October November(フォーク村)

タイトルと内容に関連はないが、このタイトルで昔の友人が尋ねてくることを願って・・・。

たこパラドックス

2005年11月29日 | ちょっとした話
蛸の足を干したモノがある。

酒の肴には絶品
干し方にもよるだろうが、カチンカチンに堅い。
少し炙ると、途端に柔らかく、食べやすくなる。
しかも、しょっぱくて旨い。

しかし、なかなか見かけなくなった。


青森市内に、古川(ふるかわ)の市場というところがあって、
海産物を扱った小さな店が沢山あつまった場所があるが


ない。

何処の店で聞いてもない。


ところが数年前、偶然、竜飛岬に行った際に見つけた。
灯台の手前の土産物屋の軒先に吊してあるではないか。

ちょっと横を見たら、沢山、干していた。
「これ、売っているの。1本いくら。」
300円だった。

蛸の足1本が300円だから
まあまあの値段だ。

と、ここまで書いたら無性に食べたくなってきた。
青森市内からは車で2時間近く(以上?)かかる。

「うーーん、面倒くさい。」


小さく切った蛸の足をストーブで炙り、
くちゃくちゃさせながら、
塩と蛸の味が口の中に広がって、
そこで、熱燗をグイッと・・・。


自分で干すか?

と思って、刺身用の蛸の足1本を買ってきたが、

結局、細かく刻んだ後、たこ焼きにして食べてしまった。
まあ。たこ焼きで、ビールもまんざらではない。



しかし、私にはポリシーや執着心というのは
全くないことが今更ながらに分かった。

「こだわり」という言葉も縁遠い・・・。

優柔不断か・・・。

いや、臨機応変という言葉もある。

んーーー長所と短所はこうしてみれば、
裏表だな!

いや、こんな風に考えられることが長所なのか?

なんだかパラドックスのようになってきた。


これを「たこパラドックス」と名付けることにしよう。



なんだか分からないが、命名するのは、
ちょっと「えへん!」という感じで気持ちが良い。


by mino
コメント

ルール

2005年11月18日 | ちょっとした話
いつものとおり登場する我妻は、泣き虫で怒りんぼである。

どれくらい泣き虫かというと
水戸黄門を見て泣く。
ちなみに小学校2年生の長男も横で泣いていた。

やっぱり、長男は妻に似たらしい。

どれくらい怒りんぼかというと、
毎日、誰かを怒っている。
本人に言わせれば、叱っているのだそうだが、
言われた方にしてみれば、怒りんぼである。

息子2人は、それこそ四六時中だ。

夏休み中に一度、どれだけ怒られたか、
カレンダーに付けてみよう!

ということになったら、
息子2人の名前の横に私の名前もあった。


犯罪者の出現は法律ができたからだ。
というのは、少々逆説的な真理だが、

私が怒られるのは、家のルールがあるからだ。

家のルールは妻がほとんど作っている。
ジャッジはすべて、妻。
裁かれるのはその他。


水を出しっぱなしにして歯を磨かない。
つけた電気は消す。
新聞を読んだらたたむ。
靴下を脱いだら、置いておかない。
電気をつけたまま寝ない。
トイレの電気はきちんと消す。

ここまでは、まあ、当たり前だろう。

風呂からあがったら、電気は消して、換気扇のスイッチは入れておく。
シャワーだけを浴びるときは、風呂のフタをあける。
(これらは、風呂上がりの湿気対策らしい。)

クリーニング屋さんから届いたワイシャツは、
型くずれしないように、厚紙が挟めてある。
この厚紙をゴミ箱に捨てる際は、細かくちぎってから捨てる。
(厚紙が大きいと、ゴミ袋が厚紙のカドで破けるらしい。)

この外にも、コマゴマとある。


「こんな家にいれるかーーー。」と一度いったら。

「いられるか。」でしょ。
「最近の若い人は「ら抜き言葉」が多いらしわネ!」

(かっちーーん)

(若くて悪かったな。)
(俺だって、好きこのんで「年上」の嫁をもらったわけじゃねーぞ。)

これは、グッと飲み込んだ。

さて、当ブログでさんざん妻殿の悪口をかいたら、
メールが届いた。

女性の方からである。

「御返事が遅れました。」で始まっているが、
御返事をいただくような、メールも手紙も出してはいない。


いつも一人で家で過ごしている。
仕事が忙しくて恋人ができない。
結婚をしているが、刺激がほしい。
など、忙しい現代の生活ではそんなパートナー探しもままならず、
さらに婚姻率の減少・離婚率の増加に拍車をかけているように感じます。
しかし、実際に外に出てパートナーを探さなくても
インターネットが普及したおかげで、
家にいながらパートナーを探すことが出来るようになりました。

境界のないメディアで出会いの幅も広がり、
運命の人に出会うことも可能な時代なのです。
今までの経験を生かし、
インターネットでのお客様のニーズに応えられるよう、
全力でサポートしていきますので宜しくお願い致します。

