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Tシャツとサンダルの候

白銀のくじゅうを行く


12月である。

冬である。

くじゅうである。



そんな訳で、牧ノ戸峠である。

午前8時の牧ノ戸峠は、

天候晴れ

風は微風

気温マイナス3度

絶好の登山日和だ。



ザクザクザク。

アイゼンが雪を踏みしめる音が心地いい。



いつもの事だが、山の雲は目まぐるしい。

さっきまで青空が見えていたのに、もうこの有様だ。



沓掛山から。

三俣山と星生山は、厚い雲に覆われている。



いいんだもん。

これを見に来たんだもん。

ガスガスでも構わないんだもん。



何て拗ねていたら、晴れてきちゃったよ。


ワーイ (ノ^^)ノ



西千里ケ浜通過中。

振り向けば扇ケ鼻もクッキリ。



冬のくじゅう。

どこを切り取っても美しい。



白銀の霧氷、黒い岩肌、そして紺碧の空。

これ以上の美しい組み合わせがあるだろうか。



一方、取れそうで取れない久住山の雲。

何かの意思すら感じ、まことに神々しい。



避難小屋到着。

小屋に入り、ザックから厚手のグローブを取り出す。



グローブをつけたまま、一眼レフの電源スイッチを動かすのは、ひと苦労である。

どこに当たっているか分らないまま、

ムニョっと。


カチ


そしてシャッターを、ムニ。


パシャ



天狗ケ城。


ムニ

パシャ



御池


ムニ

パシャ


SNSでは『完全氷結には至ってない』とあったが、確かに一部は凍っていないようだ。



ローアングルで、


ムニ

パシャ


え、しつこい?

失礼。



ジワーッと氷に乗ってみた。



ミシミシッ!


ウゴ!!







・・・嘘だ。



先ほどまで隠れていた中岳が、ようやく姿をあらわした。

よし、今のうちだ。中岳に向かおう。



御池対岸。

天狗ヶ城の山頂には、人影が見える。


いかにも寒そうだ。

よほどの変人と言うべきである。

かく言う私もこの後、あそこに立つ変人だけどね。



中岳に雲がかかり始めた。

急ごう。



山頂直下。

あーあ、ガスっちゃったよ。






よっこらせっと。

カメラは扱いにくいが、岩場では厚手のグローブが正解だ。



ウエーイ \(^O^)/

山頂に着いたら、晴れて来てやんの。

ラッキー



雲間に見える坊がつる。




大船山

この雲は取れそうもない。



こちらは稲星山。


ブルル

さすがに山頂は凍える。

いくら変人でも、長居は無用だ。



中岳を降りたら、次の目標天狗ヶ城へ。




岩場を登り切り、




天狗に到着だ。




山頂から御池を見下ろすと、『やま』の文字が。


あらまあ。

今、気づいたよ。


確かにここは山だ。

何も間違ってはいない。



煌めく霧氷に、氷結する御池。

冬のくじゅうを十分堪能出来た。

牧ノ戸へ戻ろう。



扇ヶ鼻別れまで戻ってきた。

気温が上がってきた。

かなり霧氷が溶けてきているようだ。


牧ノ戸峠が眼下に。



今年のくじゅうは、これで登り納めかな。

何てこと言って、また登っているかも。

コメント一覧

minou_yamatai
去年、同じ時期に登った際は、ニット帽やヒゲが凍るほどでしたが、今回は風も穏やかで、そこまで寒くはなかったですよ。

雲がそこで出来てる?
またそんな夢のないことを。
あれは山の神の仕業なんです!
Tomi
山から離れてくれない雲、実はそこで出来てるんですね。
それにしても寒そうだけどその分綺麗、装備も根性も持っていない私には上れません。
minou_yamatai
この日を外したら、しばらくは崩れる予報。
みんな考えることは同じのようで、たくさんの人が御池を目指してました。
お茶汲み大臣
いいもんを見させていただきました。
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