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屋久島木工木育デザイン ymmdesign

木とふれあい、木に学び、木と生きる
屋久島で木育インストラクターはじめました

特別支援学級の先生が来た

2023-10-07 20:20:58 |  木育

先月のことですが


 

本年度に木育を行う予定の

特別支援学級の先生が工房見学に来られました

 

生徒たちに体験してもらう木のおもちゃづくりを一足先に先生に体験!

 

木のトンカチと接着剤で組み立てる安全なおもちゃづくりです

 

 

 

 

 

今月、特別支援学級の授業で実施予定

子どもたちが喜んでくれると嬉しいです

その前に材料の準備などなど、やることがたくさんあります

 

 


 

 

屋久島木工木育デザイン

代表 福島晃  木育インストラクター

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mail :  ymmdesign9@gmail.com

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特別支援学級に木育を

2023-05-21 22:54:55 |  木育

地域小学校の特別支援学級で


 

木育をするべく学校側と話を進めているところです。

 

ちょうどタイミングよく、

屋久島で「離島の特別支援教育を語りつながる交流会2023」

というのを知り、本日参加してきたところです。

 

 

 

 

いままでこのような集まりなどに参加したことはなく今回が初めて。

でも、少しの関心は昔からあり、本などを読んだりしていました。

 

3冊ほど紹介しますと、

「街の小さな木工所から 障害者の道具づくり」 竹野広行著 はる書房

「バリアフリーをつくる」 光野有次著 岩波新書

「寝かせきりにしない!「坐り」ケアの実践」 執筆 鈴木禎 光野有次 串田英之 ヒポ・サイエンス出版

 

 

木育インストラクターとして木育活動を始めたのは昨年の令和4年度から。

屋久島町木育推進事業の中で、小学校と幼稚園の二か所で行いました。

今まで人前に立ったことはなく、初めての試みで大変緊張しましたが周りの人たちに助けられ無事に終えることができました。

そして令和5年度は、特別支援学級というあらたなフィールドに挑戦。

 

 

今日の交流会に参加して、大学の先生の講演、

各離島からの報告(徳之島、与論島、沖永良部島、喜界島、屋久島)、

意見交換と交流を間近にして色々と勉強になり、また、身近に感じることができました。

離島ならではの課題、取り組みと成果、要望など、現場の声を聞けたのは、

今後、木育とどう繋げていけば良いのか参考になった。

 

さらに深掘りしたく、自宅に戻ってから屋久島町について調べてみると、

「屋久島町障害福祉計画」というのを見つけて目を通してみた。

正直、初めて見る専門用語など多くて難しかったが、

今日の交流会での「生の声」のお陰で少しは理解が進んだと思う。

 

特別支援学級の児童はそれぞれで、

各自に応じられる木育プログラムについて考えを巡らせていると、

木育内容の幅と可能性がどんどん広がり、楽しみになってきた。

将来的には高齢者含めた福祉全般に木育を推進していきたい。

 

令和5年度屋久島町木育推進事業の取り組みについては、

引き続きこのブログで紹介していきます。

 

 

 


 

 

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木育動画 「拍子木づくり」 紹介

2023-04-13 21:34:12 |  木育

Yakushima Film さんへ依頼して動画を作っていただきました


 

 

神山小学校での支障木伐採材で拍子木をつくり、それを活かすプロジェクト

学校とPTA(親ん学校)との協力で木育活動をすることができました 

ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました

今後もこのような取り組みを広げていきたいと思います

 

 

【 お知らせ 】

明日のテレビでこのYakushima Film さん制作の動画が取り上げられます

4月14日(金)16時〜  MBC 「かごしま4」 屋久島の木育授業

お時間のある方は是非ご覧ください

 

 


 

 

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代表 福島晃  木育インストラクター

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

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木育活動 幼稚園 R5.3

2023-03-21 11:07:00 |  木育

クーゲルバーンをつくろう!


 

幼稚園で木育活動してきました

屋久島町木育推進事業 令和4年度最後の木育です

 

 

 

木のトンカチでつくるトントンシリーズ

まずは子どもたちへ作り方を説明

 

 

 

先生に補助してもらいながら組み立て開始!

複雑なつくりですが、用意した組み立て治具(木の型枠)で位置決めをします

 

 

トントン♪

 

 

完成した後、みんなで独創的な遊びが

子どもたちの創造力はすごい!

