安くて美味しいワイン特集~ワインワールドの旅~

写真付きでワイン日記やビール日記を書くならgooブログ

0700安くて美味しいワイン特集~ワインワールドの旅Vol.14

2016-01-04 22:24:40 | 日記
0700安くて美味しいワイン特集~ワインワールドの旅Vol.14



300.ヴェラデスト・ヴィニュロンズリザーブ・メルロ2009
301.アスコニ エクセプショナル シャルドネ 2011
302.デーブス ドルンフェルダー ラインヘッセン 2012
303.ナパ・セラーズ ピノ・ノワール2013
304.ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ シャンボール・ミジュニィ2009
305.コノスル リミテッド 20バレル エディション カベルネ・ソーヴィニョン2012
306.サンタバイ サンタ カロリーナ ソーヴィニョン・ブラン/シャルドネ2015
307.サンタバイ サンタ カロリーナ カベルネ・ソーヴィニョン/シラー2014
308.コンチャ・イ・トロ アヴァンサ シャルドネ
309.コンチャ・イ・トロ アヴァンサ カベルネ・ソーヴィニョン
310.ドメーヌ・タカヒコ ヨイチノボリ パストゥウグラン2013



0700安くて美味しいワイン特集~ワインワールドの旅Vol.14


300.ヴェラデスト・ヴィニュロンズリザーブ・メルロ2009
VILLAD'EST VIGNERONS RESERVE MERLOT



・生産者:ヴェラデスト ワイナリー
・生産国:日本 長野県東御市
・輸入者:なし
・格付け:
・Alc度数:12%
・容量:750ml
・価格:6000円


「ワインの銘醸地は、初めから存在するのではない。それは、人の手(努力)によって創られるものなのだ」By浅井昭吾氏。


日本ワイン造りの可能性に、命を捧げた人がいる。
「現代日本ワインの父」、浅井昭吾氏だ。

「ワインの銘醸地は、初めから存在するのではない。それは、人の手(努力)によって創られるものなのだ」
浅井昭吾氏は。
日本のワインを世界に誇れる銘酒にすべく。
また、日本のワイン産地を銘醸地にすべく。
「薫陶(実践で教える)」、その薫陶に、おしげもなく、命を捧げられた。
実際、同氏はすでに、末期ガンで亡くなっている。
文字通り、「日本ワインの発展向上、その努力に命を捧げられた」方だったのだ。

「現代日本ワインの父」の逝去。
これは、日本でワイン専用ブドウを栽培する人々にとって、とてつもない衝撃かつ損失であった。
氏の逝去が、いったいどれほどの人々の心の展望に、重々しい暗雲で覆ったことだろう。

だが、しかし。
浅井昭吾氏の、その、命を賭したはるかなる思いは、一条の光となって、降りそそいだ。
それは、「祈り」へと形を変えて。
少なくない人たちの心をふるわせた。
心をふるわせ、「信念」を、煮えたぎらせた。
「世界に誇れる、日本のワインを、目指して」。
その信念が、脈打った。
そう、浅井昭吾氏の思想は、受け継がれたのだ。


「世界に誇れる、日本のワインを、目指して」。
その脈動は、決して止まらない。


日本ワインのトップクラスと言われている、「ヴェラデスト ワイナリー」。
画家でエッセイストの玉村豊男氏が開いたワイナリーだ。
醸造技師は、その浅井昭吾氏の最後の弟子とされる、「小西超(とおる)」氏。


健全な、非常に輝きのあるルビー色。

香り。
瞬間、「パルメ」や「オーブリオン」を連想させる。
土くささは全くない。
品種はメルロだが、サンテミリオンに近い感じではない。
メドックに近い感じだ。
メドックの、メルロ比率が高いグランクリュクラッセに近い。
メドックの深さと芳香までは行かないが、かなりそれに近い。
これは、衝撃的だ。

味わい。
滑らかなアタック。
柔らかい甘味。
酸味はほとんどない。
渋味もほとんどなく、トータルで「柔らかく、ふくよか」な感じ。
ミディアムボディだ。
余韻は中程度、15秒程。


美味過ぎ。
いや、味だけではない。
このワインは、「日本の真髄を反映している」。
日本の真髄。
それは、「ありとあらゆるものに神さまが宿る」という多神教であり、自然や伝統への崇拝である。
その信仰は、「控えめな自己主張」「協調性」「柔和」「均衡を取ろうとする姿勢」「包み込む」「争いを避ける」へと具現化した。
その真髄が、このワインにはあるのだ。
そう、「魚は白ワイン、肉には赤ワイン」という常識を超越して、どんな料理にも寄り添ってくれる、言わば「女将さん」なのだ。

サラダにも合う。



鮎のコンフィにも合う。



ステーキにも合う。




まさに日本文化の真髄。

「神社で七五三を祝い」
「教会で結婚式を挙げ」
「お寺さんで葬式をしてもらう」
という、日本人の「宗教ごった煮文化」を、恥じるべきではない。
むしろ胸を張るべきだ。
というのも、この「宗教ごった煮文化」姿勢の下に流れる「控えめな自己主張」「協調性」「柔和」「均衡を取ろうとする」「包み込む」「争いを避ける」思考こそが、宗教戦争を終わらせる人間の在り方なのだから。

生物種の存続を、国際協力によって保つ必要のある現代。
人間同士で戦争などしている場合ではない。


ブログ「新ワインなブログ」さん「ヴィラデストワイナリー ヴィニュロンズリザーブ メルロー」記事↓
http://winenablog.com/vignerons-reserve-merlot/



301.アスコニ エクセプショナル シャルドネ 2011
ASCONI  Exceptional  CHARDONNAY



・生産者:ASCONI
・生産国:モルドヴァ共和国
・輸入者:株式会社アズマコーポレーション
・格付け:?
・Alc度数:13%
・容量:750ml
・価格:1200円


青みを帯びない、かなり透明に近い色合い。
ディスクは中程度、1mmぐらい。
液脚は中程度、サラサラめ。

香り。
中程度。
白い花。
トロンテスに似ている。
ほのかに、畑の土(団粒構造の黒っぽい土)の香り。
しかし、妙なニュアンスを感じる。
それで、飲むのをためらう。

味わい。
滑らかなアタック。
水のよう。
中程度の酸味。
ほのかな甘み。
ボディはミディアム。
アルコールはしっかりあるが、尖らない。
が、やはり何とも言えない妙なニュアンスを感じる。
それで、飲むのをやめる。

「3~4日後に飲んで同じような感想なら、安くて美味しいワイン特集から削除しよう」と思っていた。

が、4日後。
大逆転が、起こる。


余韻。
黄色の柑橘系のようで、薄緑色の野菜のようで、はっきりとした映像が浮かばない。
溶け込んでいて、丸みのある感じ。
ところが!

余韻が非常に長い。
25秒を超えた。
上品な印象。
これは、トロンテス以上にガルガーネガに近い。
いや、ガルガーネガ以上に、甲州に近い。
甲州に近いが、甲州ほどの柑橘香はなく、余韻が長い。

これは、面白い。
こんなシャルドネは初めてかもしれない。
モルドヴァワイン、間違いなく「掘り出し物」!!


アズマコーポレーションさん公式サイト「モルドヴァ>アスコニ」記事↓
http://azumacorp.jp/category/winery300192/



302.デーブス ドルンフェルダー ラインヘッセン 2012
DEBUS DORNFELDER RHEINHESSEN



・生産者:デーブス醸造所
・生産国:ドイツ ラインヘッセン地域
・輸入者:株式会社ドイツ商事
・格付け:ドイチャー・クヴァリティーツヴァイン
・Alc度数:14%以下
・容量:750ml
・価格:1900円

珍しい、ドイツの赤ワイン。
品種は「ドルンフェルダー」。
これは、「お前ら働き過ぎ」と揶揄(Tease)された日本人に匹敵・凌駕するほどの努力国家であるドイツ人が、「この厳寒の気候でも育つ赤ワイン品種を造りたい」との思いで、はてしない努力の末、開発した独自品種だ。
ドイツ人の、努力の結晶の一つである。

紫をほとんど持たない、赤黒色。
液脚はかなりサラサラしている。

香り。
おお!
独特。
化粧品。
バラ。
ラベンダー。
蓮華。
木炭。
燻製リンゴ。
ジンファンデルに近いものを感じる。

スワリングすると。
ああ、果実香が出てきた。
チェリー。
カシス。

味わい。
滑らかなアタック。
舌の上でホールド。
すると。
おおお!
「ブドウ果汁75%+様々な果実果汁25%のフルーツジュース」!
とてつもなくジューシー。
メルシャンの「酸化防止剤無添加のおいしいワイン、ふくよか赤」や「コンコード種のワイン」に似た感じがある。
甘味たっぷり。
しかしタンニンもしっかりある。
トータルで、上品な仕上がり。

余韻はほどほど、12秒。
ボディはライトとミディアムの中間ぐらいか。
とにかく、アルコールが主張しない。

これは、実に面白い赤だ。
今までに飲んだことのない印象だ。
実にお見事!


