まもうさ短編小説、『LOOK AT ME!』をUPしました♪
まもちゃんがデートで本ばかり読んでるというのを劇場版で知って、妄想してみた作品です(笑)
今回のうさぎちゃんはちょっとだけ強気ですが、個人的には、何かしている好きな人の隣にいるというデートは憧れます!!とは言え、まもちゃんもいい加減にしないといけませんね。
駄文ではございますが、もしお気に召しましたらWeb拍手やコメントをよろしくお願 . . . 本文を読む
とても頭が良いあなたは、いつも本を読んでいる。
私にはさっぱりわからないけれど、その内容を話してくれるあなたの瞳は小さな男の子みたいにキラキラしてて、その光の先に私を捉えてくれていると思うと、私はホントにドキドキした。
二人きりのときだってそう。いつも眉間に小さな皺を寄せながら、辞書みたいに分厚い本に目を落とすの。
伏せられたまぶたの先に見える長い睫毛。
すーっと通った鼻筋に優しい口元。
美し . . . 本文を読む
短編クリスマス小説、「誰か特別な人に」をUPしました♪
イブに間に合わせたかったんですが、一日遅れてしまってすいません!
クリスマスのまもうさを考えると、言葉にできない程ラブラブか、ちょっと切ないすれ違いかが浮かびました。
それで今回は、後者を描いてみました。ラブラブなの書きたかったはずなんだけどなぁ(¨;)
とにかく、街でlastX'masを聞いて思い付いたものです。
駄文ではございますが . . . 本文を読む
“Last X'mas I gave you my heart…”
ラジカセから繰り返し流れているクリスマスソングは、さっきから数えてもう三回目になる。
一体何がめでたいのか…
恨めしそうに時計を覗き込んだら、目の前にいた先輩がわざとらしく咳込んだ。
「諦めな、5時までには終わんねぇよ。」
安っぽいヒーターだけが動いている室内は、華やかな外とはまるで別世界で、そこに積まれた書類の山は、ま . . . 本文を読む
大長編、『Good night,SNOW WHITE』が完結いたしましたー!!!
気づいてみれば、何と全24編にもなる大長編になっていて、自分でも驚きです(^^;)
しかも最後の4編を一日でUPするという暴挙をやってしまいました(汗)
ブログ形式な上に大長編なんて…読みにくいこと極まりないとは思いますが、一人でも多くの方に喜んでいただければ本当に幸せです♪♪
この小説で描きたかったのは、いわゆ . . . 本文を読む
「次のニュースです。」
昨日までの寒さが嘘のように、新春の色が街に色づく。
黒い幹の上に小さく実った桃色のつぼみが、今年も春を教えていた。
いつものようにコーヒーを入れながら眺めたニュースでは、昨晩起こった奇跡を報じている。
「通り魔事件の続報です。全13名の被害者の女性たちは、外傷はないものの昏睡状態が続いておりました。
しかし、昨晩相次いですべての女性の意識が戻り、医師の診断によりますと . . . 本文を読む
まだ少し肌寒い風が、頬を撫ぜていく。
だけどなんだか、とても温かい。
ベッドの中にいるのかな?
きっともうすぐママが、「うさぎ遅刻するよ」って起こしにくるんだわ。
だけど変ね。目が開かないの。なんだかとっても疲れたわ。
体が重くて、まだ…すごく眠いの。
「…さ!!うさ!!」
「うさぎ!!うさぎ、目を開けて!!」
「うさぎちゃん!!」
誰かの声が聞こえる。
まもちゃん…みんな…。 . . . 本文を読む
そんな光景を見ながら、「幸せ」という言葉を男は思い出していた。
そんな響きが、いつかの自分にも確かにあった。
もう…いつのことだったのかは、思い出せないけれど。
そう思った男の胸に、焼きつくような痛みが走った。
やりきれないその痛みは、ひどく人間くさい気がして、余計に彼を切なくさせた。
「…どいつもこいつも…私の計画を…!!」
強いエナジーが男を包み込む。
解放された銀水晶の力が、彼に巣 . . . 本文を読む
「まもちゃん…!!!」
「うさっ!!!」
すべてが消えた荒野の元で、二人は固く抱き合った。
お互いの体温を確認し合うように、二度と解けぬ結び目を確かめるように。
「まもちゃん…良かった…また会えた…。」
「遅くなってすまない。もう…大丈夫だ。もう、どこにも行かせはしない。」
うさぎの目に浮かんだ涙が、衛の胸に染み込む。
小さく震える細い肩が、少しずつ温まっていくのがわかった。
そ . . . 本文を読む
「セレニティ…。」
「エンディミオン、とにかくここは危険だわ。まずは安全な場所に…。・・・エンディミオン?」
手を握る彼の眼差しが光を失う。その異変に、心の底がざわついた。
「エンディミオン…どうしたの?エンディミオン!?…キャアっ!!」
次の瞬間、乱暴に自分を振り払った彼の姿に、セレニティは言葉を失った。
「…エ…エンディ…ミオン…?」
必死に声を絞り出す。強く打ち付けられた足が痛み . . . 本文を読む
「銀水晶のパワーはどうなっている?」
音も色もない荒野の中で、一人の男が尋ねた。しかし尋ねられたはずの対象をそこに見ることはできない。
トロイアの体を乗っ取ったこの男以外は、魂として、実体なく存在しているのであった。
足元に転がった水晶球には、滅び行くシルバーミレニアムを走るセレニティが映っている。
「解放されているパワーは強大ですが、まだまだ足りませぬ。この女、さすがに姫君ということはありま . . . 本文を読む
「自分でそこに行くって…衛さん、それはどういうことですか?」
ウラヌスの言葉に立ち上がった衛は、苦しそうに呼吸するうさぎを見つめている。
「言葉の通りさ。第三世界が、あの世とこの世の境にあるなら、自らこの世を抜け出せばいい。」
「…!!この世を抜け出すって…それは」
「ああそうだ。第三世界へ行きうさを助けるには、自ら死線をさまようしかない。カオスへ還り、そこでパワーを解放する。」
「そ、 . . . 本文を読む
「これはっ…」
空が霞む。大地が唸る。
人々が、互いを殺し合う。
お気に入りだった窓から見えたものに、プリンセス・セレニティは目を疑った。
美しい湖畔も、色鮮やかな花たちも、もうそこには広がっていなかったのだ。
代わりに見えてきたものは、武器を片手に迫り来る地球人たちの姿であった。
-地球の住人と通じてはなりません-
母の言葉が痛く響く。
それでも愛しい一人の男を、案じずにはいられなかった . . . 本文を読む
うさのつぶやいたその一言に、俺たちは一瞬で切なさのどん底へ突き落とされた。
そしてそんな俺たちを包み込むかのように、うさの体からまばゆい光が放たれた。
「いけないっ!!!」
白く温かい光。
すべてを包み込む、優しさの象徴。
しかしそれは同時に、うさ― 即ちプリンセス・セレニティを愛する者にとって、最大の悲しみを表す光だった。
「銀水晶の力を解放し始めているんだわ!!」
「うさぎちゃん . . . 本文を読む
本格的に寒くなって参りましたね!!
皆様、風邪をお召しになりませんよう、お気をつけくださいね♪♪
現在執筆中の『Good night,SNOW WHITE』ですが、大長編にも関わらず多くの方にお読みいただけているようで、大変嬉しく思っております!!
ブログ形式のため読みにくくなってしまっていると思いますが、いよいよこれから物語は佳境にさしかかって参りますので、引き続きお楽しみいただけたらと思っ . . . 本文を読む