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新・きものの基

絹や木綿、麻など素材から染織の歴史、技法、デザイン、そしてきものと暮らしの多様な関係までを紹介します!

2011注染(6)大阪の技ー注染②

2011-05-29 17:13:35 | 2011注染

生地/ゆかたの注染の素材はコーマ、特岡、綿麻、紅梅、更に麻や刷毛目紬(奥州木綿)など様々で、最近は織加工を工夫した変わり生地や混紡も多くなってきています。しかしひと昔前は、ゆかた生地といえば平織の「特岡」がほとんどでした。「特岡」とは、栃木県真岡市で織られていた「真岡木綿」の略で、目が細かく詰まっていて、やわらかな肌触り、風合いがよく、染め上がりが鮮やかな良質な木綿のことでした。しかしいつのまにか産地ではなく、木綿の生地自体を表す名称になってきてしまい、いまでは真岡で織られていなくても、この糸番手の生地はみんな「特岡」といわれています。

主な生地としては、以下の通りです。

紅梅

太めの糸を部分的に使い、細かい格子を全体に織り出した透け感のある生地。格子の凹凸=勾配が転じて紅梅に。素材に綿紅梅、絹紅梅の2種類あり。

綿絽

細かい穴が連なるように透け感のある夏生地。糸本数により三本絽、五本絽、十本絽、乱絽など種類がある。

綿紬

紬のように糸を先染めしてから織った木綿地。黒や紺に多い。

綿縮

縮緬風のしぼのある生地。

しじら

綿麻は透け感がある。しぼ感が心地よく、人気。

平織、

コーマ地

最もポピュラーな発色のよい木綿地で地風の違いなど種類は多い。

刷毛目紬

ベージュ地の味わいのある生地。奥州紬(竺仙商標)の別名。

 

 


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