間延びした時間に
退屈な感じを覚えるかも知れない
手慣れた日々を持て余し
鉛筆を齧る苛立ち
窓の外を見れば雨
・・・たまには虹
だからどうというわけでもなく
過ぎてゆく
孤独を楽しむほど成熟してはいないし
群れをなして笑うなんて気乗りしない
汗を流してすっきりと
なんてとんでもない
だからノートには落書きが多くなる
登下校の突然の雨は好き
衣替えした白いシャツが透けて
大人びた個性が垣間見えるから。
「青春です!!」
「・・・今日、虹を見た」
こんな程度でかまいませんから
六月の思い出なんて
そんなに覚えていませんから
不意に見つけた
いつかの六月の落書きは
ささやかなものだけど
意外にもあざやかな
日々の生活の
心象風景