ドイツワイン&ドイツビール専門 リカーショップミツヤさんサイト「デーブス醸造所」記事↓
http://www.shop-mitsuya.com/SHOP/294680/297138/list.html



303.ナパ・セラーズ ピノ・ノワール2013
NAPA CELLARS PINOT NOIR



・生産者:ナパ・セラーズ
・生産国:アメリカ カリフォルニア州 ナパ・ヴァレー
・輸入者:コルドンヴェール株式会社
・格付け:?
・Alc度数:14%
・容量:750ml
・価格:1900円

ナパ・セラーズの「ピノ・ノワール」品種。
ずっしり重い、なで型ボトル。
非常に分厚いアルミ製キャップシール。

紫を持たない、清んだ、濃い目の赤黒色。
ピノ・ノワールとは思えない程の、力強い色合いだ。

香り。
強い。
アルコール。
ライチ。
黒果実。
イチゴ。
樹木。
インクのニュアンス。
甘い香り。
濃密。
まるで樽を形成するかのように、下へ周りへ広がっていく感じ。
うーむ、一発で「ブルゴーニュではない」と分かる。
ブルゴーニュはこんなに「甘さ」と「アルコールっぽさ」をだしはしないからだ。

味わい。
インパクトのあるアタック。
ライチ、イチゴ、ジャム、ジンファンデルのニュアンス。
しかし、ボディは決してフルでなく、半透明のイメージを与えてくる。
とはいえ、ピノ・ノワールにしては強い方。
酸味はやや強め。
甘味はあるが、ゆったりじんわりと効いてくる感じ。
余韻はほどよく12~15秒。

酸味は、グラスに注いで30分以上経つと、和らぐ。
もしくは抜栓2日目に飲むと、ほとんど感じなくなる。
そして、ゆったりと甘い感じになる。
あの、「タンニンがガツーンと来ないでスルッと入るのだが、その後何とも言えない複雑な甘さがボワーンと広がり、なんだがダラダラと時間を過ごしたくなる」感じだ。

「高貴」というより「洗練」というより、「端正」というより、「優雅」。
ピノ・ノワールという品種のワインはまさに、「優雅」。
その一言に尽きる時間を与えてくれる。
実にお見事だ。


しあわせワイン倶楽部さんサイト「ナパ・セラーズ ピノノワール ナパヴァレー」記事↓
http://www.shiawasewine-c.com/?pid=36843380



304.ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ シャンボール・ミジュニィ2009
Domaine Georges Roumier CHAMBOLLE MUSIGNY  



・生産者:ジョルジュ・ルーミエ
・生産国:フランス ブルゴーニュ地方 コート・ド・ニュイ地区 シャンボール・ミジュニィ村
・輸入者:?
・格付け:AOCシャンボール・ミジュニィ
・Alc度数:%
・容量:750ml
・価格:7000円以上

あの「神の雫 第一使徒」の格下版。
とはいえ、コート・ド・ニュイ地区の村名ワインだ。
期待はムンムン。
2009年は、この村のピノにしては濃い目に仕上がったのだとか。

紫を持たない、やや濃いめの赤色。
向こうが透けて見える時点で、モロにピノ・ノワール。

香り。
しっとりとして、穏やか。
果実、イチゴ。
だがとても複雑。
奥行がある。

味わい。
非常に柔らかく、滑らかなアタック。
ゆったりとした甘味。
酸味はほとんどない。
イチゴのニュアンス。

だが、その後が、すごい。
ミネラル感がある。
とにかく複雑。
複雑なのだが、その複雑さを構成するあらゆる要素が、それぞれ主張している感じなのだ。
甘めなのだが、甘いの一言では決して言い切れない複雑さ。

しっとりとした味わい。
だが、要素の全てがイキイキと主張する。
それはまさに、「湿った森の奥にある湖」の風景そのもの。
神の雫の使徒にかなり近いものがあるのだ。

余韻は長い。
20秒。
ドメーヌ・フーリエのジュベレイ・シャンベルタンの余韻は60秒を数えた。
そこまでの余韻ではない。
だが、とにかく複雑。
シャンボール・ミジュニィのテロワールを思いっきり感じさせてくれる味わいに仕上がっている。
ピノ・ノワール単一品種で、これほどまでに複雑さが出せるのか。
これは驚愕を超えて、感動にまで達する!

美味い。
美味い!
美味ーーい!
感動だ。

この、「あらゆる要素が、それぞれ主張している感じ」。
これを感じ取れたことで、涙が出るほどだ。

太陽が輝き。
青空が輝き。
雲が輝き。
森林が輝き。
木々の一つ一つがイキイキと輝き。
枝葉が輝き。
その先に横たわる湖が輝き。
湖に舞い降りた鳥が輝き。
水際の草が輝き。
その草葉についているコガネムシが輝き。
小さな枝草に登るアブラムシが輝き。
その地面を走るアリが輝き。
ありとあらゆる生命が、輝いている。


全ての命が、輝いている。
全ての命が、歌っている。

この感じ。
これを一言で言うならば。
「Kalafinaの歌、「アレルヤ」を聴き終えた後、浮かんでくるシーン」だ。

世界で活躍するトリプルヴォーカルユニット「Kalafina」。
そのKalafinaの歌、「アレルヤ」は、こんな歌だ。

「全ての命が、歌う時が来る。
そう信じて。
雨の中で踊り。
涙の海を泳ぎ。
小さな命を、振り絞り、振り絞り。
私たちはゆく。
君の未来へ、アレルヤ(祝福を)
アレルヤ(祝福を)」


生命として生まれ出でた。
それ時点ですでに「祝福された存在」なのであり。
生きること。
それはすなわち「祝福の道そのもの」なのだ。
そしてその生は。
次の時代の「誰かにとっての祝福」となる。


歌ネットさん「Kalafina アレルヤ 歌詞」記事↓
http://www.uta-net.com/song/153163/



305.コノスル リミテッド 20バレル エディション カベルネ・ソーヴィニョン2012 
Cono Sur  LIMITED 20BARRELS EDITION 



・生産者:コノスル
・生産国:チリ マイポ・ヴァレー
・輸入者:株式会社スマイル
・格付け:
・Alc度数:13.5%
・容量:750ml
・価格:3000円


コノスルの上級版。
リミテッド20バレルエディションとは、「20樽限定品」の意味。

コノスル・ヴァラエタルやコノスル・レゼルヴァを圧倒的に超越する、ずっしり重いボトル。
分厚いアルミキャップシール。
そして、5cmのロングコルク。

微妙に紫を帯びた、濃い赤黒色。
液感はなめらか。
液脚はやや強め。

香り。
豊か。
プラムやジャムのような甘い香り。
そしてアルコール香。
杉の香。
鉱物系。
第二アロマ。
黒果実。
パプリカ。
椎茸。
ライチ。
アンズ。
スモモ。
微弱にアスパラガス。
焼そばソース。

非常に滑らかなアタック。
直後、アンズ、ライチ、スモモといった、ジンファンデルに似た酸味を感じる。
が、すぐに甘味がゆったりと広がる。
強いコク。
タンニンも強いが、甘味と果実味と上手くバランスしている。
余韻は長い。
15秒以上。

おおお!
これは、「コノスル・ヴァラエタル」とは、まったく別物と言っていい。
チリらしい「果実味バンバン」「アルコールバンバン」なのだが。
「それ以外の要素が対等のところまで来ていて」
「よって、強い味わいなのに、バランスしていて」
「マイルドな印象」なのだ。

実はこのワイン。
「抜栓3日目」にして、真髄を発揮した!
抜栓3日目。

カシスのような甘めの香り。
ヒマラヤ杉やバニラのニュアンスもある。
丸みのある味わい。
要素の凝縮感。
そして、しっかりしたタンニンと豊かなコク。

これって。
これって…。

「ボルドー・メドック地区の3000円以上の銘柄に匹敵してるじゃないかあ!」
そう、まさに「クラレット」なのだ。
(クラレット=ボルドー赤ワインのこと)
これは、美味い。
美味い。
美味ーーい!!