当サークルでは女性会員様と直接やり取りを行って頂くために、
有料の掲示板を利用しております。

それでは、当サークルで在籍しております女性会員様と
直接連絡を取り合って頂こうと思います。
先ずは当サークルのHPをご覧下さいませ。
---URL---


(うーーん、よっぽど不仲に思われたんだろうな。)
(そこまで、仲が悪い訳じゃないんだけれど・・・。)
(それに、ちょっと、怪しいよな。)


でも、ちょっと、気になる・・・。


by mino
コメント (3)

ブログ(2)

2005年11月14日 | ちょっとした話
前に、「ブログ」というタイトルで
三日坊主である事を告白した上で、
「あんまり、読まれている風もないし」
「そろそろ、飽きてきたかなあ。」
と書いた。

それでも、毎日、最低1名は見てくれていた。


先日(11月13日)、とうとう閲覧者0という
日を作ってしまった。


(誰も見ていない・・・。)


まあ、そもそも日記みたいなものと考えれば、
見たり、読んだりして貰うようには書いていない。

画像も貼り付けたことはない。
興味深い話題を提供したこともない。

(しかし、これで良いのか・・・。)

若干2名の読者は確保しているが、
この2名が読まない日は、
なんだか間違って訪れる以外は「0」ということになる。


ちなみに、若干2名は、共に友人である。


そこでだ、
そこで、少し話題性のあるブログとしていきたい。

さて、何を書くべきか・・・。

私自身の事以外に、世間に提供できる話題があるのだろうか?


まてよ、タイトルだけでも「×××」とか
「○○○」とかにして
取りあえず、クリックしたくなるように・・・。

えーーい、邪道だ。

そもそも、ブログを始めた動機がないから、
こういう事を考えてしまうのですね。

しのちゃん!
斉藤さん!

by mino
コメント

Oct.Nov.物語(その1)-結成-

2005年11月10日 | OctoberNovember物語
10月と11月であるが、さしたる意味もない。

毎年、11月の文化の日をはさんで、
新潟大学では学園祭が開催される。
音楽系サークルはどこも何かしかの発表会的な催しを企画する。
おそらく、今も変わらないと思う。

私が、最初にエレキギターを手にしたのがこの時期で
たしか、3回目の1年生の秋だったと思う。
(たぶん・・・)

これは、バンド名である。

(何で?)
と、問われても答えられる人間はいないはず。
現在、新潟で小学校教師をしている名古(なご)さんと
神奈川で地元富山の企業の東京支店に務めている寺島さん
そして今青森にいる私
この3人が、新潟市内寺尾にある名古さんのボロいアパートで、
深夜に命名した。

10月のとある日である。

3人は、ぐでんぐでんに酔っぱらっていたので、
おそらく、誰もなぜ、この名前に決まったのかは分からないと思う。
しかし、何十種類かの候補の中から、3人の投票を経て決まったことは、
皆、覚えていると思う。

さて、メンバーは何れも素人。
なんか、バンド的な事をしたい程度の動機である。
さしたるコンセプトはない。

寺島さんがギターとボーカルで、
私はというと、リードギター
(なんか、かっこいい。)

エレキギターを初めて弾いて感じたが、
フォークギターに比べて、弦高(弦とフッレトの幅)が低く、弾きやすい。
おまけに、ディストーションとかオーバードライブといった
エフェクターを付けると、ちょっとのピッキングが
力強い腰のある音に変わる。

(き、気持ちいいーーー。)

音が歪んでいるから、適当に弾いてもそれなりに聞こえる。

(こりゃあいい。)

といった具合で、
前々から「ドラムを叩いてみたい。」と言っていた
名古さんにドラムをお願いし、
これに、後輩2人を加えてバンドの形態が整った。

寺島さんは私の1つ年上、名古さんは2つ年上、
みんな、留年を繰り返していたので、
その時、何年生だったかは分からない。

後輩2人のうち1人は未だに東京都内で
路上ライブみたいなことをやっているらしい。
インターネットで「高木バンド」というやつが
どうやら彼のバンドのようだ。
定職には就いていないようだが、
今の時代はそれもそれ、という感じだろう。

メジャーになったら、サインでも貰いたいが、
あまり期待はできなさそうである。

彼にはベースをお願いすることにした。


もう一人は女の子で、後にサークル内の男性を
めでたくゲットした。
ゲットされた彼は、山形出身だったが、
彼を連れて今も彼女の実家の長野に暮らしていると思う。

少し、鼻が上を向いたところがチャームポイントの彼女には
キーボードをお願いした。

さて、この5人でオリジナル曲を学園祭で4曲~5曲やった。
「オリジナル5曲?」「それも、立派なコンセプトだ!」
と思われる方もいるかもしれないが、
そうではない。

とどのつまりは、コピーは難しいから、
適当にやれるオリジナルを作ってやってみよう。
程度のものだったと思う。

寺島さんとは、あらかじめお互いに
2、3曲オリジナルを作って持ち寄ろう
ということになっていた。

この後、メンバーの入れ替えを経て
4年くらいの間、活動することになる。

(続く)


by mino
コメント (2)

モンテスキュー

2005年11月09日 | ちょっとした話
誰にでも聞き覚えくらいはあるはず。

「んーーー、山の名前か?」
(そりゃあ、モンブラン)

「んーーー、アニメの主人公?」
(そりゃあ、「おばQ」だろ。しかも「キュー」しか合っていない。)

などと、くだらないことを考えてしまった。

「法の精神」と聞いて、
「あっ!アレね!」くらいか。

思えば、世界史を習っても、
「法の精神」=「モンテスキュー」としか知らない。
歴史を習ったというより、
年表とキーワードを覚えた
と言った方が的確なのではなかろうか?


