意識の底に生まれたもの　　　　［０７．１．８　記］　　　　　070605

2021-11-14 | 日記

2007-06-05 20:53:12 | Weblog

※以下の内容は、本プログの過去の記事で書かれている内容と重複するところがございますが、どうかご容赦ください

意識の底に生まれたもの
2007-01-08 02:00:57 / Weblog

中学校一年生の冬休みに、家の都合で引っ越しをしました。
引っ越しに伴い学校が変わりますが、仲の良かったクラスメイトと別れるのはとてもつらかったです。
引っ越し先の教室から遠くを眺めては、友人達のことをよく思い返したりしました。
この時も、あのアレルギー症状は真っ盛りです。
朝起きてハックション、ハックション、目はかゆくてこすりすぎて、白目が腫れています。
鼻はビッタリとつまり、新鮮な空気はお口から入ります。
一週間に数日の割合で、原因不明の腹痛がきます。
お昼ご飯の後に、腹から差し込むような痛みがくるのです。
刃物で腹をグリグリやられるような痛みです。
授業中ですから、おトイレに行くには先生にことわる必要があります。
でも、引っ越し先の学校では、それをしませんでした。
前の中学校で大恥をかいたからです。
再現してみます。

おなかの痛みにこらえきれず、「先生おトイレ行きたいです」。
それを聞いて、教室中「ハハハハ」と笑いの渦です。
もう恥ずかしいのなんのって。
赤面して駆け込みました。
そんなことがあってからは痛みがきても、耐えました。
耐えていますと、その痛みでガタガタと小刻みに震えてきて、顔面蒼白になります。
なにか手で引っ掻くものがあったら、強すぎて爪が剥がれてしまうのではないか、その位の我慢です。
当然、先生が何を話しているかなど、耳に入りません。
そんな状態が次のチャイムまで続きます。

このような感じでした。

引っ越し先の学校でも耐えていますから、授業どころではありませんし、そうでなくとも目と鼻の症状で、集中することなど不可能です。

こんなことが毎日続き、英語の授業で名前を呼ばれて答えを出すように言われました。
「・・・・・」
答えることができません。
一回や二回ではありません、他の科目でも、何度もです。
全員の前で何度となく恥をかきますと、しばらくは意識が遠のいて、頭の中が真っ白くなります。　プライドがズタズタになります。

毎日耐えることが精一杯で、勉強するどころではないのです。
症状などは、一日中ですから容赦はしません。
それが、一年中です。

勉強が出来なくなっている僕は、次第に激しく自分を責めるようになりました。
「俺はバカだバカだ」　「なんて俺はバカなんだ」
「この世から消えてなくなってしまいたい」
自信などはなくなり、劣等感の塊になります。
涙なんかはとうに枯れ果てて、それでも自分を責めつづけます。

かつては、物理で勉強をしなくても満点を取っていたのに。
ほかの科目も成績はまあまあだったのに。
勉強はできる方だったのに。
後に、これで勉強の苦手な人の気持ちがわかるようになります。

なぜ俺だけこんな目に遭うのだ。
それから長い年月は、見えるものが灰色に感じました。
どんなに訴えても、わかってくれる人はいませんでした。
唯一頼りになるはずの、両親でさえ。
笑顔は、消えました。

空は青いのに、青いとは感じない。
食事をしても、心の底から美味しいとは感じない。
毎日、死んでましったら、どれだけ楽だろうかと。

でも、希望は捨てなかった。
鼻さえ治れば、元にもどるのだ。
幸せになれる。

このあたりから、人の幸、不幸について、不幸から脱して幸福になる為にはどうしたらよいかを調べ、探し求めていきました。

本屋に行っては医学の本を読む一方で、幸せになるヒントを探し求めていきました。

おのずと宗教の道に目が行きます。

毎回本屋を訪ねては、宗教のコーナーに行き、読みあさります。
図書館に行っては、やはり宗教の本を借りてきては読んでいきました。

それにより、あちらこちらの門を叩いたこともあります。
「こうすれば、必ず良くなる」と言われるのを信じて、ひたすら続けたこともあります。

結果として、そのあたりの知識は増えたけれども、幸福を得られることはなかった。
一時なったとしても、かりそめの、偽の幸福でした。
結局、門を叩いた全てはＮＧ。

その後、転機があり今に至っています。

身に付きましたのは、即座に共感できる心、相手の気持ちになって考えられることができやすくなったこと、人を元気づけて励ますための方法などです。

それからは、これらを生かして、今まで生かされてきたご恩をお返しすることはできないだろうかと、模索しているところです。

もし、叶ったとしても、宗教という肩書きは付けないだろうと思います。
組織は苦手なのです。

活動をしていって、人様に喜びを差し上げられるとしたら、それは、これまでの人生がそうさせてくれましたので、その人生と関わり支えてくださった人々へお礼を申し上げます。

常に意識の根底には、自分のようなつらい目に遭わないようになって欲しい。
なっている人がいたら、なんとかしたい。

そのような信念が燃えたぎっています。

ＴＶのニュースを見ていても、どうしてこんなことになったのだ、どうすればよかったのだ、これからどうしていけばよいのかと、このようなことばかりを考えます。

僕と似たような人はいると思うのです。
その様な人達とご縁が出来て、同じ道を進んでいくことができたのならば、この上もない幸せです。

僕にとって幸せなのは、不幸だった人が幸せになっていく姿です。
人が幸せになっていく姿のを見るのは、自分も幸せになっていくようで、とても嬉しいのです。

夢はいくつもあります。
機会がありましたら述べていくかもしれません。

今は、坂本龍一さんの黄土高原を聞きたい気分です。
この音楽を聴きますと、希望が生まれて来るのです。
http://www.youtube.com/watch?v=cbKfVSk64sE
　　　奏者 brainbrownさまより
黄土高原のオリジナルは、なめらかで優しくて、キラキラしていて、とても美しいです。
僕は、坂本龍一さんにも救われているのです。
心よりお礼を申し上げます。

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