正直、ここまでとは。
脱帽だ。
コノスルは、コスパ抜群の最有力!

ちなみに。
2本目を「抜栓後デキャンタージュして、翌日にグラスに注いで1時間経過」させたら、同じ味わいが出た。
ということで。
「抜栓後デキャンタージュして、翌日にグラスに注いで1時間経過」させて飲む。
もしくは、「抜栓してコルクで再栓して翌々日」に飲む。
ことで、このワインは本領を発揮する。


余談。
脱帽とばかりに頭を下げて。
いいことを思いついた。
「このワイン、ブラインドで、先生に飲ませてやろう」と。

私のワインの先生は、超特大のボルドー派。
プリムール(先物買い)でボルドーのグランクリュワインを年に200万円以上買い付け。
所有するボルドー・グランクリュワインは7000本以上(資産換算で軽く3億5000万円を超える)。
さらに、「フランス以外は50点、せいぜい70点」と言い切る、超特大のボルドー派。
「君、私の前で、グランクリュ以外のワインの話をしないでくれたまえ、時間の無駄だから」
とまでおっしゃる、グランクリュワイン所有者。

その先生に、このワインをブラインドでテイスティングしてもらおう。
クックック。

映像が目に浮かぶぞ。
私「では、先生、これって、どこのワインだと思われます?」
先生「あ、これ。サンテステフ、いやオーメドックのブルジョワ級だよ」(即答)
クックック。
「してやったりぃーーー!!!」

P.S.
先生「あ?」
私「ど、どうしました!?コルク片でも入ってましたか!?」
先生「いや、君が持ってきて私に飲ませるなんて、しかもブラインドでね。てことは、間違いなくフランス以外だな」
私「えっ!」
先生「ははあー、さてはカリフォルニアかチリ辺りで、ボルドーそっくりのワインを見つけたんだろう?」
私「え!?いや、そんな、そういうわけでは…、ははは、はははー」
(結局、先生にも脱帽)
(笑)


ブログ「マズのレベル上げ生活」さん「噂のお値打ちワイン「コノスル・カベルネ・ソ-ヴィニヨン・20バレル・リミテッド・エディション」を試してみる」記事↓
http://maz.way-nifty.com/blog/2009/10/20-178e.html



306.サンタバイ サンタ カロリーナ ソーヴィニョン・ブラン/シャルドネ2015
SANTA BY SANTA CAROLINA SAUVIGNON BLANC/CHARDONNAY



・生産者:サンタ カロリーナ
・生産国:チリ セントラル・ヴァレー
・輸入者:サントリーワインインターナショナル(株)
・Alc度数12.5%
・容量:750ml 
・価格:500円


澄み切った、淡い、微弱に緑がかった黄色。
オリは無く、レッグは速く、ディスクは薄め、粘性は弱め。

香りは弱め、第一印象はシンプルかつフレッシュ。
レモンやグレープフルーツのような香り。
スワリング後。
植物(草や白い花)の香り。
ステンレスタンク発酵ものと思われる。
若々しく、シンプルで、フレッシュな感じ。

アタックはソフトな辛口。
酸味は中程度。
爽やかな印象のライト~ミディアムボディ。
苦味はなく、フローラルなフレーヴァー。
余韻は中程度。
後味はフローラル。

イキイキとしたフレッシュな果実味と酸味を感じられる。
ソーヴィニョン・ブランのイキイキとした爽やかな香りは残され、むせるような草くささは果実味で緩和している。
シャルドネの甘味を基調とする果実味は残され、野暮ったい甘ったるさは酸味によって上手く引き締められている。
実に見事なブレンドだ。


うーむ。
「茹でたブロッコリーに酢醤油をかけたもの」に合うかも。
もしくは「ザワ-クラフト(キャベツみじん切りの酢漬け)」に合うかな。

スクリューキャップなのもGood。
夕食の副菜(茹で野菜もしくは生野菜)に、グラス一杯合わせるとして。
月水金と週3回そんな「プチ・ワインディナー」をやったとしても。
ボトル1本で5回分ももつではないか。
とすると。
「月に2~3本で十分」となる。

サントリーさん公式サイト「チリワイン「サンタ バイ サンタ カロリーナ」新発売 」記事↓
http://www.suntory.co.jp/news/2015/12423.html



307.サンタバイ サンタ カロリーナ カベルネ・ソーヴィニョン/シラー2014
SANTA BY SANTA CAROLINA CABERNET SAUVIGNON/SYRAH



・生産者:サンタ カロリーナ
・生産国:チリ セントラル・ヴァレー
・輸入者:サントリーワインインターナショナル(株)
・Alc度数12.5%
・容量:750ml 
・価格:500円

澄み切った、濃い、微弱に紫がかった赤色。
オリは無く、レッグはやや速く、ディスクは薄め、粘性は弱め。

香りは中程度から強め、第一印象は豊かな印象。
熟した果実のような香り。
スワリング後。
花や森林木の香り。
続いてピーマン。
さらには、香辛料の香り。
樽発酵ものではないと思われる。
若々しくも、複雑さがあり、豊かな感じ。

アタックはソフトな辛口。
酸味は中程度。
滑らかな印象のミディアムボディ。
タンニンは「椎茸」並みの中程度で、椎茸の傘のように滑らかな印象(笑)。

苦味はなく、スパイシーなフレーヴァー。
余韻は中程度。
後味はスパイシー。

深みのある果実味とほどよいタンニン。
シラーのスパイシーさが、全体を引き締め、立体化させてくれている。
見事なブレンド。

甘味とコクを基調としながらも、やや酸味が効いていてスパイシーなソースに合いそう。
となれば、「トマトケチャップ」「トンカツソース」「デミソース」あたりか。
ということは。
「オムレツ」
「トンカツ」
「ビーフシチュー」
「ハヤシライス」
「デミソースハンバーグ」
「タンシチュー」
に合うかも。
合いまくりだな(笑)

サントリーさん公式サイト「サンタ カロリーナ ワイナリー情報」記事↓
http://www.suntory.co.jp/wine/special/santa/history/



308.コンチャ・イ・トロ アヴァンサ シャルドネ
CONCHA Y TORO AVANZA CHARDONNAY



・生産者:コンチャ・イ・トロ社
・生産国:チリ
・輸入者:メルシャン株式会社
・Alc度数13%
・容量:750ml 
・価格:650円



コンチャ・イ・トロ社の新ラインナップ。
価格は「サンライズ(1000円)」と「フロンテラ(600円)」の間ぐらい。
ヴィンテージと産地の記載が無いことから、同社オリジナルのブレンドものと思われる。
しかし、リーズナブル品において「バカ旨ではないが減点要素がほとんど無い」という、「ハズレ無し」が強みの同社だ。
これは一飲の価値ありとばかりに即購入、即テイスティング。
品種はシャルドネ主体。

澄み切った、淡い、微弱に緑がかった黄色。
オリは無く、レッグは速く、ディスクは薄め、粘性は弱め。

香りは中程度、第一印象は豊かな印象。
リンゴやトロピカルフルーツのような香り。
スワリング後。
柑橘系果実の香り。
ステンレスタンク発酵ものと思われる。
若々しく、シンプルなれど、豊かな感じ。

アタックはソフトな辛口。
酸味は中程度。
滑らかな印象のミディアムボディ。
苦味はなく、フルーティーなフレーヴァー。
余韻は中程度。
後味はミネラル感をまといつつフルーティー。
余韻の最後に、蜂蜜のニュアンスがあるのもGood!

