「何これ? 」:病
「病人は法にかなえる看病人を得ずんば、すなわち死し、
これを得れば活くるものなり。」 (釈迦)
高度な医療設備や技術があっても、
それを正しく扱う人が居なければ、無益となる。
【閑話休題】:公衆衛生上の緊急事態?
WHOは、「サル痘(さるとう)」について、
PHEIC(国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態)に
該当するか否かを検討中。
PHEICは、過去6回、出されている。
2009 :新型インフルエンザ
2014-16:エボラ出血熱(西アフリカ)
2014 :ポリオ
2016 :ジカ熱
2018-20:エボラ出血熱(コンゴ民主共和国)
2020 :新型コロナウイルス
サル痘(さるとう)という病名でも、
サルに特異の疾病ではありません。
動物由来感染症です。
病因物質は、天然痘ウイルスに似た「サル痘ウイルス」に
感染することで起きる病気です。
サル痘ウイルスはいろいろな動物に感染します。
通常の状態でこのウイルスを持っている自然宿主は、サルではなく、
「げっ歯類」だと考えられています。
ヒトからヒトに感染することも懸念され、主に接触感染、
飛沫感染をするとされています。
また、エイズ的な感染経路も懸念されています。
この疾患は、感染した動物(ネズミやリスなど)に咬まれたり、
血液や体液、発疹に触れたりすることで感染する様です。
また、感染した人の発疹や体液、かさぶた、患者が使った寝具や
衣類などに接触したり、近い距離で飛まつを浴びたりすることで、
誰もが感染する可能性があると指摘されています。
サル痘は、中央アフリカなどでは散発的にみられる感染症でしたが、
いま、ヨーロッパなどに定着することが懸念されています。
そして、過日「韓国」でもその感染が確認されました。
多くの場合は、軽症で自然に回復しますが、肺炎や敗血症などの
合併症を引き起こすこともあります。
(年齢が低いほど重症化する可能性がある様です。)
アフリカでの発生例では、致死率は数%-10%程度と
言われています。
このサル痘に対しては、かつて接種が行われていた
天然痘のワクチンが高い効果があり、WHOによれば、
サル痘の感染防御効果は約85%だそうです。
サル痘自体の特効薬はなく、対症療法で対応している現状です
現在確認されている感染経路や伝搬方法、致死率などでは、
PHEIC(国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態)には
該当しない様にも思われますが………
今後、致死率が高く推移する、空気感染、エアゾール感染などの
防御が困難な感染経路が確認されれば、PHEICの指定もあり得る
事でしょう。
今のところはその懸念は薄いようですが………
なにしろ病因物質が「ウイルス」なので、その変異が心配です。
また、「サル痘(さるとう)」と言う命名も変更した方が
イイ様ですが……………
●ウクライナへの間接的支援のために「節電」しましょう(3/15:ブログ)
我が家の節電等:(節電も変異、変異?……なんじゃそれ……)
* 現実を夢と見紛う青嵐
2022.06.25/moai291