Undying Love 3

2人の恋愛は、カルちゃんが帰国してからも続いた。

その年の終わりに、英会話学校を運営していた友人たちとアルゼンチンに行った際、成田ーダラスーマイアミージャクソンビルーマイアミーブエノスアイレスーマイアミーダラスー成田で飛行機を予約し、カルちゃんとアメリカで落ち合うことになった。なにせこの旅に出た友人達はみなカルちゃんと友達なのである。

ジャクソンビルでは、カルちゃんがピックアップに現れた。彼女も一緒だ。見慣れたカラフルなジャンセンのセーターのカルちゃん。彼女をみやると、胸元にカルちゃんからのプレゼントの太めのチェーンにクラシックな大ぶりなハート型のロケット。

クリスマスをカルちゃん一家と彼女と総勢15人くらいで過ごした。（弟のルイスの恋人もいた。これがラテン式なのだろう。家族と恋人と友人が対立せず共に時間を過ごせるのだ。）感心したことに、カルちゃんは彼女のために大学で日本語を学び結構上手になっていた。

アルゼンチンでは、共通の友人の結婚式に出席。ラテン式でもてなされ、家族と友人がごちゃまぜになって過ごした。そしてブエノスアイレスから戻ってマイアミ。カルちゃんの運転する車でマイアミ観光し新年に。今度は5人の旅で、カルちゃんは女4人のエスコート係を完璧にこなす。男性でこれができる人には密かに尊敬の念を感じる。反対の立場ならきっと具合が悪くなると思うので。

とある駐車場でカルちゃんが、係のブラジル人と交わすスペイン語とポルトガル語での会話。た、頼りになるなー。