芳醇な果実味とキレのある酸味を感じられる。
実に見事なバランス。


うーむ。
「茹でたブロッコリーに酢醤油をかけたもの」に合うかも。
もしくは「ザワ-クラフト(キャベツみじん切りの酢漬け)」に合うかな。


ブログ「安くて美味しいワインはどれ?安旨ワインつれづれ」さん「コンチャイトロ・アヴァンサ・シャルドネ NV」記事↓
http://blog.goo.ne.jp/50ls1234/e/b1ae6710e385f5073ff1367466bcd094



309.コンチャ・イ・トロ アヴァンサ カベルネ・ソーヴィニョン
CONCHA Y TORO AVANZA CABERNET SAUVIGNON



・生産者:コンチャ・イ・トロ社
・生産国:チリ
・輸入者:メルシャン株式会社
・Alc度数13%
・容量:750ml 
・価格:650円

コンチャ・イ・トロ社の新ラインナップ。
価格は「サンライズ(1000円)」と「フロンテラ(600円)」の間ぐらい。
ヴィンテージと産地の記載が無いことから、同社オリジナルのブレンドものと思われる。
しかし、リーズナブル品において「バカ旨ではないが減点要素がほとんど無い」という、「ハズレ無し」が強みの同社だ。
これは一飲の価値ありとばかりに即購入、即テイスティング。
品種はカベソー主体。


澄み切った、濃い、微弱に紫がかった赤色。
オリは無く、レッグは中程度、ディスクは薄め、粘性は中程度。

香りは中程度から強め、第一印象は豊かな印象。
熟した甘い果実のような香り。
スワリング後。
干し果実のような、凝縮した甘めの香り。
ピーマンというより赤パプリカ。
揮発するアルコール。
バニラ。
樽発酵がブレンドされていると思われる。
若々しくも、複雑さがあり、豊かな感じ。

アタックはソフトな辛口。
酸味は中程度。
滑らかな印象のミディアムボディ。
タンニンは「しめじ」並みの中程度で、しめじの食感のように柔らかい印象(笑)。

苦味はなく、ミネラリーなフレーヴァー。
余韻は中程度。
後味はやや熱い感じとタンニン。

深みのある果実味と柔らかめのタンニン。
総合的にはミディアムボディになりそうだが、さすがチリワインだけあって。
揮発するアルコールがフルボディに至ろうと突出する。
しかし、その主張がまさに、「しめじの傘」のように、丸っこく柔らかい印象なのだ。


これなら、甘味とコクを基調としたソースに合いそう。
となれば、「デミソース」「ミートソース」「お好みソース」「焼き肉のたれ」か。
ということは。
「ビーフシチュー」
「ハヤシライス」
「デミソースハンバーグ」
「タンシチュー」
「焼そば」
「お好み焼き」
「焼き肉」
「ピーマンと挽肉の油炒め」
「炒飯」
に合うかも。


サンマルクホールディングスさん公式サイト「ワインの楽しみ方 ここでは、料理との相性を考えたワインの注文方法やティスティングの方法などを学べます。」記事↓
http://www.saint-marc-hd.com/saintmarc/menu/bs-winestory_1.shtml


310.ドメーヌ・タカヒコ ヨイチノボリ パストゥウグラン2013
Domaine Takahiko



・生産者:ドメーヌ・タカヒコ
・生産国:日本 北海道
・輸入者:
・格付け:
・Alc度数:%
・容量:ml
・価格:3700円


ツヴァイゲルトレーベ75%
ピノ・ノワール25%

やや紫を帯びた色合い。
向こうが透けて見える。
ややフランボワーズ色やルビー色に近い。



香り。
おおお!
非常に豊か。
樽。
「新樽100%では?」と思えるほど、豊かな樽香。

木の枝。
イチゴ。
バナナの皮。
黒い果実。
皮のニュアンス。
これは、南半球(チリや南ア)ではなく北半球の香り。
これは、日本から西(アメリカ)ではなくはるか東(ヨーロッパ)の香り。
これは、ブルゴーニュ地方のワインにある香りだ。
この時点で、驚愕。

滑らかなアタック。
スパイシーさを伴う酸味。
だが、その後、イチゴのような甘さがやって来る。
タンニンは、ピノ・ノワールよりは多いが、マスクされていて、主張は穏やか。
飲み込んだ後、微弱に土のニュアンス。

余韻は10~15秒。
余韻にも酸味が残るが、フルーティーな感じ。
と思いきや。
余韻は30秒も続き、あの「ダラダラしたくなる優雅な感覚」がやって来た。

「飲んだ後、優雅にダラダラしたくなる」。
これこそ、「ピノ・ノワール」の真髄である。

CS(カベルネ・ソー)を主体としたボルドーワインが。
「英気」
「アンチエイジング」
「貴族になれる」
「至高の時間」
「味わいが忘れられない」
であれば。

PN(ピノ・ノワール)を主体としたワインは。
「優雅」
「笑いながら退廃」
「農民ですけど、何か?」
「時間を止める」
「余韻が忘れられない」
であろう。

そんな、ピノ・ノワール主体のワインから来る感覚を、このワインに思いっきり、感じる。
ピノ・ノワールの比率は25%、だというのにね。
つまり。
ドメーヌ・タカヒコが栽培するピノ・ノワールは。
実に見事な出来栄えなのだ。


もう一つ、見事な点がある。
このワインは、北海道という雄大な大地で育まれていながら、「雄大」「大らか」「ゆったり」な感じでは、実はない。
このワインは、北海道という雄大な大地で育まれていながら、「繊細」「神経質」「精巧緻密」な感じがあるのだ。
そう、北海道の食物「ポテト」「コーン」「ミルク」「バター」「イモ餅」といった「雄大」「大らか」「ゆったり」な食感の逆展開である。

ということは?
そう、北海道の食物「ポテトサラダ」「スイートコーン」「ノンホモミルク」「生乳バター」「イモ餅」といった「雄大」「大らか」「ゆったり」に「ベストマッチ」する!
このワインの味わいは、「繊細」「神経質」「精巧緻密」。
だからこそ、北海道のあらゆる食物に、ベストマッチする。
これこそ、「大地が育む奇跡」。
このワインは、「味がどうの」「ブルゴーニュと比べてどうの」を超えて。
「多様性とバランスを育む、大地の力 」を、味あわせてくれる。
「大地が育む奇跡」を、味わせてくれる。

ああ、そうか。
日本のワインの究極。
それは、ボルドーやブルゴーニュのグランクリュに匹敵するワインを産出することでは、なかったのだ。
日本のワインの究極。
それは、「日本というテロワールの完全発揮」にあったのだ。

日本というテロワールの完全発揮とは?
「森羅万象の崇拝」
I respect every phenomenon even if I receive any misfortune.
「例えどんな災難を受けても、私はあらゆる現象を、尊重する」
それが、日本という国のテロワールだ。

このワイン。
実は、抜栓2日目の方が美味い。
しっかりした酸味とピノのイチゴ系の甘味がじんわり融合する。
それで、「飲んでも飲んでも、飲み継がずにはいられなくなる」。

ところが。
3日目にして、ついに本領を発揮した!
強い樽香と酸味は完全に溶け込み。
あらゆる要素が融合。
オリも見られだ。
「雄大で、優しく、穏やかで、しなやか」
そう、「北海道」というテロワールが、如実に描かれているのだ。

北海道のテロワール。
それは。
厳しい、厳しい、本当に厳しい冬を乗り越え。
春が来て、夏に力いっぱい育ち。
秋口には、大逆転の大豊穣!
生命のexplosion(大爆発)。
そして初冬には、牧草ロールになって「丸く収まりました」(笑)

そう、姿形は牧草ロールのように、穏やかで優しい。
しかし、そこに至るまでのドラマ。
「厳寒を乗り越えて、大逆転の爆裂を見せる、生命のドラマ」。
それが、北海道のテロワール。
それを、このワインは、内包している。


ドメーヌ・タカヒコさん公式サイト↓
http://www.takahiko.co.jp/index.html



0700安くて美味しいワイン特集~ワインワールドの旅Vol.14(完)

0698イッヒ トリンケン ビア!新ビール特集2-2

2016-01-03 21:29:51 | 日記
0698イッヒ トリンケン ビア!新ビール特集2-2


11.グランドキリン ギャラクシーホップ
12.サントリー ザ・モルツ UMAMI
13.サントリークラフトセレクト ザ・パンプキン
14.サッポロ 欧州四大セレクション ウィンナー
15.アサヒ ドライプレミアム 濃厚熟成仕立て
16.アサヒ クラフトマンシップ ドライメルツェン
17.月面画報
18.エビス 深み味わうエビス
19.オリオン 琉球ペールエール



11.グランドキリン ギャラクシーホップ



・生産者:キリンビール株式会社
・生産国:日本 
・輸入者:
・Alc度数: %
・容量:330ml
・価格: 円

明るめの黄金色。
透明度は極めて高い。
泡がやや粗め。

香り。
おおお!
おおおおお!
ものすごく特徴のある香り。
この香りは、「スペアミント」だ。
スペアミントの葉っぱ、というよりも、ミントがぎっしりと群生する「ミント林」「ミントの丘」のような香りだ。

