鳥と犬と猫と、ときどき雀

ー鳥2羽と保護犬2匹と捨て猫2匹との生活を綴ったブログですー

ロシアンブルー”リュウ”の話

2022-10-01 | 日常のこと

隣家では”リュウ”という名のロシアンブルーの猫を飼っていますが、足取りも覚束ない、かなりお年を召した猫です。もう15歳は超えているだろうと思います。若いころのリュウはスマートでグレーの毛並みが美しい人懐こい猫で小学生から絶大の人気を集め、いつも学校帰りの時間には子ども達に取り囲まれていました。

その人懐こいリュウの性格は今も変わらずで、私が朝の散歩で外へでるとドアが閉まる音を聞きつけて顔を見せて声にならない声で「ニャ~」と挨拶をしてくれます。側によるとすぐにゴロンと横になり撫でてもらう姿勢をとりますので、リュウを撫でてから散歩に出発するのが最近の日課になりました。生命の糸が細くなったんだな…と思いながら、苦しまずに地上猫性を終えられるようにお願いをしています。

そしていつか我が家の大切なマメもナッツ(鳥)もソイもミルキー(犬)も、まだ若いウニやシッポナ(猫)も死後の世界に召される日がくることを思い、喜びと共に送り出せるように成長したいと思います。

 

さて人間は死後にも生命があり霊界において永遠の進化の道を歩みますが、動物はどうなのでしょうか。我が家でお世話になっている動物病院のホームページにはこんなことが書かれています。

「天国の、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。この地上にいる誰かと愛しあっていた動物たちは、死ぬと『虹の橋』へ行くといいます。そこには草地や丘があり、みんなで健康だったときのように楽しく走り回って、たっぷりの食べ物と水、そして日の光に恵まれ、彼らは暖かく 快適に過ごしています。

病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻し、傷ついていたり不自由なからだになっていた子も、元のからだを取り戻し まるで過ぎた日の夢のように。

みんな幸せで満ち足りているけれど、たったひとつだけ不満があります。それは自分にとっての特別な人を、残してきてしまったからここにいない寂しさを感じています。

ある日その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに小刻みに震えはじめます。突然その子はみんなから離れ、緑の草の上を走りはじめます。速く、それは速く、飛ぶように。あなたを見つけたのです。あなたとあなたの友は、再会の喜びに固く抱きあいます。そしてもう二度と離れたりはしないのです。幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ、あなたの両手は愛する動物を優しく愛撫します。

そしてあなたは、信頼にあふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです。あなたの人生から長い間失われていたけれど、その心からは一日たりとも消えたことのなかったその瞳を。それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです」

 

「虹の橋」の話は動物を飼っている人は一度は耳にしたことのある話ではないかと思いますが、家族同様に愛し過ごした動物が死後どのように過ごすのかは誰もが知りたいことだと思います。もしかしたら死んだら消えてしまう、いなくなってしまうと思っている方には、ぜひとも知って頂きたい知識があります。

シルバーバーチが語ってくれている動物の死後の知識です。以下その箇所を抜粋したいと思います。(*1)

問「動物は死後もずっと飼い主といっしょに暮らすのでしょうか。それともいずれは動物だけの界へいくのでしょうか」

「どっちとも一概には言えません。なぜなら、これには人間の愛がかかわっているからです。死後も生前のまま形態を維持するか否かはその動物に対する飼い主の愛一つにかかっているのです。もしも動物とその飼い主ーこの飼い主という言葉は好きではありません。他の生命をわがものとして所有するなどということは許されないのですからーその両者が時を同じくして霊界へ来た場合、その飼い主のところで暮らします。愛のある場所が住処となるわけです。愛が両者を強く結びつけるのです。その場合は住処がありますから動物界へ行く必要はありません。

動物界にすむのは飼い主よりも先に霊の世界へ来た動物にかぎられます。誰かに世話をしてもらわなくてはならないからです。さもないと、心を温めてくれただけでなく一時的にせよ、”不滅性”の要素を吹き込んでくれた”愛”から切り離されて、動物といえども心を取り乱すことがあるのです。地上で人間的な愛と理性と判断力と情愛を一身に受けた飼い主より先に他界した場合は、その主人が来るまで動物界へ行ってそこで面倒をみてもらいます。それはちょうどあなた方が遠出をする時にペットを専門家に預けるの同じで、霊界の動物の専門家に世話をしてもらうわけです」 

シルバーバーチの霊訓5 P88-89

 

「虹の橋」ではありませんが、動物も死後生前のままの形態を維持し死後の世界で生活するというのは動物が大好きな者にとっては嬉しい出来事です。消えてしまったり、なくってしまうのではありません。いつも側で見ていた可愛い仕草や鳴き声、抱きしめた時の温もりがなくなっても、いつか再会できるというのは大きな励みになり希望になります。その日を楽しみに過ごすことができます。

