安くて美味しいワイン特集~ワインワールドの旅~

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2014-07-20 23:17:01 | 日記
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12月1日


オペラ座のスタッフは、「怪人は実在する」と言っている。
「怪人“シルフィード”の力なくしては150年も流行しなかっただろう」と。
シルフィード。
空気の妖精の意味。


12月2日


時代劇や演劇やドラマ。
そこでは「正義対悪」が描かれる。
だが、現実世界の難しいところ。
それは、「正義対正義」というところだ。
解釈一つで、何が正義なのかも変わる。


12月3日


例えば?
「核兵器廃絶」を訴えてデモ行進をするのは、正義。
ところが、大国が核を手放さないのも、「正義」だからなのだ。


12月4日


なぜ、大国は核を保有することを正義と考えているのか?
・他国の不法な侵攻を「抑止」するため。
・テロリストへの流出を防ぐため。


12月5日


こんな考えもあるのだ。
「もしも大国が皆核を放棄したら?」
「テロリストが小型の核で世界を脅かすかもしれない」
「そうなったとき、太刀打ちできない」
「こうなると、核を持たない世界の方が劣勢になる」
そんな考えの根拠は。
「今あるモノや人物は管理できても、知識や技術は管理できないから」である。


12月6日


生活がどう変わっても。
旅行をしても。
トラブルにあっても。
それをネタに出来るのが、作家やブロガーの強みだ。
特に、トラブルが起きたり大事なものが破損したりすると。
たいていの人はしょげてしまうが、作家やブロガーは「ネタができた」と発奮する。
トラブルに強くなるのだ。


12月7日


物事には、裏がある。
表だけで事を成そうとするから、しんどいのだ。
裏、といっても悪いこととは限らない。
「人は正論では動かない。感情を揺り動かす必要がある」
との現実を知って、その方法を採択することでもあるのだ。


12月8日


ものすごく技術を高めている人。
その技術は、表(陽の下)にふんだんに使われている。
しかし、その技術を習得した「動機」がどこから来たのか?
それを見つければ、その技術の裏面が見えてくる。
つまり、隠された目的が。


12月9日


主な例。
ロシアが生んだ大文豪ドフトエスキー。
彼は、借金に追われて大作を書いた。
『罪と罰』、『賭博者』などは、あまりのスケジュール過密さのため、口述筆記という形をとったと言う。
ナポレオンは、遠征を繰り返したが、多くの妾をはべらせていた。
女目当てだったのでは、とも言えるほどだ。
また他に。
「孤独に耐えるためにやっていたこと」が、いつのまにか優れた芸となる場合もある。
「作品がもたらした効果」と、「作品を生み出した動機」は、たいていの場合、一致しないのだ。


12月10日


「3歩進んで2歩下がる」
それが堅実な歩みだ。
前進ばかりだと、不安になる。
後進すると、「前進したい」という意欲が強まる。
こうして、一歩一歩の歩みが堅実なものとなる。


12月11日


「2歩さがって、3歩進む」
昔書いたものを読み返す。
昔作った作品を研究する。
自分の昔を今一度見るめるのだ。
それによって、この先も進むことが出来る。
昔の作品に今の自分でもって新たなアレンジを加えることによって、新たな作品が生まれる。


12月12日


「もう少しだったのに、達成できなかった」
というときの方が、「リトライ」の意欲は強い。
あっさりすんなり達成してしまったものは、もう記憶の片隅に追いやられている。
失敗だらけだったからこそ、記憶に残るのだ。


12月13日


あっさり成功してしまうと。
もうその先、その成功までの道のりをじっくり研究することはないだろう。
もう見向きしなくなるだろう。
だから、失敗した方がいいのだ。


12月14日


静かな夜を、優雅に過ごすには。
優雅な心と。
やはりいくらかのお金は必要だ。


12月15日


「まさかそれはないだろう」
という思い込みが、事態を最悪なものにする力の生育を許してしまう。


12月16日


「無名有力」
役割で成功すると。
周りの人は、その人物と役割を一緒くたにして尊敬する。
だから、本人はその役割からおいそれと分離できなくなる。
不自由になるのだ。


12月17日


自分の夢で、有名になることだ。
夢を人に使われてはいけない。


12月18日


光が強くなれば、影も濃くなる。
影が濃いと、影の中で何かが育っていても見えないから、気づかない。
適度にクレームを受けて光を弱めた方が良いのだ。


12月19日


なぜ日本の都市は、集中豪雨に弱いのか?
街の構造が原因の一つでもある。
都市が川や海の海面に近い。
川面や海面よりも低い所もある。
谷の街も多い。
そして、ここがポイントだが、「そこで安全に暮らすために、頑丈な堤防を築いた」のだ。
堤防が頑丈なため、決壊すると甚大な被害になる。


12月20日


台風が突然収まった。
台風の目に入ったからだ。
しかし実は、台風の目にも渦が生まれる。
メソ渦だ。
これが、局地豪雨をもたらす。


12月21日


大都市での災害は。
建物や車、木材や物質が凶器になるという二次災害の危険がある。
そして、バイオハザードという三次災害の危険もある。
(バイオハザード:病原菌の蔓延)
また、人間の略奪行為という災害も。


12月22日


災害があって、堤防が壊れても。
家族の絆を壊すことはできない。
災害で、絆はますます強くなる。


12月23日


かつての伊勢湾台風で、7mの高波が発生した。
それを基に、高さ7~8mの堤防が築かれた。
しかし、それは理論値でしかない。
高知では、2004年10月に、24mの高波が発生している。


12月24日


俳句は、世界一短い「詩」である。
俳句の世界。
これは、現代の「ショートメール」「ライン」世代に通じるものがある。


12月25日


松尾芭蕉と言えば、奥の細道。
俳人として有名だ。
だが芭蕉はさまざまな職業を持っていた。
現場監督、禅僧、忍者(隠密)など。


12月26日


松尾芭蕉は、元禄時代、東京深川で生まれた。
(現在芭蕉記念館がある)

「古池や、蛙飛び込む水の音」

この詩がなぜ、時空を越えて今だ大人気なのか?


12月27日


その理由は、日本人の脳のメカニズムにあるという。
自然界の音(擬音)を左脳で処理している。
それで、擬音に言葉のような意味を感じるのだ。
「自然界の音(擬音)に、言語のような意味を感じる」脳なのだ。
自然界の音(擬音)を左脳で処理しているのは、日本人だけとされている。

「古池や 蛙飛び込む 水の音」
ポチョン。

ほら、もう映像が見えて、そこに何か意味を見出す。
そしてこの俳句は、当時の通常の詩情性を破る画期的なものであった。
当時の通常の詩情性では、蛙と来れば「鳴き声」を表現するところを、「飛び込む音」に着目させた。
そして、飛び込んだ後の、あのなんとも言えない静寂。
これをリアルに表現したのだ。


12月28日


松尾芭蕉は6人兄弟の次男。
幼少の頃は生活苦だった。
19歳のとき、伊賀で藤堂良忠の奉公人となる。
俳句をたしなんでいた良忠のお供で句会に参加する。
「うばざくら~」(21歳)で、センスの高さを絶賛される。


12月29日


良忠が25歳で亡くなり、その死を偲んでおよび藤堂家に足がつかなくなったこともあり。
俳諧人として独立する。
その後、井原西鶴など「先生」レベルが書くような優れたガイドブックを書いてアピール。
29歳。
経済の中心であった日本橋に住む。
スポンサーをつけるために、街中の人と場所を「褒めまくって歩き」、大衆の人気を集めた。
34歳。
「神田川のゴミ拾い大作戦」
これで、圧倒的な人気が集まった。

そしてついに、「万句興行(俳句の大規模な大会)」を主催。
これが成功する。
こうして芭蕉は「俳壇の名主」となる。
このとき、門下生から学び取って「医師」免許も取得していた。


12月30日


37歳。
芭蕉に大きな転機。
日本橋から深川に転居し、家族を捨てた。
その理由は。
「自分の俳句を作りたかった」
そして仏頂和尚のもとで禅を学ぶ。
俳句を芸術まで高めようとしていたのだ。

自宅に芭蕉の葉が植えられていて、彼はそれをいたく気に入る。
それで、自分の名を「芭蕉」と改名。
そして、さらに俳句を高めるべく、「奥の細道」へと旅立つ。
元禄2年、3月のことであった。


12月31日


奥の細道のルート。
深川

日光

仙台

平泉

新潟

金沢



東照宮に寄ったのは、別の目的があったからだ。
当時、綱吉が伊達に「東照の大改築」を命じ、伊達は嫌がっていた。
そこで綱吉が芭蕉を使って芭蕉の弟子「曾良(そら)」に隠密に東照宮を探らせたという。

現在、俳句上達のために奥の細道を歩む人は多い。

「荒波や 佐渡によこたう 天の河」

この俳句は現実の光景を基にしたものではないとされている。
芭蕉は佐渡で天の河を見ていないのだ。

だが、映像が浮かんでくる。
ドッパーンと波が打ち寄せた後、その向こうに、天の河。
この、なんという静寂。
なんという開放感。

どこからともなく、こんな声が聞こえてこないか?
「いつも未来に関心を向けていなさい」と。


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2014-07-19 23:16:24 | 日記
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11月1日


子供はパソコンを使って勉強するが。
親にしてみると。
未知の物(パソコン)を使いこなす子供が、未知の領域に行ってしまうような気がして、怖くなる。
子供が未知の領域の存在。
そんな感じを受けると、親のヒューマンとしての大切なことをますます伝えにくくなる。


11月2日


一冊本を読んだら、一冊の小論文を書く。
一本の映画を見たら、一冊の小論文を書く。
アイデアマンは、自分のあらゆる体験から、アイデアを出せる。
アイデアを出すことをライフワークにしている。


11月3日


「自分の仕事(ライフワーク)」
ライフワークは、新たに考え出すものではない。
今やっていること、かつて自然に始めたこと。
それが原型である。
それをライフワークにすればいい。
その方が長続きする。


11月4日


ライフワークのコア要素。
・好きなこと。
・いつもやっていること。
・得意なこと。
①このコア要素を全部持つ仕事をベースにする。
②そのベースに生産システムを作り。
③さらには、お金をもらう仕組みを作る。
これで、個人事業の出来上がり。


11月5日


大事なのは集中力。
計画があっても、計画通りにいかすには、集中力が必要だ。
そして持続力も必要だ。
持続力と集中力があってこそ、計画がものを言うのだ。


11月6日


会社の本部にいくら優秀な計画があったとしても。
現場に持続力と集中力がなければ。
その計画はうまく運ばない。


11月7日


世界最大の生物。
長さ2000km。
そう、「グレート・バリア・リーフ」だ。
珊瑚がつくる世界最大の堡礁。


11月8日


珊瑚。
昼は、石の塊のようなもの。
夜にはポリプと呼ばれる触手を出して動かす。


11月9日


珊瑚は、ポリプを使ってものをたくさん食べる。
しかし体は一つに繋がっている。
ポリプを複製して巨大化する。


11月10日


珊瑚は、魚がいなくなった夜。
それも満月の3日後。
産卵する。
卵が海中に浮遊する。
まるで、「海の雪」「海中の星空」。


11月11日


「子供が遠くに行って暮らすことは、生物の自然の営みなのだよ」
と、珊瑚は言っているかもしれない。


11月12日


デリカウイング株式会社。
コンビニの弁当を一手に引き受け、2002年から売り上げ100億円に成長。
これは、「7億円の借金をして」岩国工場とデザート工場を建てるというリスクを背負ったことが功を奏した。


11月13日


セブン・イレブンのデザートに感動して、デリカウイングのデザート部門に入社したがる若い女性がいる。


11月14日


デリカウイング社長のモットー。
「会社の規模よりも、おいしさ、サービス、ロスゼロ」
特にロスゼロというのは、環境問題を視野に入れたものである。


11月15日


お弁当業界の最大の変化。
それが、「コンビニの出現」である。


11月16日


お弁当、三種の神器。
「焼き魚」
「玉子焼き」
「かまぼこ」


11月17日


「ひろしま駅弁」
キヨスク数店で大きくなる。
新幹線口は、弁当だけで日売上30万以上あった。
焼きあなごを多く使うグレードの高い弁当店も経営。
立ち食いうどん店も経営。
実はボンルパ(具材量り売り弁当販売兼バイキング)も経営。


11月18日


新幹線で、広島から東京まで4時間。
(のぞみの出現で3時間台となる)
なので、駅弁自体が売れなくなった。
弁当を買うほどの長旅ではなくなったのだ。


11月19日


今や弁当は、ファーストフードではない。
スローフードである。
栄養バランスが考えられていて、割と安い。
これは弁当企業の努力の賜物である。
(消費者を王様と見て、それに仕える家臣のごとくにニーズに取り組む姿勢)


11月20日


「私は、ツイている」
そう言い続けると。
本当に、ツイてることが起こるのだ。


11月21日


クロアチア。
ビシェボ島。
ここにも「青の洞窟」がある。


11月22日


クロアチア。
ヴィス島。
島の人々は魚介類で暮らしている。
ここでは自慢の白ワインを料理にも多彩に使う。
米飯(ポドペック)も食べる。


11月23日


青の洞窟。
縦穴から入った日光が海底に反射。
その反射光が、天井の高い洞穴に向かって放射されることで起きる。
洞穴内の海面が、青く発光しているように見える現象。


11月24日


「ダルメシアン」
クロアチア産の犬である。
白地に黒い斑点がある。
馬と非常に相性がよく、かつては消防馬車の先導や護衛として大活躍した。


11月25日


1852年。
ナポレオン即位。
パリ大改造を行った。
人口が100万人を突破。
しかし、街はとても汚かったと言う。
1874年にオペラ座が建つ。


11月26日


パリ・オペラ座は、総合芸術の結晶。
荘厳華麗な造りだった。
ナポレオンの余興を楽しむためのものだったとされる。
天井絵画は1964年マルク・シャガールのもの。


11月27日


オペラ座で、中央シャンデリアが落下する事故が起こった。
これが、「オペラ座の怪人」説の始まり。
ボックス座5番が怪人の居るところと言われる。
その場所は、ナポレオン3世の貴賓席でもある。


11月28日


オペラ座が開かれた頃に流行ったのが、クリノリン。
骨組みを使ったフレア・スカートだ。
当時のイギリスで大流行した。
クリノリンの出現によって。
「スカートの裾は、大きく広がれば広がるほど良い」という風潮に染まったとされる。
わはは、「大きさにこだわるのは男だけ」と言うが、男ばかりではなかったのだ。


11月29日


オペラ座(ガルニエ宮)を設計したのは、シャルル・ガルニエ。
オペラ座建設の建築設計競技(今で言うコンペ)171人の中から当選した。


11月30日


オペラ座には、100人の人が密かに住んで暮らしていた。
オペラ座にはタブーがあった。
それは、「衣装には緑色を使ってはいけない」というもの。
衣装は宝石をちりばめて高級感を出すのが通常であった。
が、緑色(緑青)の衣装を着たダンサーが死んだ。
そのため、緑色はタブーとなった。


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2014-07-18 23:15:07 | 日記
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10月1日


経営者は、「やってもらいたい」と言っている。
「やらねばならない」とは言っていない。
しかし従業員は「やらねばならない。やらされる」と言う。
何か食い違いがないか。


10月2日


経営者は、「これだけはして欲しくない」と言っている。
「ルールは絶対だ」などと言っていない。
ところが、従業員は、そこまではみ出ねばよいということに過ぎないのに、小さくちぢこまる。
ちぢこまって、ちぢこまっている原因が「ルールだ」と言う。
何かおかしい。


10月3日


経営者のマインド。
「ルールの外に出ない限りは、何でもやってくれたまえ」
「私のやりたいことを2つ3つ提案するから、自由に参加してくれたまえ」
「独自に動いてくれても構わないよ」
「良いことは皆でどんどんやりたいから、どんどん提案してくれたまえ」


10月4日


ところが、現場の従業者に伝わるのはこうだ。
「やれ!」
「守れ!」
「従え!」


10月5日


誤解なのだ。
経営者のマインドが、正しく現場に伝わっていないのだ。
その誤解に加え、現代は一人一人が個人的な豊かさを享受できることを求めている時代である。
その時代背景が後押しして、「ルールや規制にがんじがらめにされること」への抵抗が強まっている。


10月6日


「ルールの強化」
という方法を採らないで、従業員が今以上に動いてくれるようにするには、どうすればいいか?


