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銀河パラダイス

 オリジナルのケモノ耳の少年を描いた、MACHOのラフ画を中心に、ミィ~ネの駄文も

SFC名作アウターワールド

2011年06月10日 08時54分44秒 | 版権
◆廃狼伝◆
「電脳・私立探偵~廃狼」
*この作品はフィクションです。実際の人物・団体等と、無関係です。

(C)ミィ~ネ(&ミネコウ)


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・・・ふと、他人に訪ねられる時がある。



「お前は何故、”そこ”に存在するんだ?」



それに答える前に、ちょっと、言わなければならない

ことがある。だいたい、自伝ってのは、面倒なこと

この上ないのだが。それでも、最低限の自己紹介とか、

やっぱ必要なのだろうな。例えば、俺の住んでいる

この街のこととかか。”形として存在しない街”なんだ。



そんな適当な答えじゃ、誰も納得はしない。分かってる。

でも、”本当に俺の住んでいる街は、形じゃ無い”んだ。

この世界は既に、砂まみれ、水びたし、汚物だらけ・・et



まあ、そっちの時代では、空想科学、SFだっけ?、と

呼ばれている、(低俗小説なの?俺は結構面白いと思う)

空想でしか、俺の時代を感じ取る手段は、まだ無い筈だ。



マジで、目茶苦茶で適当な世界なんだ。たいていの奴等、

そう、こっちの世界でも、”退屈な日常と小さな幸せ”

ってやつで満足する人間が大半を占めているけど、ごく

僅かだが、トンでもない奴等、自己の妄想を肥大させて、

世界を破滅に導こうとする、”メガロマニア”みたいな

のがたまにいるんだな・・・まあ、俺もそれに近いけどさ。



ん、何だって?そっちの世界にも、いっぱいいたってか?



うん、分かってるよ。俺も歴史ってやつは嫌いじゃない。

だけど、この世界はさ、もう現実と空想の境界線が崩壊を

始めちゃってるんで、そんなことが日常茶飯事だから・・・



俺の頭の中には、訳の分からねえ、思考ルーチンってのが、

いっぱいつまってやがる。更に、元々は教訓の為に存在して

たからナ・・・最初のver.プロトタイム01の時の名は、

”灰色狼プロジェクト”だった。なんでだろう・・・いつの

まにか、俺が守る側になって、今じゃ、”羊さん”を守ってる?



・・・なんか、訳ワカンネェね。ちょっと、混乱チュウDesu@



「俺は、この虚構の世界の私立探偵・・・Hight-LOW(廃狼)」

(存在するのに、理由はいらない。俺はここにいる。それだけ)


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■SFC古典「アウターワールド」


終末を乗り越えて、再び人類の桃源郷を目指して突き進んだ未来、

それは、今までの地球の生命を否定することで始まった。全てが、

肉体をよりどころとしない、精神だけの世界。そう、俺達は幽霊。

・・・つまり、脳を含めた、思考や精神ぐらいしか存在出来ない。



それでも、あんまり昔と変わらないかもな。やっぱ、人間関係

とかあるみたいだし(笑)←いや、マジで笑えるよな。たとえ、

肉体が無くなって、原始的な時代と比べると、遥かに自由な世界

なんだけど、やっぱ、基本的なところ、あんま変わらないみたい。



変化はいっぱいあるんだけどね。結局、科学的に人間は、脳が

その人間の行動を決めているってので、”病院は脳の診察所”さ。

未だに、シンプルさ。”冷凍保存した自分の脳”を運ぶだけで。



でも、精神科はチョット違う。なんといっても、そもそもこの

仮想空間が、治療の一つとして開発されたものなんだから・・・

昔の世界でいう、民間療法ってやつ?そういうのなら、ゲーム

かな。でも最近は、あんまり医療機関が儲からないのも問題と

いう理由から、”WIZARDRY”は医者の許可が必要です。



そこで、あんまり知られてない、昔の原始的な時代のゲームが、

”俺達のこの時代”で、探すことがビジネスになった訳なんだ。

・・・ああ、ついでにバラすと、それが俺の”表の商売”なのさ。



SFC=スーパファミコンかぁ~なんか、レトロな響きが素敵。

えっと、その時代は、まだコンピュータゲームが誕生してから、

半世紀も過ぎてない頃で、しかも、”血が繋がっている集合体”