味わい。
ややインパクトのあるアタック。
甘味、酸味、苦味は中程度。
ボディは軽め、スッキリしている。
麦芽はやや酸味寄りで、やはりキリンらしい感じだ。
キリンラガーや一番搾りの麦芽を使ったのかも。
アルコールは、ほとんど感じないぐらい弱め。
スッキリ仕上がりの味わいだ。

余韻は長め、15秒程。
余韻にもミントがある。
が、ここからが印象的。
何かこう、「深い藍色の空間に、ぽつり、ぽつり、と光点が灯り、それらが消えた瞬間、また別の場所にぽつり、ぽつり、と光が灯る」
そんなイメージが浮かぶ。
ああ、これがギャラクシーホップの真髄なのか。

これは実に、面白い。
これまでに飲んだグランドキリンシリーズの中で、一番芸術的、と思えた。
ラベルの絵も、面白い。
「満天の星空を頂く、草原の丘。
そこを麒麟が。
スタコラサッサ。
と駆けていく」
という絵。
何かその、キリンのシンボルである聖獣「麒麟」が、ここではまるで「小動物」みたいで。
逆に、何か可愛い(笑)

余談。
ミント類は非常に生命力が強い。
風に運ばれて、日当たりと水はけと風通しの良い大地に着生しようものなら。
あっという間にワサワサと繁茂(はんも:Exuberance)する。
一帯を、ミントが覆い尽くしてしまうのだ。

その構図はまさに、「ミント林」「ミントの丘」である。
こうなると、その地帯の10m手前からでも、ミントの香りがするようになる。
「ミント香エリア」を構成するのだ。

そして、「匂いで食べ物を探す」害獣(イノシシなど)にとっては、このミント香はバリアになるのだとか。
匂いで食べ物を探す獣にとっては、ミント香ムンムンのエリアは。
「ごめんやすー。うっ!ごめんくさい!これまたくさい!ああくさ!」で近づけないのだ。
ミントと同じくらい「香りのエリア」を形成する植物は他にも、「ローズマリー」や「ドクダミ」「山椒」などがある。
つまり、家庭菜園をイノシシから守るには、物理的防護柵以外に、上記の「強い香りを放つ植物を園の周りに植える」ことも効果的なのだと言える。



ブログ「ネコと夜景とビール」さん「キリン グランドキリン ギャラクシーホップ! 」記事↓
http://daiki-photo.hatenablog.jp/entry/2015/07/17/070355



12.サントリー ザ・モルツ UMAMI



・生産者:サントリービール株式会社
・生産国:日本 
・輸入者:
・Alc度数:5%
・容量:350ml
・価格:210円


「モルツ派」や「麦100系」の方々にとって、待望の時がやって来た。
あの「サントリーモルツ」がついに、リニューアル新発売されたのだ。
東北大震災以降、ほとんどの売り場から姿を消してしまったサントリーモルツ。
それが、ついにカムバックした。


極めて透明度の高い、かなり淡い金色。

香り。
麦の香りだが、柔らかくて丸っこい感じ。
ああ、まさに「モルツ」らしい香りだ。
泡がとってもクリ―ミー。
しかも長持ちする。

味わい。
穏やかなアタック。
すぐに麦の柔らかい甘味。
そしてミネラル水のような味わいが広がる。
ここまでで言えば、プレモルよりもマスドリに似ている。
(マスドリ=マスターズ・ドリーム)
苦味はほどほど。
酸味はほとんどない。
バランスが良い。

飲み込んだ後、鼻腔に戻って来る香り。
これは、やや米香やミネラル水のニュアンスを持った、甘めの香りだ。
このへんはプレモルとははっきり違う。
プレモルの戻り香は、爽快な麦香のみだからだ。

余韻はほどほど10秒ほど。
しかし、全体的に「丸みのある」印象。
バランスがいい。
飲みやすい。
飲み飽きない味わいだ。


うーん。
お見事。
「モルツ派、ご満悦」の巻。

余談。
実は私は、大の「モルツ派」。
ひと昔。
アンハイザー社の「バドワイザー」やミラー社の「ミラーライト」によって大ブレイクした「ライトビールブーム」。
麦芽100%ではなく、米やコーンスターチを使用してライトテイストにしたビールがバカ売れしたという現象だ。
その波を受けて、日本でも「キリンラガー」「サッポロ黒ラベル」そしてあの「アサヒスーパードライ」といった「米スタ系」がビール市場を席巻したのだ。
(席巻=むしろを巻き取るように、領域を片っぱしから手中に収めること)

その、「ライトビールブーム」の時代。
「サッポロエビス」や「サントリーモルツ」といった「麦100系(麦芽100%のビール)」は、隅に追いやられていた。
が、私は成人した当初から、「サントリーモルツが一番美味いな」との経験から、モルツしか飲んでいなかった。



ブログ「むねさだブログ」さん「サントリーのモルツが一新!新しいザ・モルツを早速飲んでみたぞ! #ザモルツUMAMI実感」記事↓
http://munesada.com/2015/09/14/blog-6093


13.サントリークラフトセレクト ザ・パンプキン



・生産者:サントリービール株式会社
・生産国:日本 
・輸入者:
・Alc度数:5%
・容量:500ml
・価格:333円



極めて透明な、濃いオレンジ色。
薄い琥珀色とも言える。

香り。
非常に強い。
そして特徴的。
かなり甘い香り。
穀物以上に根菜の香り。
そう、カボチャの香りだ。
生カボチャではない。
茹でカボチャの香りだ。
マロンケーキや甘栗の感じもある。

味わい。
ソフトなアタック。
直後、じんわりと甘味が広がる。
鼻腔に抜けていく香りは、「麦3:パンプキン7」。
苦味、酸味はほとんどない。
根菜の炭水化物の味わいがある。

ボディはライト寄りのミディアムぐらい。
だが、この、「ザ・パンプキン」な甘味としっとりとして強い香り。
それがボディを覆っていて、飲みごたえは強い方。

余韻は程よく10秒~15秒。
実に、面白い一本だ。
「今まで味わったことのない、面白い味」
それこそが、「限定醸造」「クラフト」というコンセプトの中枢に置かれるべきものではないか。
と、このビールは感じさせてくれる。

「ダパンプ」のように躍動しない、落ち着きのある味わい。
「バンプ・オブ・チキン」のように情熱的に歌わない、しっとりした香り。
華やかではなく、躍動的でもなく、情熱的でもない。
されど、しっとりじんわり、豊かに、印象深い味わいを呈する。
それが、「ザ・パンプキン」。

実にお見事。
これまでの「ペールエール」「ブラウンエール」「メルツェン」「スペシャルビター」のどれにもない、独特の面白さがある。
ハロウィンパーティで乾杯するにはもってこいの一本だ。



ブログ「新潟ビール日記」さん「クラフトセレクト ザ・パンプキン」記事↓
http://beermake.blog.jp/archives/390082.html


14.サッポロ 欧州四大セレクション ウィンナー



・生産者:サッポロビール株式会社
・生産国:日本 
・輸入者:
・Alc度数:5%
・容量:500ml
・価格:311円


極めて透明度の高い、赤みがかった色合い。
濃いオレンジ色とも言えるし、明るい琥珀色とも言える。
Alt(デュッセルドルフ発祥の赤ビール)に比べると、明るい感じ。
サントリープレモル芳醇エールにかなり近い色合いだ。

香り。
やや甘味を伴った、香ばしい香り。
ワイングラスを回すようにグラスを回す「スワリング」をすると、もっと香りが出てくる。
おお。
香ばしい麦香。
コーヒー豆。
カカオ。
チョコレート。
ミネラル水。
甘めの香りだが、しっとりと落ち着いていて、やや重め。

味わい。
マイルドなアタック。
ラガー(下面発酵)らしい、溌剌とした苦味と麦香を伴うコク。
だがそれは輪郭であり、内部にはナッツ類のタンパク質を思わせる、しっとりとした甘味が詰まっている。
しっかり詰まっている。
ずううぅん、と沈み込む感じがある。
ああ、ドイツの麦芽とはどこか違うな、と思わせてくれる。

余韻は、ミュンヒナー・ドゥンケルを彷彿とさせる香ばしい感じ。
やはりナッツ類のニュアンスがある。
そして、ミネラル水の感じ。
てことは。
オーストリア産麦芽を使用しただけでなく、硬水が使われたのだろうか?
何だか、ベルギーの修道院ビールに近いような、「飲料なのに食物を摂ったかのような」、飲み応え。

実にお見事!

