サラサラな
綺麗な砂を
両手のひらを合わせて
すくい上げた
キラキラ
光を乱反射させながら
細かい砂は
指の隙間から
流れ出す
綺麗で
綺麗で
飽きずに
見入る
流れて
落ちる
流れて
落ちる
思い描いていた
輝き
とても
満足だよ
美しすぎて
心を
奪われたから
最後の一粒の
希望の光が
キラキラと
変わらぬ光を
放ちながら
落ちる
僕はそれを
見おさめて
まだ
手のひらに残る
砂を払う
両手を合わせて
パタパタと
パタパタと
砂を払い終えた
両手のひらを
広げてみれば
そこには
ただの手のひらが
残っていた
まぎれもなく
いつも見ている
僕の
手のひらが
そこには
あった