酸素療法に用いるデバイスのページを更新
- 酸素療法に用いるデバイスには、鼻カニュラとマスクタイプがあります。
- ● 鼻カニュラ
- 酸素吸入しながら会話や食事をすることができます。酸素マスクや高流量酸素療法と比較すると、閉塞感や圧迫感は少ないです。
鼻腔から酸素を投与するため、口呼吸や鼻閉塞時には酸素投与が難しいとされています。 酸素投与量が6L/分以上の場合は、鼻粘膜の乾燥や損傷リスクがあるため使用は推奨されていません。 酸素投与量が低流量なため、患者自身の換気量に左右されやすいです。 - ● 酸素マスク
- 鼻カニュラと比較すると、多くの酸素投与を行うことができます。 鼻と口を覆う形で酸素投与されるため、鼻腔からでも口腔からでも酸素を体内に取り込むことができます。
鼻カニュラと比較すると、圧迫感や閉塞感が生じてしまいます。 酸素マスクを1?4L/分で使用すると、マスク内に呼気が貯留しやすく、その呼気を再度取り込むことによりPaCO2が上昇する危険性が生じてしまいます。 - ● リザーバーマスク
- 呼気時にリザーバー内に酸素を蓄え、吸気時にリザーバー内の酸素とチューブから出てくる酸素、マスク内の酸素を吸入するタイプです。
通常の酸素マスクに比べ高濃度の酸素を投与することができます。
リザーバーバッグ内の空気がある程度新しくなるよう酸素流量を調節する必要があります。疾患によっては、高濃度酸素投与によるCO2ナルコーシスなどの危険性がある患者さんには注意が必要です。 - ● ベンチュリーマスク
- 通常の酸素投与量は最大15L/分までですが、酸素と空気を混ぜることで、酸素投与量が30L/分以上の流量を作ることができます。 ベンチュリー効果とは、小さな出口から高圧の酸素を流してジェット流を作ると、ジェット流の周りが陰圧になります。ここから空気を引き込み酸素と空気を混合します。
通常よりも、高流量の酸素を投与することができます。 患者さんの呼吸状態にかかわらず安定した濃度の酸素投与を行うことができます。 正確な酸素濃度管理が必要な慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)や慢性呼吸不全の患者さんなどに適しています。
高濃度酸素投与によるCO2ナルコーシスなどの危険性がある患者さんには注意が必要です。
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