「ドイツビールとは明らかに違うよ」、ということを、ハッキリと分らせてくれる一本だ。
なるほどこれが、欧州四大ビール、「ウィンナー」か。
という経験によって、また一つ、味覚の幅が広がった。


ブログ「ビールるる」さん「欧州四大セレクション ウィンナー(サッポロ) 」記事↓
http://beer-ruru.hateblo.jp/entry/20151022


15.アサヒ ドライプレミアム 濃厚熟成仕立て



・生産者:アサヒビール株式会社
・生産国:日本 
・輸入者:
・Alc度数:6.5%
・容量:350ml
・価格:250円


ギフト用の限定醸造が、ついにセブンイレブンに登場。

極めて透明度の高い、濃い黄金色。
香り。
やや甘めだが、爽やかな香り。

味わい。
スッキリめのアタック。
ここまではドライプレミアム金(旧)だ。
だが、ここからが違う。
どっしりとした甘味が広がる。
その甘味の正体はアルコールなのだろうが。
アルコールっぽさがないのだ。

サントリープレモル金を思わせる、華やかな味わい。
だが、プレモル金よりも甘い。
そして、サッポロエビス並みのボディ。

これは、お見事!
華やかさと濃厚さを両立させている感じだ。
これまでのドライプレミアムシリーズの中で、一番美味い!
しかもこれが「ギフト限定品」だったのだから、いやー、アサヒさんも、ずるいな(笑)

このビールのイメージ。
それは、色白の、ポニーテールが似合う、細身の乙女。
その乙女は、純白の羽織と紅色の袴をまとっている。
そう、「巫女」である。

その巫女様が、両手でかざした盃に注いでくれるのは、練乳。

「練乳!? いえ、甘酒です(笑)」

そう、甘酒。
巫女様が注いでくれる、甘酒。
そんなイメージだ。
まさに、「お正月」。

お正月って、いいよね。
お正月に実家に帰らないと、後ろめたい気持ちになる。
それぐらい、お正月という「時」には、家族を引き合わせ、団欒させる力がある。
お正月ほど、家族が自然に集まり団欒する機会も、他にないだろう。
核家族化が進んだ現代だからこそ、お正月は極めて重要な時間だ。



ブログ「クッタの日常」さん「アサヒ スーパードライ ドライプレミア 濃厚熟成仕立て~麦酒酔噺その469~忘却の彼方に」記事↓
http://kuttachan.exblog.jp/25196765/


16.アサヒ クラフトマンシップ ドライメルツェン



・生産者:アサヒビール株式会社
・生産国:日本 
・輸入者:
・Alc度数:6%
・容量:350ml
・価格:250円

極めて透明な、かなり濃い黄金色。
明るい蜂蜜色とも言える。

香り。
甘味と爽やかさを伴った麦香。
香りさえもシャープな感じがあるのは、さすがアサヒ。

味わい。
ややインパクトのあるアタック。
直後、程よい苦味を大らかに包み込む、ゆったりとした甘味が広がる。
酸味はほとんどない。
なかなか強いボディだが、「アルコールの骨格で、半透明なボディを支えている」といった感じ。
飲み込んだ後の戻り香も、爽やかな感じ。

ああ、アサヒらしい、素晴らしい一本だ。
底辺を埋め尽くしそうなしっかりした甘味が、飲み込む最中に爽やかに切れ上がる。
それで、余韻にシャープな印象が残るのだ。



ブログ「食べマガ~食い神ぼー万歳!」さん「【アサヒクラフトマンシップ】ドライメルツェン」記事↓
http://tabemaga.com/dessert/2803/


17.月面画報



・生産者:株式会社ヤッホーブルーイング
・生産国:日本 長野県
・輸入者:
・Alc度数:5.5%
・容量:350ml
・価格:280円

アマゾンのネット通販でしか手に入らなかったビール。
それが一時、ローソンで数量限定販売。


極めて透明な、かなり濃い黄金色。

瑞々しく爽やかなホップの香り。

味わい。
マイルドなアタック。
華やかなホップ香をまとった柔らかい甘味が広がる。
とってもフルーティー。
苦味はあるが、フルーティーな甘味に包まれている。

飲み込んだ後。
ああ、フルーツポンチをホップの苦みで包んだような粒子が、鯉のぼりのように立ち上がる。
余韻は長い。
15秒以上。
余韻は複雑だ。
フルーツポンチがあんずジャムに変化し、それにシトラスやハーブが加わって来る。
とにかく、複雑。

このスッキリ感と味わいのまとまり様は、まさにヤッホーのビールらしいところ。
「水曜日のネコ」に甘味を加えたような感じ。
「インドの青鬼」からホップ香を引いたような感じ。
「よなよなエール」から柑橘系香を引いたような感じ。
「僕ビール君ビール」からゆず香を引いたような感じ。
複雑で、何もかもが混じり合ったような感じ。

なるほど。
「インドから観光にやってきた青鬼が水曜日の夜にネコと「僕ビール、君ビール?」とか言いながらビールを酌み交わしていたところ、飛脚が飛びこんで来て「てやんでい!好みなんて聞いてないぜソーリー!」と吐き捨ててスタコラ去って行った後、ふと見上げた夜空には、サンサンと輝く月」
といった感じだ(笑)

缶には「個性的で華やかな香りのベルジャンペールエール」とある。
たしかに、独特ではある。
しかし、「水曜日のネコ」「インドの青鬼」「よなよなエール」「僕ビール君ビール」ほどの個性が感じられない。
中庸で、溶け合っていて、複雑なのだ。
そうか!
この「個性」とは、「ヤッホーブルーイング」そのものなのだ。

赤、金、黄色、桃色、白、黒、水色、黄緑、緑、オレンジ、青、紺。
それらのどれもが溶け合って、一つの世界を構成している。
その個性。
要するに、「個性的な味のビール」というより、「ひとつの個性的な世界が生み出したビール」ということだ。
ビール界の風雲児「ヤッホーブルーイング」の傑作と言える。


お見事!

ブログ「おしき。の日記」さん「月面画報を買ってきたよ。」記事↓
http://knkbbknk.hatenadiary.com/entry/2015/10/06/193828


18.エビス 深み味わうエビス



・生産者:サッポロビール株式会社
・生産国:日本 
・輸入者:
・Alc度数:6%
・容量:350ml
・価格:240円


極めて透明度の高い、濃い黄金から蜂蜜色。

香り。
甘味を伴う、ストレートな麦香。
ドイツビールにかなり似た香りだ。

味わい。
インパクトのあるアタック。
すぐに広がる、活き活きとした苦味。
続いて麦の甘味。
深いコク。
複雑な味わい。
酸味はほとんどない。
強い苦みと甘味がこつ然一体となって、満天の星空のような、一つの世界を構成している。

余韻は非常に長い。
20秒を超えた。
甘味と苦味が螺旋を描いて、深く深く浸み込んでいく感じ。

これは。
すごい。
かつてないエビス。
麦の味わいの上にしっかりとそそり立つ、苦味のカド。
その点はエビスらしい。
だが、ボディがエビス(金)(琥珀)(ロイヤル)(超長期熟成)のどれもを凌ぐ、分厚さ。
そして、そそり立った苦味のカドが、ボディの甘味とともに、底へ底へと沈みながら広がっていく感じだ。

これって。
「サントリーのマスターズ・ドリームに匹敵するレベル」ではないか!

そしてこの重さ。

これはまさに、「合金でできたエビスさま」。
「メタル・エビス」だ!
(笑)

しかもサイバーダイン社が開発した「自律二足歩行ロボット型エビス」だ(笑)

ビール大手4社の競争が激化し。
サッポロHDは、2015年12月期の業績予想を下方修正したとか。
しかし。
「ビールのみで1本勝負」したら?
やはりサッポロの「エビス」は2位以内に入るのではないか。
それだけ、ブランド「エビス」は実力に裏打ちされている、と、一消費者の私はつくづく思う。


ブログ「ぶらりスタイル」さん「エビス 深み味わうエビス ~飲んだ感想~ 」記事↓
http://78343622.at.webry.info/201511/article_13.html


19.オリオン 琉球ペールエール



・生産者:オリオンビール株式会社
・生産国:日本 沖縄県
・輸入者:
・Alc度数:5.5%
・容量:350ml
・価格:220円

販売者はアサヒビール株式会社。

沖縄のビール会社オリオンのIPA版。
言わばRPA(琉球ペールエール)。

濃いめの黄金色。
非常に泡持ちが良い。

緑色果実を思わせる、フルーティーで爽やかな香り。

味わい。
ソフトなアタック。
直後、ゴーヤーのような苦味。
だが中身は黄色パプリカのように、柔らかい甘味。
酸味はなし。
コクは中程度。
アサヒを思わせる、キレのいいのどごし。

余韻にホップの爽やかな苦味が残る。
余韻は15秒。
これは、エレガンスな感じ。
ホップの苦味が特徴のIPAらしさがあるが、ボディがシャープで、すっきりとした上品な感じがある。
しかも最近の「大手のクラフトビール」の中では、一番安い。



お見事!


