離婚の夫婦

普通のサラリーマンで、子供もまだちびっこが二人、なのにこの旦那は、
浮気を繰り返していた。
でも、奥さんは浮気を全く気がつかず普通に暮らしていた。すると突然
この男から「離婚してほしい、理由はお前がどんくさいからだ、もうこんな
どんくさい女とはやっていけない」ということだった、はとが豆でっぽうくらった
かの様に奥さんはびっくりした。
そりゃそうだ、あまりに突然だもの。でもね、旦那にしたら、全然突然でも
なんでもなくて、前から、かなり前からそう思っていた。
夫婦の不幸なズレがここにあった。旦那にしたら、浮気も手伝ってっか、本当に
離婚を考えていた。でも多分浮気相手がいなくても、遅かれ早かれ
この夫婦は別れることになる。
なぜなら、旦那の言うとおりこの奥さんがどんくさいから。
どんくさいっていうのは、おしゃれに関しても、生活一般にかんしても、
子供の事に関しても、旦那の面倒に関しても、全てにおいてなのだった。
やっぱり女は気が利かないと生きてはいかれない。
誰だってどんくさい女房ほどお荷物なものは無い、結局は全てじぶんが　
やらなければならない、仕事をやる上に、家事育児も自分の身に降りかかって
来るとしたら、私が男でもいやだ。しかも、ルックスも悪いおくさんなんて、
いらない！

旦那

ウチの夫婦は結構、夫婦喧嘩が多い、というよ妻である私が勝手に暴走し、喧嘩が暴走している、
旦那の方はいわば、ぼーっとあっけらかんと「一体なにが起きている？」見たな感じで聞いている。
それが余計に腹だたしく、こちらの言っている事を右から左に聞き流している、その態度に余計腹が立つ。
でも、こちらは本当に今すぐにでも離婚だ！という位エスカレートしているんだけど、旦那は
その晩、そう言った恐ろしく喧嘩した晩にも、普通にセックスうを迫ってきて普通に愛撫を始め
普通にキスをしてきたり、挙句の果てには「愛してるよ、君がどんなになっても愛してるよ」という。
これを聞いて私は「こいつは本物のバカなのではないのだろうか？」と思った、と同時に
「この人はすごい心の広い人なのではないのだろうか？」とも思った。不思議な言葉だ。両極端に
解釈できるのでとても困る、こちらも困る。どういう意味なんだろうか？とはいえ、
旦那は言葉に何かを含ませる、とか、その言葉に裏の意味があるとか、というような、小細工というか、
細かい事は出来ないので、この言葉はそのまま、そのままの言葉通りの意味なんだと思うが、
やっぱり、半々かな、という事でおちついておこうか。半部はほんもののアホで、半分は本当に
心の広い人、と良い事でいいでしょうか。