MOONLIT STORY ~月夜の物語~

月明かりに照らされた惑星地球をテーマに星空の写真を撮り続けています。

佐賀の馬場桜

2009-05-18 22:29:12 | 星の写真
出張前日に強行軍で佐賀の馬場桜を撮りに行った4月初めの時のこと。


平日の夜だというのに、馬場桜の星景写真を撮りに来た人が後から後から現われた。
1人は私の横に並んで撮影。
ところが、後から来た3名は、撮影中の私のカメラの前にやってきそうな雰囲気。
馬場桜を撮影することを確認し、撮影中なのでライトを点けないようお願いした。

ところが、彼らは明りを点けたままやってきて、桜の手前で消灯。
もちろん写り込んでしまったため、撮り直し。
そして、私達と桜の間にカメラを3台立て始めた。

菜の花畑に紛れて黒いカメラと三脚は目立たないので、まぁいいかと目をつぶっていたが、カメラの設定を確かめるためにライトを点灯。
また撮り直す。

その後も何やらカメラの辺りで明りがチカチカ。赤いランプもチカチカ。
その度に撮り直す。

さすがにこれでは撮影にならない。
しかも、こちらは現像代と合わせて1枚100~200円もするフィルムを使っている。

たまりかねて明りをつけないようお願いに行った。
すると、明かりの正体は、カメラの露出ランプと液晶画面だということがわかった。
昨今のデジカメならではの問題だった。

さすがに移動してとまでは言わなかったが、撮影中のカメラの前に割って入ってきて明りをつけるなんてとんでもないことと理解しているはず。
しかし、その後もカメラは光り続け、挙句の果てに携帯で話し始める者も現われた。

私は彼らが来る1時間以上も前から来ていたわけだが、結局彼らが帰るまでさらに2時間待ち続けたのであった。



                        ~・~・~・~・~



これが一般の観光客なら、ライトで照らそうが一度も文句を言ったことがありません。
しかし、彼らは私と同じ目的で来ているわけですから、逆に同じことをされたら激怒することでしょう。
思うに、月明かりで歩き回る分には支障なかったですが、顔は見えないし、カメラがどこにあるかわかりにくい状態でしたので、相手の存在をリアルに意識できなかったのでしょう。

星景写真がポピュラーになってきてうれしい反面、このような問題も生じてきました。
撮影中のカメラの前で明りを点けないというのは、同業者なら当たり前のマナーだと思うのですが、その辺から星景写真の撮り方は広めていかなくてはいけないのかもしれません。



写真は、明りを避けるため、長時間露光をあきらめて短時間で仕上げたもの。
幸いこの一コマだけ写り込んだ明りが端っこだったので、少しトリミングするだけですみました。
彼らが帰ったあとに目的の長時間露光をしましたが、月が大きく傾いてしまって横からの光線になったため、地上が写りませんでした。


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