オリオン公式サイト「オリオンクラフトシリーズ第1弾Ryukyu Pale Ale(琉球ペールエール)発売」記事↓
http://www.orionbeer.co.jp/utility/history/h2015/0909.html



0698イッヒ トリンケン ビア!新ビール特集2-2(完)



0697イッヒ トリンケン ビア!新ビール特集2

2016-01-02 20:52:11 | 日記
0697イッヒ トリンケン ビア!新ビール特集2




1.セブンゴールド まろやかエール
2.エチゴビール プレミアム・レッドエール
3.サッポロ 欧州四大セレクション ドルトムンダー
4.コナ・ブリュワーズ ファイヤーロック・ペールエール
5.THE軽井沢ビール プレミアムエール
6.サントリー クラフトセレクト メルツェン
7.サントリー クラフトセレクト スペシャル・ビター
8.サッポロ 磨きケルシュ
9.アサヒ クラフトマンシップ ドライセゾン
10.サントリー ザ・プレミアム・モルツ 芳醇エール





1.セブンゴールド まろやかエール



・生産者:麒麟麦酒株式会社
・生産国:日本 
・輸入者:
・Alc度数:5%
・容量:305ml
・価格:212円


セブンとキリンの共同開発。

白濁した、明るい黄金色。
香り。
バナナ。
ヤクルト。
カルピス。
そして、フェノール香。
これは、思いっきり「ヴァイツェン」の香りだ。
そして、泡持ちが若干弱い。
この時点で、小麦麦芽が多く使われていることが伺える。
ラベルには「まろやかエール」としか歌われていないが。
これはまぎれもなく「ヴァイツェンスタイル」(いわゆる「白ビール」)だ。

味わい。
まろやかなアタック。
ああ、このアタックは新鮮だ。
心地よい。

その後、マイルドな甘味。
苦味は弱め。
酸味も弱い。
ボディはライトミディアムのライト寄りか。
余韻はあっさり10秒ほど。

とにかく全体的にマイルドな仕上がりで、飲みやすい。

 

ブログ「なにか」さん「セブンゴールド まろやかエール <無濾過>は美味しいエール」記事↓
http://shohei.hatenadiary.jp/entry/2015/06/15/125524



2.エチゴビール プレミアム・レッドエール



・生産者:エチゴビール株式会社
・生産国:日本 新潟県新潟市西蒲区松山2
・輸入者:
・Alc度数:5.5%
・容量:350ml
・価格:?円


地ビールの全国第一号「エチゴビール」。
そのラインナップの一つ。
「レッドエール」

赤みを持つ、非常に濃い琥珀色。
透明度は極めて高い。
これはもはや、「紅茶」の色合いだ。

香り。
蜂蜜。
アンズ。
ジャム。
ぬか漬け。
トロピカルフルーツ。
しっとりとしていて、重めの香り。

味わい。
軽やかなアタック。
甘味、酸味、苦味、アルコール、どれもまとまっている。
特徴は、「どこまでも沈降していくような、奥行」だ。

フレアスカート。
ブーツカットのジーンズ。
そんな映像が浮かんでくる。
奥底の方でボワンと広がる感じがあるのだ。

これは、デュッセルドルフ発祥のビール「アルト」に酷似。実にお見事。



ブログ「グラスに青空」さん「エチゴビール プレミアム レッド エール(地ビール)」記事↓
http://glassniaozora.blog.fc2.com/blog-entry-102.html



3.サッポロ 欧州四大セレクション ドルトムンダー



・生産者:サッポロビール株式会社
・生産国:日本
・輸入者:なし
・Alc度数:6%
・容量:500ml
・価格:311円


サッポロビールの「欧州四大セレクション」第二弾。

「ドルトムンダー」。

ドルトムンダーは「ドルトムントの」という意味。
ドイツ西部の都市ドルトムント発祥の、麦の味わいが強い下面発酵ビールだ。




濃い黄金色。
透明度は極めて高い。


香り。
しっとりした香り。
麦芽の香り。
それに、硬水のような香りも若干。
ドイツのピルスナービールによくある香りだ。
とにかく、「麦と水」の香り。

味わい。
滑らかなアタック。
直後、しっかりした麦のコク。
思いっきり麦芽の味わい。
溶け込んだ感じの炭酸。
苦味は少なめ。
麦芽の甘味が、やんわりと豊かに広がる。
美味い!

余韻は長め。
10秒以上。
うーむ。
これは、ドイツのピルスナービールを土台に据えて。
そこから、「ホップの苦みをやや減らして」「麦芽の甘味をやや増やした」といった感じだ。
とはいえ、「思いっきりドイツのビールらしさ」を感じさせてくれる。

「ドイツのビールらしさ」とは。
「麦芽と水をモロに感じる純粋さ」のことだ。
このビール、「サッポロ ドルトムンダー」には、その「麦芽と水をモロに感じる純粋さ」が、思いっきりある。
これは、実にお見事だ。



ブログ「ぐでんちゅ」さん「サッポロ 欧州4大セレクション「ウィンナー」の赤みがかった色味と苦味がステキ 」記事↓
http://gudenchu.com/vienna-4dai/



4.コナ・ブリュワーズ ファイヤーロック・ペールエール



・生産者:コナ・ブリュワーズ株式会社
・生産国:アメリカ ハワイ
・輸入者:(株)友和貿易
・Alc度数:6%
・容量:355ml
・価格:400円


蜂蜜色。
「ペールエール」にしては、かなり濃い目の色だ。
ブラウンエールに近い。

透明度は高い。
注ぐうちから、甘い香りが上がって来る。


香り。
豊か。
キャンシースガー。
蜂蜜。
続いて麦香。
とにかく甘味が顕著。

味わい。
滑らかなアタック。
しっかりしたコク。
甘味が分厚い層を成している。
その層の奥にほのかな苦み。
苦味といっても、なんだか紅茶の渋味に近い感じ。
複雑さはあまりない。
シンプルかつ、ストレート。
ストレートに、強い味わい。

余韻は10~15秒。
余韻で「紅茶の渋味」を思わせるホップ香が強く表れて、その後サッと引いていく。
強い甘味の味わいの割には、余韻は爽やかだ。

サッポロ「百人のキセキ 至福のブラウンエール」やヤッホーの「よなよなエール」に似ている。



ブログ「こんぶろ-高知の酒屋ブログ-」さん「コナビール・ファイアーロック ペールエール」記事↓
http://blog.goo.ne.jp/konjiru/e/1ac806a3e9c27c3a4a4f062428956168


5.THE軽井沢ビール プレミアムエール




・生産者:軽井沢麦酒株式会社
・生産国:日本 長野県
・輸入者:
・Alc度数:?%
・容量:350ml
・価格:?円


明るめの黄金色。

香り。
甘い香り。
キャンディー。
パイン。
カルピス。

味わい。
滑らかなアタック。

微糖紅茶のような、甘味を感じれども引き締まったボディ。
酸味、苦味はほとんどない。
アルコールの尖りもない。
マイルドで繊細。
引き締まった感じのある上品な味わい。

余韻もわりとスッキリ、10~15秒。

味そのものの主張は強くない。
スタンダードでニュートラル。
だが、後から「ああ、美味い」と思えてくる。
しっかりした飲み応えを感じるのだ。
これはまるで、「玉子豆腐」もしくは「揚げたて、つゆだくの揚げだし豆腐」のような感じだ。

しかし、軽井沢ブルワリーは、本当にいいビールを造るものだ。
これまでに同社の「プレミアムクリア」「プレミアムダーク」「アルト」「ヴァイス」「ブラック」を飲んだが。
一度も外れたことがなかった。
常に、一定レベル以上の作品を出されている。
実にお見事!



