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若者の出店続々 尾道に活気

2010-01-08 22:02:57 | 尾道市

 尾道市中心部の商店街周辺に、若者が飲食店を出す動きが目立ってきた。うどん店や居酒屋など2009年だけでも30店を超える。親の店を継いだり、市外から移住したりと状況はさまざまだが、若い力の挑戦が、高齢化に悩む老舗商店街に新たな活気を生み出している。

 6商店街が連なる本通りの西端。東御所町に昨年10月下旬、日本料理店「郷土味 かけはし」は開店した。料理長は柿本孝直さん(37)。祖母(90)が戦後から営む乳母車店を改装し、20歳のころからの夢をかなえた。

 「こんな景気の悪い時に」。出店には家族や友人から心配する声もあった。それでも仕入れに調理に寝食を忘れて働き、店はなんとか軌道に乗った。

 昨年12月22日に手打ちそば屋「笑空(えそら)」を開いた原田明佳さん(33)は大阪市から14年ぶりにUターンして店を構えた。大阪での開業も検討したが、古里を新たなスタートの地に選んだという。

 市商店街連合会(木織雅子会長)によると、09年1年間だけで商店街やその周辺に開店した飲食店などは30店を超す。経営者の多くは20歳代後半から30歳代が中心で、尾道と縁もゆかりもない市外の若者も多いという。

 木織会長は「昨年は瀬戸内しまなみ海道開通10年で尾道の話題も多かった。観光地なので来客数も見込め、家賃もそこそこ安い。新たな人生を踏み出す気運が若者に広がったのかも」と推測。「若者が新しい流れを起こしていることは心強い限り」と喜ぶ。

【写真説明】「にぎわう街にしたい」。開店した日本料理店の前で話す、木織会長(左端)と柿本さん夫婦(右2人)たち

(中国新聞 '10/1/4)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201001040245.html