院長ブログ「幸せってなぁに?」

南青山で歯科医院を開業している院長が日々気づいた事、感じたことを気ままに書き記したブログです。

頭の良さと幸せ度

2010-04-05 | 幸せへの気づき
私は、学生時代に頭のいい(記憶力のある)人がうらやましかったものです。

長年、ないものねだりで、記憶力は良いに越したことがない、と頭のいい人をうらやましく思っていましたが、最近では頭のいい人は記憶力がいいために、考えるという行為を軽視してしまうのではないかと思い、自分はあまり頭がよくなくてよかったと思っています(笑)

頭のいい人は、記憶力、成績とかお金とか目に見えるものを重視する傾向があるように思います。

頭のいい人は、自分の成績が良かったので、自分が評価されてきた学歴とか有名企業への就職、持ち物のブランドなど目に見えるものこそ価値があると考えがちなのではないでしょうか?

一方、成績が優秀でなかった人は、自分が評価してもらえなかった、学歴、有名企業、ブランドなどは、手に入れられなかったので、人間の価値や幸せはそういう目に見えることろにはない、というスタンスで、世の中を見る習慣がついてきたのではないかと思います。

私の妹は私より学力はかなり劣りましたが、人間的には私よりも断然優れていました。

そう思うと、「頭がいいってなんだろう?」「学校の成績ってなんだろう?」と考えてしまいました。

まず人は、幸せになるために頑張っています。

頭がいいことで幸せになったり、勉強ができることで幸せになるのであれば、話は分かりやすいのですが、頭が良かったり、成績がいいために逆に不幸へ向かっているとしたら、物事の本質を整理しておく必要があると思います。

まず、頭がいいとか学校の成績がいいというのは、足が速い、力持ちであるという1つの能力に過ぎないということを認識するべきです。

社会に出て、俺は足が速かったんだといつまでも自慢することが滑稽なように、頭が良かったり成績が良かったことは社会に出たら忘れるべきです。

過去の栄光にしがみつくマイナスを認識すべきです。

イチロー選手が国民栄誉賞を辞退したのは、まだまだ過去にしがみつきたくなかったのではないでしょうか?

人は誰でも幸せになりたくて頑張っているのだとすれば、世間がいう、常識に惑わせることなく、自分の考え方や言動は、幸せになるために前進しているだろうかと、自問自答していくことが大切なように思います。