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萌ちゃんのひとりごと

里山暮らしの萌ちゃんが日々の暮らしの中で思うことを綴っています

運転免許証

2018-04-02 14:43:47 | 日記
曾野綾子さんの本を読んでいる
「身辺整理、わたしのやり方」(興陽館)という本

曽野綾子さんは、ちょっと苦手タイプの作家さんだが
副題の「もの、お金、人づき合い、人生の後始末をしていく」
という文言に惹かれて読み始めた

読んでみると、なかなか面白い
私が「苦手タイプの作家さん」という印象を持つのは
彼女が、ズバリとモノを言う方だからなのだが
この本に関しては、その《ズバリ》が小気味いい

私もモノに対する執着心は薄い方と思っていたが
曽野さんには遠く及ばない、脱帽だ

車の運転に関するくだりにはこう書かれていた
「私は80歳になる前に運転を止めてしまった。
もともと運転は好きではなかったのだが、
それまではただ必要に迫られて、やむなくやっていただけである。
免許の更新をしなかった時、私は幼稚な安心をした。
これで一生涯、運転で人を殺めることだけはしないで済んだ、
という幼稚な達成感だった。・・」

私も次の免許証書き換えの時は、
更新しないで免許証を返納しようと決めているが
時々、《それでもその時になったら更新するかも・・》と
迷いが出ることもある

何故更新をやめようと思うのか
自分自身に問うてみると
1番は、やはり曽野さんと同じく、人を傷つけるかもしれないという恐怖だ
万が一事故を起こした時の恐怖と、その後の心の傷を思うと耐えられない気がする
運転出来なくなった時の不便さと、事故を起こした時の恐怖を天秤にかけると
不便さは我慢できる気がする

時々迷いが出る弱い自分の心を
曽野さんは《しっかりせえー》と、叱ってくれたような気がする

本の1文1文が心に響いてくる
久しぶりにスカッとする本に出合えた