影響というか好きなのかなぁ?というフィールをCharのギタープレーに感じた。
いわゆるヘビィメタル系の高速ライトハンド奏法でのカッコ良さとは違う、ギターそのもののポテンシャルを最大限に引き出すギタリストだと思う。
「ギターってこんな音もあんな音も表現出来ちゃんだぜ!カッコイイだろ?」ってな感じだろうか。
それと、Charはライブの最初からアンコールの最後まで使用したギターは1本のムスタングのみ。アーミングもグワングワンやりまくり、キレキレのカッティングで弾きまくり、ソロでは渾身のベンディングをしても、チューニングが全然狂わないのだ!私は、ライブ中にCharがギターペグをいじるところを1回も見なかった。一体全体、ギターにどんな技使ってんだ?と思いました。
しかし、余談だけど帰りの電車の関係で急ぐあまり、アンコールの演奏が終わってCharさんのライブ最後の挨拶も聞く時間を惜しんで先に会場をダッシュして駅に向かったつもりが、いつまでも駅が見えないことに途中気づき、スマホで現在地を確認。夜で初めての道のため、なんと逆方向に走ってしまった馬鹿な私。結局、コンサート会場までまた戻ってきてしまい、ライブを最後まで見終わってコンサート会場から帰る人達と同じ時間になってしまうというオバカちゃんで自分にがっくり!でも諦めずに先を急いで電車を乗り継ぎましたが、なんとかギリギリ間に合ってよかった。
Charは、やっぱり日本のロック界の至宝ですね。日本の国内で伝統芸術の分野で「人間国宝」のお方が複数おられるかと思いますが、Charも、日本の音楽会の「人間国宝」だと思います。
Charさんほど、ギターのポテンシャルを最大限に引き出す技術、情感あふれるギタープレー、ギターという楽器を心底愛しているギタリストは国内にいるのでしょうか?。
Charさんは、生涯ギター弾き総時間もダントツ日本No.1だと勝手に思っておりますが、それだけのギター愛を感じます。
あっ、「闘牛士」は、もちろんやりませんでした。これ他人様が書いた、当時の事務所かレコード会社のヒット狙いの戦略曲だから。
でも闘牛士のイントロのハイコードカッティングもカッコイイですけどね。
カッコいいけど、真似出来るはずもなく私にとっては永遠の憧れなギタリストは「チャー」ではなくて、「The Char」でした!
Thank you! ♪チャカ・♫ツン・♬♬チャカ・・・・(ギターカッティングのつもり・・・)