10月7日


従業員一人一人が、「自発的にやる仕事」を持つ。
それを会社で容認する。
こうすると?
「会社が与えているメインの仕事がおろそかになるのでは?」
との懸念が生じる。


10月8日


だが。
自発的にやる仕事を持つと。
実際は、与えられた仕事の速度は早くなる。
なぜなら、「面白度が低いから、さっさとこなす」から。
さっさとこなして、面白度が最も高い、自分で自分に与えた「自発的にやる仕事」をやりたいからだ。


10月9日


自発的であっても、「やりたい」と思う気持ちがあるから。
「明日もここに来て仕事がしたい」
「ここで働くのが面白い」
そういう気持ちが持てる。
実は、それが一番「従業員に持ってもらいたいマインド」ではなかったか。


10月10日


一人一人が好きにやることがしかし、会社に何の利益も与えず資材の浪費になるならば。
会社側は困る。
そこで、会社と従業員の間にディスカッションを設ける。


10月11日


ディスカッションによって。
・会社と個人の方向のずれを把握。多少修正をお願いする。
・自発的仕事に熱中しすぎて会社の仕事がおろそかになっていないかの確認。
・自発的仕事の成果が会社の利益に繋がるようにアドバイスする。
これらを行う。
決して、自発的仕事を潰すようなことをすべきではない。
「会社とあなた個人の立場は対等。お互いに寄り添ってもっと良くなろう」という、相互尊重が大事。


10月12日


「従業員がみるみる活発になるプロジェクト」
①既存ルールの緩和・修正。
②従業員一人一人に「自発的仕事」を持ってもらうように促す。
③ディスカッション。
主な内容。
・方向性の一致。
・力の傾注バランスの修正。
・尊重。


10月13日


経営者がやることは一つ。
「会社の方向の明示」
従業者は全員、その方向に沿った仕事を「自分で生み出す」。
手段は考えた本人に全任。
そして目的・目標・効果を発表してもらう。
「そんなことをして、利益が出るのか?」
という経営者の恐れが、従業員に感染し、うまくいかない現実を作り出す。


10月14日


報酬とは、給料やボーナスのことだけではない。
人間の成長という、一生に関わる貴重な報酬もあるのだ。
「発想力」や「企画力」「説得力」や「大舞台であがらない精神力」など、さまざまな能力の向上、という報酬もある。


10月15日


傾きつつある現代の会社において最も重要なこと。
それは、「人間力の向上」である。
そのためには。
「手本を見せる」
「アドバイスをする」
「実際にやっている現場を見てあげる」
「コミュニケーションを取る」
ことだ。
と言っても、それは昭和時代に山本五十六元帥がすでに説いたことだ。


10月16日


「クルマ社会」
クルマ社会では、人の購買圏は流動化する。
よって、地図に付随する「商圏ドミナント戦略」の効果は薄くなってくる。


10月17日


原爆。
ルーズベルト大統領急死の後、トルーマンが大統領になった。
原爆の使用について。
「20億ドルをかけ40年を費やし、ドイツより先に作ったのだぞ」
つまり、使ってみたかったのだ。


10月18日

トルーマン大統領は、華々しいところを見せたかった。
力を見せたかった。
実は、マッカーサーはその時。
「ゲンバクの使用は不要だ」
と言っていたのだった。


10月19日


7月26日のポツダム宣言。
無条件降伏を促すものだ。
日本は受諾しなかった。
大日本帝国陸軍は、「徹底抗戦だ」と言っていた。
だがもはや、メンツだけの言葉だった。
徹底抗戦の力は、すでになかった。


10月20日


広島市は「8.6」の数ヶ月前から、全く空襲を受けていなかった。
原爆の破壊力を検証する目的があったとされる。


10月21日


戦後教育は間違っていると言われている。
「軍の存在が過ちだった」と教えた。
しかしそうではなく、「ヒューマニティ全般に対する罪を裁くべき」と教えるべきだ。
「ヒューマニティ全般に対する罪を裁くべき」
それは、全ての人類が同じように「ヒューマニティ全般に対する罪」となる残虐性を持っているということをスタンダードにする考え方である。
皆で原点に立ち還り、ここから変わるのだ。


10月22日


イラクは、核保有疑惑で攻撃された。
イラクにあるのは石油であり。
石油は、占領した側が独占できる。


10月23日


アメリカは、北朝鮮が核を持つこと自体を恐れていない。
なぜなら、アメリカ本土には届かないからだ。
しかしアメリカは、北朝鮮を潰しにかからない。


10月24日


なぜなら、北朝鮮に武力行使に入ると。
韓国と日本が必ず巻き込まれるからだ。
そうなると、技術・株・投資が失われる可能性が高い。


10月25日


「所有」しているものは、「管理」できる。
所有していないものは管理できない。
核の世界放棄の歩みを阻んでいる、懸念。
それが、「テロが勝手に核を使うようになってしまえば、今より悪いではないか」
である。


10月26日


核を作る知識は、管理できない。
ゆえに、所有する核を全廃したとしても。
「どこかで作られているのでは」という疑心暗鬼を生む可能性は高い。


10月27日


「日本はそれだけ悪いことをしてきたのだ。原爆を落とされても仕方がなかった」
というアジアの意見。
それは、核の保有・使用を肯定するきっかけを作ることになる。
だから。
「悪さの検証をして、「いやそこまで悪いことをしてはいない」」と反論するのではなく。
「だからこそ、あの時代を繰り返してはならない。私たちは決して繰り返さない」と言うべきだろう。


10月28日


少子化問題。
子供の数や経済効果という数字の前に。
「生まれ来る子供の持つ幸せ」を、見つめなければならないのではないか。
システムがどう、と言う前に。


10月29日


日本は、一般家庭へのTVの普及率がほぼ100%と言われている。
TVの中では、次の時代のことをやっている。
「セレブの紹介」とか。
以前やっていた「梅辰どんぶり亭」(世界各国でどんぶり亭を出し、外国の人に美味いと言ってもらう、ゲームのような番組)


10月30日


TVにあまりに見入ると。
意識だけが、次世代に行ってしまう。
「芸能人のような」
「セレブなことを」
しようというのはいい。
しかし、「お金を豊かに遊びに使うことがイケてる人で、汗まみれで働くのはダサーイ」となるのは問題だ。
人間の心の空洞化が起きてしまう。
遊びの快感は、「汗まみれで到達した時の達成感」に勝るものではないだろう。


10月31日


昔も今も。
親が、子供を成長させるために、さまざまなツールを使ってきた。
とくに昔は、親が自分でツールを作って、子供に与えていた。
だから親は、ツールを理解していた。

ところが今は、ツールはお金で買ってきて与えるだけのものとなっている。
例えばパソコンだ。
子供が「パソコンが欲しい」と言えば、親が買えないものではないが。
「親が、使い方が分からないもの」を、子供に与えることになる。
これが、世代ギャップ、親子ミュニケーション疎遠の原因の一つでもあるだろう。
一番いいのは、親が理解しているツールを、子供に与えることだ。


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2014-07-17 23:11:29 | 日記
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9月1日


ドレスデンの世界一。
1836年。
世界初の蒸気船。
その頃はザクセン王国の首都だった。
ワーグナーが活躍した。
オペラ座に世界最古のデジタル時計がある。


9月2日


世界一食べやすいコイ。
ウロコがない。
ザクセン王国はコイを品種改良してウロコをなくしたのだ。
世界最大のパズル。
1726年。
プロテスタントの城。


9月3日


マイセン磁器。
デルフトに似ている。
しかし柄は「オニオン」。
実は、憧れていた東洋の磁器によく描かれていたものを間違えて描いた。
(東洋の磁器に描かれていたものはザクロだった)


9月4日


ザクロ。
種がたくさん詰まっている。
ここから、「子だくさん」のシンボルとなった。
また中国では豊穣のシンボルである。


9月5日


ドレスデンを文化の街にしたのは「アウグスト強王」の力だ。
彼は大の陶磁器コレクターだった。
伊万里や中国の磁器も持っていた。
それらは当時、権力者(大金持ち)しか持てない貴重なものだった。


9月6日


フライベルグに、強王の権力の秘密がある。
地下150m。
銀鉱脈がある。
これを強王が握っていたのだ。
この銀の力で富を得て、陶磁器を集めた。
やがて自分でも磁器を作りたくなった。


9月7日


強王はまず、東洋の磁器を徹底的に解明した。
巨大なレンズで集光し、1500℃まで上げ、それで磁器を溶かした。
磁器の成分を研究するためだ。
この研究の結果、白い磁器が作られるようになった。


9月8日


マイセン磁器はもともと、東洋磁器のコピー品。
しかしやがては独自の発展を遂げる。
そして製作所も作られた。


9月9日


「ムカつく」
ムカつくことがあって、ムカつくのではない。
ムカついている無意識がまずあって。
それが意識の上に「ムカつくようなきっかけ」を引き寄せているのだ。
要するに、「あいつのせいでムカついた」のではない。
「自分に、ムカつく準備があったからムカついた」のだ。


9月10日


無意識の力が穏やかな状態の時。
意識でムカつこうとしても、ムカつくことはできない。
さらに、ここが面白いのだが。
無意識の力が穏やかな状態の時は。
「普通の人なら誰でもムカつくだろう」ことに対しても、ムカつかないのだ。


9月11日


無意識がムカついている状態の時は。
常にマイナスの方向へ引っ張られる。
意識でどんなに「プラス思考」「良い方へ解釈」したとしても、プラマイゼロがやっと。


9月12日


無意識が穏やかならば。
常に「若干プラス」の方向へ引っ張られる。
だから、意識で「嫌だな」と思うことがあっても、その嫌悪感はすぐに消滅する。
そして、この状態で「プラス思考」「良い方へ解釈」をすると、それが現実化する。


9月13日


会社の仕事であれ。
プライベートな人付き合いであれ。
私事への取り組みであれ。
無意識がムカついていれば、何も生まない。
「がんばる」「向上努力」を意識する前に、「無意識がムカついていない」大前提状態を持たねばならない。


9月14日


給料が良くてもムカつく仕事は、人生をプラスにしない。
稼いだお金をろくなことに使わない。
プラマイゼロの人生だ。
とにかく、ムカつかないでいられる環境に居る事が、人生を豊かにするのだ。
環境といっても、外のことではない。
心の中の状態のことだ。


9月15日


大増税。
国の借金1000兆円。
国の借金はすなわち、「次の時代から取る」行為に他ならない。
これから社会に出る人が、ますます苦しむことになる。


9月16日


税率が上がる。
税金が上がる。

すると、税金を抜かれた手取りで生活する人々は、手取りが減る。
だから、お金を使わなくなる。
お金を使えなくなる。

すると、物が売れない。
いや売れているのだが、作りすぎでロスを出し、利益が出ない。
それで、企業が衰退する。
すると、景気が冷える。

すると?
「給料が減る」
当たり前だ。
会社が儲かっていないのだから、人件費は削られる。
「総支給額が減るのに、抜き取られる税金額は増える」
という「ヘリ・ホーダイ」プラン。


9月17日


少子化が社会にどのくらい影響を与えるか?
まず明確なのは。
「子供を入学させることで収入を得ている組織」は、ますます縮小する。
その組織とは、「学校」である。


9月18日


自治体が、若年層(子供たち)を街から流出させないために、大学をどんどん作り、文部科学省が認定した。
それが今や空振りしているのだ。


9月19日


例えば呉市の立志館。
共学化したが、それでも破綻した。
そして呉大学へ吸収される。
しかしそれでも定員割れ。
その後秘策として、JR呉駅に「呉駅キャンパス」を作った。


9月20日


金沢工業大学。
ここは、人間力の向上に力を注いでいる。
大学に対する顧客(学生と就職先)に対するプレゼン力を高めている。
このような、目的がハッキリしていて表現力が高い組織は、生き延びる。


9月21日


人間力とは?
・協調性。
・他人をナメない。
・他人の自己重要感を高めることができる。
・活動的。
・礼儀正しい。
・やる気が感じられる。
・EQが高い。
実はこれ、「経営者が挙げる「うちに採りたい学生像」」と、ほぼ一致している。


9月22日


いい仕事は。
自分の力だけでは完成できない。
チームみんなの「安心感」と「信頼感」が重要。


9月23日


時を越える製品が望まれる。
キャベツが不作な年もあれば。
今年は出来すぎて価格暴落を防ぐために大量廃棄。
「時」を越える技術はないものか?


9月24日


流通システムの見直しは。
治療であって、予防にはならない。


9月25日


親の引越しが原因で、友人と引き裂かれる。
かといって、親を責められない。
また、その友人とさっぱり切れることもできない。
そのような痛みを繰り返して、人間力が育まれていくのだ。
だから、泣きたいときは、思いっきり泣けばいい。


9月26日


何事かを成すには。
一日中やることだ。
そして、何年もやることだ。
タバコのニコチンに、「吸えば吸うほど、もっと吸いたくなる欲求を生み出す」作用があるように。
何年も何事かを四六時中やっていると、「もっとやりたくなる欲求が生み出され」る。
それで、ほかの事をやらなくなっていく。
習慣ができるのだ。

すると、面白いことに。
「やればやるほど、やるのが楽になっていく」のだ。
これが真実だ。
「やるのがしんどい」のは、やりこみが足りないからだったのだ。
このしんどさを克服するためには、「もっとやる」ことだ。


9月27日


ピラミッド型組織の命令系統は、「上から下へ」上意下達だ。
経営者が何かやろうと考え、それをうまくやるためには。
下の者をちゃんと従わせる必要がある。
その責任がある。


9月28日


だから、ピラミッド型組織では。
プランを考えることと「従業員は、指示に従わなければならない」という絶対のルールを張り巡らす必要がある。
難しいことをやろうとすればするほど、この絶対のルールも強化しなければならない。


9月29日


しかしだ。
経営者のマインドは、従業員が持てるものではない。
だから、従業員にとって、「指示・命令は絶対」というルールは、自分を拘束し家畜のように扱うもの、に見えてしまう。


9月30日


しかし。
経営者にとってルール・規制とは、決して押し付けるものではなく。
最後の防衛ラインと言うべきものであり。
従業員がちゃんと分かって動いてくれれば、ルールなどに力を持たせる必要はないのだ。

警備員が行っている交通整理に従わなくても、罪にはならない。
なぜなら警備員の行為は、法律上「誘導」であるからだ。
しかし、警察官が行っている交通整理に従わなかった場合は、罪になる。
警察官の行為は、法律上「規制」の力を持っているからだ。
警備員と警察官。
どちらも交通整理をしているのだが、それを「誘導」と取るか、「規制」と取るか?
経営者は「誘導」しているが、従業員は「規制」と受け取る。
経営者と従業員とで、捉え方に食い違いがあるところが、真の問題点なのかもしれない。


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8月1日


空海は仕事人だったのだ。
日本の大天才、弘法大師空海。
彼は「大陸から密教を伝達した人物」である。
しかし、それで済ませることはできない。
余りにも収まりきらない多職の人であった。


8月2日


密教伝達・鉱脈採掘のほかに。
「文字」
「書道」
「採掘技術」
「地質学」
も広めたのだ。


8月3日


そう、「弘法も筆の誤り」ということわざがあるが。
これはまさに、弘法大師空海が筆の達人だった事を表している。
弘法大師空海は、日本の「仕事の母」だったのである。


8月4日


しかしでは何故?
という疑問が浮いてくるだろう。
空海が何故、それだけ多数の職を持ち得たかという疑問だ。
それは、弘法大師空海は、「全ての仕事に通ずる“コアスキル”を磨いた」からなのだ。


8月5日


して、コアスキルとは何か?
「言語」「表現」の力である。
要するに、コミュニケーション能力、インターフェースにおける力なのである。


8月6日


そして弘法大師空海は。
人々がコミュニケーションをし合うためにと。
「道場」という今で言う“コミュニティースペース”を開いていったのだ。
コミュニティースペース。
この成功モデルは、ネットが普及した現代でも十分通用し、活用されている。


8月7日


①ソフトウェアを極める。
②ソフトウェアを広める。
③それを使うハードウェアを設ける。
④すると大衆は喜んで、そのハードウェアを使うようになる。
このモデルである。
成功モデルだ。
要するに、物質よりも先に「必要性」「目的」「イメージ」を伝達するのだ。


8月8日


しかし、道場には、いろんな人が集まった。
それでコミニュケーションがうまくいかない。
そこで、弘法大師空海は、「十住心論」という本を発行した。
これは、「レベルの違う人々でも分るようにステップアップするための本」である。


8月9日


こうやってみてみると。
弘法大師空海が行った事は、壮大なプロジェクトだったのだ。
と言える。
研究プロジェクトだったとも言える。
研究プロジェクトには、たくさんの人々の協力と研究と仕事が結びつく必要があった。


8月10日


そこで弘法大師空海はどうしたか?
「常に企画書を書き、絶えず提案した」のである。
これが天才の正体なのである。
ここに「お金を求める権力者」の姿はない。
「富裕に満ちた金色の成功者」の姿もない。
ここに見えるのは、「銀色の成功者」なのである。


8月11日


成功者というと、日本では特に、このように考えられる。
「一等地に豪邸を持ち」
「年収数千万円」
「年に数回海外クルーズ」
「海外にも家を持ち」
「自家用車はもちろん外車で超ブランド」
「資産数億円」
「地位が高く」
「名声を浴びる」
「その後になって慈善事業」
これらをひとまとめに言えば、「どれだけのものを持っているか、どれだけものが入ってくるか」である。
これは、「金色の成功者」なのである。
「銀色の成功者」ではない。


8月12日


「銀色の成功者」
これは、前述した「金色の成功者」とは全く異なる。


8月13日


金色の成功者とは。
「富は外にある」
「外にある富を自分の内側に蓄えようとする」
その試みに成功した人物である。
これは、金色=王の色である。


8月14日


金色の成功者の特徴は。
「非常に高価な物を所有」
「人気」
「地位名声」
「常識はずれな豪遊」
である。
とにかく、自分を崇める存在を創造せずにはおれない存在である。


8月15日


「銀色の成功者」
これは、前述した「金色の成功者」とは全く異なる。
銀色の成功者とは、「富は内側にある」と考える。
だから、「内側にある富を社会に与え、社会を富ませようとする」
その試みに成功した人物である。
これは、銀色=天使の色である。


8月16日


銀色の成功者の特徴は。
「物質をほとんど持たない」
「地位や名声がほとんどない」
「機会やきっかけ、出会いや学びや気づきをもたらす存在」
「自分よりも、自分の後に生きてくれる存在(配偶者や子供、孫たち)を富ませようとする者」
である。
とにかく、自分を崇める存在を創造せずにはおれない存在では全くない。
「あなた自身を尊敬しなさい。力は内側にあるのです」
そのように説得しようとする存在である。


8月17日


サービス。
コンビニは、気軽に物が買える。
そしてコンビニを利用するお客さんは、接客サービスに対して期待もしていない。
だから、釣り合うのだ。


8月18日


フランス料理店はものが高い。
高いからこそ「期待が高まる」
期待があったところ、それが叶えられる。
だからバランスがとれる。
要するに、値段が高いところに、高いサービスが受けられれば「満足度は高いレベルで安定する」のである。
そして、値段が安いところに、安っぽいサービスならばこれまた「満足度は低いレベルで安定する」のである。
バランスが取れるのだ。
つまり、「高価格なのにサービスがイマイチ」ばかりではなく、「低価格なのにサービスが過剰」であれば、お客様は不快になるのだ。


8月19日


「私は高い金を払っている。高い金を払っているのに、サービスがイマイチだ。」
ここで認知的不協和が生ずる。
すなわち。
①認知変更~料金とサービスは関係ないのだ、とすりかえる。
②新しい情報による認知~この店はこのレベルのサービスなのだ。
③自己重要度の低減~私は自己嫌悪しているつまらない人間。だから、私と釣り合うサービスもこの程度のものだ。


8月20日


昔々、あるところに立派な男性がいた。
「高身長(180cm)」
「高学歴(都の大学卒)」
「高収入(入社5年目の一般社員にして月収30万程度)」
だった。
入社6年目。
社内に彼の結婚を世話する話が上がった。
それで、彼の理想の女性が問われた。
彼はこう言った。


8月21日


「理想の女性は、仕事ができる人。私は将来独立を考えているので、女社長なんて最高ですね。それと、家庭を大切にする人。特に料理ができる人が最高です」と。
間髪入れず、「絶対に結婚したくない人」を尋ねると、彼はこう言った。
「それはもちろんデブです。デブは、どう言い訳しても“自己管理ができていない”ことを身をもって証明している人です」と。
「3サイズ、上からバスト100、ウエスト100、ヒップ100の女性はデブですか?」と尋ねると。
「デブ度100%です。ドラム缶です」との返答だった。


8月22日


その後まもなく、「婚活中」のある女性が現れた。
自営業で社長をやりながら、料理が抜群にできる、とにかく「家庭を一番に大事にしたい」かに座の A型の長女だった。
その女性に「理想の男性像」を尋ねた。
彼女の答えはこうだった。


8月23日


「高身長(180cm)」
「高学歴」
「高収入(月収30万程度)」
「で、将来独立を考えている人」
「女性に料理を求めている人」と。
まさに、先述の男性のニーズに信じられなくらい一致していた。
だが、彼女の体形は、3サイズ、上からバスト100、ウエスト100、ヒップ100、まさにドラ(おっと失礼)だった。

笑える。
実に笑える。
人間の、特に男女の交わりは、まさに「妥協がカギ」なのである。
「幸福とは聡明なる妥協である」とはゲーテの名言。


8月24日


「忠臣蔵」
浅野内匠頭は、殿中で刀を抜いた罪によって、死刑(切腹)となった。
そのきっかけとなった吉良上野介。
その後、吉良上野介の討伐を行った浅野内匠頭の家臣47士も、死刑(切腹)となった。


8月25日


赤穂浪士47士の罪は。
「家屋不法侵入」
「傷害罪」
である。
大石蔵之助率いる47名の戦士のやった事は、「テロ行為」でしかなかった。
「そんなことをすれば死罪切腹は免れない」
それは当の本人らにもわかっていたことだったのだ。


8月26日


だが、その行為は行われた。
何故行われたのか?
実は、「殿の無念を晴らすため」ではなかったのだ。


8月27日


「刀を腰に差すサムライとしての責務を果たす」
そのためだったのである。
サムライの責務とは?
「君主の求めを果たすこと」
たったそれだけである。
己の命など、たいしたものではなかったのだ。


8月28日


己の命を投げ出す、サムライの行事。
しかし、多くの「己の命を投げ出すことがどんなに困難なことか」を知る一般的な人々は、その行為をたたえた。
「信じられない」
「見事だ」
「あっぱれだ」
「よくやった」
と、たたえた。


8月29日


赤穂浪士のやったことは、「テロ行為」である。
その証拠に、行為者は全員死罪となっている。
だが、赤穂浪士のやったことを「テロ行為だ」と考えている人は少ない。
「勤め人の究極の姿、“無私の行い”」をそこに見ている人の方が多いだろう。


8月30日


投資回収率を考えずに、全てを賭けたことがあるだろうか?
全く給与や賞与に反映されない働きをしたことが、あるだろうか?
「命の輝き」とも言える、「自分を放出することが見返りだ」と思える経験をしたことがあるだろうか?