 

 

記念撮影

 

おうちでも 木とふれあい、親しみ、楽しんでくれることでしょう

 

 

後日、幼稚園よりお礼のメッセージいただきました!

うれしいです♪

 

 


 

 

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木育活動 幼稚園 R5.2

2023-02-19 11:50:18 |  木育

幼稚園で木育しました


 

 

前回のブログ 木育活動準備中 その3で紹介した動画

「もくいくおじさんのおしごと」をプロジェクターで上映

みんな興味津々

 

 

 

動画で見た木のコースを実際に自分たちで組み立てていきます

 

 

 

次にコマの作り方を説明

 

 

 

木のトンカチでトントン♪

コマに通す丸棒が丁度よい位置で止まるよう専用治具を用意

 

 

 

いよいよコースの枠作り

はじめての電動工具!

幼稚園の先生も一緒に協力しての作業

 

 

 

完成しました!

記念写真をパチリ

 

 

木育活動の様子は動画でも撮影していますので、

いつか時間のある時に「木育動画」を制作し木育推進に努めていきたいです。

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

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「拍子木をつくろう!」 南日本新聞に紹介されました

2022-10-09 11:54:39 |  木育

「拍子木をつくろう!」の取り組みが南日本新聞に


 

南日本新聞 2022年10月3日月曜日

 

 


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木育活動 「拍子木をつくろう!」 小学校ブログに紹介されました

2022-09-05 21:29:27 |  木育

今年の6月から始めた「拍子木をつくろう!」・・・令和4年度屋久島町木育推進事業紹介


 

 

拍子木づくりについては、まだこのブログでは紹介していませんが、まずは一区切りついたので報告。

小学校校庭の支障木伐採で出たセンダンの木をPTA(親ん学校)と協働して拍子木にしました。

本日、収納箱(これは屋久島産の地杉で製作)をつけて寄贈させていただきました。

 

↓ 小学校ブログはこちら

屋久島町立神山小学校ブログ 「拍子木セットいただきました!」

 

ご協力いただきました関係者の皆さま、特に親ん学校会長には何から何までお世話になり感謝感謝です!

皆さまありがとうございました。

 

詳しい活動内容はまた後日このブログで紹介していきたいと思います。

 

 


 

 

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木育活動打ち合わせ

2022-06-17 21:43:20 |  木育

子どもたち大喜び


 

 

 

 

先日、木のおもちゃの試作品を持参し、幼稚園へ訪問。

秋より実施する木育活動の打ち合わせ後、子どもたちに遊ばせたところすごく夢中に!

 

今までイベントなどで木育活動のお手伝いはしたことあったけど、

今回、自分で企画して実施するのは初めての試みで不安はあったのですが、

子どもたちの一生懸命遊ぶ姿を見て自信をもらいました。

 

木の持つ力はすごいな。

 

 


 

 

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かごしま木育教材(かごもく)

2021-12-09 20:36:50 |  木育

昨年より、鹿児島県では木育インストラクターの養成をはじめました。


 

現在では、3回の養成講座を実施し、39名の木育インストラクターが登録されています。

その木育インストラクターが使用する教材「かごもく」が整備されましたのでお知らせします。

 

幼児から小学生低学年までの年齢層に合った木育教材を揃えています。

 

 

詳しくはこちらをクリック → 「かごしま木育教材(かごもく)」の貸し出しについて

 

「かごもく」の貸し出しは、登録された木育インストラクターが行う木育活動で使用する場合となります。

木育インストラクター活用についてはこちらをクリック→ 木育インストラクター活用募集について

 

私も一応、その木育インストラクターの1人なのですが、本業の木工仕事が忙しく、活動からは遠ざかっている状況です(^_^;)

今後は、機会を見て、時間をつくって、少しずつ活動実績をつくっていければと思います。

 

 


 

 

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屋久島町 「新生児への木材製品贈呈事業」 スタート

2021-11-26 20:06:37 |  木育

以前このブログでお知らせしました「屋久島町木育推進事業 はじまる!」

【 新生児への木材製品贈呈式 】が本日、屋久島庁舎フォーラム棟にて行われました。

 

 

対象となる新生児は今年の4月以降に生まれた赤ちゃん。

4ヶ月検診の時に贈呈品を選び、7ヶ月検診の時に受け取ります。

 

屋久島町報「令和3年6月号」での紹介記事 ↓

 

第1回目となる今日は、3組の親子が贈呈式に出席してくれました。

地元産材の木育製品で遊び、健やかに育ってくれることでしょう。

 

屋久島町の木育推進事業は、初年度となる今年は新生児を対象にスタート。

次年度は幼児向けの木育に関する企画を考えているとのことです。

福島木工家具店の目指す、屋久島を「木工と木育の島に!」へ大きな一歩を踏み出しました。

今後とも頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。

 

 


 

 

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「屋久島町木育推進事業」はじまる!

