魂のありか

　子供の声を聞いたとき、涙が出た。
　初めての、子供だ。
　閻魔様のサポート、夏優子さんの、お手伝いのおかげで、初の、子供が出来た。
　それも、新種だ。
　すぐに、新聞社が来て、取材になった。
　まずは、産声を上げてから、ご飯をあげた。
　もう、話せる。
　全てが、未体験だ。
　魔法も、使えた。
　「快楽魔法を、出していた」

魂のありか

　子供をまずは、作らなければ。
　これが出来たら、霊界で、有名になる。
　昔から、有名人に、なりたかった。
　「ただ、霊界は、有名人になるには、少し危ないが」
　夏優子さんが来た。
　「子供を作ってるって？手伝わせて」
　「良いよ。まずは、ドラゴンの爪を、ミキサーに、かけて」
　色々な材料を、完成させ、やっと、子供の形が、生地で、出来た。
　いよいよ、魂を、入れる。

魂のありか

　子供を作るためには、まずは、材料が、いる。
　小麦粉に、パン粉、生きた血に、ドラゴンの爪、色々と、そろえる。
　それらを、ミキサーにかけたり、こなごなにして、まぜたりと、忙しい。
　そうして、やっと、魂を最後に入れて、完成する。
　「子供だ」
　

魂のありか

　魂と言うものは、層で重なっており、色が、ついているらしい。
　霊魂は、そういう風に、出来ている。
　まだ、複雑だ。
　将来、立派な家に住み、人形ではなく、完璧な、子供を、作りたい。
　そう言う思いで、いっぱいだ。

魂のありか

　私と、父親と、人形の3体で、外に、出かける事にした。
　楽しい。
　夏優子さんも、来た。
　4人で、仲良く、ご飯を食べた。
　入ったのは、中華屋さんだ。
　夏優子さんとは、良く話す。
　地獄で、仕事を、ともにする事が、多い。
　暗天大魔王様も、大変みたいだ。
　「中華屋さんで、サラダ油が、出てきた。立派な料理だ」
　幸せを、かみしめている。