8月31日


夏の終わり。
夏の終わりには。
真っ黒に日焼けした人と、全く日焼けしていない人を、讃えよう。
真っ黒に日焼けした人は、「思いっ切り活動した人」なのだから。
全く日焼けしてない人は、「計画通り事を運んだ人」なのだから。


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7月1日


人の食材となる魚介類、野菜。
ウナギやカニ。
彼らは言葉を持たない。
しかし声なき声で人々に語りかけてくる。
「私を食べるな、とは言えないが、食べるならば、ありがたく食べて欲しい」と。
「粗末にしないで欲しい」と。
それにイエスと言えるだろうか。


7月2日


知床でエゾシカが大発生。
しかし北海道は、共生対策を取った。
この共生対策を全国に発信すれば。
「野生動物と共生する方法の“知床モデル”」ができる。
モデルとはつまり「初めて可能にした人」という意味なのだ。


7月3日


防犯効花。
家の周りに、綺麗な色の花をたくさん植える。
すると、通行人がその花を見るようになる。
顔が家の方を向く。
だから、防犯対策になる。
防犯効花。


7月4日


世界遺産。
テレビで、世界に800もある世界遺産を紹介している。
5分足らずの番組。
800のネタを5分で紹介しようというのだ。
どうしてもシリーズ化する。
シリーズ化は、「シリーズにしよう」というコンセプトからスタートするのではなく。
「大量在庫をどうしよう?」からスタートするのだ。


7月5日


別の見方。
今まで見ていたテレビ。
それがまた別の見方ができるようになると面白くなる。
例えばドラマにしても。
今まではストーリー、あるいは俳優だけを見ていたが。
デザインや色彩コーディネートや「カメラの角度」に興味を持つと。
面白さが変わる。
特に俳優の「服」に意識がいく。


7月6日


「分離不安」
離れる時は冷たく出ていくことだ。
押し出すのではなく、自分が出ていくことだ。
すると残された相手は、分離不安にならない。
なぜなら、冷たい相手つまり「嫌なもの」が消えたからだ。


7月7日


「テロ対策」
監視を強めると。
人々は、不自由やプライベート侵害に苦しむ。
しかし、自由にしていると、全体の安全面が脅かされる。
となれば、バランスが大事だ。
監視と安全の折り合い。


7月8日


物忘れには、二つのパターンがある。
①記憶が消える→思い出せない。
②うっかり忘れ→記憶にインプットしそこなった場合。


7月9日


「オーパーツ」
場違いな存在。
1924年。
ベリーズの「水晶のドクロ」。
また他にも、コスタリカの「石球」。
これらは、作り方や作られた目的が分らない。
紀元4世紀~9世紀のものが多い。


7月10日


1969年コロンビア。
「黄金で作られた飛行機の模型」
これは、6世紀~9世紀のコロンビア文明の産物。
だがしかし。
「ジェット機」「スペースシャトル」「コンコルド」のような形があるのだ。
そんな時代に、それら現代の最先端の航空機が予想されていたのだろうか。


7月11日


エジプト神殿の壁画。
巨大な電球を抱えた人間の絵が描かれている。
そしてもう一つ不思議なこと。
神殿の中に絵を描くには、たいまつなどの照明が必要だった。
たいまつを灯せば、壁にススがつくはずだ。
だが、ススがついていないのだ。


7月12日


1926年トルコ。
トプカプ宮殿の地図。
16世紀のピリ提督が作ったもの。
なんと、南極が描かれているのだ。


7月13日


プラトンが記した「アトランティス大陸」。
最有力候補地は。
①エーゲ海ギリシャ。
プラトンいわく、「アトランティスには、武器を取って争わないという掟があった」。


7月14日


事実、ギリシャのクノッソス神殿は、城壁がないのだ。
そして、武器が出土したという事実もない。


7月15日


プラトンが記した「アトランティス大陸」。
最有力候補地その②
地中海マルタ共和国。

マルタ共和国は、マルチーズ犬の原産国である。
巨石建造物がたくさんある。
プラトンいわく「アトランティスには水路がめぐらされ、水が豊かだった」
実際マルタ共和国には、水路がたくさんある。
そしてその水路は海中にまで伸びているのだ。
要するに、「海面が上昇する以前はそこが陸だった」ということ。


7月16日


プラトンが記した「アトランティス大陸」。
最有力候補地その③
大西洋の海底山脈。

イグナティウス・ドネリーの著書がベストセラーとなる。
「大西洋の海底山脈が、アトランティス大陸の沈んだ姿だ」という説がある。
この説は、希代の預言者エドガー・ケイシーの予言と相まって、かなり有力化した。


7月17日


「ムー大陸」
1868年インド。
J・チャーチクードが、粘土版を発見した。
その粘土版には、「ムー大陸が沈んだ」という内容の文字があったのだ。
これがムー大陸伝説の始まり。


7月18日


ムー大陸の巨石文明の名残り、なのか?
グアムやイースター島には、たくさんの巨石建造物がある。
グアムには、巨石のお金が使われる慣習があった。
ポンペイ島には、石で作られたナンマドール遺跡がある。


7月19日


ムー大陸の名残ではないかという説の最有力候補地が、イースター島。
イースター島の別名は「ラパ・ヌイ」。
これは、「大きな土地」を意味する。
この小さな島イースター島が「大きな土地」を意味する名を持つということは。
ここはムー大陸の一部だったのではないか。
そのように思われても当然だろう。


7月20日


イースター島には、「地球のへそ」と言われる石がある。
それで、ムー大陸の宗教的な中心地だったのではないか。
との説が上がった。
イースター島の唯一の村「ハンザロワ」。
人口3000人。


7月21日


イースター島の有名な石造物「モアイ」。
発見当初は、ほとんど全てが倒れていた。
それを立て直し、現在の姿になっている。
様々なかたちがある。
最長のものは、高さ22mある。


7月22日


モアイの分類を調べる。
プカオ(帽子)を冠しているタイプが、最も新しいもの。
面長のものは古いもの。
それよりもっと古いものは、四角顔のもの。


7月23日


モアイには本来、目がついていた。
モアイは紀元前6世紀から紀元7世紀にかけて作られたとされている。
モアイの目はほとんど、風化や倒壊などで喪失してしまった。


7月24日


モアイとは「モ・アイ」。
「未来を生きる」という意味だ。


7月25日


ポリネシア人の航海技術によって。
2000km 離れた島々にも、同じ文化が広がった。
実はこれが、ムー大陸の正体と言われている。
つまり、ムー大陸とは「ムー文化圏」のことだったということだ。
大陸はなかったのだ。
今ではそのような説が有力である。


7月26日


心。
心は。
いまここに。
昔の風景を。
当てはめたがる。
JR 西広島駅のホーム。
それが、JR 三次駅に見える。
三次駅のホームを見ていた、小川小児科の帰りに駅のドムドムバーガーを買って食べる子供の頃の自分が。
今、西広島駅に居る。


7月27日


空海と四国88ヶ所。
日本の大天才、弘法大師空海。
空海は、四国88ヶ所のお寺を建立した人物。
だが建立理由には驚くべき真実が隠されていた。
彼は何の根拠もなくそこに寺を建てたわけでは決してなかったのだ。


7月28日


弘法大師空海が、四国の88ヶ所に寺を建てた理由。
それは、仏の教えを広めるためだけではない。
それは後付けの付加効果だ。
88ヶ所に仏の力が宿る「霊所(今で言うパワースポット)」を見て取ったというわけではない。
精神論ではないのだ。

88ヶ所は、「鉱脈の採掘場所」だったのである。
非常に現実的だったのだ。
とはいえ、時代が変われば価値感は変わる。
かつて慣習だった「着物」が今では芸術の領域であるように。
かつて鉱脈の採掘場所だった四国88箇所は。
採掘されなくなった今では「霊場」つまり、精神的な世界において非常に価値のある存在となっている。


7月29日


何故、鉱山の採掘場を次々と開いていったのか?
それは水銀を奈良へ送り、仏像をつくる材料として使うためだ。
弘法大師空海は中国で、「環太平洋ベルト(鉱脈地帯)」について学んだのだ。
そしてそれを具現した。


7月30日


「文明はやがて、文化になる」
「慣習はやがて、芸術となる」
弘法大師空海が建てた鉱脈採掘場は。
やがて「四国88ヶ所巡り(お遍路さん)」という、言わば「レジャー」となった。


7月31日


キリストの謝肉祭がベネチアやニースのカーニバルとなったように。
武士の切腹、殊に「忠臣蔵」がアメリカ人にとって「生き芸術」と映ったように。
「文明はやがて文化になる」
「慣習はやがて芸術となる」



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2014-07-14 23:07:12 | 日記
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6月1日


水溜りを渡る人が、伸びる。


6月2日


道は狭い。
人がいっぱい歩いている。
その道を早く進めにはどうしたらいいだろうか?
それは、皆が避けて通っている道、つまり水たまりの上を渡ることだ。


6月3日


しんどいことをする。
皆が嫌がってやらない仕事をする。
苦しい環境に入る。
そして、大勢の人がやっていることはやらない。


6月4日


レバレッジ。
バブル期には、借り入れをした方が良かった。
なぜなら、借り入れをして投資をした場合、金利以上の回収ができたからだ。
利回りが良かった。
利益÷自己資金×100=利回り。


6月5日


例えば、自己資金100万円
借入400万円
この合計500万円で投資をする。
売上高が600万円。
利益は100万円。
利益÷自己資金×100=利回り。
100÷100×100=100%
利回り100%だ。


6月6日


ところが今は借り入れをしてはいけない時代。
なぜなら、「売上が上がらない」「利益が出ない」からだ。
先程の例で言えば。
自己資金100万円
借入400万円
この合計500万円で投資をする。
売上高が400万円しか出ない。
利益は10万円にしかならない。
利益÷自己資金×100=利回り。
10÷100×100=10%
利回り10%だ。
借り入れを返すと赤字が出る。


6月7日


「1人当たり経常利益」
会社の経常利益÷全社員数。
(ただし、パートタイマーとアルバイトは0.5人と数える)

例えば会社の経常利益が2000万円。
社員数は、正社員が100人で、パートアルバイトが200人。
よって、社員数は200人。
とすると、2000万÷200人=10万円。
1人当たり経常利益が10万円ということになる。

これが何を意味するか?
「社員1人当たりの年収の増額10万円が限界」という意味だ。
月収にして8300円の昇給が限界ということになる。


6月8日


ライバルがいてこそ改善に取り組める。


6月9日


自己営業者の法人化。
4000万円の利益を全部取るよりも。
自分が3000万円、配偶者1000万円にした方が。
取られる税金は安くなる。
自営業者の法人化は、たいていの場合、税金対策である。


6月10日


もしかすると。
会社をつくるのは。
「夢の実現」とか。
「社会貢献」とか。
綺麗事なのではなく。
もっと現実的で私的な欲求が動機なのかもしれない。
と気づくのは、会社熱が冷めた入社5年目あたりかもしれない。


6月11日


役員報酬は、税金対策。
会社に利益が多く残ると税金が高くつく。
それで「役員報酬」という形で「経費」として取ってしまえば、会社の利益は小さくなるから。
税金も安くつく。


6月12日


しかし、役員報酬にはつまり会社の利益が多く含まれているわけだから。
役員個人の給料と考えてはいけないのだ。
自分の銀行口座に入ってくる数千万円のお金。
これを「自分のものではなく、会社の内部留保」と考えられるかどうか。


6月13日


役員になる人の条件。
・人格が良い。
・リーダーの器である。
・身だしなみが良い。
実はそれらはどうでもよい。

役員になる人の条件などない。
役員になってはいけない人の条件はある。
それは?
・お金の使い方がルーズな人。
・衝動的に動く人。
・日和見的な人。
要するに、「欲望のコントロールができない人」である。


6月14日


理想のビジネス。
固定費がほとんどかからない田舎暮らしでビジネスをスタート。
社長や芸能人、都心のサラリーマンを顧客にしてお金を貰い。
田舎暮らしのまま法人化する。


6月15日


戦略は4つしかない。
①人よりたくさん働くこと。
②優秀なパートナーやスタッフを持つこと。
③スキマ時間を全て利用すること。
④人と手を組むこと。


6月16日


市場は海。
戦略は漁。

3本の仕掛けと7つのポイント(漁場)を持とう。


6月17日


1本目の仕掛けは必ず失敗する。
だかこれは、最大の貴重な体験となる。
ゆえに次の手が成功しやすくなる。


6月18日


2本目の仕掛けで、7つのポイントを探り。
どこかのポイントで釣れ始めたら。
その仕掛けを大量生産する(最低六つ)。
そして7つのポイント全てに2本目の仕掛けを投げ入れるのだ。

「7つのポイントに投げ入れるより、一つのポイントに7本を集中した方が、効率がいいのではないか?」
そうならないところが、難しいというか面白いところだ。


6月19日


1人でコツコツやっていても。
誰かの役に立つことに取り組んでいるならば。
孤独感はほとんど感じない。
「1人で、1人しかいない空間に居る」
その状態は傍目から見れば「孤独」である。
だが、心の中ではそうではないのだ。

快晴の午前10時。
青々と茂った木々に囲まれた、図書館。
その実習室。
そこで、 一心に読書をしている、あの青年を見たまえ。
その姿に、孤独感はまるでない。


6月20日


見えないものを見る力が必要だ。
例えば1人でいる人を孤独と見る。
本当はその人は、1人でビジネスアイデアを考えている。
心はワクワクしている。
社会とどのようにつながっていくかを考えることで頭がいっぱいになっている。
その人はもはや、孤独ではない。


6月21日


見えないものを見る力が必要だ。
これがないと、こう考える。
「1人旅なんて寂しい」
「1人で居酒屋へに入るなんて、孤独だ」
「孤独は寂しいよな」
たしかに孤独は寂しい。
寂しいから、誰かと一緒にいたいし、どこかに所属していたいだろう。
そしてそうしなければならないという観念が心に根付くのも、納得できる。
しかしそれで、大勢と迎合しながらも何か心むなしく生きていくのだ。
つまり、「孤独は寂しいと言って逃げる行為が、今度は虚しい行為と感じられるようになる」のである。


6月22日


孤独の本質は「1人でいること」ではないのだ。
孤独の本質は「自分の中に自分しかいない」ということにあるのだ。
要するに「自分のことしか考えていない」ということにあるのだ。
1人でいようと大勢といようと、心の中の状態が、孤独かそうでないかの決め手となる。


6月23日


「公園でお葬式」
ミミズが、干からびていた。
それに群がる、アリ。
アリが行列をなしてミミズの死骸にむらがり。
ミミズを解体し。
行列をなして巣へ戻っていく。
アリは黒い。
だから、その図がまるでお葬式に見えた。


6月24日


人間のお葬式と違うのは。
葬式に行くと利益が得られるということだ。
つまり、ミミズを食料として持ち帰ることができるということだ。


6月25日


人間が死者の周りに黒ずくめで集まるのは。
この、死骸に集まるアリの行動を模倣したものかもしれない。


6月26日


本の効果。
本の効果は、書いてある内容にだけあるものではない。
実は、本を読まなくても効果はある。
その本を鞄に入れているだけで、アイデアが出るのだ。
本当は、その本を読んでからアイデアを考えようとしていたのにだ。


6月27日


大気の温度が恒久的に暖かい状態になると。
人間の体格も変化する。
手足は、熱を放出するために、伸びる。
鼻は、穴が小さくなる。
目は、多湿のため、まぶたの水分確保のための脂肪層が必要なくなるため二重になりやすい。
体毛は、どんどん薄くなる。やがて無くなる。