2021-09-16 13:52:05 |  木育

たいへん嬉しいニュース。

 

令和3年度 屋久島町の新規事業として、「屋久島町木育推進事業」をスタートし、『木育』推進することになりました!

 

 

以下、事業についての詳細


事業名: 屋久島町木育推進事業 「新生児への木材製品贈呈事業」

事業の趣旨・目的

 屋久島町では、子どもの頃から木製品に親しみを持ってもらうなどの「木育」を推進し、島内産材(地杉等)の消費を増やし、「林業・木材産業の振興」や「森林環境の整備」に役立てることを目的に、令和3年より「屋久島町木育推進事業」を実施します。

 手始めとして、令和3年4月以降に出生した新生児を対象に、地元産の木製食器や木のおもちゃ等を贈る「新生児への木材製品贈呈事業」をスタートします。


以上

 

このような事業実現にご尽力して頂いた皆さまに感謝と敬意を送ります。

 

今回の事業には、屋久島島内の地杉などで木工業をしている4業者(組合)が協力。

この度、福島木工家具店もその一つとして、つみ木を製作・提供することとなりました。

 

新生児への贈呈スケジュールは10月から。

現在、工房で贈呈品(つみ木)の製作をしているところです。

 

次回のブログより、その様子を紹介していきたいと思います。

 

 

 


 

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木育インストラクター養成講習会紹介

2020-09-30 23:45:30 |  木育

令和2年度に実施された、鹿児島県の木育インストラクター養成講習会について紹介します。

 

木育に興味のある方、将来、木育インストラクターとして活動を考えている方の参考となれば幸いです。

ここで紹介する養成講習会は、鹿児島県で 今年度実施された内容となります。

次年度も同じとは限りませんのでご了承ください。

 

第1回目となる今年は、8月22日、23日の2日間実施。

受講者は14名でした。

 

中身の濃い幅広い講習内容で、全部を詳細に紹介できないため、以下主な項目です。

 


 

1日目 場所:鹿児島県木材協同組合連合会 会議室

  • みんなの森づくり県民税について
    • 木とふれあう環境づくり推進事業
    • 新規で「木育環境の整備」がはじまる
  • 「木育」って何?
    • 木育のはじまり
    • 木育の10年
    • 木育の広がり
    • 木育が提案する教育目標
    • 木育の概念 「触れる」「創る」「知る」
    • 木育の歴史
    • 木育の未来
  • 「木材」って何?
    • 木材の魅力を探る
    • 森林の多面的公益的機能
    • 樹木の成長
    • 木材の構造
    • 木の防衛戦略
    • 木材の強度性能について
    • 木材の材質改良
    • 木材の多彩な利用
    • ヒトと木材(森林)の関わり
    • 木材に含まれる精油成分の効果
    • 木材の賢い使い方
  • 「木育」を始めよう
    • 生涯教育「木育」とは?
    • ウッドスタートの紹介
    • 木育キャラバンの事例
    • 幼児教育(環境構成の木質化)
    • 研究室での木育事例
    • 多彩な木育事例
    • 木育の企画立案・ワークショップ
  • 「木育」の企画・立案
    • 実践研修に向けた準備、グループワーク

 


 

2日目 場所:かごしま文化工芸村

  • 木材に関する授業
    • 企画立案のプレゼンテーション
    • どのような活動をしていくのか
  • 木製品の制作・講習会の振り返り
    • スツール制作
    • 準備された材料を、道具など使って組立
  • 登録・派遣制度
  • 修了証の交付
  • 閉校式

 


 

大変大雑把ですが、以上の内容でした。

 

受講者14名の内訳は、保育園等教育関係者、木材会社関係、私のような木工業者、その他。

発表の際、皆様のお話を聞いて、それぞれの思いがあって受講されているのがよくわかりました。

 

私の受講動機は、大好きな木の魅力を少しでも多くの人に伝え、木育をとおして木工産業を盛り上げ、森や自然を大事にしていきたいからです。

一方で、いままで日本の文化を支えてくれた自然、山々へ感謝し、恩返しをしていきたいという気持ちもあります。

 

