上の子が保健の授業で「がん」について発表するらしい
自由なテーマで調べて、レポートをまとめて発表するという
2、3日前から「がんになってからこそ分かったこと」や「困ったこと」とか「がんの種類」「薬の副作用」等々聞かれて、答えるのがちょっと大変だった
というのはフルタイムになってから寝付きがよくて、9時頃には眠くなってしまうから・・・
協力してあげたいのに眠くて眠くて(-_-)zzz
朝ならいくら早くてもいいんだけど
今5時です
寝起きバッチリ
夕べ聞かれたことでもまとめておきますか~
<肺腺がん>
肺がんには色んな種類があって、私のかかっている肺腺がんは女性に多く、しかも非喫煙者に多いらしい。
女性・非喫煙者という特徴があるなら発病のメカニズムも簡単に分かるんじゃないかと素人考えなんだけど、そうもいかないらしい。そもそもがんのメカニズムなんてまだまだ研究途上で、それが解明できれば特効薬が発明されるはずだ。今のところがんの進行を遅らせる薬はあっても完治させる薬はない。
<抗がん剤>
がんは自分の正常な細胞が異常な細胞に変異したもの。もともと自分の細胞だから、それだけをやっつける抗がん剤は今のところない。抗がん剤は異常な細胞も正常な細胞も攻撃してしまう。程度の差はあるけど必ず正常な細胞も痛めつけてしまう。つまり副作用がある。
<イレッサの副作用>
肺腺がんの治療に使うイレッサの副作用は皮膚に出る。顔や背中、胸に痛いニキビがたくさん出る。体中の皮膚が乾燥してボロボロ剥けて痛い。お湯に当たるとものすごく痛いからお風呂の時間が恐怖。
<QOL(Quality of life)>
生活の質。がん患者が治療を受けるに当たって、副作用と生活の質とを考える。副作用により普段の生活ができないなら抗がん剤をやめるとかしばらく休薬する選択もある。少々の(耐えられる程度の)副作用なら、副作用覚悟で抗がん剤にチャレンジする選択もある。選択は患者の意思に任せられる。
私は従来の抗がん剤を使わずイレッサを使っているおかげで皮膚への副作用だけで普段どおりの生活を送っている。ありがたいな。
<がんはゆっくり静かに進行する>
がんは自分の正常な細胞が異常な細胞に変異したもの。変異はある日突然に起きるのではなくゆっくり時間をかけて起きる。体調の変化が起きて気づいたときには既に相当進行している場合が多い。私の場合も肺に関して自覚症状は全くなかった。たまたま腎臓結石の痛みで病院に行き、腎臓のCT撮るときに他の臓器もついでに撮影して肺の異常が発見された。その時には既に骨や脳にも転移していた。毎年職場で胸部レントゲン撮ってたのに見つからず、見つかったときには既に転移なんて今でも悔しくてならない。
<人のあたたかさ>
がんになっても仕事が続けられるのは職場の方々の理解と協力のおかげだ。人間は生きている以上、自分が生きていることを実感していたいものだ。私の場合、仕事を続けられていることが毎日の張り合いになっている。最近はフルタイムに戻って以前とかわらない仕事ができるようになったが、ここにたどり着くまで周りの方達の沢山のフォローがあった。つくづくこの職場でよかったと思う。ありがとうございます。
にほんブログ村