鳥と犬と猫と、ときどき雀

ー鳥2羽と保護犬2匹と捨て猫2匹との生活を綴ったブログですー

猫が3階から落ちた!?

2022-09-15 | 日常のこと

先日、夫からこんな話を聞きました。勤めている会社の敷地内に同僚といるとき後方から「ドスッ」という鈍い音が響いたというのです。振り返ると猫が車の上に落ちて逃げ去ったというのですが、同僚は隣の建物の3Fから誰かが猫を落とす”手”を見たそうです。しかし見えたのは手だけだったので、そこの住人なのかも誰かが入って落としたのかも分からないそうです。

3Fの建物と言えば9~10Mの高さです。猫が下りれる高さを調べてみると、約2.5m(1階の屋根くらいの高さ)が怪我せずに着地できる限界とありました。

いったい何を考えてこの人は猫を3Fから落としたのでしょうか。面白半分で?実験のつもりで?動物を何だと思っているのか!!と声を大にして叫びたい気持ちになりました。きっと恐怖を感じたであろう猫は無事だったのか?怪我などとしていないだろうか?と心配にもなりました。

 

先日は神奈川県で200頭のウサギの多頭崩壊のニュースがありましたし、アメリカでは実験動物として繁殖されたていた4000頭のビーグル犬が救助されたこともネットニュースで知りました。野生の鳥に矢が刺さっていたというニュースも良く耳にします。

我が家にいるチワワのソイも50頭の多頭崩壊から助け出されましたし、チワワのミルキーは繁殖場からリタイア犬として保健所にいたところを保護されました。ソイとミルキーの譲渡を受けた「保健所の成犬・猫の譲渡を推進する会」にも、保護される犬や猫が後を絶ちません。八割れ猫のウニとシッポナは生後約1か月のころに捨てられているのを保護しました。

 

可愛いいからと言って動物を飼っても、可愛いだけで飼えるわけはなく食事や排せつや運動、しつけや環境など人間が手を貸すことが沢山あります。こんなはずではなかったでは済まされない問題だと私は思いす。

人間は手に負えないとか引っ越しで飼えなくなったと安易に保健所に持っていきますが、飼い主が特定できない犬や、手を尽くしても育てられないとして持ち込まれた動物は、保健所で一定期間収容されます。(収容期間は、各保健所により異なります)多くの場合は土日祝日を除いて一週間程度です。

そのあと、「収容動物情報」が公示され、一定の条件を満たしていれば里親希望者への譲渡、または飼い主へ返還がなされます。また、動物保護のボランティア団体が保健所から引き出して保護し、譲渡会で里親を探すケースもあります。しかし収容期間内に新しい飼い主が見つからなかった場合、引き取られた犬たちは、各都道府県にある動物愛護センターに移送され殺処分されます。

保健所に持ち込まれた動物の行く末を考えると胸が締め付けられる思いがします。人間が勝手に飼って勝手に捨てる、まるで物のように扱われる姿に自分を筆頭に人間の身勝手さを感じました。

 

そういえば、以前飼っていた雑種犬の”カブ”(写真)が高齢で少し認知症を発症していたころ、脱走して家に戻れなくなり保健所に保護されていたのですが、約10年前「迷い犬」「捨て猫」は、「忘れ物」「落とし物」と同様に「遺失物」として取扱いをされていました。”えーっ、落とし物って”と憤慨したのを覚えています。今もそうなのかもせれませんが、日本では動物は物として扱われているのです。(カブは約30年前に畜犬センター〈現在の動物愛護センター〉から譲渡を受けました)

とは言っても、自分が今まで飼っていた動物たちに十分な愛情を注いでいたかと言えば、そうではなかったように思います。最初の思いがだんだんと薄れていき、ときに面倒と感じたことも否めません。

でもシルバーバーチの霊訓に出合ったことをきっかけに、一つの尊い命として同じ霊をもつ存在として接するときの気持ちは変化しています。シルバーバーチの霊訓に書かれている教えが人間に与える影響は多大であるといえます。

 

そして私は動物へ酷い仕打ちをした人間はどうなるのか?ということをどうしても考えてしまいます。動物虐待は凶悪犯罪の予兆と言われていることは一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

欧米では「LINK」と言われ、犯罪や家庭内暴力などの人間に対する暴力の陰に動物虐待が見え隠れしている、すなわち対人暴力と動物虐待が連動して発生しているという考え方があります。例えば、子ども虐待と動物虐待は同じ家庭で発生するリスクが高いと言われています。これらの関係性を探るために、長年科学的研究が実施されてきているそうです。