ブログ「牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る」さん「特許庁が火種?軽井沢ブルワリー「軽井沢 浅間高原 ビール」vsヤッホーブルーイング「軽井沢高原ビール」」記事↓
http://blog.goo.ne.jp/sake-masumoto/e/0e6264345f7c52700aa4d58fe68ca010



6.サントリー クラフトセレクト メルツェン



・生産者:サントリービール(株)
・生産国:日本 
・輸入者:
・Alc度数:5.5%
・容量:350ml
・価格:257円


サントリー クラフトセレクトシリーズ第4段。
「メルツェン」。

極めて透明度の高い、蜂蜜色。
泡にまで色が付いている。

香り。
甘味をともなう、しっとりした麦の香り。

味わい。
ソフトなアタック。
直後、まろやかなコクと甘味が、どこまでも広がる。
苦味、酸味は少ない。
ボディは強く、飲み応えがある。


余韻は10秒ほど。
余韻にビスケットやチョコレートコーティングしたクッキーのニュアンス。
全体の印象として、まろやかで甘め。
繊細ではなく、大柄な感じ。
イメージで言えば、「優しい顔つきをした大型犬」といった感じ。
「コリー」や「セントバーナード」。
そして盲導犬の代表種である「ラブラドール・レトリバー&ゴールデン・レトリバー」のような感じだ。


このボディ。
奥へ奥へと浸透していくようなボディ。
これはやはり、かなりの「硬水」を使用したものではなかろうか?
(サントリーさんのサイトを調べたが、「硬水使用」などの記述はない。よって推測の域を出ない)



ブログ「igawa's Blog」さん「サントリー クラフトセレクト「メルツェン」 」記事↓
http://igawa.hatenablog.jp/entry/suntory-marzen



7.サントリー クラフトセレクト スペシャル・ビター



・生産者:サントリービール(株)
・生産国:日本 
・輸入者:
・Alc度数:5%
・容量:350ml
・価格:257円


サントリー クラフトセレクトシリーズ第3段。
「スペシャルビター」。

極めて透明度の高い、黄金色。
ピルスナーよりもやや濃い。
泡にもほんのり色が付いている。

香り。
強め。
甘味をともなう、しっとりした麦の香り。
だが、柑橘系の爽やかな感じもある。
これは、まるで「ネーブルの皮」の香り。

味わい。
ソフトなアタック。
柑橘系の爽やかな味わい。
その後、舌の上全体に、しっかりした苦味が感じられる。
が、苦味の中央には甘味がいて、うまくバランス。
酸味は少ない。
ボディ(コク)はさほど強くないが、しっかりした苦味のため、飲み応え十分。

余韻は15秒。
余韻の後半はほとんど苦味。
苦味といっても、オルヴァルのような「コンクリートブロックの槌をあなたの顔面に食らわせて差し上げる」ほどの強烈な苦味ではない。
甘味を抱いている。
ヤッホーブルーイングの「インドの青鬼」に近い感じだ。
その点で、「ゴーヤー」というより「ゴーヤー・チャンプルー」。
「青ピーマン」というより「茄子とひき肉の青ピーマン炒め」。
「青ネギ」というより、「鴨ネギ(鴨肉とネギの鍋)」。
といった感じだ。

実はその余韻の苦味。
余韻が消えた頃になると、とてつもない「爽やかさ」「清涼感」を与えてくれる。
それで、謎が解けたのだ!

謎とは、「スペシャルビターって、どこのビアスタイルなんだろ?あんま聞いたことないなぁ」というもの。
この、爆裂的ではなくあくまでビール本来の自然な苦味主体と、後に「爽やかさ」「清涼感」を与えてくれる味わい。
これはまさに、「北ドイツだ!」と。
この「スペシャルビター」は、北ドイツを代表する醸造所「イェヴァー」や「フレンスブルガー」を彷彿させるものがあったのだ。
といっても、あくまで推測。


ブログ「ビール日記」さん「サントリー/クラフトセレクト スペシャルビター」記事↓
http://lovebeerlife.blog.fc2.com/blog-entry-349.html




8.サッポロ 磨きケルシュ



・生産者:サッポロビール株式会社
・生産国:日本 
・輸入者:
・Alc度数:5.5%
・容量:350ml
・価格:230円



極めて透明度の高い、淡い金色。

香り。
爽やかな、麦芽の香り。

味わい。
水に近いほどの、ソフトなアタック。
やや豊かな甘味。
酸味、苦味はほとんど感じない。
飲み込んだ後、まるで「麦畑」にいるかのような、爽快な後味。
余韻は10秒ほど。

全体的に、すっきり爽快な味わいだ。
その点では、まさにドイツビール「ケルシュ」のスタイルだ。
ただ、やや甘味が強め。
その点では、やはりは「サッポロらしいな」と思えるところだ。



ブログ「新商品をひたすら食べて紹介していくだけのブログ」さん「サッポロビール 「サッポロ 磨きケルシュ」」記事↓
http://insyoku.hateblo.jp/entry/2015/08/22/234855



9.アサヒ クラフトマンシップ ドライセゾン



・生産者:アサヒビール株式会社
・生産国:日本 
・輸入者:
・Alc度数:5.5%
・容量:350ml
・価格:250円


極めて透明度の高い、黄金色。

香り。
麦芽の香り。
強いホップの香り。
シトラス。
グレープフルーツ。
ライム。
複雑な感じがある。
フルーティ。


味わい。
ソフトなアタック。
直後、「淡緑野菜」「フルーツポンチ」「シトラス」を思わせる
複雑な香り。
甘味、酸味、苦味は中程度。
ホップの苦味が若干強調される。
飲み込んだ後、まるで「シトラス」や「グレープフルーツ。」のような、爽快な香味。
余韻は10秒ほど。

いいね。


ブログ「釣りキチ、コバヤン奮闘記(ブログ編)」さん「アサヒビール「アサヒ クラフトマンシップ ドライセゾン」  [美味しい編(お酒)]」記事↓
http://ff-kobayan.blog.so-net.ne.jp/2015-08-22


10.サントリー ザ・プレミアム・モルツ 芳醇エール



・生産者:サントリービール株式会社
・生産国:日本 
・輸入者:
・Alc度数:6%
・容量:500ml
・価格:341円


極めて透明度の高い、濃い琥珀色。

香り。
キャンディー。
パイナップル。
バナナ。
ヨーグルト。
麦芽の香りはあまりない。

味わい。
滑らかなアタック。
直後、舌全体にフルーティな甘味が広がる。
酸味、苦味はほとんどなし。
飲み込んだ後、フルーティな香りが戻って来る。
余韻は長め、15秒。
余韻にアーモンドやキャラメル、ナッツのニュアンス。
だが。
トータルで、スッキリした上品な印象。
ああ、この辺が、やはりプレモルらしいところだ。
プレモル青の印象に似ている。

だが、エール(上面発酵)にしてはシャープな香りだったプレモル青に比べ。
このプレモル芳醇エールは香りが強い。
強いというのは、「思いっきりエール系に傾倒しました」という意味。
つまり、思いっきりエールビールの香りがするのだ。
おまけに、プレモル青に比べ、甘味も強く、ボディも強い。

なるほど。
プレモル青が、「“白鳥の湖”を踊る、色白のバレエダンサー」だとすると。
このプレモル芳醇エールは、「そのダンサーが、バカンスでタヒチへ行って、思いっきり日焼けしてしまいました」といった感じだ(笑)
そんな日焼けしたら、白鳥の湖を踊れなくなるではないか。
心配ない。
そんな日焼けして白鳥の湖を踊れなくなったら?

「黒鳥の湖」を踊るまでだ(笑)

プレモル芳醇エール。
プレモル金よりも、甘い。
プレモル青よりも、香る。
クラフトセレクト・ペールエールよりも、エールらしい。
クラフトセレクト・ブラウンエールよりも、スッキリした感じ。

原料はおそらく、プレモルと同じ。
そして製法はおそらく、プレモル青と同じ。
ただ、焙煎麦芽をかなり使用しているため、濃色になっているのだろう。
しかし、このフルーティな香り。
これは、プレモル青にはあまり感じなかったものだ。
とすれば、酵母が若干違うのかもしれない。

ともあれ、素晴らしい味わいだ。
いやー、サントリーさんの新商品開発力には、ほんと脱帽ものである。


ブログ「なにか」さん「サントリー 「ザ・プレミアム・モルツ 芳醇エール」は一番美味しいプレモル 」記事↓
http://shohei.hatenadiary.jp/entry/2015/08/28/200659




0697イッヒ トリンケン ビア!新ビール特集2(完)