ミニ四駆、もう一度始めてみたよ

少年時代に夢中でいじったミニ四駆を、20数年ぶりに再開してみた素人の活動日記です。

36 三方一両損でモーターを選んでみたよ

2019-07-06 | ミニ四駆
先日の調整会でパワーダッシュモーターの力を見せつけられ、居ても立っても居られないロングです、こんにちは。
こりゃあノーマルモーターを極めるとか言ってる場合じゃない。
早速モーターにはどんなものがあるのか、久しぶりにタミヤさんのマシンセッティングガイドを覗かせてもらいました。
 
 
 
 
 
 
「モーター選びはスピードアップの基本
 
 
うん...そのようですね...いつまでもノーマル使ってて...どうもすみません...
 
 
上の一覧は、右側の赤い方が「ミニ四駆PRO」の、左側の青い方が「ミニ四駆」シリーズのモーターです。
 
 
 
 
 
ノーマルモーター...やっぱり一番弱いのね(泣)パワーもスピードも最弱でした。まあ当然か...。
 
 
図をよく見てみると、3クラスに分かれているようですね。
ノーマルを含めた初~中級と、中~上級者向き版と、公認使用不可版と......え?公認使用不可?そんなのあるんだー。へ~~~!
 
 
つまり、公式の試合では使えないってことでしょうか?
じゃあなんでそんなの作るんだよとツッコみたくなりますが、限界の先を見てみたい...というモノ作り職人の性とかそういうの?
 
 
 
 
なるほど、スピード記録挑戦のために開発されたモーターね...
(赤字で小さくタミヤ公認レースでは使用できないと表記されていました)
 
 
ウルトラダッシュモーターは面白いですね、「ビックパワーでマシンをダッシュ!」僕の少年心をくすぐるフレーズですよ...これいいな~。しかもスピードはNo.1ときたもんだ。...うん、これがいい。これがいいけど...公認レースで使用不可か~。う~む、公認レースだなんてまだまだ僕には雲の上の世界でしょうから仮に出場するとしても随分先の話だと思いますが、しかしこいつを買ったとしても、いつか将来、本番で使えないのなら買う意味ないし勿体ない気もします...
でもでも、試してみたい....!ビッグパワーでマシンをダッシュ!ですよ?気になる~~><
 
 
 
 
 
 
 
それに比べ、アンビ君のパワーダッシュはどうでしょう、ご覧下さい...
 
 
 
 
 
よくよく見てみると....はは~ん...見えてきた...徐々に全貌が見えてきたぞ...
 
 
こいつは唯一、公認使用不可というコンプライアンスのラインにギリギリ抵触したかどうかの際どいモーターであることが伺えますね...。
んもう~~いやらしいやつですよ、アンビ君は!こんなものを繰り出してくるなんて...あぁ~~やらしっ!
 
 
 
 
スピードは若干抑えつつも、テクニカルコースに対応したトップ級のパワー型モーターとのことです。
 
 
彼もお目が高いですね。いいところ狙ってきてますよホントに。これに対抗しようものなら...
 
 
 
 
 
 
パワーダッシュより同等のスピードのハイパーダッシュ3か、それ以上のスプリントダッシュっていうのがありますが、どちらもパワーが劣っているっていうのが気になるところ...。そして残るのは公認使用不可ですよ...。くそ~選択肢が少ない><
 
 
え?じゃあ同じパワーダッシュ使えばいいじゃないかって?
いや~一緒じゃあつまらないかなぁと。真似したとか言われなくないですからね。せっかく色々あるのだし...どうせなら違うモーターで対決してみたいんですよねぇ。
そうなってくると...勝ちにこだわるのであれば...やはり公認使用不可クラスになってくるでしょう...。
 
 
ただしアンビ君は律儀な男...。
「ダメだよー公認使用不可なんて!こっちも我慢してるんだからさー。ちゃんとルール守ろうよ」とかなんとか言い、恐らくルール違反であることを追求してくるでしょう...。
 
 
ふむ...どうすればいいか....
 
 
 
 
 
 
そうだ、まてよ...
 
 
ふと、僕はこんな話を思い出しました。
 
 
「三方一両損」(さんぽういちりょうぞん)
 
 
皆様はご存じでしょうか?
 
 
 
 
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時は江戸時代...
 
 
A吉という男が三両の金を落とした。それを別の正直者のB郎が拾って、落とし主に返そうと仕事を休んでまで探す。B郎は落とし主がA吉とわかり金を届けてやるのだがA吉は受け取ろうとしない。逆にA吉は、仕事を休んだ補償分としてもらってほしいとB郎に言う。二人の間では結着がつかないので、名奉行といわれた大岡越前守のところへ行く。奉行はまずこの三両を没収し、奉行が一両足して合計四両とし、二人に二両ずつ与える。A吉は三両落としたけれども二両の戻りで一両の損、B郎は三両もらえたのに二両となり、これも一両の損。奉行も一両出したので一両の損。つまり、三人(三方)がそれぞれ一両の損で一件落着~~...という話です。これが三方一両損。
 