6月28日


休みの日を充実させるコツ。
それは、平日の夜、懸命に仕事をしておくことだ。
休みの日に仕事を持ち越さないことだ。


6月29日


「インターネットリバーシ」
Windows XP でできる「インターネットリバーシ」。
これが何気にすごく面白い。
これほど眠気覚ましになるゲームもない。
まずは相手が見えないから、ドキドキする。
でもそれは最初のうち。
だんだん上手になってくると、いかに早く決着させるかを考えるようになる。
3手目で「負け」を宣言する。
また、チャットもすごく面白い。
一手目で「角を取ったぞ」とチャットしてくる相手もいる。
そんな相手は、すぐに別の対戦相手を探すことにする。
勝っても負けても感情的にならない。


6月30日


人間学(人間観察や心理学も含める)。
人間学が成熟した社会において。
新しいコミュニケーションの手段は、「全く見えない相手と楽しく話をすること」
なのかもしれない。


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5月1日


最初はみな同じところから出発する。
しかし、見ている場所が違う。
だから、年を追うごとにそれぞれの距離は開いていく。


5月2日


人は光の粒だ。
みんなと同じ方向で同じ所に入れば、そこは明るい。
つまり心も明るく温かかく在ることができる。
しかし、1人で方向を定めて行ってしまうと。
小さなLEDライトのみで夜道を歩くがごとく、暗い。
目の前しか見えない。


5月3日


みんなで同じ方向に向かう。
つまりレーザーになる。
すると強い。
大きなことができる。
レーザーになろう。
つまり、「同志を見つけて共に歩む」ことだ。


5月4日


レーザーは、光の柱。
だが、光の粒は、一つ一つ存在する。
要するに「和して同ぜず」の状態なのだ。


5月5日


「付加価値」
商品が他店よりも高いと、お客様は「期待する」。
価格の値下げは「期待のカット」であるとも言えるのだ。
価格が張るなら、その期待があるので、その期待に応える上乗せサービスが必要だ。


5月6日


自信がつくと、不安も上がるもの。
自信が上がると不安が無くなるのではなく、
より高度な不安へと発展していくのだ。
大きな責任に対する不安は、大きな自信があってこそ生まれるもの。


5月7日


プロジェクト X。
物を多人数でつくり出す。
大きなものをつくり出す。
そのプロジェクトは、全員の気持ちをまとめるリーダーの力が非常に大切。
つまり、技術力だけではなく、「人間力」が、プロジェクトには必要なのだ。


5月8日


「新たな翼よ。飛び立て」
人のつながり(継承)が途絶えるのは。
お金のつながりが優先されるからだ。
YS11(日本発の航空機)は、採算が合わないということで打ち切られた。


5月9日


昔の人はよく働いた。
高度成長期。
会社生活が、人生の中心事だった。
そして今。
若い人々の人生の中心事は、会社生活ではなくなってきている。
ところが、会社生活にのめり込んで熱中して仕事をしている人がいる。


5月10日


何故、人生の中心事が会社生活ではなくなってきたというのに。
その人は、会社の仕事にのめり込めるのか?
それは仕事が「道楽」だからである。
楽しくてたまらないのだ。


5月11日


どこへでも行ける。
どこへ引っ越してもいい。
どこへ引っ越しても、それなりにやっていける。
そのような自由で開かれた環境がありながら。
ここにとどまり続けるのは、「道楽」なのである。


5月12日


イタリア。
イタリアは経済と文化が別物ではなく、一体化している。
文明が文化を生み出し、文化から新しい文明を生み出す。
古いものを大切にし、そこから学ぶ心がある。


5月13日


日本はそうではない。
いや、かつてはそうであったかもしれないが、今ではそうとは言えない。
お金儲け・経済が、文化と離れているのだ。
「そんなことをしてもお金は儲からん」
「そんなんでお客が呼べるのか」
文化活動に投げかけられる言葉だ。
それで、お金を儲けるためだけのお店づくり、会社作り、国政作りになって。
心が荒廃へ向かってしまったようだ。


5月14日


古いものを大切にする精神。
この精神はイギリスにも見られる。
1804年に生まれた蒸気機関車を、国を挙げて保存している。


5月15日


日本には、土地がないのだ。
何かを保存する場合、広大な土地が必要だが。
土地がないのだ。
それでも広げようとすれば、山を削って海を埋め立てるしかない。


5月16日


「実物に基づいた作品は、飽きがこない」クリストファー・オードリー


5月17日


「実物に基づいた作品のリアリティーが、実物を作ってしまうこともある」
ソドー島。


5月18日


外国人は、「経験を忘れないように」という教訓を強く持っている場合が多い。
古きものを大切にして行きたい、していることの顕れである。


5月19日


大切にすればするほど、仲良くなれる。
蒸気機関車とも。


5月20日


男性の使命。
男性は、愛する女性と結ばれることで「父性」に目覚める。
父性とは?
・教える
・導く
・与える
・守る
・次の時代へ活かす


5月21日


女性は、子供を産むことができる。
男性は、子供作るきっかけであり、子供を育てることはできるが、産むことはできない。
女性がいなければ種の存続は不可能なのだ。
男性の使命は、女性を次の時代へつなぐ事だ。
そういう形で次の時代の基礎をつくることだ。


5月22日


win win。
win winは、ゼロサム(プラマイゼロ)ではなく、プラスサムの方法である。
例えば、「告白すること」。
つき合ってください。
そう言って OK が出れば、相手も自分も幸せになってwin。
フラれたとしても。
相手も自分も心を切り替えることができるから。
長い目で見ればwin。


5月23日


恋愛で最も良くないのは。
中途半端な状態でずるずると続けておくことだ。
女性が「もう別れましょう」という時と、男性が「この会社辞めます」という時。
それは実は、相手のことが嫌いになったというわけではない。
「この中途半端な状態から脱出したい」
という気持ちの顕れなのだ。


5月24日


トゥルーコーリング。
亡くなった母は、娘を救いたい。
「ママを救えなくてごめんね」と自己否定し続ける娘を、救いたい。


5月25日


ママが「私は大丈夫だから。嘆かないで」そう言ったとしても。
娘は救われないだろう。
なぜなら娘は、自分の力のなさを恐れているからだ。
娘を救うには?
娘自身が誰かを救った経験をし、自分に自信を持つしかないのだ。
ママはそれが分かっているから、娘に「救う体験」を起こしているのだ。
それがトゥルーコーリング。


5月26日


ネットカフェ。
ネットカフェが売り上げを上げるには?
①お客様を増やす。
②お客様1人当たりの滞店時間を延ばす。
ことだ。
滞店時間を延ばすには、遅くてぼろいパソコンの方がいい。
マンガは、探しにくい方がいい。


5月27日


しかしそんなことすると、お客様は不満になる。
やはりパソコンは、早いほうがいい。
マンガは、探しやすくて場所を検索できる方がいい。
しかし、滞店時間が延びない。


5月28日


ではどうやって滞店時間を延ばすか?
パソコンにコンテンツを増やすのだ。
「ネットカフェでしか見れない」コンテンツを増やすのだ。
例えばバンダイのアニメ配信。
映画チャンネル。
アダルトビデオ配信。
などなど。
それプラス、時間パックでお得になる料金プランの設定。
(1時間500円のところ、3時間パックにすると1500円ではなく、1000円になる等)


5月29日


命令されるのが嫌。
そのような人たちはどうやら。
遺伝子の「子孫を残せ」という命令にすら。
背いていきつつある。
これは、進化なのか、解放なのか。
本当の意味での進化なのか、解放なのか。


5月30日


自分が一番困った時。
「どうしたら自分を励ますことができるか」
その方法持っているかどうか。
それによって人生は、かなり違ったものになっていく。


5月31日


「赤ちゃんが乗っています」
車のリアガラスにそんなシールが貼ってある。
それで、赤ちゃんが運転していたら、笑える。
いや、笑い事じゃないか。


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2014-07-12 22:41:46 | 日記
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4月1日


休みの日には、のんびりしよう。
子供の頃の「甘い味」を思い出そう。
甘い思い出ではなく、甘い味の思い出だ。
子供の頃食べたことのある甘い味は、記憶に強く残るものだ。


4月2日


甘い味を思い出す。
きっと父や母や、誰か先達のことも思い出すだろう。
そしてその時。
その人たちに触れ合えたことに。
静かに感謝の念が湧くのだ。


4月3日


小さなころ。
日曜日。
父と、近くのガソリンスタンドに行き。
父が車を洗っていた。
私はガソリンスタンドの中で待っていた。
その時いつも買ってくれた「UCC」缶コーヒーのロング缶。
赤と茶色とグレーの三色の缶だ。


4月4日


この缶コーヒーを見ると、あのころのシーンが浮かんでくる。
とても美味しかった。
とても甘かった。
今ではブラックコーヒーしか飲まない。
学生の頃からブラックしか飲まなくなっている。
だが自分のコーヒーのルーツは、あの UCC だったようだ。


4月5日


アルバイト先に、好きな人がいた。
教育実習で2ヶ月間もアルバイト休むことになった。
それで自分が、彼女の代わりに自分の休みの日もアルバイトに出た。
40日間連続だった。


4月6日


ある日、教育実習でアルバイトを休んでいる彼女が。
ひょっこりとバイト先に現れた。
リアルゴールドと缶コーヒーをくれたのだ。
その時の缶コーヒー。
ジョージアのロング缶だった。
「コーヒー飲料」というヤツだ。
とても甘いヤツ。
自分がもう飲まなくなっていたヤツだ。


4月7日


だから最初はこう思った。
これって甘すぎるんだよな。
嬉しいけど、ちょっと困惑。
そんなふうに思っていた。
ところが飲んでみて、わかったのだ。
「この甘さが、疲れを癒してくれるのだ」


4月8日


そうなのだ。
彼女は、コーヒーを買ってくれたのではなかったのだ。
彼女は「疲労回復の甘み」を買ってきてくれたのだ。
相手の疲労をねぎらうという、優しい気持ちを持ってきてくれたのだった。


4月9日


ブラック派の人が、たまに甘いコーヒーを飲むと。
ものすごく甘く感じる。
しかし、疲れがたまっているときは。
甘いものが一番なのだ。


4月10日


17世紀。
オランダ黄金時代。
天才画家フェルメールが出現した。
「光の芸術家」と呼ばれている。
オランダの街デルフトで生涯を過ごした人物。


4月11日


大昔から「絵画」というものもあった。
ただそれは、「宗教画」もしくは「貴族の肖像」だった。
一般人を描くのは、革命的なことだったのだ。


4月12日


オランダは、世界で最も早く郵便(手紙)制度が整った国だ。


4月13日


オランダはニシンの国でもある。
ニシンが国の富の基礎となった。
8000隻の船は、当時の他国の船の数を遥かにしのいでいた。


4月14日


ニシンとチューリップ。
これらによって富を得たオランダは。
東インド会社(世界初の会社)を生み出した。
そして、貿易の発達とともに船の技術も発達した。


4月15日


オランダの民芸品。
「デルフト焼き」
青い絵の具だけで描いた素焼きである。
このデルフト焼きは、オランダの街デルフトの伝統工芸である。


4月16日


オランダ船から日本の長崎に伝わった遊びがある。
「凧」である。
「たこ」と読むのが普通だが、ここでは、「はた」と言われていた。
国旗を掲揚するように見えるところから。


4月17日


オランダには、山がない。
湿度が高いので、光が柔らかい。
望遠鏡も、17世紀のオランダ人が発明した。
リッパルスハイという人物だ。


4月18日


天才画家フェルメール。
彼は単なる絵画を描いたわけではなく。
カメラ・オブ・スキュラ(日本に伝わった“のぞき箱”)を通して見た風景を描いたのだ。


4月19日


カメラ・オブ・スキュラは、光のコントラストを強くする。
これを基にして絵を描くと。
目で見たものよりもコントラストの強い絵となる。


4月20日


そう、天才画家フェルメールには。
「最新の器械を使って、絵を描く」という発明があったのだ。
カメラ・オブ・スキュラという最新器械を。


4月21日


シーボルトは19世紀、日本にヨーロッパ文化を伝えた。
そして、日本の地図を手に入れた。
しかし当時の日本で「地図の国外持ち出しは死罪」だった。
これがシーボルト事件だ。
シーボルトは死罪にはならなかったが、国外追放、再渡航禁止の処分を受けた。


4月22日


シーボルトは後に、日本研究の集大成である「NIPPON」を著した。


4月23日


オランダは、世界中から絵の具の原料となる鉱物などを集めた。
ラピスラズリは青色。
茜は赤色。
孔雀石は緑色。
骨は黒色。


4月24日


フェルメールの青は、ラピスラズリの色だ。
この絵の具は非常に高価だった。
つまり、「国の富」が背景にあったからこそ、実現したものである。


4月25日


「JR 事故」
机上の理論でスタートすれば。
現場スタッフの裁量が結果を左右する割合が大きくなる。
だから、現場は辛いのだ。


4月26日


JR西日本は、財力が乏しかった。
ゆえに「保全」に投資ができなかった。
というよりも、肝心である保全投資を削ったのだ。


4月27日


JR西日本の経営陣は国鉄官僚体質が抜けていないと言われている。
日本人の生活基盤である JR。
これを民営化した。
民営化=利益主義だから、保全投資を削るのも、文句は言えない。
だから、 JR の事故は「国鉄(政府のもの)のままにしなかったから」とも言えるのだ。


4月28日


ゼネラリスト社員だと、専門家を必要としないので会社側のコスト削減につながる。
専門家は人件費が非常に高いからだ。
しかし、ゼネラリスト社員を多用するには、会社側の整備も必要。
・徹底したマニュアル。
・人の裁量に影響されない機器・器具・設備の導入。


4月29日


スタジオアリス。
「子供の成長の姿を残しておきたい」
そんな心理が、親の誰にでもある。
そんな心理をうまくとらえ、写真技術の発達とも相まって、急成長している会社だ。


4月30日


少子化の影響。
・地域活力の減退。
・子の自立性・社会性の減退。
・社会保障負担の増加。
・労働人口減少による経済力の減少。


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2014-07-11 23:09:28 | 日記
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3月1日


「本番力」
例えば友人の結婚式で「スピーチをしてくれ」と頼まれる。
何の準備もしてきていない。
何の準備もしてきていない状態から、どれだけ上手にスピーチをやってのけるか。
それが本番力だ。
本番力=アドリブ×効果。


3月2日


人間は、くり返し練習すれば。
何でもうまくやれるようになる。
誰でもうまくやれるようになる。
しかしだからこそ。
練習していないことに対しては、弱い。


3月3日


本番力はどうやれば身につくのか?
くり返しで上手になるという脳の回路は使えない。
ではどうするか?
発想力か?


3月4日


既に知っているもので、出来上がっていていつも使ってる思考回路を使うのだ。
その思考回路をごく短時間の間に「バラバラにして組み替えたり」「加工したりする」ことだ。
それを「頭が柔らかい」という。
つまり本番力とは、頭の柔らかさで決まるということだ。


3月5日


どうすれば、頭は柔らかいままでいられるのか?
そしてどうすれば、頭が柔らかくなるのか?
①プレッシャーを受けないこと。
プレッシャーを受けると緊張し、思考回路が硬直する。
②欲望にとらわれないこと。
人に認められようとか称賛を浴びようとすると、ほとんど必ず思考は「自分らしいものではなくなる」からだ。


3月6日


「玉砕スピリッツ」
男性の、通常の欲望の奥にある究極の欲望。
それは、「自分を空っぽにしたい」なのである。
それが端的に現れるのが、玉砕行為である。

パチンコに行って熱くなると、財布を空っぽにする。
好きな女性に対しては、お金と時間と手間を「自分が空っぽになるまで」つぎこむ。
男性の究極の欲望は「射精」なのだ。
それは性交という意味よりももっと包括的な意味であり。
要するに「自分を全放出することで精神的に絶頂にたどり着く」ということだ。


3月7日


男は、発射したいのだ。
放出したいのだ。
放電したいのだ。
パチンコやパチスロで言えば、ビッグボーナスが出ることが発射なのだ。
ビッグボーナスが出ないままで止めることは、気分が悪いのだ。
それはまるで、マスターベーションをし始めて、イク寸前に止めてしまう気持ち悪さと同じようなものである。


3月8日


発射までの努力は、「射精欲」。
本能のパワーであり、非常に強い。
このパワーの前には、理性など簡単に吹き飛んでしまう。
だから、「とにかくビッグボーナスを出そう」と考えてパチンコあるいはパチスロを打っているときは、理性が働かない。
理性が力を持たなくなっているのだ。
そして、「欲望の奴隷」と化して、その結果、お金が空っぽになる。


3月9日


ところが、発射すると急に冷めてしまうのが、これまた男性の性(さが)だ。
当たりが出るまで死ぬほど努力するのに。
当たりが出た瞬間、喜び、安心し、そして冷めるのだ。
射精した後は、性欲が急激に無くなる。


3月10日


本能のパワーで動いた。
その結果、急激に冷めた。
そこから先、その関係を維持していくのは理性の力だ。
もはや本能は動いていない。


3月11日


恋愛は本能。
結婚生活は理性。
なのである。
男性は、女性をゲットして自分を空っぽにしてしまうと劇的に冷めるものなのである。


3月12日


それでも一緒に居続けられるのは。
理性が働いているからだ。
物事を続ける力には二つのものがある。
①感情や本能。
②理性。
である。


3月13日


だが理性にも二つある。
①本能や感情をコントロールしている理性。
②本能や感情に関係ない理性。
実は、好きでもない相手や知らない相手と性交するのは、本能や感情ではなく②、本能や感情に関係ない理性なのである。


3月14日


強くパワフルに生き続けるためのとっておきのコツ。
それは実は、「目標を達成しないこと」なのである。
目標達成直前にやめるのだ。
そして、その目標よりももっと高くて大きな目標を設定し直すのだ。
そしてそこに向かうのだ。
何故そうすることが強くてパワフルに生き続けるためのコツなのか?
「達成すると冷めるから」


3月15日


冷めるというのは感情や本能が消失したことを表す。
それでも続けていたら、それは理性の力で続けているのだ。
その理性のコアには、もはや感情や本能はない。
ゆえに本質的なパワーがない。


3月16日


「好きなことをすること」
「終わらない目標を立てること」
この二つだけで十分だ。
この二つだけで、生涯パワフルに動いていける。


3月17日


独立するという目標を持てば、独立を果たしたとたん、パワーを失う。
結婚するという目標を持てば、結婚をしたとたん、後が続かなくなる。
独立を目標にするのではなく、「事業を続ける」ことを目標にすることだ。
結婚を目標にするのではなく、「共に暮らし続ける」ことを目標にすることだ。


