数学のロマンティシズムが香しい。
中学3年までで唯一100点が取れた教科が数学だった。
中学までで何回も満点取れた教科なのに今はなーんも覚えていない。
英語は85点〜95点ぐらいでなかなか満点取れた記憶がない。
その一方で社会や古典は欠点。地理は20点で女性教師に泣きながら説教されたことがある。
物理も好きだった。かといって量子力学に明るいのかといえばさっぱり。
どんなに賢い人たちが何百年考えても未解決問題があって証明できそうでできないところにロマンがある。らしい。
この本は渋滞理論でおなじみの西成先生が高校一年生を相手に授業をした内容が書かれている。
難しい話を興味深く、「ここから先は興味のある人は調べて見てください」と断りながら上手く端折って解説してくれる。
ジョン・ナッシュのゲーム理論、ナッシュ均衡、数学は人の心理を解析し社会に影響を及ぼしノーベル賞を受賞した。ナンパの発想の活かし方が天才ハンパない。
数字こそが怪しい、何か裏がある、と思わなければいらん買い物をさせられる。
統計という言葉のマジック。日常よく目にする事柄は非常に多い。
囚人のジレンマ、理論の破綻を見つけたゲーデルの世界、どれも唸りながら確かにと言わざるを得ない。
深堀するほど賢くないので娯楽として楽しんでます。