 
大岡越前守は正しいと考えて自分も一両出すという結論を出したのですが、こんな裁判は世界中になかなか見られないかもしれませんね。
裁判というのは法解釈で意見が変わってくることがあるも、これは法解釈でもありません。まず奉行が一両出す時点で違法です。公金なら必ず違法だし、ポケットマネーとしても問題大ありです。
西洋の考えは昔から曖昧にせず、ハッキリ白黒つける傾向にあったといいます。現代の日本でも同じです。公正無私を貫くべき裁判官が法を無視することはできないし、裁判官は法を守り、安易に当事者の立場に立ってはいけない。
 
 
しかし日本人は法による解決が全てだとしても、それを最善と思わず、関係者が丸く収まることを理想とし、和を大切にしてきたという歴史 があるのです。
 
 
また、こんな話もあります。
時は鎌倉時代.....幕府執権 北条泰時の時代...
 
 
九州のある御家人が死に、相続問題が発生する。死んだ御家人には先に死んだ先妻との間に1人の息子と、若い後妻との間に1人の息子、つまり2人の息子がいた。兄(先妻との子供)は奉公のため鎌倉へ長期出張していた時、父(御家人)は死ぬ間際に近くにいた若い後妻とその子供に可愛さのあまり土地財産全てを託し、兄は全てを取られてしまった。兄は幕府へ訴え出るが、鎌倉幕府の法律「御成敗式目」には土地財産の相続は不正な行いがない限り、法治主義のもと土地財産の所有権の尊重が記されており、相続が事実であれば幕府としても容易に踏みにじることができなかった。
しかし兄は幕府へ奉公した実績があり、また父の借金を肩代わりして所領を売却していた過去もあった。孝行息子である兄に、不憫に思った泰時は相続人のいない別の土地を十分に与え、兄弟の双方が争わないようにした。兄は別の土地へ出向く際、貧乏でやせ細った妻を共に連れていこうとするが、これをみた泰時は「人は出世した時、病弱な妻など忘れてしまうものなのに」と感心し、兄夫婦にそれぞれ馬まで用意している。泰時はこういう情のある人間といわれている...。
 
 
話は戻りますが、つまり大岡越前守にしろ北条泰時にしろ、昔の日本人は「法」というものが、あくまで当事者間の納得を実現させる手段の一つであったことを示し、「法」だけで「納得の実現」が困難なら、他の手段でやってもよいという現実主義=リアリズムの考え方でいたのです。 今風に言えば「和解」がこれに当たるでしょうが、もちろん、今の法治社会ではこんな法を無視したやり方は通じません。泰時なんかは完全に「法」を無視してますが、それを超える「納得の実現に至る道筋」を実践しています。双方の争いは、白黒結着つければ必ずどちらかに不平不満が残り、納得がいかない...。要するに昔から日本人は「納得」と「和」を重んじる、対人関係における他人との協調という基本概念を持ち合わせており、日本人が何を理想としていたかが分かるような話なのであります。
 
 
余談ですが、あの有名な歴史小説家・司馬遼太郎もこのことについて言及しており、鎌倉時代が現代日本人の歴史の始まり...なんて表現をしているくらいなのです...。
 
 
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ふう、いや~すみませんね、僕は歴史オタクなのでこういう話になるとつい熱が入っちゃうのですよ。
長くなってしまいましたが、よ~~~するにね、公認使用不可といわれるモーターを使うのであれば、それにアンビ君が不満を持たないよう「納得」してくれればいい訳なのです。
 
 
不満を感じることなく納得...どうしようか...
 
 
 
 
 
 
100円あげるからさーっていうのはどうだろう...いやこれは買収だし違うな...
 
 
3レーンコースはこっちが買ったんだからいいの!僕の特権!とか駄々をこねて...いや違うな
 
もっとこう...納得をさせないと...
 
 
「将来の日本経済についてどう思う?」とか話をそらしても一時的だろうし...
 
 
「公認不可の世界を見てみたいだろう?俺と一線超えないか?」は、かっこいいけど誤解されそうだし...
 
 
ああそうだ、これはどうだろう、
 
 
アンビ君の実家へ突入して親御さんにご協力頂き、彼の何か恥ずかしいものを探すのです....あ、ポエムとかあったらいいんじゃないかな。対決時、
 
僕「アンビ君のポエムを入手したのでこれから朗読しまーすwww」
『砂浜に好きって書いた言葉、波に消されたけど、私の心にはいつまでも...』
いけるなーこれ。うん、これでいこう。
 
え?ポエム書いてるかどうか分からないだろうと?
納得どころか、買収とか脅迫とかばっかりじゃねーかって?
 
 
...ああもうめんどくせー...
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これで万事抜かりはないでしょう...!!
 
 
 
 
ということで....
 
 
 
 
 
 
 
 
 
No.1スピードのこれに決定!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
買っちまいました...!!
 
 
 
 
次回、ウルトラダッシュモーターに挑戦してみます!
 
 
おわり
 
 
 
 
 
 
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