moonpool

魂のため息

六月の取り扱いについて

2010年05月31日 | 詩・夏
粋

間延びした時間に
退屈な感じを覚えるかも知れない

手慣れた日々を持て余し
鉛筆を齧る苛立ち
窓の外を見れば雨
・・・たまには虹

だからどうというわけでもなく
過ぎてゆく

孤独を楽しむほど成熟してはいないし
群れをなして笑うなんて気乗りしない

汗を流してすっきりと
なんてとんでもない

だからノートには落書きが多くなる


登下校の突然の雨は好き
衣替えした白いシャツが透けて
大人びた個性が垣間見えるから。

「青春です!!」

「・・・今日、虹を見た」



こんな程度でかまいませんから
六月の思い出なんて
そんなに覚えていませんから

不意に見つけた
いつかの六月の落書きは

ささやかなものだけど
意外にもあざやかな

日々の生活の
心象風景