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カラス対策 黄色いゴミ袋、効果に差 自治体の導入増加

2007-09-24 19:53:55 | 兵庫県(尼崎市を含む)

カラス対策 黄色いゴミ袋、効果に差 自治体の導入増加(神戸新聞) - goo ニュース

 ごみ置き場を荒らすカラスを撃退しようと、「袋の中身が識別しにくい」とされる黄色いごみ袋の導入を検討する自治体が増えている。阪神間では芦屋市が試験導入で効果を確認。「黄色」に着目した伊丹市も現在、黄色いネットをごみにかぶせる実験を進めている。一方で、黄色のごみ袋を採用したものの「全く効果なし」といった自治体も。一筋縄ではいかないカラス対策。黄色は果たして有効なのか?

 「まだ導入するかどうか分からないが、効果はあった」。芦屋市環境処理センターの担当者は言い切る。

 同市では今年三月、市内十六カ所のごみ置き場で、黄色いごみ袋を試験導入。約二千枚のうち破られるなどカラス被害に遭ったのは1%未満で、「有効性が実証された」(担当者)という。

 黄色いごみ袋が「カラス撃退に効果がある」として注目され始めたのは数年前。今では東京都杉並区が推奨ごみ袋に認定しているほか、大分県臼杵市など全国の複数の自治体が導入している。

 ごみの分別促進の一環として二〇〇二年、緑色の半透明の指定ごみ袋を導入したころからカラスによる被害が増えたという尼崎市。担当者は「黄色に絶対的な効果があれば、導入を考えたい」と話す。

 大阪府池田市も昨年四月、指定ごみ袋の導入に合わせて燃えるごみ袋に黄色を採用した。ところが、カラスは近寄らないどころか、これまでと変わらずごみ袋をつつき、生ごみを食い散らかしているという。「全く効果がない。ただ、黄色いだけでは駄目なんでしょうか」と担当者は頭を抱える。

 鳥の生態に詳しい県立人と自然の博物館(三田市)の江崎保男次長は「黄色に意味があるのではないのでしょう」と推測する。カラスはにおいではなく、目でえさを探す。「袋に中身が見えにくい素材を使用しているのでは」というわけだ。

 芦屋市などが「効果あり」とした袋を製造している大倉工業(香川県丸亀市)によると、カラスに見える光の波長の領域は人間と異なる。同社の袋はカラスには中身が見えないが、人間には見えるように表面を特殊加工しているという。詳しい仕組みは企業秘密だとして明かしてもらえなかったが、人間には半透明で、カラスには真っ黄色に見えるように袋を加工している、というのだ。「だから、黄色なら大丈夫というものではない」らしい。

 ちなみに、「カラスの被害はほとんどない」という福岡市では、伝統的に、全国でも珍しいごみの夜間収集を実施している。「カラスが眠っている間に集めてしまうのは最も効果的」と江崎次長。カラスと人間の知恵比べはまだまだ続きそうだ。

(神戸新聞 2007年9月24日(月)15:27)