東野圭吾の名作ミステリーを山田孝之・綾瀬はるか主演でドラマ化。「白夜行(びゃくやこう)」は、あまりにも残酷な運命を与えられた少年と少女の物語。 幼い頃、初恋の少女を助けるために父を殺した少年と、少年をかばうために母を手にかけた少女が、その後14年間、手に手を取って生きていく。人生のすべてを捧げ続けた少年と、すべてを懸けて応え続けた少女。あまりにも“残酷で、孤独で、純粋な”二人の魂を、14年の愛の軌跡を、山田孝之・綾瀬はるかの、ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)のゴールデンコンビのドラマです。
原作ではほとんど描かれていなかった亮司と雪穂の関係を映像化し、2人の葛藤や成長などの心理的部分を中心に描いているが、時代の整合性上、殺人事件が発生したのが1973年ではなく1991年となった。
雪穂(綾瀬はるか)の家は貧乏で、母親に小学生の頃身売りをされていて その相手が亮司(山田孝之)の父親だった。
お互いそんな事とは知らず、2人が通っていた図書館で亮司が雪穂に恋をします。亮司はいつも切り絵をして遊んでいた。 偶然 雪穂が母親にどこかに連れて行かれるのを亮司が見かけ、付けて行くと、、
裸にされた雪穂と、 その裸をカメラで撮っている自分の父親を見てしまう。
とっさに亮司が父親をハサミで刺し殺してしまうのです。 しかし雪穂は亮司のハサミを取り「殺したのは私だよ」と笑顔で言い そして雪穂も自分を売った母親を恨んでいました。
亮司の罪を母親に被せる為にガス自殺に見せかけて 自分も母親を殺してしまうのです。 その罪を隠ぺいする為に、亮司とは会わない様に 雪穂は施設に入りました。亮司とは面識がない、 あかの他人のふりをして、雪穂は殺人犯の子として…
亮司は被害者の子として生活をしていました。 高校に入り偶然再会し 、当時からその死を不信に思っていた警察官(武田鉄矢)から逃れる為と生きて行く為に また嘘に嘘を重ね罪を犯します。
そして雪穂が大学に入った時に先輩に恋をします。 しかし先輩は自分の高校の友達と付き合い、それを妬んだ雪穂は 何も不自由もなく、育った友達を
「レイプして欲しい」と亮司に頼むのです。 でも亮司は「頭おかしんじゃないの?本気で思ってるんだったら病院に行った方がいいんじゃないの!」 と断るのですが、結局、雪穂を不幸にしたのは、自分の父親と父親を殺した自分のせいだと思い 実行するのです。 そして亮司は最後には犯してきた罪の重さから 自分の偽装の死亡診断書を作り、自分は死んだ事にします。世間から隠れた生活しか出来なくなり それでもいつか 子供の時みたいに、また、太陽の下を手を繋いで歩くことを心から願います…2人にとってそれだけが夢であり、生きがいで 、雪穂が亮司に酷い事を言ってしまったと一人で涙ぐみ罵倒するシーンは 本当の雪穂の姿なのです。
今度は亮司を昼間歩かせてやりたいと願う雪穂は、離婚を目的とした偽装結婚をして 亮司に旦那の会社から盗んだIDとパスワードを持たせ、普通に働ける様にと 、、相手を思えば、思うほど相手の為に再び罪を重ねていく。
でも二人ともその事が苦しくなり誰かに話したいし、自首したいのですが…
自分が自首をしたら相手が自分の為にしてくれた事が台無しになる…
いつか2人で太陽の下を手を繋いで歩くんだと言う夢が叶わなくなる… と自首する事も出来ず…
しかし、ずっと二人を追いかけて来た武田鉄矢だけが真相を知っており、最後には武田鉄矢が「亮司悪かった。あの時にお前らを捕まえれやってれば、こんな事には…」と抱きしめようとしします…しかし…
亮司は真相を何も話さないまま、歩道橋から飛び降りて自殺してしまいます。 残された雪穂は真実を話したら、自分の為に死んで行った亮司の死を無駄にするからと…
ほんの少しの真実も話さないまま1人で苦しみながら孤独な人生を送るのです。
【ドラマの中のセリフ、素晴らしい】
亮司:俺たちの上に、太陽などなかった。いつも夜。だけど、暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。
雪穂:夜を昼だと思って、生きることができた。明るくはないけれど、歩いていくには充分だった。
亮司:あなたは…あなたは俺の…太陽だった。紛い物の太陽だった。だけど、明日へと昇ることをやめない、俺のたった一つの希望だった。
雪穂:あなたは。あなたは私の太陽だった。偽物の太陽だった。だけど、その身を焦がし、道を照らす、私のたった一つの光だった。
私は原作、ドラマ、映画、全て見ました…
やはり、原作とドラマが素晴らしい!
山田孝之と綾瀬はるかの闇の中の恋愛を演じきった演技力は圧巻です!
悪人、悪女でありながら、恋愛に関しては、本当に純粋に相手を思いやる気持ちは、普通に、いや、普通以上にピュアです…
やっぱり山田孝之、いいですね…