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頬袋日記

いまいち飼育法の確立されてない動物「ハムスター」に翻弄されっぱなしの「ニンゲン」の観察記録。

「ハム研」とかについて思うこと。

2013-10-22 16:50:59 | 「ニンゲン」のことについて
今、日本で一番有名なハムスター漫画と言ったら「とっとこハム太郎」なのでしょうが、それ以前に、私が子供の頃、一大ハムスターブームを巻き起こしたコミックスが存在します。

それは「ハムスターの研究レポート」という漫画です。
とっとこハム太郎のように、ハムスターを擬人化したファンタジックな作品ではなく、あくまでも飼い主たる人間と、ペットであるハムスターの日常を描いた漫画です。

なのですが、この中のハムスターたちは、結構すごい飼い方をされています。

ケージが金網なのはまだ仕方ないとして、熱々のご飯やチョコレートを食べさせたり、汚れたからといってお風呂に入れたり、服を着せたり首輪をつけたりします。
今、こんな内容を発表したら「虐待だ!!」とハムスター愛好家は大騒ぎするでしょう。

しかしこの漫画が世に出たのは1988年。遙か昔の、ハムスターって生き物がいるらしいよ、位の時代の出来事です。その頃の飼い方を責めてみても、作者側としてもどうしようもないでしょう。
しかも、この時代にこの作者さんはハムスターの繁殖を何度も成功させています。それだけでも十分すごいことなんじゃないかなあと思います。私は、うっかり子食い共食いが起きた時の現場に立つ自信がないし、それ以上に生まれた子供をどうするかのあてもありません。
なので繁殖は今後おそらくすることもないし、複数飼いもしないでしょう。

コミックスという媒体を通してハムスターは人間たちにとってより身近になり、子供でも飼えるかのような印象を持たせてしまいました。しかし本当は、責任をちゃんともって飼えるのは、大人でも一匹がやっとという生き物です。

インターネットの相談サイトを見ると、ハムスターの飼い方についての質問がよく寄せられています。そのほとんどが、基礎的な飼育書を読んでいれば対処できる内容のことばかりなのです。そういう人が何を参考にしてハムスターを飼おうと思ったかというと、たいていが漫画だったりします。

青少年なんとか条例みたいに、漫画が若者に及ぼす悪影響云々、を言うつもりはないですが、ハムスター漫画の作者は、漫画のプロであってハムスターのプロではないんだよ、ということを、小さな子どもたちに教えてあげてほしいと思います。

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