もちもちレオくん

Mシュナ・レオとのほのぼの日記♪

沙羅の花

2013-07-01 | Weblog
平家物語を知らなくても(私も読んでませんが

冒頭のこの文章は一度は聞いた事がありますよね


祇園精舎の鐘の音
諸行無情の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず・・・


初夏を思わせるようなお天気なった土曜日

ご近所ワン友のちょこりんさんをお誘いし

その沙羅の花が満開と言うお寺に行って来ました



物凄い山奥のような写真ですが
自宅から車で7~8分の場所で、ちょこりんさん宅からは徒歩で行けます



お寺は龍潭寺(りょうたんじ)、734年に現在の静岡県で建立され、1600年に関ヶ原の戦いで勝利した東軍の井伊直政公が彦根の城主となり、現在の場所に開山したとパンフレットに書いてました。

拝観料を払い中に入ると古い襖絵が目に着きます。







作者は森川許六(もりかわきょりく)許六の名前は六芸に通じた多芸の才人と言う事で、松尾芭蕉が名付けたと言われ、後に芭蕉の門人を代表する芭蕉十哲の数えられてる方だそうです(これもパンフレットより)

そして襖絵の反対側には「ふだらくの庭」




どこから見てもまん中に中心があり安定感があり、雑念を払い心に平安をもたらすそうです(これもパンフレットより)

凡人の私にはお庭の意味も良さも理解は出来ませんが、ただ物凄い静寂感。

何の音もない空間にいるようで心が落ち着き、しばし縁側でボ~とたたずんでました



「京都のお寺ではこんなゆっくり鑑賞出来ないね」

「観光客がいないってのがいいよね~」とちょこりんさんとたった二人で贅沢な時間

暗い廊下を進んで行くと



大広間が



この解放感がまたいいの~

障子の向こうには



小堀遠州作の鶴亀蓬莱庭園

佐和山を借景にここも心洗われる空間でした








紅葉の緑が本当に美しかった


で・・・肝心の沙羅の花はどうなのよって思われたあなた

この鶴亀蓬莱庭園の反対側のお庭に樹齢400年の沙羅の木があるんです

沙羅とはインドの花の名前で日本では生息していなくて

日本で沙羅と呼ばれてるのは白い夏椿の事なんです

私・・・新聞の沙羅の花が満開で見頃ですという記事に心踊らされ、一眼もって望遠持って「さ~撮るぞ」って意気込んでたんですが・・・

このお寺は禅寺・・・悟りを開くお寺です

沙羅の花はひっそりと・・・本当にひっそりと咲いてました

朝咲いて夕方には散る

桜や薔薇のような華やかさを期待していた私は本当に悟りの無い奴でした



濃い緑の葉の中に白い花が咲いてる



よく見ないと咲いてるかどうかも見逃しそうな花

このお寺にはこの花が似合う



命には限りがあるって事を教えてくれる花なのかな



帰り際、ふと後ろを振り向くと



ちょこりんさんがお辞儀をしていた

素敵な時間をありがとうって言ってたようでした

そんな姿を見て「いい方とお知り合いになれて良かった」って思いました




すっかり心を洗われた二人ですが、まだまだ悟りの境地は極めて無いので

「お腹空いたね」って

この後はランチへ向かいます

明日の続きも宜しくです