静寂の時

新しい生活が始まって、にぎやかな時の流れ
便利な生活にも慣れた頃。

4月最後の日。

念願だった場所へ行く。

降り立った瞬間に感じた
澄んだ空気。
静かに流れる水の音。
全身に感じる、清らかな時の流れ。

ただひたすら歩く。
道端の草木の新緑に心引き締まる。
また出会った桜。
黄色、紫、白…色とりどりの花。
一つ一つ観察。
澄んだ水の流れ、水の音。

心洗われる。

目的の場所。何度か来たけど、
今日は特別な気持ち。
帰ってこれた！そんな気持ち。

大きく高く天まで伸びる杉の木。
その高さに圧倒される。

一番きれいな黄金の時期は過ぎてしまった。
中心がピンクに色づき始めてて。
でもそれもまた神秘的。

見られたことに心から感謝。
ずっとずっとこの桜の木の下で過ごしたい…！

雨予報だったのに、雨は降ってなかった。
何度か上った道を上り始めると…雨。
だんだん強まって、本降り？と思ったら、やんでた。
しっかりと私を清めてくれたかのよう。
いろんな思い、ここに置いていくように。

いつも見えない富士山。
それもまたよい事。

私の思い残すために参加した植樹。
その木を探す。
花が咲いてたよ。しっかり立ってくれてた。
控えめに…。

帰ってこられる場所、忘れかけた心取り戻す場所、
この半世紀の思いに静かに浸れる場所。

季節の流れ感じながら、お参りしたい。

頂いた桜茶。心にしみわたる。

どうしてもいただきたかったお守り。
大切に大切にしたい。
桜咲く時期、頂けたことに心から感謝。

これから先の宝。

手にするたび、記念に植えた桜があることを思い出し、
四季折々の変化を求めてお参りし、
桜咲く季節には桜眺めにお参り。

一年の感謝を伝え、これから先の力にする。

そんな場所ができて、心のふるさとができて、
幸せです。私と宝物だけの秘密の場所。

何年先も何十年先もずっとずっとこの場所に。
沢山の人の心に咲く花となれますように。