3月18日


目標を達成したかどうか。
それ以上に重要なことがある。
それは、「どんな目標を持ったか」なのだ。


3月19日


選択に迷うことが「悩み」なのではない。
例えば。
「出社したら、会社が休みだった」という時。
「超ラッキーだ。何をして遊ぼうか?」
その選択に迷う。
その選択に迷う時、それは「悩み」ではない。


3月20日


会社員だから、休日も休まらない。
のではない。
不安だから、休日も休まらないのだ。
不安や心配は、しかし妄想である。
不安や心配は、いくらそれとつき合っても、気分を良くしてくれる物ではないのだ。
ではどうやって不安や心配をなくすか?
「チャレンジすること」である。
実現が難しいと思っているようなものごとに、勇気を出して着手することだ。
妄想にふける暇をなくすことだ。


3月21日


静かな湖面は。
怒った顔の人を。
そっくり映し出す。


3月22日


二流の剣士が、「私は剣を修めた。是非とも手合わせ願いたい」
そう言って、一流の剣士に挑んだ。
剣を抜いた。
一流の剣士はこう答えた。
「私は剣を収めた。どこへ収めたのか。忘れてしまったよ」
丸腰の一流の剣士は、その言葉で二流の剣士の戦意を切った。


3月23日


「天下一」
宮本武蔵と柳生家の剣は、両方とも「天下一」と言われている。
だが、性質は全く違うものである。
言わば「オンリーワン」と「ナンバーワン」の違いだ。


3月24日


宮本武蔵の剣は、「武蔵自身と不可分な力」なのである。
柳生の場合は、「誰でも体得できる力」であり、その頂点なのだ。


3月25日


柳生の剣は。
技や動きを一つ一つ分解し。
それを一つ一つ体得することによって。
誰でも(といっても、修行について行ける強い精神の持ち主である必要があるが)身につけることができたのだ。


3月26日


宮本武蔵の剣術。
これは、武蔵と切り離すことができないものだった。
彼の経験。
彼の論理のきわみ。
そこから生み出される優れた直感。
そして、比類なき豪腕。
スタミナ。
これらの総合として生み出されたモノである。
だから、真似をしても誰1人同じことはできないのだ。
これが本当の意味での「オンリーワン」である。


3月27日


宮本武蔵は、多くの若者から弟子入りを望まれた。
だが、弟子入りを断り続けてきた。
その理由は明白だ。
「個性と不可分の剣法」
それを、武蔵自身が熟知していたからだ。
要するに、教えることを出し渋っているわけではないのだ。
「最強の剣は、己の内側にある」
そのように思っていたのだ。


3月28日


ナンバーワンは、ピラミッドの頂上であり、オンリーワンは、ピラミッドに組み込まれていない。


3月29日


「継続は力なり」
3年も続けていれば。内側の不安はかなりなくなる。
人付き合いもできてきているし、仕事もできるようになって、不安は無くなっている。
会社に出勤することにも慣れてきて、無理をせず、自分のこともちゃんとやれるようにバランスが取れてくる。
上司の小言にも慣れてくる。


3月30日


生活が安定してくる。
すると今度は外への不満ばかりが目に付いてくる。
会社の待遇が悪いとか、勤務内容がしんどいとか。
他の社員が不まじめだとか。
そう言って、気が付けば、自分を磨くことをおろそかにしてしまう。
本当は、生活が安定したからこそ、自分を磨くことに本腰を入れるべきなのだ。


3月31日


情報は、関心のフックに引っ掛かるもの。
だが求める内容とは限らない。
だから、数多く集めることだ。
とにかくまずは、関心を持つことだ。


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2014-07-10 22:39:52 | 日記
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2月1日


2月。
スペイン領のカナリア諸島。
アフリカ大陸北西の沿岸沿いに位置する7つの島。
ここでは、カーニバルが行われる。
カーニバルは「キリストの謝肉祭」が元になっている。
ここでは、「いわしの葬式」がメインテーマとなる。


2月2日


「地獄諸島」とさえ言われていた、カナリア諸島。
1991年。
カナリア諸島で、階段状のピラミッドが発見された。
15世紀スペイン人がこの島に入った際建てた、という説が最も有力。
ピラミッドの岩は火山性のものだった。


2月3日


「地球ではない」
そのような光景が、地球上にはある。
イエローストーン国立公園の湖。
エチオピアのダログ窪地。
火山の溶岩で埋め尽くされた黒い大地。


2月4日


火山灰は、雨や夜露を吸収し、水を防ぐ。
ゆえに、火山灰で覆われた土地のワインは美味いのだ。
また火山灰は溶岩洞窟をつくる。
溶岩洞窟は、見事な造形美を見せてくれる。


2月5日


カナリア諸島の人々は、溶岩を取り除くのではなく。
「溶岩とともに暮らして行こう」という発想を持っていた。
それで街を挙げて、ある施設を溶岩洞窟の中に作った。
それは、「コンサートホール」である。
非常に独特で幻想的なムードを持っているホールだ。


2月6日


カナリア諸島にあるピラミッド。
これは、コロンブスの中南米到達による「中南米とヨーロッパの交易」よりも以前にこの島が大陸とつながりが有ったことを証明している。
そのピラミッドは、「太陽信仰」の神具の特徴を持っていたのだ。
太陽の動きと、ピラミッドのくぼみや角の位置が同じだったのだ。


2月7日


コロンブス以前に古代人がカナリア諸島から南米に渡った。
という説がある。
大西洋は強い貿易風が追い風となり、足船でもたどり着けるのだ。
実際に足船で渡航に成功した研究者もいる。


2月8日


古代カナリア人「グアンチェ族」は、青い瞳・白い肌をしていた。
南米のマヤ神話に出る神「ケツアルカトル」も、青い瞳で白い肌だったそうだ。
この辺からも、カナリア諸島と南米のつながりを証明することができる。


2月9日


聖なる樹、「ドラゴ」。
珍しい特徴がある。
樹液が、赤いのだ。
和名が「竜血樹」と言う。


2月10日


地球上で、カナリアだけで見られるスポーツがある。
それが「サルトス」である。
アスティアという棒で崖を下るのだ。
崖が多い土地であり、そのため、「指笛」が発達した。
カナリア諸島では、指笛は小学校でも必須教科となっている。


2月11日


カナリア諸島の最高峰。
テイデ山3718m。
この山から取れるものを使って、神への贈り物としての絨毯をつくる。
それは、火山の、色の綺麗な砂が使われる。


2月12日


「ファーストフードのレジ」
待っている人がイライラしていたら?
「先に注文を取っておく」
これが大事だ。
もしくは、何か声をかけること。
それが大事だ。
何故ならば、それらのどちらもない場合、「待っていたお客様が帰ってしまう」可能性が高いからだ。
そうなのだ。
待たされることが帰ってしまう決定打なのではない。
ほったらかしにされることが帰ってしまう決定打なのだ。


2月13日


不思議な夢を見た。
自転車で道を走っていた。
右手にお寺が出てきた。
敷地は広い。
本堂が見えてきた。
本堂の作りは、日本のどこにでもあるお寺のようであり、それほど荘厳ではない。
境内に大きな杉の木が有った。
木が多くあり、一つ一つが大きい。
ということは、「ここは戦災に遭っいない」ということだ。


2月14日


不思議な夢を見た。
トイレ休憩でトイレに入る。
すると、トイレ部屋の奥にガラスの部屋があり。
そのガラスの部屋には、サルが10匹いた。
「狭かろうに」と思った。
これはどこかの記憶から作られている。


2月15日


不思議な夢。
それはどうやら、視覚記憶が元になっているようだ。
つまり、「見たことがあるものの合成」なのである。
だから、全く見たことないものは、夢には登場しない。
全く見た事のないものや体験したことのないことは、夢の材料にならない。


2月16日


とっても美しい川。
奥の奥までずっと続いている。
川の両脇には、緑色の樹木が雄々しく繁っている。
その先は森だ。
川の水は透明。
川底が見える。
流れが段差を越えるとき、流れの部分が厚みを持っていることが分る。
静かな流れ。
だが力強くもある。


2月17日


宮崎駿監督の映画「風の谷のナウシカ」。
もう、何百回観ただろうか。
しかし、原作を読まなければ分らないことがあるのだ。
原作を読むと分る。
実は、「腐海」や「巨大な蟲」は、人間がある意図によって作り出したものであるということを。
映画に感動したら、勢いで原作を読もう。


2月18日


力を得ようとして、自分になってしまうと力を失う。
生かされている自分を捨ててしまうと、力を失う。
自分になるのではなく。
外とつながっている自分で居続けることだ。


2月19日


イタリア国トスカーナ州サンジミニャーノ。
この街に建てられている塔は、中世都市のシンボルであった。
今では人口7000人の小さな町。
800年前に建てられた70本の塔。
しかし今では14本しか残っていない。
しかし、深さ60メートルの「地底の塔」もある。


2月20日


シエナ。
人口6万人。
中世の街がそのまま残っている。
マンジャの塔が、街のシンボル。
シエナは14世紀まで、独立国家だった。


2月21日


シエナは街が丸ごと世界遺産である。
といっても、遺産ではなく、現役。
現在も活発に活動している。
金融業が盛んである。
シエナの銀行には、世界最古のトラベラーズチェックがある。
1650年のものである。


2月22日


ピサの斜塔。
一日につき300人しか登れない。
また、鐘楼を鳴らすことを制限している。
それで斜塔がこれ以上傾かないように対策しているのだ。
立派な傾きっぷりである。
傾いてはいるが、堂々としている。


2月23日


サンジミニャーノの街の塔は、家にくっついている。
それぞれデザインが違う。
高さ No.2の「ロニョーザの塔」は、高さ42m。
塔の上部は、「富の象徴」以外の何物でもない。


2月24日


サンジミニャーノは、「サフラン」の産地でもある。
万能薬や染料として、当時は重宝された。


2月25日


サンジミニャーノの富の象徴である「塔」。
実は別の使い道が有った。
それは、「見張り」「避難場所」である。
塔を立てなくなってから、壊れた等は修復されず破壊された。
だがそのあと、条例によって「街のシンボルとして保護する」こととなった。


2月26日


やはり。
昔、慣習として行っていたもの。
昔、慣習として作っていた作品。
そのようなものは、時代が移り変わると「芸術の世界の物」となるのだ。


2月27日


ウンブリア州オルヴィエート。
ここにまるで、宮崎駿監督の映画「天空の城ラピュタ」に出てくる街のような街がある。
ここにも地底の塔がある。
サン・パトリツィオの井戸だ。


2月28日


サン・パトリツィオの井戸。
水を確保するには、断崖の街には難しかった。
そこで、深い井戸が必要だった。
ローマ教皇が避難してきた時、井戸をつくるように命じられた。
水のくみ上げには、ロバが使われていた。
だから階段は二重らせんになっている。


0429 STROLL 2(完)

0428 STROLL 1

2014-07-09 22:38:27 | 日記
0428 STROLL 1


1月1日


「環境適応」
女性の方が、環境適応性が高い。
例えばずっと田舎で暮らしてきた女性でも。
都会に出て結婚もすれば、都会の人としてそこに足をつける。


1月2日


だが、男性は自分の心の中に故郷の図があり。
今いる環境に適応するように自分を変えていくよりも、心の中の故郷のように今いる環境を変えようとする。
環境が変化しても心の中の環境が変化しなければ。
結果的に「環境に適応できない」ようになる。


1月3日


環境に適応できない生物は滅びるだけだ。
滅びないためには。
環境に適応するように自己改革を行っていくか。
もしくは、ゴキブリのように環境に無縁の存在になるか。
どちらかだ。


1月4日


ボーナスゲームは1ゲームなのだ。
歩みも1ゲーム。
その歩みの中のどこかに、ボーナスがある。
ボーナスゲームに入ると、歩みに消費しているものが大量に戻ってくる。
「お金」「時間」「頭」「体」


1月5日


「やりたいこと」は、「もうやっていること」だ。
30歳にもなって「やりたい」と思っているということは。
まだやっていないということだから。
やらない可能性が高い。
すぐやろう。
すぐやらないなら、もうやらない。
やらなくていいのだ。


1月6日


ジレンマ。
自分のやりたいことをやる。
そのためには、自分の時間が必要。
だから、友人と付き合えない。
しかし、友人との付き合いこそ人生の楽しみだと思う。
しかし友人と付き合うと、自分の時間がない。
やりたいことを諦めるか?
友人を変えるか?
それしかないだろう。


1月7日


自分らしく生きると。
記憶は流出しないでストックされる。
いくらでも思い出せる。
だから、話が面白くなる。
面白い文章も書ける。
そしてアイデアをたくさん思いつける。


1月8日


矛盾にぶつかろう。
矛盾を回して、自転しながら公転しよう。
社会に対して矛盾物(オーパーツ)になろう。


1月9日


自転とは何か。
①正しいと思う生き方をする。
②反対する考えが生じる。(矛盾状態)
③①と②が妥協を図り、和解する。
そして新たな①に移る。
これが自転だ。


1月10日


公転とは何か。
①自分が「正しいと思う」生き方をする。
②それを他人が反対する。(矛盾状態)
③自分と他人が妥協を図り、和解する。
そして新たな①に移る。
これが公転だ。


1月11日


先入観があると、学びが減る。
例えば、「イエスキリストがね…」と言い出すと。
「うわっ、宗教くせぇ。やめてくれよ」と、もう聞く耳をふさいでしまう。
これは、「宗教はアブナい」という先入観があるからだ。


1月12日


イエス・キリストという人物は。
宗教という枠を超えて、一般の無宗教者の私たちにも多くの学びを与えてくれるのだ。
それをシャットアウトしてしまうのはもったいないと思う。
イエス・キリストから学べる、宗教的ではない学びとはどんなことだろうか?


1月13日


イエス・キリストから学べる、宗教的ではない学びとは?
①「自己客観の目覚め」
②人々の心を一つにする方法。
である。


1月14日


「自己客観の目覚め」
イエス・キリストは、十字架に架けられ、下腹を槍で突き刺された。
その激烈な痛みの中で。
しかしこう言われたのだ。
「父よ、この人をお許しください」と。
「彼は自分が今、何をしているのか分らないのです」と。


1月15日


それは、「イエス自身が王であり、 王に槍を向けることの許し難い暴挙を言っている」のではない。
「人間の自己客観の欠如が、いかに酷い行動をとるか」ということを言っているのだ。
そして、許してあげて欲しいと言っているのだ。


1月16日


イエス・キリストのこの話。
この話は、それを聞く私たちに、嫌でも自己客観の必要性を突きつけてくるのだ。
自分で判断することの大切さ。
命令にただ従うことの危険さ。
それらを思い知らせてくれる。


1月17日


イエス・キリストのこの話には、続きがある。
イエス・キリストが、槍で刺した者の許しを請うた時だった。
隣の十字架にかかっていた極刑の犯罪者が、自己客観に目覚めた。
そして、涙を流した。
涙を流しながら、大きな声で叫んだのだ。


1月18日


イエス・キリストの隣の十字架にかかっていた極刑の犯罪者が、涙を流しながら、大きな声で叫んだのだ。
「お前、わかっているのか!」と。
「彼は今、槍を突き刺したあんた、あんたの罪の許しを請うているんだぞ!」と。
「こんな人は見たことない。この人は十字架にかけられるような人じゃない」と。
「オレは人を殺した。十字架にかかって当然だ。そのオレと彼が何故、同じところにいるんだ!この人が一体何をしたというんだ!」と。


1月19日


イエス・キリストから学べる、宗教的ではない学び。
②人々の心を一つにする方法。
世の中の人々の心を一つにするには、中心が必要なのだ。
「大晦日のコタツとかけて、イエス・キリストと解く」
その心は?
「皆の心が集まるきっかけ」
つまり、中心だ。


1月20日


イエス・キリストは、キリスト教では「救世主(メシア)」とされているが。
キリスト教ではない私たちにとっても、心の乱れを修正し、正しい道へ集め、導いていく。
という点において、実質メシアなのだ。
心を一つにするきっかけだったのだ。


1月21日


イエス・キリストは、「きっかけ」という生き方をしたということだ。


1月22日


理性の二つの使い方。
①押さえ、跳ね返す。
②集め、加工して、放出・表現する。


1月23日


理性には、感情よりも高い理性と。
感情よりも低い位置にある理性がある。
どちらの理性を理性と言うのだろう。


1月24日


感情のパワーを、「理性的に表現」する。
そうすることで、優れた作品が生まれる。
人の心を打ち、なおかつたくさん学べる作品だ。


1月25日


ニュースを見すぎないようにしよう。
ニュースを見ていた。
気づいたことがある。
①悲しいニュースと、楽しいニュースの両方を取り上げていること。
②JR 脱線事故という辛いニュースの後、人の気持ちを和ませるためだろうか、「楽しい話題」に移った。
その時、はたと気づいた。


1月26日


「一つの出来事の、悪い面・良い面」
その両面を見るのではなく。
「悪いニュース」と「良いニュース」と、良い悪いについて「それぞれ別個の出来事を見せている」という点だ。
白黒ハッキリつけているのだ。
白の中の黒を見せないし。
黒の中にもあるだろう白を見せはしない。


1月27日


こういうやり方をずっと続けていると。
一つの物事の、一つの面しか見なくなる。
イメージしか見なくなる。
両面を見なくなるのだ。


1月28日


両面を見なくなる。
すると自然に、こう思ってしまうのだ。
「出来事には、良い出来事と悪い出来事というものがあるのだ」と。
そんなはずはない。
出来事には必ず、良い面も悪い目も含まれている。
ただ、見えないから「無い」と考えてしまうだけだ。


1月29日


JR 脱線事故の後。
JR西日本が、遺族にお祝い金を渡す際、紅白の水引を渡した。
そのような情報が、TV局に入ったらしい。
これに対して、TVキャスターは憤慨していた。
「非常識極まりない」と。


1月30日


番組中に、誰かがこう反論したそうだ。
「紅白水引でも問題無いのだ。通例では紅白はめでたいときだけとなっているようだが」と。
番組の途中で急遽訂正が入った。
「失礼しました」と。
しかし、何か後味が悪いものとなった。


1月31日


多くの人が暮らす社会。
この社会の中で、「正しいこと」というのは?
「慣例・通例・誰もがやっていること」の方だろう。
「決められていること」ではないのだろう。


0428 STROLL 1(完)

0427豊かな人が習慣にしている、たった3つのこと。

2014-07-08 22:37:32 | 日記
0427豊かな人が習慣にしている、たった3つのこと。


1.実は、全てはひとつこと。


東西の哲学書。
東西の宗教書。
それらは。
すべて一つの心理を指向している。


2.豊かで幸福な人と知能指数の関係。


豊かで幸福な人と。
知能指数は。
ほとんど関係がない。


3.良心的で真面目なことと富や幸福との関係。


良心的で真面目なことと。
富や幸福。
これもあまり関係がない。


4.正直で人柄が良い者と幸福度、成功度の関係。


正直で人柄が良い者。
頭の良い者。
が必ずしも。
幸福度、成功度が高くない。


5.正なる者、義なる者と幸福との関係。


正なる者、義なる者が。
必ずしも幸福ではない。
このことが。
「死後の世界が存在しなければならない」
と考える根拠なのだ。


6.では現世で、どのようにすれば富と幸福を得られるのか?


