「何これ? 」:徳
「怨を報ずるに徳を以てす」 (老子)
恨みのあるものに対しても、報復しないで情けをかける。
【閑話休題】:戦争と平和
先般お亡くなりになられた「瀬戸内寂聴」さん、
終戦を北京で迎え、負けたと知ったときは殺されると思った
と以下のように綴っています。
北京では、当時蔣介石の軍隊が張って回った張り紙には、
〖仇報恩以〗(仇に報いるに恩を以てす)と書かれていたそうです。
「われわれ中国人は戦争に勝ったが、日本人に報復しては
いけない」といさめる内容です。
戦後、焼け跡の残る東京を見て、"これからは自分の手で触って、
手のひらに感じたものだけを信じて生きようと思いました。
それが私の革命です、"と記しています。
" 新しい憲法は敗戦後、米国に押しつけられたと言うけれど、
負けて勝ち取ったものですよ。
すごい犠牲の上にできた憲法なんだから。
もしも、日本が9条を守らないようなことがあれば、
世界を欺き、うそをついたことになる。
戦争しません、しませんって言ってきたのだから……
みっともないことだと思う。"
"しかし、最近の日本の状況を見ていると、なんだか怖い戦争に
どんどん近づいていくような気がする"と記しています。
「戦争が廊下の奥に立ってゐた」 *(渡辺白泉)
「さべつとかいやなきもちがせんそうだ」*(斎藤詩歌. 8才)
*出典:「平和の俳句(小学館)」
身に入むや父の残した独り言
2021.11.29moai291
※物事をハッキリ言える人をなくしてしまいました。
ご冥福をお祈り申し上げます。………
”戦争に良い戦争など、絶対にない”
”戦争に勝者など、いない”