木を使うことは、森を伐採する自然破壊だ と考える方もいるかと思いますが、

日本は古来より、生活や生業のあらゆる場面で木を使い、木と親しむ「木の文化」を育んできました。

先人の知恵を大切にしながら、これからの自然との向き合い方を、木育を通して皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

 

 

このような修了証を頂きました ↓

 


 

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IDDO WOOD KAGOSHIMA

2020-09-28 22:01:41 |  木育

先月、鹿児島で木育インストラクター養成講習会を受けた際、

その講習会場から歩いて数分のところにイオンモール鹿児島があるので行ってみました。

 

初めて行ったのですが、あまりの大きさの建物、そして都会的なお店、テナントがずらーっと並び、

なおかつ、それらが複数の階層であるので目が回ってしまいました。

 

普段はあまり出かけることがなく、こもりがちな生活をしているのでびっくりです。

照明だけでなく、床も壁も天井もすべてがピカピカと光り輝いていて、気持ちが高揚し続けていたところ、

いつも見慣れた、馴染みのある色合いのモノを発見。

 

誘蛾灯に誘われるように近づいていくと・・・

 

 

おおっっ、

杉でつくられた子どもの遊び場!

スタッフの方に撮影許可をもらい写真を撮らせていただきました。

 

 

 

今年のイオンモール鹿児島リニューアルの際に、砂田光紀さんという方がプロデュースされたそうです。

ネットで調べてみると、木育業界では金字塔(私のイメージでは)となっている、「東京おもちゃ美術館」設立に大きく関わった方でした。

 

 

 

 

ため息が出るほど素晴らしい!

 

 

 

 

このような木育広場的な木製品はいくつかみたことがあるのですが、このクオリティーの高さは群を抜いています。

子どもたちに喜んでもらおうと、一生懸命つくった感じが伝わってきました。

こんな木育製品が街中にあふれるといいですね。

 

*子どもの遊び場について、感染拡大防止のため開場日時と入場制限など設けられいますので利用する際は事前にご確認お願いします。

 HP イオンモール鹿児島

 


木育のはじまり

2020-09-27 23:38:27 |  木育

今日のテーマは「木育のはじまり」

木育は、いつどのように始まって、今はどのような普及活動がされているのか、

木育インストラクター養成講座資料などを引用しながら紹介していきます。

 

私自身、木育というのを知ったのは7〜8年前、インターネット上で見たのが最初です。

当時家具づくりが主でしたが、積み木など、子ども向け木製品をつくってみようということで、

そこで初めて目にした木育という言葉には、なぜかそれほど関心が湧きませんでした。

というのも、流行と思われる造語や横文字などには、一過性のブームのものが多く、

失礼な言い方になってしまいますが、今回も同様に流行り廃っていくものと思っていたからです。

でも、私の予想は見事に外れ、廃っていくどころか、うれしいことに堅実に成長していました。

それでは、テーマにもどって紹介していきます。

 


 

木育のはじまり

木材の良さやその利用の意義を学ぶ教育活動「木育」は2004年北海道で産声をあげ、

2006年国会において閣議決定され、国民運動としての木育活動がスタートしました。

 

木育がはじまるには、それなりの下地がありました。

広大な土地に恵まれている北海道は農産物自給率が高いので有名ですが、

野山には広葉樹が多く自生しており、それを利活用した木工が昔から盛んで、

近年では官民一体となった取り組みもあり、先進的な木工の地場産業ができているところです。

 

全国では、1990年代から環境ブームが起こりました。

 [1990年代から2000年初頭の動き]

  • 持続可能な森林経営(1990年代)
  • 地球温暖化・気候変動問題 京都議定書(COP3 1997年)
  • 環境教育・森林環境教育・森林ボランティア・森林インストラクター(1991年〜)
  • 木づかい運動(2005年〜林野庁)
  • 愛知万博 愛・地球博 (2005年)

 