では現世で、どのようにすれば富と幸福を得られるのか?
まず、成功した人の特徴。
それは、「常によいことを考えていた」ということだ。
人生の明るい面に敏感だったのだ。


7.次に大事なこと。


まず大事なこと。
それは、「常によいことを考えている」こと。
次に大事なこと。
それは、願望を抱いたとき。
それを「否定する気持ちがまったくない」ということ。


8.「成功するためには特別な努力が必要だ」などと思っていない。


そして。
「成功するためには特別な努力が必要だ」
とは思っていなかったこと。
「人は生まれつき成功するように出来ているのだから、
「成功するためには特別な努力が必要だ」
なんて考えはわざわざ自分の通り道に障害を仕掛けるようなものでしかない」
と思っているのだ。


9.感謝心の先行。


手に入れたいものを。
手に入れる前から。
すでに自分のものとして受け入れている。
感謝心の先行だ。


10.成功した人の考え方。


成功した人の考え方。
何かを考えるときは。
言語よりも映像で考える。
視覚化(ヴィジュアライズ)する。



11.初めから成功生活を実践していた。



成功に至るまでのコツと。
成功生活を維持するコツは。
違う。
はじめから後者に注目し、実践することだ。
成功者は、初めから成功生活を実践していた。


12.信じ込む。


「できる」と信じ込む。
難しい問題に直面し、どうやっても解決できそうにない、という時であっても。
「ある日突然予想外の方法で解決するものである」
と信じ込んでいること。


13.非常に自分勝手な人が、幸福で富裕な生活をしているのはなぜか?


人間的に非常に自分勝手な人。
その人が、幸福で富裕な生活をしているのはなぜか?
それは「幸福になりたい」と願い。
それを「実行」し。
そうなる自分を「否定しなかった」からである。


14.幸福と、道徳的に立派であることの関係。


よって、幸福になるためには。
道徳的に立派であることはあまり関係ない。
正しい行いをすることも。
あまり関係ない。
道徳的に立派で正しい行いをしていても。
自分が幸福になるのを「否定」していたら。
決してなれない。


15.何であれ、望むものが得られる。


何であれ、望むものが得られる。
「汝が信じつつ祈りの中で求めることは、それが「何であれ」、汝に与えられるだろう」
聖書の言葉通りだ。

「私は罪深い。私の栄光は一時的で刹那的だ。私は没落するだろう」と常に心の底で思えば、そうなる。
「私は罪を犯し逮捕歴がある。しかし、絶対にリベンジするだろう」と常に心の底で思えば、そうなる。
「私は全く価値のない人間だ」と、朝起きるたびに思うならば、そうなる。
「私は絶対に逆転し成功する」と、朝起きるたびに思うならば、そうなる。
「今の暮らしを続ければ、私はガンになるだろう」と、朝起きるたびに思うならば、そうなる。
「奥歯の虫歯を放置して、奥歯が1本無くなってしまった。が、何の問題もなく、私は豊かな人生を享受する」
と、朝起きるたびに思うならば、そうなる。


16.自分の欲する願望を「視覚化(ヴィジュアライズ)」すること。


一番大事な事。
それは、自分の欲する願望を「視覚化(ヴィジュアライズ)」すること。
そしてその映像をいつも心に描くこと。
習慣になるまで繰り返し描き続けること。
無意識的に描いているようになること。
その映像が現実になったと感じるまで描き続けること。
「否定」が一切なくなるまで描き続けること。
「成功はいつも、デジャヴである」
(デジャヴ:かつて見た映像が現実になること)


17.潜在意識に関する根本的な真理。


朝起きるたびに思うことが、実現する。
「朝起きた直後」
「つい」
「とっさの」
「うっかり」
「酔っ払って」
思い描いたことが、必ず実現する。
潜在意識の中に「まったく否定感なしに」引き渡された映像は、遅かれ早かれ必ず現実化する。
それが、潜在意識に関する根本的な真理である。
要するに、あなたの望みが実現するか否かは、全てあなたにかかっているのだ。


18.釘を打ち込む。


潜在意識が全てを具現する。
よって、潜在意識に願望をインプット(打ち込む)必要がある。
願望を潜在意識に引き渡す方法は。
それは、厚い板に釘を打ち込むのと同じ。
繰り返し、繰り返し。
が必要である。

そのうち必ず心の奥の方で、カチリ。
と、それが実現したと実感する瞬間が来る。
「実現しなかった」という結果に至った場合は。
本当は、「実現しないことを望んでいた」のだ。


19.信仰はいつも奇跡を生む。


本当のことを信じようと。
間違ったことを信じようと。
「信仰」はいつも奇跡を生む。
今となっては、「こんな行為は絶対おかしいよ」と思えることでも、当時は当たり前に行われていた。
それが、「信仰」の力なのだ。


20.奇跡的な霊験が起こる理由。


奇跡的な霊験が起こるのは。
信じていることが高級だからでも。
合理的だからでも。
学問的だからでもない。
高尚だからでも。
貢献的だからでもない。
奇跡的な霊験が起こるのは。
「信心深くて、それが潜在意識に到達したから」
なのだ。
これが潜在意識のパワーである。


21.願望が実現してから感謝するのではなく、まだ具体的な形を取って現れるまえから、すでに感謝することだ。



願望が実現してから感謝するのではなく、まだ具体的な形を取って現れるまえから、すでに感謝することだ。
これが、成功の最高の秘訣である。

世界を共通して人間は、何かの施設や提供物を利用・購買しようとする時。
全て「お客様」となる。
その「お客様」が。
最も、重視するお店側の言葉は。
「いらっしゃいませ」ではないのだ。

「ありがとうございます」なのだ。
その理由は至極単純である。
他人から感謝の言葉をかけられることで、自己の潜在欲求である「自己重要感」が満たされるからだ。
願望が実現してから感謝するのではなく、まだ具体的な形を取って現れるまえから、すでに感謝すること。
これがいかに重要なことか。


22.潜在意識に願望をかける前にやるべき2つのこと。


潜在意識に願望をかける前にやるべき2つのこと。
①「この世には、目に見えない力が働いている、と信じること」
(目に見えない力=潜在意識)
②手に入れる前から感謝すること。
(実現した状態を描くこと)


23.願望が強ければ、手段は後からついてくる。


願望が強ければ、手段は後からついてくる。
はじめに手段を考える必要はない。
はじめは、願望を描き、それが実現したときの喜びを先取りして、体験することだ。

「成功体験をあらかじめ実感できる人に成功はおとずれる」
要するに、「手段の適切度よりも、願望の強度の方が大事」ということだ。


24.願望を実現するためには。


願望を実現するためには。
「手段を考える」必要はない。
「反対する者が出てくる」ことなど考えてもいけない。
「意志の力」も必要ない。
「意識」も「知性」も必要ない。
完全に自由に、幼子のように信じるのだ。


25.富裕感こそが、富を引き寄せる。


富裕感こそが、富を引き寄せる。
自分は豊かである。
という心の感情があれば。
それがあなたを豊かな人にする。
間違いなく。


26.奮闘する必要も、奴隷のように働く必要もない。


あなたは、「ブロイラー」ではない。
「肉になることや卵を生むためだけの存在」ではない。
だから、奮闘する必要も、奴隷のように働く必要もない。
努力も必要ない。
富裕感、富裕意識を成長させるだけでいい。


27.富裕感、富裕意識を常に持つ。


富裕感、富裕意識を常に持つ。
それが、豊かな人が習慣にしている、たった3つのことの1つだ。
そして、富裕感、富裕意識を、様々な出来事を経ながら成長させる。
それが、豊かな人が習慣にしている、たった3つのことの2つ目だ。


28.富裕感、富裕意識が育ってくると、心が落ち着いてくる。


すると、「オール・オーケイ」の境地がやって来る。
「オール・オーケイ」
すなわち、「どんな出来事でも全て私をより豊かにする一滴である」
そのように物事を見る境地だ。
それが、豊かな人が持っている習慣の第3だ。


29.豊かな人が習慣にしている、たった3つのこと。


①富裕感、富裕意識を常に持つ。
②富裕感、富裕意識を、様々な出来事を経ながら成長させる。
③「どんな出来事でも全て私をより豊かにする一滴である」
この3つをまとめて、「豊かな人のマインド」と名付けよう。


30.「豊かな人のマインド」を持ち続ける。


「豊かな人のマインド」を持ち続ける。
すると、その結果、実際に富む。
富むのだが、富の源泉はどこにあるのか、もはや見誤ることはないだろう。
富の源泉は、内側つまりマインドにあるのだということを。


0427豊かな人が習慣にしている、たった3つのこと。(完)

0426習慣が、人生を変える(下)。

2014-07-07 22:35:50 | 日記
0426習慣が、人生を変える(下)。



26.なぜ、多くのブログが途中でプッツリ途絶えるのか?
27.習慣生活にとって、「非生産的な無駄なことをしているような気がする」という無駄は必要なのです。
28.社会人になってから勉強する習慣を身につけるにはどうするか?
29.「勉強」という言葉を「独学」「自由学習」に変換することです。
30.「一生継続したい一つの習慣を決める」と、部屋が広くなるのです。
31.言わば、北斗神拳を自分の体に打ち込んだようなものです。
32.その人の習慣が、手帳に滲みこんでいるかのように思えます。
33.「うっかり」「つい」「とっさに」そのような言葉につづく行動は、習慣行動なのです。
34.アイデアを出す習慣を身につけるのは、会社に評価されるためではないのです。
35.習慣でデメリットが生じたら、習慣を改良する習慣を持つことです。
36.習慣が身につくと今度はスケジュールが邪魔になることがあります。
37.人間は、生まれ持った習性で一生をおくる生物ではないのです。人間は、変われるのです。
38.創造的な人、独創的な人は、一定のリズムを定期的に大きく変える「変調リズム」なるものを持っているのです。
39.忍耐や継続を必要としない「独創習慣」は、かなり高度な習慣です。
おわりに~惑星の自転公転周期と同じように「自分自身に合った習慣を持つこと」が大切なのです。




26.なぜ、多くのブログが途中でプッツリ途絶えるのか?



習慣を継続する上で大切なこと。
それは、「疲労しないこと」です。
「習慣は毎日少しでも続けなければならない」
そう思って「気が乗らないのにやり続ける」回数が増えてくると。
習慣の天敵である「疑心」も大きくなります。
大きく成長した疑心に、ある日突然捕食され、習慣が消えてしまうのです。

そうです。
「継続」のために最も必要なこと。
それは、「毎日続けること」ではないのです。
それは、「気がラクな時に進めるだけ進むこと」。
そして、「気が乗らないときは、少し休むこと」なのです。

ほとんどの人は、「継続のためには毎日やらなければならない」
と考えて毎日行い。
その結果疑心を拡大させ。
しまいには疑心に食われて、プッツリやめてしまうのです。

なぜ、多くのブログが途中でプッツリ途絶えるのでしょう?
「ブログを書きます」
「できるだけ毎日書きます」
そう言って、ある期間毎日書き続けた結果、1年後にプッツリ止める。
そしてブログの残骸だけが残る。
そのようなブログの残骸が何と多いことでしょうか。
まさにこれは、「毎日書かなければならない」という強制が産んで拡大した「疑心」、これに食われた結果なのです。

そうならないためには。
「気がラクな時に進めるだけ進むこと」。
「気が乗らないときは、少し休むこと」です。

「毎日書く」ことが、実は習慣ではないのです。
「機会があれば必ず書くと、いつも思い続けている」その思いを絶対に絶やさないことが、習慣なのです。



27.習慣生活にとって、「非生産的な無駄なことをしているような気がする」という無駄は必要なのです。



「習慣作りのために始めたはいいが、何か最近無駄な時間が多い」
そういう人がいます。
しかしそれは、正常なのです。

今まで、人生の時間を意識的にとらえていない生活をしていたのです。
そこへもって「習慣」という意識時間を生み出すと?
「光を当てると影が強くできる」
という自然現象と同じことで、習慣以外の時間が「非生産的な無駄なことをしているような気がする」ようになるのです。

しかしだからとて、その無駄を消す必要はないのです。
むしろその無駄は必要なのです。
習慣生活にとって、「非生産的な無駄なことをしているような気がする」という無駄は必要なのです。
「陰があるから光が分る」のです。

つまり、無駄なことをすることによって。
「自分には何が必要なのか」
「何が大切か」
「限られた人生時間で何をするべきか」
それがハッキリしてくるということです。



28.社会人になってから勉強する習慣を身につけるにはどうするか?



「勉強する習慣を身につけたいものだ」
その発言は、実は学生よりもむしろ、社会人の口から出てくることが多いのです。
なぜなら。
学生の頃は否応無しにテスト前などは勉強していたのに。
社会人になると必要性を感じなくなって、勉強しなくなる場合が多いからです。
でも勉強する習慣を身につけたいのです。

では、勉強する習慣を身につけるにはどうするか?
社会人になってから勉強する習慣を身につけるにはどうするか?
まずは、「勉強をして何の意味があるんだ?」という「疑心」を回避する必要があります。

どうやって回避するか?
「意味がある」と考えるのではなく、「実は全く意味はない」と考えるのです。

意味があると考えるから、意味を求め、成果を求め、見返りを求め、評価を求めるのです。
そして、それらの求めたものはほとんど、求めた通りに得られることはありません。
それによって、勉強することに対してますます迷いが生じ、疑心を成長させるだけなのです。

社会人になってからの勉強には、全く意味はありません。
勉強する義務はありません。
社会人の勉強は、全て権利です。
強制でやるものではないのです。

社会人になってからの勉強をもし、「義務や強制」と考えてしぶしぶやっているのであれば。
「やらなくてもいい」どころか、「やってはいけない」のです。
何故なら、ストレスになるし、勉強の意味を見いだせず、勉強の尊さを無意味に汚すだけだからです。

社会人になってからの勉強には、全く意味はありません。
勉強する義務はありません。
社会人の勉強は、全て権利です。
強制でやるものではないのです。
そう考えることで、迷いが消えるのです。



29.「勉強」という言葉を「独学」「自由学習」に変換することです。



それでも、「勉強する習慣を身につけたい」と思う人は多い。
ではどうするか?

①まずは、「勉強に意味はない」と考えることです。
こうすることによって、見返りを求めなくなります。
全て自主的行為、学校の授業で言えば「自習時間」の感覚となります。

②次は、「勉強」という言葉を「独学」「自由学習」に変換することです。
勉強するのではなく、独学するのです。
勉強に意味はないというのに、何故勉強するのか?
そこに必ずメリットがあるからです。
そのメリットを見出すのです。
メリットを見出せば。
勉強は、「独学」に変換されます。
独学つまり、自主的に行う勉強になります。

私の例で言うと。
独学で雑学を徹底的に学びました。
その結果、いつの間にか「舌足らずが治っていた」のです。
さらに、「友人の結婚式のスピーチで、アドリブで面白いことを言えて、大ウケした」のです。
独学は、その成果、その効果が、わかりにくいものです。
しかし、独学は、自分の何かを確実に向上しているのです。



30.「一生継続したい一つの習慣を決める」と、部屋が広くなるのです。



狭い部屋。
その割に、物が多い。
それは何故でしょうか?
ある方の話によると。
「戦時中の物不足の恐怖心が残っていて、いざという時のためや“備えあれば憂い無し”と考えて、物を溜め込むのだ」そうです。

しかし実際、部屋の中に生きていくのに必要でないようなものがたくさんあるのは、変な話です。
「部屋が片づかない」
そう言って困っているのは、「物が多すぎるから」です。
そんなことは誰でもわかっています。

しかし問題なのは「どれが必要でどれが不必要かハッキリ決められないから、物を捨てられないんだ」というところです。
これをハッキリ決める良い方法があります。
それは、「習慣の一本化」です。

「一生継続したい一つの習慣を決めること」です。
そうすると、その習慣の継続に必要かどうかは、一発でわかります。
「一生継続したい一つの習慣を決める」と、部屋の中のモノをポンポン捨てることができます。
「一生継続したい一つの習慣を決める」と、部屋が広くなるのです。



31.言わば、北斗神拳を自分の体に打ち込んだようなものです。



机の上を整理することに上手になるには?
これもやはり「一つの習慣でできること」なのです。

ファイルの整理方法や、手帳の整理方法といった「外ヅラの整理」ではなく。
自分の内なる目的から外部環境を整えていくという自己発生的アプローチです。

言わば、北斗神拳を自分の体に打ち込んだようなものです。
一つの習慣を持っていると。
それの継続に必要なものと必要でないものはすぐに決められます。
そして、「使いやすいように整理する」という、本当の意味での片付けができるのです。

本当の意味での片付け=整頓です。
整頓とは「目的達成のための効率化」のことです。
形だけをきれいに整えてもそれで習慣行動がやりづらくなったとしたら、それは整頓とは言えないのです。
片付けたことがマイナスになってしまいます。



32.その人の習慣が、手帳に滲みこんでいるかのように思えます。



私は四六時中。
お尻の右ポケットに入れたダヴィンチの革の手帳に。
思いついたアイデアをメモしています。
初めの頃は人目を忍んでいましたが、今では手帳を取り出すと、書くことに集中します。
書くことに集中するがあまり。
自分の乗っている車両がいつの間にか満席になっていたことにも気づかないくらいです。
その時鞄や財布をスラれても、多分気づかないだろうと思います(笑)

愛用の手帳は、ダヴィンチの「ゴードバン(黒)」と「カウスキン(茶)」の二つです。
どちらもB7(76mm×126mm)の6穴リフィルが綴じれるタイプです。
年々光沢が出てきて、味わいを愉しめます。
その手帳を開いて使うことがどんどん楽しくなっています。

そればかりではなく。
「他人が手帳を開いてメモをする行動を、意識する」ようになっています。

ゆうちょ保険の勧誘に来られた郵便局の方が。
セミナーでもお会いした他社の若い方が。
公園のベンチでひょっこり出会った中小企業の経営者の方が。
それらの方が、「すごく使い込んだ手帳」を開いて、メモをされている。

