美雨日記

美雨・19歳と妻子有彼氏・おっさん(通称・ダー)・43歳との愛憎の日々と、他数名の間男達との徒然なる記録。

京都日帰り旅行記

2005-11-18 00:00:00 | Weblog
近頃、ダーが美雨を束縛気味だったので、正直うんざりしていたのだけれど、今日は気持ちを入れ替えて、京都旅行へ
9時に待ち合わせだったのに、30分遅刻し、ダーを待たせちゃったけど、笑って許してくれたので良し

ダーの車でいざ京都へ
「会い」ってやっぱり大切だよね。
メールや電話じゃ萎え萎えだったけど、会ってこうして話していると話すことは尽きないし、楽しいし、愛しい。

目的地、金閣寺へ到着。
金閣寺、米・ブッシュ大統領が訪れて騒がれているけれど、美雨は9月から行きたいと言っていた。
三島由紀夫の【金閣寺】に影響されて…
紅葉のキレイな道を歩いて、感慨に耽る。
ダーは「俺情緒とか苦手なんだよなぁ」
つまらない男である。私は由紀夫と来たかったよ
金閣寺は遠くから見ると荘厳で綺麗なんだけれど、近くで見ると意外に造り荒くてなんだか物哀しかった。私も由紀夫と同意見かも…と、また他の男に想いを馳せる美雨・笑
お参りもきちんとした。ダー・44歳、信心というものがまったくないらしく、お参りの仕方も知らないので、日本人としてきちんと教えてあげた。
帰途、ダーが団子屋を見つけ(この男食べることに関しては目敏いの)「朝飯食おう」と強引に拉致られる。
黒胡麻団子を食す。
美雨はお茶飲んだけど、ダーなんかおしるこ飲んでるし…
甘いものと甘いものってどうなの?
面白いから、持参した【チェキ】で激写してあげた

続いてダーの提案で嵐山へ。
でも着くなり、駐車場が満車だったので断念

近くにダーが昔住んでた所があり、ダーが「中学校見に行ってもいい?」と聞く。
美雨も快諾。
中学校→塾→塾の先生の家→昔住んでた家→商店街→小学校→友達の家を巡り、
ダーの思い出話をずっとたくさん聞いた。
ダーはまるで当時に還ったかのような、やんちゃないい顔をしていた。
ダーとの25歳の年の差も、一緒に過ごすことのできない過去も変えることはできないけれど、こうして追憶の傍らで、過去に寄り添うことはできるんだよね…
これからもこんな時間を過ごせたらいいなと思う。

で、やはりこの人の脳みそは「食」が大部分を占めているよう。
「ダーの食べたいものでいいよ」と言ってあげると
「ラーメン食いたい」と言うので、京都まで来てなぜかラーメン。
ほんとに風情のない男である。
美雨はラーメン、ダーは餃子定食(ラーメン、餃子、ご飯よ~・恐)を注文。
汚いカウンターで肩をくっつけて仲良く食べる。
好きな人とあったかいもの食べてると、なんでこんなに幸せな気持ちになるのかなぁ…子供に還ったみたいに、純粋にほくほくと幸せで、なんだか無性に泣きたくなった。目に涙が滲んできて、ダーに解らないように上を向いた。
ダーに無理矢理餃子を食べさせられ、ふとこの人といると、焼肉やらニンニクやら生物やら臭いのするものばかり食べさせられるなぁと思う。
他の男とのデートではありえないわ…

更に、映画村へ。
勿論、ダーが行きたがったに決まっている。
ダー「美雨32歳には見えるし(見えない。25~27歳はよく言われるけど)俺は37」歳くらいにしか見えないって言われるよ」「だから手繋いでも?」
それからずっと手を繋いでいた。
美雨は極度の冷え性。ダーと手を繋いでいると、ダーはツボ押ししたり、指マッサージしてくれたりするので、血行が良くなるん
昔の時代劇の展示物など見て、男は終始大興奮
でもほんとにダーの昔話聞くのが好きなので少しも嫌じゃないのよね…
しょうもないアトラクションばかりなんだけど、なぜかふたりともずっと笑い転げていた。

日も暮れてきたので、大阪へ戻る。
まだ5時すぎだというのに、男はまた飯のことを考えている。
は、早くない??

ダーが気になっているという回転鮨に決定。
6時前だっていうのにもう晩御飯。
ここの鮨、回ってるくせに、一皿500~860円なの
ダーはまたがっつり食っていた。ビールもゴクゴク
ダーに鮨の食べ方を教わったり(男って教えたがりの、自分の色に染めたがりだからね)して楽しく過ごす。
ダーとは何をしても楽しいし、食べ物の嗜好も合うなぁと思う。

鮨屋を後にし、大阪市内をぐるぐるドライブ
手を繋いで、
ダーは「大好きだよ」と言い「美雨は?」
即答で「ダイキライ」と言う。
「なんで嫌いな男と一日一緒にいるんだよ~」と、ダーは少しすねていた。
それからは時折運転操作のため離していた手を離さず強く握っていたのは言うまでもなく…(危ないね)
嬉しかったので「もういっかい言ってみ~」とダーの手や腕や頬をつまんだり、ひっぱったり、ひねきったりしていると(ダーMだからこういうの喜ぶの)
「一回しか言わない。何度も言ったら嘘臭いだろ。本気だから一回しか言わない」と真顔で言う。
…ずるいよ。
嬉しいけど、切ないよ。
あんなに軽かったダーがここまで本気になるとは思いもしなかった…

ダーの手からダーの体温を感じていると、幸せってこういうこと?と思えて泣きたくなる。
明日、明後日はこんなふうに一緒にいられなくても、またいつか今日のような日があればいいのにと想いねがう。

別れ際はいつも離れがたい。
ダーは変な手品?(手首をきつく掴んでもう片方の手で掌の真中あたりを摘むと浮くような感覚に陥るというもの)をして、美雨の手を離さないし、美雨は美雨で帰りたくないと思う。電車3本見送って、それでもちゃんと帰ったけれど。

電車の中で、さっきまでダーが握り締めていた右手首が痛んだ。
でもなぜか嫌じゃない。
実は、美雨がMでダーがS???
変になるのが恋なのかもしれないね。
あらぬ方向へ覚醒していく美雨である。