1990年代といえば、私が大学生から社会人となった頃です。

アウトドアがファッショナブルに洗練されていく先駆けの時代でもありましたね。

もともと自然好きであった(と思う)私もアウトドア情報誌「BE-PAL」など愛読し、

ごく一般的にこのブームにのっかっていきました。

当時の親しい仲間内で、「SSK」という名前をつけて、週末に野山を駆け回りアウトドアしていたのを思い出します。

ちなみに SSK というのは、S 自然と S 親しむ K 会 の略です。

パジェロとかレガシーとか4駆のSUVもよく売れていました。

こういった見た目のブームを経験したのちに、もっと深く本質的な部分に興味を持ちはじめ、

アウトドア遊びも、ソロでの山登りや沢歩きなどのストイックな方向へ進んでいきました。

今までは仲間と楽しく自然を利用していたのですが、一人で奥深い山に入ってみると、

自然のうつくしさ、厳しさ、その空気感を肌で知るようになり、

自然の世界では何か精妙なモノが、ある秩序みたいモノが、連綿と在ってあり続けているような気がして、

その世界に踏み込むには、いままでの遊び感覚ではいけないと思うようになりました。

もっと自然のことが、もっと山のことが、もっと森のことが知りたくなり、森林インストラクターなど森の勉強をしました。

屋久島へ移住したのも、その自然の魅力に惹かれたからです。

話が私事に脱線してしまいました。

 

2006年の国会閣議決定を受けて、林野庁は翌年、「木育推進体制整備総合委員会」を設置

木育活動促進助成事業の公募が始まり、国の政策の一つとして公にはじまる

  • 2008年 埼玉県、島根県、北海道の全国3カ所において講習会
  • 2009年 埼玉県、島根県の2カ所で木育インストラクター研修会の開催
  • 2010年 木育マイスター育成研修の開始(北海道庁)
  • 2011年 東京おもちゃ美術館内にあかちゃん木育広場が開設 ウッドスタート事業始まる
  • 2012年 全国の木材加工会社約30社でつくる「木育全国生産者協議会」が発足
  • 2014年 第1回木育サミット(東京)が開催される (主催 NPO法人日本グット・トイ委員会)
  • 2016年 第1回木育・森育楽会が開催される(主催 木育・森育楽会実行委員会)
  • 2020年 第7回木育サミット(新木場)開催 (全国で7カ所目の開催となりました)
  • 2020年 鹿児島県で 第1回木育インストラクター養成講習会 主催(一社)鹿児島県林材協会連合会

一年一年、着実に木育が全国的に認知され、広がっていることが見てとれます。

 


 

鹿児島県でいよいよ木育事業スタート!

鹿児島県では、みんなの森づくり県民税をつかって公募事業を行ってきました。

この中に、木とふれあう環境づくり推進事業というものがあり、

杉などの県産材を積極的に活用し、多くの人たちに木造施設や木製品に触れてもらうのが目的となっています。

ここに、今年初めて「木育環境の整備」という項目が入りました!

【募集概要】未就学児や小学生等が使用する県産材を積極的に活用した机・いすや教育資材等を整備する取組

今年度の募集は終了しましたが、この先5年続く事業となっています。

前回のブログで紹介した、木育インストラクターについても上記の木育環境整備の一環としてスタートしたと思われます。

鹿児島県にとって2020年は、「木育元年」と呼べる記念すべき年となりました。

地域産材を使った木工を営む私にとっては大変うれしい年でワクワクしています。

拙い文章ですが、これからも木育普及のために、このブログで色々なことを発信していこうと思いますのでよろしくお願いします。

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計制作

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木育ブログはじめます

2020-09-25 21:40:46 |  木育

はじめまして、屋久島で家具職人をしている福島です。

今年2020年、鹿児島県で実施された木育インストラクター養成講習会を修了し、

屋久島で木育インストラクターをはじめることにしました。

 


 

木育ってなに?

木育」は、

すべての世代の人々を対象にして、

木材暮らしの中に積極的に取り入れて

健康で文化的な生活と知恵を取り戻し

森林資源を豊かに活用する持続的な活動です。

(木育インストラクター講座より抜粋)

 


 

木育インストラクターとは?

子どもたちをはじめとする多くの人たちに、

木のぬくもりなど木の良さや利用の意義を伝えるため、

木育に関する知識や技能を有し、自ら木育の企画立案を行い、

木育活動を実践する指導者のことです。

木育インストラクターの活動内容とは?

県内の保育園,幼稚園,小学校及び各種イベント等で木育に関する企画立案や指導を行います。

身近にある木製品の製作(ものづくり)活動を通して,木の良さや利用の意義を伝えていきます。

(鹿児島県ホームページより抜粋)

 


 

こうして、木育ブログをはじめたのですが、

まだ経験も実績もありません。あるのは家具づくり15年の実績と木が好きなこと。

これから試行錯誤しながら、屋久島を『木工と木育の島』となるよう進んでいきます。

皆さま、どうぞよろしくお願いします。

 


 

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