子供のころ私はお雛様をもっていないと思っていた。
大人になってから母に「うちにはお雛様がなかったよね。」といったら「あったじゃないの。」と言う。
ガラスのケースに入った1対のお人形のことだった。子供の私には変な人形でしかなかった。
そりゃぁ失礼しました。私にとってお雛様は段飾りのものだとずーっと思っていたから…。ゴメンネ我が家のお雛様。
今 私は おひなさまを3つ持っている。
友人に京都のお土産として貰った豆雛、職場の同僚たちから勤続25年のお祝いに貰った木目込み雛
そして仕事で知り合った方からいただいた手づくりの小さなおひなさま。
この手づくりの雛は紙粘土でできている。
ひとつが指先ほどの大きさで 顔や着物は絵具で丁寧に綺麗に描かれている。
黒い土台の裏には S61.3.21とあるので約30年前にいただいているんだなぁ。
残念ながら作者はすでに亡くなられてしまったのだけれど
このお雛様を飾るたびにこの方のことを思い出す。綺麗な方でした。
菜の花を見てお雛様を出そうと思いました。