以前、このブログ中で「一家言」と題して、
子どもの教育について、自分の考えを書いたことがある。

それを読んでくれた先輩が、メールをくれた。

最近、その先輩は、ワインにハマッテいる。
雑誌も読みあさっているらしい。

もともと、非常に凝り性な方である。
ちなみに、私にシングルモルトのスコッチウィスキーの
「旨さ」と「何たるか」を教えてくれたのも、この先輩である。
ゴルフは、私の方が先に始めたが、
今では10打くらいは違う。
やり始めた頃の下手さ加減が、少し懐かしい。

以下は、頂いたメールからの抜粋である。


その専門誌「ワイナート」に、
モンテスキュー家のワインの記事が載っていました。
世界史にも登場してくる傑作「法の精神」
の著者であるモンテスキューです。

モンテスキュー家は、代々、
ボルドーでワインを生産してきた家で、
そのワインの収入が、パリでの生活の蓄えとなっていた
と記事は述べています。

1750年頃、啓蒙主義を中心として、
パリでは「知識」の勝利を称える風潮が
あったころ、彼は著書「百科全書」の序章で、
こう述べています。

「人は、美しいものを美しいと思う心、
人に対する思いやり、自制心、敬虔さ、
そういう、様々な要素から成り立つものであって、
知識は、その中のただ一つの要素にすぎない。」

これが、当代最高の知識人として称えられていた人の言葉です。

つまり、彼が説いたのは、人間の品格です。
これには感銘を受けましたね。脱帽です。

さすが、モンテスキュー、只者ではありません。
ボビー・ジョーンズにも同じ精神が宿っていると感じました。

しかし、このワイン三昧の日々で、当然ゴルフをする回数は減っております。

今日も「六根」で、買い置きしてた奴を飲む予定ですが、
たまにはワインでもどう?


文中に出てくる「六根」(ろっこん)は、
青森市内の教育会館近くにあるバーで、
経営者は、メールをくれた先輩の高校時代の同級生
ちょっと、シックな大人向けのバーである。

さて、この先輩の博識は並々ならぬものがある。
サッカー、音楽、ゴルフ、ハードボイルドから銀河英雄伝説まで・・・
(キリがない。)

まあ、明治生まれを除いて、いかなる年代の人と話をしても
対応する引き出しを持っているのではないか。

私が酔っぱらって友人に語った
教育論とまでもいかない、戯言のような言葉に
このような、メールをわざわざ頂いたのと、
文中にはないが、少し、お褒めの言葉をいただいたのが
ちょっと嬉しかった。
なにより、数少ない当ブログの読者でもある。


さて、このメールを受け取った日は、
もちろん、ワインを飲みに行った。


ボルドーのサンジュリアン村にある
5大シャトーに次ぐ(というか、年によってはしのぐ)評価の
シャトー・レオビル・ラスカーズというワイン
1991年という「外れ年」のものなので、飲んでみないと判りません。
時期的には、14年たち、飲み頃なのですが。


という懇切丁寧な説明をあらかじめメールで頂いていたが、
こんな、前フリでは、
実際に飲んでみて、「旨い。」と言うべきか否かが分からない。
「うーーん」と唸るしかない。

とどのつまりは、「これが旨いワインだ。」
というものを飲んでいないことに気づいた。
いや、飲んでいても気づいていない。

(日本酒なら分かるんだけれど・・・。)

さて、シャトー・レオビル・ラスカーズなるワイン
随分、「濃い赤であった。」くらいしか覚えていない。

もう一つ、「はずれ年」であってもネットで
8,000円だか9,000円で購入とのこと。
「1本9,000円か。」
「マスター、店で出すとどれくらい?」

「2万くらいかな?」

(ぎょっ、ぎょっ、)


ところで、私は、「安くておいしい物」が好きだ。

ちなみに回転寿司にいっても、安い皿で、
おいしいと思われるものだけを食べる。
イカ、つぶ、サーモンなど・・・。

うちの御内儀は、回転寿司屋でウニとかアワビを食べている。
子どもも、つられて「中トロのわさび抜きくださーい。」とか言っている。

(なってない。)

さて、安物好きの私でも、
値段の高いモノにはそれなりの敬意を
はらってきたつもりだ。

「店で飲むと2万。」の一言は、
「もっと味わって飲むんだった。」
という反省を私に促した。


まいっか。
ワインに凝っているのは私ではなく、先輩だ。

なお、その時の飲み代は、くだんの先輩に借りた。


(まだ、返していない。)

by mino
コメント