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三ツ森 雪の行き当たりばったりblog

ごにんぐみのぼうけん

2012年02月05日 | おはなし
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あるところに、なかのよい ごにんぐみが いました。

てんきのよい あるひのこと、ごにんは

みずうみへ あそびに いきました。

みんな たのしく およいで いましたが、

ぴんくくん だけは およげないので

すこし はなれて つりを していました。


あかくん、あおくん、きいろくん、みどりくんは、

ぴんくくんに いいました。

「ぼくたち、みずうみの まんなかにある

 ちいさな しままで およいでくるね。」

「わかったよ。きをつけてね。」

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あかくんたち よにんは しまに むかって

およいでいきました。

しばらく およぐと、ちいさな しまに つきました。

よにんは ここを たんけん することに しました。


めのまえの はやしに はいってゆくと、

そこには けものみちが ありました。

そこを どんどん すすんでいくと、

おおきい いわやまが ありました。

すると、おんなのひとの こえが きこえました。

「たすけて。たすけてください。」

よにんは こえの するほうに むかって、

ごつごつした いわやまを のぼって いきました。

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よにんが ちょうじょうに つくと、

わかい おんなのひとが いわの したじきに なっていました。

そのまわりを おおきい しろいとりが

しんぱいそうに とびまわって います。

おんなのひとは いいました。

「わるい まじょに つかまって こんなことに なってしまいました。

 すみませんが このいわを どけてくれませんか。」

 「もちろんです。 まかせてください。」  

よにんは そういうと、 みんなで いわを おしはじめました。

 「よいしょ。 よいしょ。」

すると、 いわが すこしずつ うごきはじめました。

 「よいしょ!」

とうとう、 いわは ごろんごろんと おとをたてて

いわやまを ころげおちていきました。


おんなのひとは  ゆっくり たちあがると、 

よにんに おれいを いいました。

 「みなさん ほんとうに ありがとう ございました。

  じつは わたしは にしのほうにある ちいさなくにの

  おうじょ なのです。

  おれいを したいので わたしの くにへ

  いっしょに きてくれませんか。」

よにんは おたがいの かおを みあわせると、

こう いいました。

 「そのきもちは うれしいのですが

  みずうみの きしで ともだちが まってるので

  また こんど いかせてください。」

 「わかりました。 では これを

  おれいの しるしとして もらってくれませんか。」

おうじょは そういうと、 あたまに ついていた リボンを とって

あかくんに わたしました。

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そのようすを すべて みていた おおきな しろいとりが、

おうじょの そばに おりてきました。

おうじょが そのとりに のると、とりは おおきく はばたいて

そらへ のぼって いきました。

 「みなさん ありがとう。 いつか かならず

  わたしの くにへ きてください。」

 「そうします。 おげんきで。」

よにんは とりが とおくへ とびさるのを

しばらく みていました。


よにんは いわやまを おりて、 もときた みちを かえると、

また およいで ぴんくくんの いる きしに もどりました。

そして いままでの できごとを ぜんぶ はなしました。

それを きいた ぴんくくんは、

そんな ぼうけんを じぶんも してみたく なりました。

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そのあと、ぴんくくんは およぎの れんしゅうを はじめました。

まいにち れんしゅうして、いまでは ごにんの なかで

いちばん およぎが うまく なりました。

そして、ごにんで いっしょに さまざまな ぼうけんを するのですが、

その はなしは また こんど。


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