である”家庭”を主にターゲットとして、とある小さな島国で、

その国だけでなく、他国にまで売り出せる程の、黄金期だった。



う~ん、相変わらず、俺の”雑学メモリー”は、無意味に充実~

してるって感じだ。ようは、”その頃”って繁盛してたんだね。



制限とかいっぱいあったのに、よくやってるもんだと関心する。

今は確かに、直接、頭のメモリーを利用できるから、無限大さ。

だけど、人間は昔から・・・コンピュータが登場する有史前から、

いろんな物を使っていて、本当に、”俺は人間を尊敬”するよ。

トランプのババ抜きで、俺はいつも微妙な電波を出してバレる。



さて、ビジネスの話だ。



あんたの依頼は、確かスリルと、古典的ゲームのSFCソフト。

しかも、その中でも、”転換期に著されたもの”が望みだよな。

俺は、”局の規制にひっかからない”のも視野に入れていてね。

・・・なにせ、あんたの予算が、あんまり低かったから厳しくて。



余計な心配は無用。いつもどおりさ。



↓依頼書に基づいた、現品の内容確認↓

「ビクター:アウターワールド(元PCからSFC移植作)」

この作品は、当時の画像技術であった、ドットからポリゴンと

よばれる描写方への、初めて取り組まれた作品として、”有名”

(最後の、”有名”ってやつは、俺が勝手に付け加えたんだが)



んん、説明書は古典的価値があるかと・・ついでにオマケするよ。



えっ?一回だけ俺と一緒にヤりたいって・・・お客さん変わってる、

悪い意味じゃなくって。まあこのゲーム、馴れるまで難しいから。

(本来は一人用のゲームだけど、時々、一人じゃ嫌って人もいる)



んで、俺はどんな風になればいい?えっ、そのままがいいって?

・・・もしかして、お客さんって獣人フェチ?(笑)まあいいや。



タイトルロゴも、オープニングも任意である。普段は、廃狼は、

体験サービスの場合、最初の一回ぐらいは見せるのだが、今回は、

自分も参加しているので、性急な客に飛ばされる。基本的に、この

”客と一緒に体験するサービス”は、違う目的で行なわれていた。



*濁った水の中に、時空転移させられた場面から始まりました*

(ちっ、視線がまとわりついてる感じ。こんな時は、無視に限るが)



「ゴボボッ」(速く)「ゴボゴボ」(浮上して下さい)「ゴボッ」

(さもないと、いきなりゲームオーバですよ)*よく死にます*

こんな所で長居をすると、廃狼は気分が悪くなりそうであった。



・・・しかし、もう一人の男はというと、ゲームのことなんかより、

水の中でヤっちゃうのもいいかも、と不埒な考えに耽っていたが。



だが普通のゲームならば、それでもいいが、”アウターワールド”

に限っては、常に”妄想の最中に殺される危険性”が含まれている。

ゆえに、安全をモットーにする廃狼が、「人の気も知らないで」と

ばかりに、半ば強引に水の外へ引きずり出したのは、しょうがない。



案の定、彼らが出た瞬間に、”殺人イソギンチャク”が頭を出した。

(ふぅ~、間に合ったか・・・しかし、ちょっと離れた方がいいよな)



あらかじめ調べておいた安全地帯に、廃狼は移動した。すると、ふい

に後ろから抱き付かれた。「ちょっちょっと、まだ早すぎる気が・・・」

ゲームとは関係が無いので、水に濡れていても、それを感じることは

無いのだが、廃狼の髪や全身の毛が濡れ、シャツやジーンズなどは、

彼の体のラインをぴっちりと表した。どうやら、先程の恐ろしい怪物

すらも、”性的な興奮を呼び起こした”に過ぎなかったらしいのだ。



(ああ、まだ説明を何もしてないってのに・・・DEMO、まあいっか)


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