するとすぐに手帳に目がいって、興味がわきます。
「いい手帳ですね。すごく使い込んでおられますね」
そんな切り出し言葉が自然に生まれてきて、会話が弾むのです。
その人の習慣が、手帳に滲みこんでいるかのように思えます。



33.「うっかり」「つい」「とっさに」そのような言葉につづく行動は、習慣行動なのです。



習慣は、意識的に管理することから始まって、身につくと自動的に稼働するようになります。

例えば、自転車を降りて止める時。
必ず鍵をかける習慣がついている。
すると、止めた自転車に再び乗るとき、無意識に鍵を外しています。

だから、「鍵をかけずに」コンビニに入って。
出てきて。
乗るときは。
鍵をハズす動作をしたつもりがうっかり鍵をかけてしまったりするわけです(笑)

「うっかり」
「つい」
「とっさに」
そのような言葉につづく行動は、習慣行動なのです。
これを抑制するのはしんどいことです。
抑制するよりも、皆に話すとか。
会社の仕事に使えないかとか。
生産的につなげた方が人生は楽しいです。



34.アイデアを出す習慣を身につけるのは、会社に評価されるためではないのです。



効率よく仕事をこなすと、時間に余裕が生まれます。
また、心理的に楽でいられます。
それで他の人と話をしたり次の仕事の段取りを考えたりと、ますますスピードアップ・効率化していけるのです。

効率よく仕事をこなすことを「評価されること」に使うのは、実はもったいないことです。
なぜなら、心理的な余裕が生まれないからです。
評価されれば嬉しくなりますが、いつまでも評価の域を超えることができなくなるからです。

本当はここで、評価の域を超えることです。
アイデアを出す習慣を身につけるのは、アイデアを出して会社に評価されるためではないのです。
アイデアを出す習慣を身につけるのは、会社の外で活動するためなのです。
世界に飛び出るためなのです。



35.習慣でデメリットが生じたら、習慣を改良する習慣を持つことです。



例えばインターネットで情報を得る習慣。
これを持っていることが、早く情報をゲットして早く動けるというメリットにもなります。
しかしデメリットもあります。
時間を浪費することです。
「朝早起きする習慣を持っていても、午後に眠くなってミスを犯すようではデメリットになる」のと同じです。

お酒に酔って夜の時間をつぶしてしまうデメリットもあります。
しかしここには、ほろ酔いしたい勢いでひらめきを連発して停滞していた仕事を一気にやりあげるという思わぬメリットもあります。

習慣を進化させる意識を持ちましょう。
習慣でデメリットが生じたら、習慣を改良する習慣を持つことです。
それは例えばこういうことです。

電車通勤通いに飽きが来てきたら、徒歩で帰るのです。
徒歩で帰って、電車のありがたみを再認識するのです。
そうすることによって、電車通勤の使い方を改善していくのです。



36.習慣が身につくと今度はスケジュールが邪魔になることがあります。



習慣を身につけるまでは、スケジュールを組んで行うことが有効です。
朝6時に起きる習慣をつけるためには?
今日から1ヶ月間「朝6時に起きる」と決める。
のではなく、「今日は6時からこれをやる。明日の6時からはこれをやる」と予定を入れておくことです。

しかし習慣が意外な習慣を産んでいる場合が多いのです。
例えば朝起きて日記を書くことを習慣にしていると。
会社でも遊歩道でもどこでも、周りをよく観察するくせがついていたりするのです。
習慣が身につくと今度はスケジュールが邪魔になることがあります。
スケジュールは決めすぎないで行きましょう。
スケジュールを守りすぎないことです。



37.人間は、生まれ持った習性で一生をおくる生物ではないのです。人間は、変われるのです。



子供の頃。
何でも興味を持って興味の対象がコロコロ変わっていたでしょう。
気がつくと机の上が「海岸の埋め立て地」のような状態になっていたでしょう。

そういう人は大抵「脱線症」などと言われます。
要するに堪え性がないということです。
継続力・粘り・一貫性に欠けるということです。
しかし、子供の時代に脱線症だった人が大人になってもそうかというと、実はそうではないのです。
たいていの場合、逆になるのです。

転職や交際相手を次々と変えるかというと、そんなことはないのです。
脱線症だった人は大人になって、あるとき必ず気づくのです。
「富は継続の賜物である」と。
自分が脱線症だったからこそ、実感して分るわけです。
それに気づいた人は、そこから粘りが出てきます。
大人になってからでも、変われるのです。

人間は、生まれ持った習性で一生をおくる生物ではないのです。
人間は、変われるのです。
複雑で矛盾を孕みつつも、変化出来る、素晴らしい存在なのです。



38.創造的な人、独創的な人は、一定のリズムを定期的に大きく変える「変調リズム」なるものを持っているのです。



原子や分子から惑星まで、あらゆる物質には、「リズム」があります。
人間の生活にもリズムがあります。
生活のリズムに乗って生活することが、もっとも楽であり、疲労することなく、長期間活動を営む秘訣です。
また、生活のリズムを整えていると心も穏やかにいられます。

習慣を持って規則正しい生活をしている人はなるほど、ストレスも少ないのです。
そして、暴飲暴食や偏食をしないので、健康的であり、温厚な性格をしています。

創造的な個人は往々にして、忍耐力がありません。
いつもリズムを乱しています。
しかしそういう人が習慣通りリズミカルに生活していると。
いつの間にか独創性や精一杯やることや情熱を込めてやり上げるという行動が、少なくなってくるのです。
創造的な個人は往々にして、しょっちゅう「生活リズムを大きく変調」させています。

ということは?
創造的な人、独創的な人は、一定のリズムを定期的に大きく変える「変調リズム」なるものを持っているのです。



39.忍耐や継続を必要としない「独創習慣」は、かなり高度な習慣です。



忍耐力のない人は、ルーチンワークに耐えられません。
すぐに飽きてきます。
それでも会社に行って、働く。

周りの人が習慣的に行っていてやれていることが、しかし忍耐力のない人はできないものです。
しかしだからこそ。
習慣に埋没することがないのです。
何とかして仕事を楽しくしようとあがくのです。

ルーチンワークの改善案をいきなり40件も本部に提案してみたり。
仕事中に面白い技を編み出したり。
新しいサービスや商品を編み出したり。
とにかくまるで、先生が「ウロウロしないでじっとして勉強しなさい」と肩を押さえつけている手に反抗する子供のように。
独創的に活動できるのです。

独創的に活動できるのは、実は、忍耐力がないからなのです。
忍耐力がある人は、その忍耐力を活用すればよいのです。
忍耐力がない人は、忍耐力のなさを嘆く必要はありません。
その忍耐力のなさによる「独創的で活発な行動」を活用すればよいのです。

面白いというか、不思議な話ですね。
「独創性」が習慣の人は、忍耐力がないのです。
となれば、「習慣=忍耐=継続」とは言えなくなります。
忍耐や継続を必要としない習慣もあるというわけです。
それが、「独創」習慣です。
この、独創習慣は、生活習慣のアンバランスから生まれるものであり。
ハイリスク・ハイリターンな性質の、「かなり高度な習慣」です。



おわりに~惑星の自転公転周期と同じように「自分自身に合った習慣を持つこと」が大切なのです。



火星が言いました。
「地球はいいな。生命体がいっぱい住んでいて、にぎやかで楽しそうだ」
そう言って、地球と同じ軌道に乗ってきたらどうなるでしょうか?
火星が蒼き水の星に変化するより早く、地球と衝突するでしょう。
実際に火星がそんな軌道に乗ることはありません。

しかし人間は、この例え話に似ています。
心臓を動かすという自転をしながら人生という公転をしているという点で全ての人間同じです。
しかし自転の速度や好転の速度や軌道や仕事はそれぞれ違うのです。
自転や公転は「習慣」です。

「あの人のようになりたい」
「あの人のような習慣を自分にもつけよう」
そのようにやっていると、火星が地球とぶつかるように、人とぶつかってしまうのです。
人とぶつかってしまうか、もしくは自分の生命を減衰させてしまう。
そのような可能性もあるのです。

もちろん、自分でいつの間にか身につけた習慣が他の人と同じだったという場合ならば。
マネをして後付けした習慣ではなく、その人自身の生命力と合致した習慣です。
ですから、生命力を減衰させてしまうようなことは起こらないでしょう。

問題なのは「自分自身の習慣を持つ」ことです。
自分自身の習慣、それはいわば「惑星の軌道」です。
惑星がそれぞれの自転公転周期で回っているように。
自分自身も、「自分自身に合った習慣を持つこと」が大切なのです。

「習慣が人生を変える」
そう言いました。
しかし厳密には。
「自分に合った習慣を身につけ、その習慣によって生産的な活動をすることで、人生は変わっていく」ということです。

要するに。
習慣を身につけさえすれば人生が変わるということではないのです。
自分に合った習慣を身につけて、それを生産活動に使う。
それが大事なのです。
そしてそれは、ゴールではありません。
人生を変えるスタートに過ぎないのです。
だから、始めた習慣、これをどこまで継続していくかが大事なのです。

実は、習慣を身につけてもそれを繰り返すだけでは人生は変わりません。
習慣をくり返していくことで「蓄積されていく能力」や「生産活動」「発信される創造物」
これらが人生を変えていくのです。
はじめに身につけた習慣と、それを土台とした生産的活動が、新しい習慣つまり進化した習慣になります。

「自分に合った習慣を身につけ、その習慣によって生産的な活動をすることで、人生は変わっていく」
あなたの人生を良い方向へ変えるものは、他でもない、あなた自信の「習慣」なのです。



0426習慣が、人生を変える。(完)

0426習慣が、人生を変える(上)。

2014-07-06 22:33:02 | 日記
0426習慣が、人生を変える(上)。



はじめに~人生を変えるのは「習慣」だ。



人生を変えるためには、習慣を変えることです。
例えば、海外に出て仕事をしたいというのであれば。
まずは英会話の習慣をつけることです。
また、「人生の意味がわからない。でも何とか価値のあるものにしたい」という時。
まずどこから手をつければよいでしょうか。
それは、「一つの習慣を身につけることから」です。

人生は、実はほとんど習慣で構成されているのです。
毎晩決まった時間に寝るのも。
毎晩不規則であるのも、実は習慣なのです。
人生を変えるためには、習慣を変えていくことです。

日本の偉大な哲学者「三木清(みききよし)(1897-1945)」氏は、こう言われています。
「習慣は技術的なものである。ゆえに、自由にすることができる。」と。
習慣は、変えることができるのです。



0426習慣が、人生を変える。



目次



はじめに~人生を変えるのは「習慣」だ。
1.現役の今のうちから、良い習慣を見つけましょう。
2.「苦痛なはずの通勤時間が、有意義な読書時間に変換される」これが、習慣の力です。
3.しんどいのは、習慣が身につくまでです。
4.「習慣は第二の天性」
5.習慣という第二の天性が、第一の天性を生み出した。
6.習慣は、筋肉のようなものです。
7.「回復したかどうかに関係なく結果を出せる」
8.悪習慣は「禁止すると反発力が生まれる」という習性を持っているのです。
9.「それ以外は構築しない」という、一つの中心的習慣が必要なのです。
10.習慣の脱構築(エクストラクチャ)とは。
11.サービスすることが中心的習慣。
12.行動習慣は、心理習慣から生まれてくるものです。
13.心理習慣をつくると、やりたいこと・やるべきことは自然に見つかってきます。
14.「仕事に没頭する」という中心習慣が、自然に実りある生活習慣を構築するのです。
15.「楽しい」「心地よい」「ためになる」「生産的」「自分にとって必要だ」といった思いが付帯するものが「良い習慣」です。
16.悪い習慣というのは、北風と太陽の童話に出てくる「旅人のマント」のようなもの。
17.「自分を信じて生きていく」
18.人工物である人間社会の中で生きるには、社会に適応した習慣を持つことが求められるのです。
19.私はかつて、思考している時貧乏ゆすりをする習慣がありました。
20.アイデアを考えることを習慣にするのであれば。
21.習慣とは、三つの行動で完成していくものです。
22.自動的になった後は、逆に、意識こそが習慣を妨げるものになります。
23.「のめりこむ」→「No迷利混む」
24.のめり込みの情熱がなくなる前に、この行動を「習慣化させる」ためには?
25.「習慣の天敵」
26.なぜ、多くのブログが途中でプッツリ途絶えるのか?
27.習慣生活にとって、「非生産的な無駄なことをしているような気がする」という無駄は必要なのです。
28.社会人になってから勉強する習慣を身につけるにはどうするか?
29.「勉強」という言葉を「独学」「自由学習」に変換することです。
30.「一生継続したい一つの習慣を決める」と、部屋が広くなるのです。
31.言わば、北斗神拳を自分の体に打ち込んだようなものです。
32.その人の習慣が、手帳に滲みこんでいるかのように思えます。
33.「うっかり」「つい」「とっさに」そのような言葉につづく行動は、習慣行動なのです。
34.アイデアを出す習慣を身につけるのは、会社に評価されるためではないのです。
35.習慣でデメリットが生じたら、習慣を改良する習慣を持つことです。
36.習慣が身につくと今度はスケジュールが邪魔になることがあります。
37.人間は、生まれ持った習性で一生をおくる生物ではないのです。人間は、変われるのです。
38.創造的な人、独創的な人は、一定のリズムを定期的に大きく変える「変調リズム」なるものを持っているのです。
39.忍耐や継続を必要としない「独創習慣」は、かなり高度な習慣です。
おわりに~惑星の自転公転周期と同じように「自分自身に合った習慣を持つこと」が大切なのです。



0426習慣が、人生を変える。



本分



1.現役の今のうちから、良い習慣を見つけましょう。



定年退職して会社に行かなくなっても。
生活習慣は変わらないのです。

会社に勤めている間の生活。
どのような習慣だったでしょうか。
「会社から戻ると、テレビを見てお酒を飲んで寝るだけ」
そのような習慣だった場合。
定年退職した後もやはり。
夜になると、テレビを見てお酒を飲んで寝るだけ。
になりがちです。

自分にとって有益でない習慣を身につけていればいるほど。
「人生はこんなもんか」
と思うようになります。
そして、習慣を変えるパワーを「自ら消失させる」という悪循環に入ります。

長い間やってきた習慣をころっと変えるのは、大変難しいものです。
定年後の生活スタイルは、「現役の習慣で作られる」ものなのです。
だから、現役の今のうちから、良い習慣を見つけましょう。



2.「苦痛なはずの通勤時間が、有意義な読書時間に変換される」これが、習慣の力です。



通勤時に文庫本を読むくせがついてくると。
いつの間にか、膨大な本を読破しているものです。
JR に乗る日には、ほとんど無意識的に鞄に文庫本を入れておくようになります。

これを続けていると。
だんだんと速く読める(速読というよりも、要点を抜き出すのが早くなる)ようになります。
そして、本を読むことが楽しくなってきます。
そうなると、実に面白いことになります。
それは、「通勤でJRを利用するついでに読書する」というものが。
「本が読みたいから JR を利用する」ようになるのです。

こうした読書習慣が身につくと。
「さあ読書しよう」なんて意識をしなくても、気が付けば読書しています。
「苦痛なはずの通勤時間が、有意義な読書時間に変換される」のです。
これほど有意義なことはありません。
これが、習慣の力です。
楽な気持ちで、膨大な数の本を読破することができるのです。
習慣は、「長く続けると、スタイルとして定着する」ものです。



3.しんどいのは、習慣が身につくまでです。



年を重ねると言っても、年齢のことではなく。
「習慣を続けていく」ということです。
習慣を何年も続けていくと。
習慣の生産性や効率は、どんどん上がっていきます。
すなわち、「楽にやれる」のです。
「楽にやっているのだけれど、生産スピードが上がっている」のです。

しんどいのは、最初だけなのです。
つまり、「習慣が身につくまでの期間」なのです。
この期間をクリアすれば、あとは楽になります。

学校を卒業して就職してから、最初の1ヶ月あるいは半年。
会社に行くことを最優先にした生活スタイルを取っていたはずです。
そしてそれは、結構しんどいものだったでしょう。
しかし、会社勤めも5年10年となると、とても楽な気持ちになるでしょう。
一つの習慣を身につけるにも、そのように生活を丸ごと投入していく必要があります。

習慣が身につくまでは、結構しんどい。
それはまさに「山登り」のようなものです。
しかし習慣が身につけば、「山下り」のようなもの。
気分的にとても楽になります。



4.「習慣は第二の天性」



「習慣は第二の天性」
と言われることがあります。
天性とは、「天が与えた才能」のことです。
第一の天性とは、「先天的に持っていた才能」のことです。
第二の天性とは、「後天的に開発された才能」のことです。

並みの人間が成し得ない偉業を成した人。
そのような人は「天に才能を与えられた人だ」と言われます。
「天に才能を与えられた」=「天才」と言われます。

そのような人は尊敬されつつも、どこか敬遠されてきたのです。
周りの人に、羨ましがられていたのです。
「平凡な人間である私たちは、才能に恵まれなかった」
「だからあのような偉大なことはできなくて当然」
「あの人がうらやましい」
「天は不公平だ」
「天に才能を授かっていたら、私も偉大なことができたのに」
「あのような天才的な閃きを得られただろうに」

しかし。
実は、すべての人が、天性を持つことができるのです。
第二の天性を持つことができるのです。
というのも、第二の天性は、「後天的に開発された才能=習慣」。
つまり、努力によって身に付けることができるものだからです。



5.習慣という第二の天性が、第一の天性を生み出した。



歴史上の意外な発見や発明。
それは、ほとんどが「閃き」によって生まれたと言われています。
しかし、偉人の伝記を読んでみると、気がつくのです。
「彼らは、毎日、四六時中、常に考えていた」ということを、です。

その土台が有って、閃きが生まれたのです。
つまり、「天性」と言われるような天才的な閃きは。
実は、「毎日常に考え続ける」という習慣によって生まれた、と言えるのです。
習慣という第二の天性が、第一の天性を生み出したのです。



6.習慣は、筋肉のようなものです。



習慣は、筋肉のようなものです。
訓練によって鍛え上げることができます。
筋肉がつくと、今まで持てなかった重いものがラクに持てるようになったり。
同じ運動量でも疲れなくなったり。
よりスピーディーに、よりパワフルに動けるようになります。

