ビエンチャンOL日記☆

ビエンチャンで国際協力と言われている仕事に携わったOL時代の日記です。下のお好きなカテゴリーからご覧ください♪

ビエンチャン女子大生の事情

2006年07月29日 | ラオス・不思議
時々一緒に甘いものを食べたりしながら、人生の深い部分?を語り
合うことの多いラオス人の友人NNちゃんは今20歳。先日も、ちょっと
困った顔で、こんな話を聞かせてくれました。
彼女は大学をもうすぐ卒業し、その後就職となるはずだったの
ですが、希望先の定員に漏れ、来年まで募集を待たなければならなく
なったとの事。これから1年間、バイトをしながら将来役に立つだろう
英語の学校に通うことを決心したのですが、英語学校は半年分の
授業料80$を先払いしなければならず、泣く泣く携帯電話を質屋に
持っていくことに決めたそうです。これからはじめるバイトは、お菓子を
包み紙でくるむ作業をするそうで、平日10:00~16:00まで働いて
月給約20$。夜レストラン等で働けばもっと歩合が良いのですが、
今、彼女が夢中になっている空手の稽古が夕方以降のため、泣く泣く
このバイトを選んだとの事。‘何か1つ得ると、1つ失うのよ’と、
年下にはとっても見えない大人びた表情で、豆乳をすすりながら
語ってくれたのでした。

 来月8月6日は第一回ラオス空手道全国大会が開催されます。
(公共事業省内の体育館だと思います。)彼女の勇姿を見るのが
楽しみです。 ・・・金メダル欲しいなぁ

また一人、海外へ

2006年07月18日 | ラオス・不思議
 先日、フィンランドへ仕事に行くかどうか悩んでいる親友の
話を書きました。実はちょうどすぐ後に、別のラオス人の親友
から、突然タイへ出稼ぎに行くかもという話を聞かされました。
これまで友人知人の中で、海外へ出稼ぎに行く話はほとんど
聞いたことがなかったので、立て続けに、しかもとりわけ仲の
良い親友2人が行くことになりそうで、少し、動揺しています。

 タイへ行くことが決まりそうな、このもう一人の親友は、
中華系タイ人の家で住み込みでメイドとして働くとの事。月給は
8,000バーツ、彼女がビエンチャンの外国人の家でメイドとして
働いていた時よりも約2倍の収入になります。解雇されて
からずっとビエンチャンで新しい仕事を探していたのですが
見つからず、この話が来たので決心し、今はVISA待ちだとの事。
タイとは陸続きで言葉もほぼ同じため、日本の地方に住んでいる
私が、東京に働きに行く事と感覚的にはあまり変わらないのかも
しれません。しかし、行ってみたら当初の約束とは違う過酷な
条件で働かされたという話もよく聞きます。

・・・フィンランドへ行く話しが来ている親友は、今もまだ
悩んでいます。

(ブンタン・ポンピチッド氏(ラオス人)がプロデューサーで、
現在のラオスの若者を取り巻く物質的豊かさへのあこがれ、麻薬、
タイでの就労、HIV感染などの問題と、ラオス人関係者・若者自身
による職業訓練、教育面、メディアなどでの取り組みについて描いた
”Road to the future”というフィルムを、2年前にビエンチャンで
日本のNGO会議で見たことがあります。どこかのWebサイトで見られる
と確か聞いたのですが、どなたか知りませんか・・・?また見たい
なぁ、と思っているのです。)

ラオス・スポーツ

2006年07月14日 | ラオス・不思議
先日、ラオス国家スポーツ40周年(委員会の設立から?)記念式典が
開催されるということで、ビエンチャンで一緒に運動しているラオス人
に誘われ、文化ホールへ行きました。
世界やラオスのスポーツの歴史のビデオ上映や、近年の報告、国の
政策などが発表された、オフィシャルな式典でした。

開会の前は、まだ初々しい新人?歌手が、ヒップホップ調などで
楽しくスポーツ振興の歌を歌っていました。
しかし、開会の際、ステージに来賓の方々が見えた瞬間、子供も含めた
会場の全員がすばやく立ち上がり、ラオス国歌が流れ、その間は
直立不動でした。普段はゆったりとした雰囲気のラオス人のみなさんの
このような様子を見たのは初めてで、少し驚いたのでした。

子供たちに夢を与えるような、そんなスポーツのヒーローが、ラオスに
たくさん生まれたらなぁ・・・と願っています。

親友の悩み

2006年07月04日 | 国際協力のこと
 ラオスに戻ってきて約2週間、新しい仕事・生活がようやく
落ち着きまして、これからはまた、このようにキーボードを
打つ時間が持てそうです。

 さて、外国へ行ったことのなかった頃、外国人は私にとって
まさに‘異人’というイメージで、想像がつきませんでした。
ラオスへ来る前も然り、ラオス人とはどのような人たちなのか、
全く想像つかなかったのです。ラオスへやってきて3年半、
今では親友と呼べるラオス人の友人もたくさんできまして、
日本人とラオス人との境目が随分とボヤけたものです。
 中でもとりわけ仲の良い2歳年下の女の子がいるのですが、
互いの恋愛観を語り失恋を慰めあったり、将来の不安・家族の
ことを語ったり、踊りに行ったり(!?)、日本の親友と感覚的
には全く変わりがありません。

 その親友が一昨日また‘聞いて欲しい話があるの’と、バイトの
終わった22:00過ぎに、突然私の家にやってきました。
不安そうな目で語られた話は・・・‘フィンランドで、フィンランド人
のメイドとして働く話が来ているの。英語の学校に通わせてもらえ、
住む場所・食事も提供されて、月に250$の給料ももらえるそう‘
・・・と。彼女はもちろん、先進国に騙されて連れてかれ売春をさせ
られる話などを知っています。だからこそ不安で行くか行かないか
悩んでいるとの事。

 彼女の次の台詞に、私はドキリとさせられました。‘発展途上国の
人間は先進国の人間と状況が全く違うの。チャンスが無いのよ。私も
このままでいってはラオスで良い仕事に就くことはできない。でも
スキルアップの機会を得ることは難しいの。フィンランドで英語を
取得できれば、少しは違うと思う。・・・私は生まれて一度も、
外国へ行ったことが無いし・・・’ 
 ビエンチャンの目の前には、メコン川を挟んでタイがあります。
ビエンチャンに住んでいても、目の前に見えるタイへ渡ったことが
ない人は大勢います。

 昨日、雇い主になるフィンランド人と話をするとのことで、私は
同行する予定でしたが、直前に彼女から連絡があり‘決心が
つかないから面接は延期してもらった’とのこと。

 私と何も変わらない感覚を持った20代の彼女、普段は
国籍なんかとっくの昔に忘れて話をしているのですが、取り囲む
状況の大きな格差に時々直面すると、どうしたら良いのか途方に
暮れてしまうのです・・・