しかし一方で、一緒に暮らせるか否かは飼い主の愛情にかかっているということは、動物を飼うことは人間として重大な責任があることも感じます。なんせ愛が両者を結びつけるのですし、何と言っても一時的にでも不滅性の要素を吹き込むことになるのですから…。

愛という絆で結ばれていなければ再会できないというのは厳しい言葉ですが、ちゃんと愛せているかな?と自分を内省できますし、できるだけ動物にとって居心地が良い環境にしようという気持ちがもてます。

それに愛が両者を結びつけるという言葉はとても納得できる言葉だと思います。私たちの日常の生活においも好きな人同士は自然に集まってきたりします。引き合う何かがあるなぁと感じることがありますが、それは愛が結び付けていたということなのだと思います。愛のある場所が住処になるのは自然なことなのだと感じました。

また『一時的にでも不滅性の要素を吹き込むことになる』とは、人間が神から授かった属性は素晴らしいのだと感じます。愛は死を超えて存続するのです。その属性を顕現して動物との死後の再会ができるように今まで以上にたくさん愛して可愛がってあげたい!!と思います。

 

また飼い主より先に死後の世界へ来た動物は面倒を見てもらいながら飼い主が来るのを待つというのは「虹の橋」の話と似ていますが、驚くことに霊界には動物の専門家がいるということです。初めてこのシルバーバーチの言葉を聞いたときに私は、「専門家がいるって!?」と驚きました。「どんな人なの?どんな人がなれるの?」と思ったものでした。

シルバーバーチは、その専門家についてもちゃんと教えてくれています。以下がその箇所です。

「ところで、その世話をしている人はどんな人たちだと思いますか。動物が大好きなのに飼うチャンスがなかった人たちです。それはちょうど子どもが出来なくて母性本能が満たされなかった女性が、両親に先立って霊界へ来た子どもの世話をするのといっしょです。犬と猫、その他、人間が可愛がっている動物が飼い主に先立ってこちらへ来ると、動物が大好きでありながら存分に動物との触れ合いがもてなかった人間によって世話されるのです。もちろん獣医のような動物の専門家がちゃんと控えております。それもやはり地上で勉強したことがそのまま霊界で役に立っているわけです。知識は何一つ無駄にはされません」 シルバーバーチの霊訓5 P107-108

 

なんと面倒を見てくれるのは、動物好きでありながら飼うことができなかったり触れ合う環境になかった人たちというのはへーッと思いますが、よくよく考えてみると死後に最初に訪れる世界は自分の思いが叶う世界なのだということが分かります。今、動物が飼いたいと思いながらも叶わない人には朗報です。それは動物だけでなく欲しくても子どもを授からなかった人にとっても励みになる言葉だと思います。なんせ思う存分動物や子ども達に愛情を注ぐことができるのです。

神の配慮はどこまでも繊細で、どこまでも人間の思い優先することになっているのだと感嘆します。

 

また死後の世界には獣医もいるのですから、大好きで大切な動物も安心して「いってらっしゃい」と送り出せます。

多くの時間をカゴの中で過ごしている鳥たちも死後の世界では、好きな場所で過ごし空高く羽ばたき綺麗な声で囀ることができるでしょう。犬たちも地上のように散歩をするのにリードで繋がれることもなく自由にのびのびと好きなところを思いっきり走りまわると思います。家から出ずに過ごしていた猫たちも好きな所で好きなことをしたり、大自然の中で追いかけっこができ死後の世界を満喫できるでしょう。

 

今、私が出来ることは愛する機会をいただいた動物たちをたくさん愛して、たくさん遊んで、一緒に暮らせることを感謝して過ごすことです。こうして私が思っても見なかった2羽の鳥と2頭の犬と2頭の猫に囲まれて過ごせることは幸せ以外の何ものでもないのだと改めて思います。

私にとって難しいと感じる愛発露の機会をいただけたことに感謝して、最後のその時をたくさんの素敵な思い出を携えて死後の世界へ送り出せるように、毎日、新たな気持ちで1日を始めたいと思います。「また会おうね。それまで楽しく過ごしてね」と言えるように。知識を決して無駄にしないためにも…。

そしてもうすぐ新たな世界に行くであろうリュウが、死後も素晴らしい生活が出来るように祈りたいと思います。

 

 
(*1)「シルバーバーチの霊訓」は、スピリチュアリズム普及会で出版されています。
 
(*2)  「関東シルバーバーチの会」という、「シルバーバーチの霊訓」を学ぶ読書会のメンバーが「あいのしんこと舎」を設立し、自費出版にてスピリチュアリズムの知識を分かりやすく絵本にしました。

その中の「コトとシンのうちゅういちたのしいおはなし」「コトとシンのうちゅういちふじぎなおはなし」には、死後の世界があることや誰もが死後も生き続けることが描かれています。死後の世界があることを知らなかった方には、目からウロコの知識です。


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