また、筋肉がつくと代謝力が上がるため。
「たくさん食べても太りにくい」
「余り食べなくても活発に活動できる」ようになります。

活動している時「自分は今筋肉を使っている」とは思わないものです。
筋肉は、自然に身につく部分もあります。
しかし、全身にバランスよくしっかり筋肉をつけようと思ったら。
やはり、トレーニング(負荷をかけること)が必要なのです。

つまり、意識的に「ああ辛いな」「これはしんどいな」と思うことに取り組んでいくことです。
あるいは、「もうやめたい」というところを忍耐して、その先へ行くことです。



7.「回復したかどうかに関係なく結果を出せる」



何事においても情熱的に行動する人は。
例えば朝起きると、いきなり重要な仕事に取り掛かります。
体調が整うのを待ってから仕事に取りかかるのではないのです。
むしろ、「仕事に取りかかることで体調が整っていく」のです。

例えば前の晩。
ちょっとお酒を飲みすぎて、翌朝二日酔い。
頭がボーっとしていて、体に力が入らない。
こんな時は「調子が回復してから仕事にとりかかろう」と考えるものです。
それで、起床してから1時間から2時間くらい必要とします。

ところが、情熱的に行動する人は逆なのです。
いきなり仕事をするのです。
体調など関係ないのです。
実はその方が「体調が速く回復する」ということを知っているのです。
待たないのです。
その方が、回復が速いかというと。
実はそうではなく、「回復したかどうかに関係なく結果を出せる」のです。



8.悪習慣は「禁止すると反発力が生まれる」という習性を持っているのです。



朝、出勤ぎりぎりに起きて。
会社までの信号を強行突破する習慣。
それは何とか改めたいと思うものです。
「悪い習慣」と考えられるものに対しては、なんとかして良い習慣に置き換えたいものと考えます。

しかし、悪習慣は「禁止すると反発力が生まれる」という習性を持っているのです。
例えば、無理やりに早起きを続けると、「思いっきり朝寝坊したい」意欲が湧くのです。
そしてそれは大抵の場合、早起きする意欲よりも強力であり、必ず実現されます。

悪い習慣をなくすためには?
「良い習慣を身につけることで、悪い習慣にとって替える」ことです。
つまり、今まで持っていた習慣 ABCD を、A を大きくすることで B がなくなったかのように小さくすることです。
そうすると意識の上では、習慣は ACD になります。

しかし、もっと良い方法があります。
それは、「再構築(リストラクチャ)ではなく脱構築(エクストラクチャ)」することです。
つまり、たった一つの習慣のみを持続させ、あとのことは自由に泳がせるという方法です。



9.「それ以外は構築しない」という、一つの中心的習慣が必要なのです。



何故、習慣をリストラ(再構築)するよりも、エクストラ(脱構築)する方が良い方法と言えるのか?
それは、まず良い習慣を身につけると、やりたいことが増えるからです。

例えば朝6時に起きる。(出勤は9時)
そのような習慣をつけると、時間的に余裕が生まれます。
それで、その時間を使って何かしようと思うのです。

また、人の長所をとらえ、褒めるくせを持つ。
すると人との出会いが楽しくなります。
それで、人の集まりやイベントに参加したり、人に何かしてあげようかと考えたり、やりたいことが増えていくのです。

そうなると、習慣のバッティングが起こります。
どの習慣もが半端になってしまうのです。
良い習慣が、邪魔な習慣に思えてきたりするのです。
だから、中心が必要なのです。
「それ以外は構築しない」という、一つの中心的習慣が必要なのです。



10.習慣の脱構築(エクストラクチャ)とは。



習慣の脱構築(エクストラクチャ)とは。
中心軸となる一つの習慣だけを構築し、他の様々な習慣は自由にしておくということです。

例えば、「綺麗になることに努める」習慣以外は、持っても持たなくてもよいと考える。
すると、例えばすてきな人に誘われた時。
乗るか断るかの判断も早くなります。
夜遅くまで起きていて、くよくよ悩むこともしなくなります。
夜遅くまで起きていることは、綺麗になることの妨げになるからです。
また、勉強もさっさと切り上げられます。
誰かのために何かをつくるときでも、夜遅くなると「もう寝よう」となります。

中心となる習慣だけを持つエクストラで、パワーが分散しないのです。
そして、行動にも一貫性が出てくるのです。
企業の経営理念と同じです。
中心の習慣から新しい習慣が生まれてきても、その習慣は自由にしておき、構築しないでおくことです。



11.サービスすることが中心的習慣。



考え方がシンプルで、立ち振る舞いが洗練された感じの方がおられます。
それは、見た目とういう静止画ではなく、仕事をしている姿つまり動画によって見えてきます。

例えば、ある飲食店の店長さんは、65歳。
そのような高齢(今では高齢とは言わないかもしれませんが)でありながら。
お客様への接客は非常に「スピーディーかつ正確」であり、忙しくても全く乱れがないのです。
そして、閉店後には必ず他のスタッフ(20代~30代)に対して、ねぎらいの言葉をかけて回られるのです。
必ず「一人ひとりに声をかけて回られる」のです。

この方は、「私はサービスマンである」という中心が有って、サービスすることが中心的習慣になっておられるのです。
若者の未熟さに、イライラすることもあったでしょう。
お客様に対して嫌悪感を抱いたこともあるでしょう。
とっさの行動がクレームとなり、心を痛めたこともあったでしょう。
しかしそれらは全て、「私はサービスマンである」という中心的習慣に吸収されたのです。



12.行動習慣は、心理習慣から生まれてくるものです。



「これを何時までにこのような手段でこのような結果にする」
そういった行動習慣は、しかし、心が乱れていると、行動も乱れてきます。
「夜必ず12時に寝て、朝は6時におき、本を読んで、今日の段取りを書いて、出勤する」
毎日念じてそのように努力しているのに、いつの間にか、そのような計画をしたことすら忘れてしまうほど生活が乱れる。
それは何故か。
心が乱れているからです。

行動習慣を身につけようとする前に、心理的習慣を身につけることです。
例えば、「今に集中する」「今に精一杯」「目標に向かって確実に歩む」
そのような心理的な習慣を身につけるのです。
思いの一貫性です。
心をいつも同じベクトルに向かわせる「心理習慣」を身につけるのです。
行動習慣は、実は心理習慣から生まれてくるものです。



13.心理習慣をつくると、やりたいこと・やるべきことは自然に見つかってきます。



目の前のことを精一杯やる。
すると、やっていることが面白くなってくるものです。
「やりたいこと」を見つける良い方法の一つは、まさにこれです。
「目の前のことを精一杯やる」ことです。

そうすると、「やりたいこと」が生まれてくるのです。
正社員は生きがいが有って、フリーターにはない、というわけではないのです。
「仕事を精一杯やるかどうか」、これによって、生きがいややりがいが生まれるかどうかが変わるのです。

給料を減らされたり、勤務時間を削られたりしてやる気をなくしている場合ではないのです。
給料を減らされたり、勤務時間を削られたりしてやる気を落としかけたときこそ、「仕事を精一杯やる」必要があるのです。
なぜなら、仕事を楽しくする方法は、「仕事を精一杯やる」ことだけだからです。

正社員であっても、仕事を精一杯やっていない場合は、生きがいややりがいを見出せません。
逆に、親に心配される30代フリーターや掛け持ちパートタイマーであっても、「任された仕事を精一杯やって」いれば、そこに生きがいややりがいを見出せるのです。
そして、生きがいややりがいを見出して仕事をしている人には、輝きがあります。
必ず、人を魅了する人になります。
お客様の中に、ひそかにあなたのファンが生まれていることは間違いありません。

だから。
「週間スケジュール」をExcelで作って行動習慣を決めるよりも先に。
「何事も全力でやる」という心理習慣を作った方が良いのです。
早いのです。
心理習慣をつくると、やりたいことややるべきことは自然に見つかってきます。
そして、それをずっとずっと継続することです。
それによって、自然に理想的な行動習慣が生まれてきます。
そして、そのようにして自然に生まれた行動習慣の方が、自分にとって実りあるものとなります。



14.「仕事に没頭する」という中心習慣が、自然に実りある生活習慣を構築するのです。



やりたいことをやる。
その目的が有って、それを実行する。
くり返し実行する。
そして時が経つうちに、行動習慣が身に付いてくるのです。

エジソンやアインシュタインのような偉人でなくとも、研究室や職場で朝から晩まで研究に没頭している人はたくさんいます。
毎日、朝から晩まで仕事をしている。
そして、通勤では必ずといっていいほど本を読んでいるような人がいます。
こういう人は、「仕事に没頭する」とか、「空いた時間に本を読む」という、実りある習慣を身につけているのです。
ですが、それは、そうしようと思って身につけたというよりも。
目的のために熱心に働いているうちに、だんだんと身について習慣化したものなのです。
自然に良い習慣が身についたのです。
「仕事に没頭する」という中心的な習慣が、自然に実りある生活習慣を構築したのです。



15.「楽しい」「心地よい」「ためになる」「生産的」「自分にとって必要だ」といった思いが付帯するものが「良い習慣」です。



やりたいこと熱心にやっていると、行動習慣が身についてきます。
その習慣は「楽しい」とか「心地よい」とか。
「ためになる」とか「生産的」とか。
「自分にとって必要だ」
といった思いが付帯する習慣です。
つまり、「良い習慣」です。

この、良い習慣を妨害するものが、悪い習慣です。
悪い習慣、例えば。
仕事に問題意識を持って常に改善のアイデアを出す。
そのような良い習慣が、「夜お酒に溺れて頭を働かせなくなってしまう習慣」によって妨げられてしまうといったところです。



16.悪い習慣というのは、北風と太陽の童話に出てくる「旅人のマント」のようなもの。



北風と太陽の童話。
いつごろ教わったのは覚えていませんが、たいていの人は聞いたことがあるでしょう。
北風と太陽が、旅人のマントを脱がせようと競い合う話です。

酒、タバコ、夜ふかし、ギャンブル、浪費、悪いくせ、その他、いわゆる「悪い習慣」。
これらの悪い習慣をなくすには、この北風と太陽の話が大変参考になります。
というのも、悪い習慣というのは、この童話に出てくる「旅人のマント」のようなものだからです。
つまり、取り除こうとすればするほど、逆に強く硬くなってしまうものなのです。

禁酒禁煙すると、1週間後に「酒が美味しい」「タバコがうまい」ということに気がついて、衝動的に買いに行ってしまうものなのです。
旅人のマントを脱がすのは簡単ではありませんが、方法はシンプルです。
「良い習慣を続けること」です。
太陽を照らし続けることです。



17.「自分を信じて生きていく」



「自分の中の、一本の木」
それは、次の三つをひとまとめに表しています。

①「目的」という根っこ。
②「熱心に行う」という幹。
③「上の二つから生まれる良い行動習慣」という葉っぱ。

「自分を信じろ」と言われても。
「自分って何なんだ?どの自分?どこの自分?」
と考えてしまうのは当然と言えるかもしれません。
自分というものが漠然としていて、掴めないものだからです。

だからこそ、「自分を信じる」という時の自分とは何かを、この「三要素からなる一本の木」と考えるのです。
そうすると、自分というものを掴めやすいのです。
その木を守るつまり、育っていくのを保護・支援することがすなわち。
「自分を信じて生きていく」ということです。



18.人工物である人間社会の中で生きるには、社会に適応した習慣を持つことが求められるのです。



目的があろうとなかろうと。
もっと言えば、知能が高かろうとそうでなかろうと。
生き物は習慣を持っています。
習性を持っています。

人だかりができていると興味を持つのは、人間の習性です。
犬は、そこら中の他人(他犬)のおしっこのにおいを嗅いで回っています。
それは本能的な習性です。

しかし人間の社会というものは、人工物です。
人工物である人間社会の中では、生物的本能習慣では過ごしにくいのです。
例えば会社に入社すると、頭髪・爪・ヒゲなどの生物的生理現象は、規制されるものです。
そして、眠いときに眠ることもできないのです。
人工物である人間社会の中で生きるには、社会に適応した習慣を持つことが求められるのです。
そしてそのような習慣は、人間としての「社会に関連のある目的」を持つことで生まれてくるのです。



19.私はかつて、思考している時貧乏ゆすりをする習慣がありました。



私はかつて、思考している時。
いつの間にか貧乏ゆすりをしているくせがありました。
思考する結果として現れていたのです。
思考するのが習慣になっていました。
ゆえに、貧乏ゆすりもほとんど習慣的に行っていました。
「しようと思ってやっているわけではない」ところが「習慣的」と言えるわけです。

「貧乏ゆすりはやめなさい。貧乏になるよ」
なんて言われたことがあるでしょう。
しかしそんなことはなかったのです。
貧乏ゆすりを習慣的に行い続けてきた私は今、全く貧乏ではないからです。

実は私は、「貧乏ゆすりをすると貧乏になる」という考えをまったく持っていませんでした。
貧乏ゆすりをしている時は「あ、今貧乏ゆすりをしている。いいぞ、集中して思考している証拠だ」と考えていました。



20.アイデアを考えることを習慣にするのであれば。



移動中の方が、アイデアがたくさん出る場合もあります。
そんな時はすぐに止まってメモをしましょう。
そうしないと、次に出てくるアイデアに、前のアイデアがかき消されて、すぐに忘れてしまうからです。

逆に。
座って考えていてアイデアに行き詰まったりアイデアが浮かばなくなったりしたら。
席を立って移動することです。
頭の中に「つづく…」とテロップを打って、さっと歩き出しましょう。
実は続きはすぐに始まります。

立って歩くと、行き詰まった考えがまた走り出す。
そんなことが多いのです。
アイデアを考えることを習慣にするのであれば。
体勢を決めないでおくことです。

例えば、「アイデアを考える時は、必ず机に向かってメモ帳を開いて考える」
そのように決めないでおくことです。
立ったり歩いたり、座ったり、眠ったり。
お風呂の中や、トイレの中、人とすれ違った瞬間や、お店に入った瞬間、突然の土砂降り。
そのような「動きがある」時にこそ、良いアイデアが出やすいからです。
アイデア時間を設けるのは有益なことですが、設けなくても良いのです。



21.習慣とは、三つの行動で完成していくものです。



習慣とは、三つの行動で完成していくものです。
三つの行動とは?

①実行する。
②パターンを覚え継続。
③その行動を貫くための環境整備。

要するに、「実行力」「継続力」「環境整備」
この三つで完成していくものです。

例えば、「習慣的にアイデアを出す」という、アイデア習慣を身につけるためには?
ひらめきや勢いで出すのはたやすいので、①実行は簡単にクリアできます。

難しいのは②継続。
継続するためには、そのアイデアが好評であろうと不評であろうと出し続けることです。
つまり、「どのように評価されようと自分に影響がない」という意味で「評価を受けない」ことです。

③環境整備は比較的簡単です。
「手帳とペンを持ち歩く」それだけで十分です。
もっと徹底的にやるならば。
100円のペン10本とA4のコピー用紙500枚(300円ぐらい)を買ってきて。
次の場所に設置します。
玄関、リビング、台所、トイレ。
風呂、枕元、机の上、押入れの中。
タンスの中、鞄の中、ベランダ。
カレンダーにくっつける。
PCディスプレイの縁。
などにペンと紙をはべらしておくことです。
「いつでもメモを取れる体制にしておく」ことです。



22.自動的になった後は、逆に、意識こそが習慣を妨げるものになります。



あなたの身近な人の中で、「早起きする人」を思い浮かべてください。
すぐに思いつくのは、「祖父母」かもしれませんね。
祖父母はとても早起きです。
特に「早起きだな」と感じるのは、真冬のとても寒い朝でも変わらず早起きされる時です。

何故、外気温6度という冷え切った早朝でも早起きできるのでしょう?
「習慣だから」なのです。
習慣とは、「自意識による判断や取捨選択を超越した自動的行動」なのです。
「うう!寒い!もう少し布団に入っていよう」
そのような考えが生じる前に、いや生じていたとしても起床してしまえるのです。

これが習慣の力です。
習慣をつけるまでは、意識によるコントロールが必要ですが。
習慣がついてしまえば、自動的になります。
そして自動的になった後は、逆に、意識こそが習慣を妨げるものになります。



23.「のめりこむ」→「No迷利混む」



習慣となっている行動は。
それが、「早起きしてすぐ仕事にかかる」といった生産的なことであれ。
「暇さえあれば一服する」といった非生産的なことであれ。
「迷いがない」ので、行動が素早く実行できます。

行動力も強い。
巧みに時間も作り出します。
体調や天候や外気温の善し悪しにほとんど左右されないのです。

ある物事にのめり込んで。
それをやり続け。
習慣となる。
「のめりこむ」ことで習慣となるわけです。
「のめりこむ」ことで習慣となったものは。
「No迷利混む」になります。
「No迷利混む」とは?
「No迷」:迷いがないということです。
「利混む」:利益が大きくなるということです。



24.のめり込みの情熱がなくなる前に、この行動を「習慣化させる」ためには?



何かにのめりこむと、くり返して行うようになります。
人間はある行動によって快感や刺激が手に入ると、その行動をくり返して行うようになるのです。
ほとんど無意識的に、です。
脳がそのような構造になっているのです。

何かにのめり込んでいる状態。
これは周りの人からは、「あの人はそういう習慣がついている」ように見えるかもしれませんが。
実はそうではないのです。
のめり込んでいるのは「情熱があるから」であって、情熱とは無意識的なものであり、すなわち習慣ではないのです。

しかし、習慣になる可能性がとても高いのです。
つまり、習慣をつくるチャンスなのです。
情熱がなくなる前に、こののめり込みを「習慣化させる」ことです。
そのためにはどうしたらよいか?
「それをやらなければならない理由をつくる」ことです。
「それをやることのメリットを、明確にする」ことです。



25.「習慣の天敵」



「習慣の天敵」
それは、突然飲み会に誘ってくる友人ではありません。
悪い習慣でもありません。
習慣の天敵とは、習慣を続けているうちにふと出現してくる「疑心」なのです。

何故それが天敵なのか?
疑心は実は習慣の一部であり、排除できないからです。
つまり習慣を続けていると、必ず生じてくるものだからです。
「こんなことを続けていていいのか?」
そのような思いこそが疑心です。

これが出現すると、習慣の持続力や集中力、エネルギーが減少します。
この、習慣の天敵である「疑心」を倒す方法。
それは、ありません。
疑心は習慣の一部だからです。

ではどのように対処すればよいか?
「回避する」ことです。
かわすのです。
つまり疑心「これを続けていいのか?」が生じたら。
その結論を出さないで、しばらく習慣を止めてみることです。



つづく。