練習場に飾られていました。
七夕馬 たなばたうま
七月(または八月)六日の夕方、もしくは七日に真菰(まこも:イネ科の多年草)で作る一対の馬や牛のこと。
茄子や胡瓜などを仏前に供え、七夕の行事が終わると川に流したり屋根にのせたりするところから、この名前で呼ばれるようになりました。
この日は七日盆でもあるので、先祖故人の霊をこの馬に乗せて迎えるという考えから精霊馬とも呼ぶそうです。
盆には茄子やきゅうりなどで牛や馬を作り祖霊迎えをするならわしは全国的にみられますが、七夕馬も元来は先祖を迎える乗り物として設けていたものが、七夕行事と習合したと考えられています。
精霊馬
お盆の時期に飾られる、ご先祖様を迎えたり、送ったりするための乗り物のことです。“馬”という名称が用いられていますが、キュウリは馬、ナスは牛をそれぞれ表現。
「馬は、ご先祖様の霊が帰ってくるときは早く家に帰ってきてもらうため。牛は、帰るときにはお供え物をもって、ゆっくりと景色を楽しみつつ帰ってほしいため」という願いが込められています。地方によっては、逆に「ナスの牛でゆっくり丁寧にお迎えし、キュウリの馬で早く休んでほしい」という意味もあるようですが、馬と牛を備える手法に変わりはありません。
亡くなってしまったご先祖様と少しでも同じ時間を過ごしたいという想いが、馬と牛をお供えする風習を生んだのです。