虐待を受けた動物への思いと同じように、そうした人間が今後どんな人生を歩むのか、死後にはどんなことが待ち受けているのかが心配になります。

そこでシルバーバーチが動物への残酷な行為をした者がたどる死後の様子が語られている箇所を抜粋してみたいと思います。(*1)

ー子どものころから動物に対して残酷なことをして育った場合はそちらでどんな取り扱いを受けるのでしょうか。動物の世話でもさせられるのでしょうか。

「人間の永い歴史を通じて、動物がいかに人間にとって役立ってきたかを教えることによって、地上時代の間違った考えを改めさせないといけません。動物界をあちらこちらへ案内して、本来動物というものが本当に動物を愛し理解する人間と接触するといかに愛らしいものであるかを実際に見せてやります。知識が増すにつれて誤った考えが少しづつ改められていきます。結局は残酷を働いたその影響は、動物だけでなくそれを働いた人間にも表れるものであることを悟ることになります」  シルバーバーチの霊訓3 P203-204

 

シルバーバーチの言葉から思うのは、地上では誰にも見つからずに逃れられても、死後ではさまざまな体験をし自分のしたことを必ず自分で改めなくてはならないということです。つまりは自分のしたことが全て分かってしまい改めなくてはならないのが死後の世界でのルールであるということなのです。更には、そうした残酷な行為は動物だけでなく自分自身の魂を傷つけ成長をストップさせていたことに気づく日が必ず来るということです。それが神の摂理であるということを知るということです。

バレずに済んで、そのまま何事もなかったように地上人生を過ごしても死後には自分のした間違いを突き付けられ、その間違いを償う日が来ることを知っていたのなら、また動物は単なる人間のおもちゃではなく所有物でもなく、人間にとって役に立ち人間の愛によってより愛らしくなっていくこと知れば、多くの人が動物を傷つける行為に自分で歯止めをかけることが出来るのではないかと思います。

それは動物虐待も子どもへの虐待もいじめもなくなっていくということに繋がるはずです。そこでシルバーバーチが動物への残酷な行為(ここでは動物実験)について歯止めをかけるために何が必要かを述べている箇所を抜粋し教訓にしたいと思います。

「残念ながら現段階の人類の大半は、霊性の発達の欠如から、自分がもともと霊であり、それと同じものが動物にも宿っていることが理解できません。たしかに人間は機能的には動物に勝ります。が、本質的には同じ霊的存在なのですから、自分より進化の低い階梯にある動物を慈しみ保護してやるべきなのに、自分たちの病気治癒の研究のために無抵抗の動物を材料として、残酷な実験を繰り返しております。これは間違いです。

こうした邪悪な、悪魔的ともいえる動物実験を止めさせるためにも、時間はかかりますが、まず霊的知識の普及が必要です。そして人類全体が、今行われていることが間違いであると気づく段階にまで意識が向上する必要があります。短期的にみるば、それまでは、一時的に今まで以上に動物実験が盛んになることもあるでしょう。

皆さんとしては、何とかして生きた動物に苦痛を与える方法以外の方法へ転換させるように、不断の努力をすることです。決してあきらめてはいけません。霊的な旗印を鮮明に維持しつづけることです。点滴、岩をもうがつ、と言います。最後まで頑張ってください」      シルバーバーチ最後の掲示 P44(ハート出版)

 

動物虐待や実験などの邪悪な行為を止めさせるのに何が必要かとなれば、それはシルバーバーチが教えている知識が必要ということです。人間も動物も神によって創造された、同じ霊が宿っている存在であるということを理解することが大切なのです。(*2)

確かにその通りだと思います。動物を自分たちのための物としてみて扱っているから「遺失物」となるのですし、実験の材料にもなるのでしょうし、自分の欲求を満たす行為にもでるのだと思いました。もちろん、病気の人を救いたいという思いで動物実験をされている人も多くいると思いますが、その代償に動物が苦しむのはやはり違うのだと思います。

動物は人間と同じ霊が宿り人間にとって役に立つ存在として、愛する存在としてこの地上にいることを知れば、慈しみ保護してあげようとと多くの人が考えると思います。何より死後にも生活があり、自分のしたことの責任を償うのが摂理であるのですから…。

が、こうした知識は学校教育でも家庭でも地域でも知ることのできませんから、それを全ての人に望むのは難しいのが現状であるとも分かります。

シルバーバーチがいうように、こうした知識を知って得心した者が身近な人へ、友人へ、こうしたネットなどで伝えてくことが、いずれ岩をも穿つように広がっていくことになるのだと思います。時間の掛かることであるのは想像できますが、それでも明るい未来になるための過程です。最後まで頑張っていきたいと思います。

 

 
(*1)「シルバーバーチの霊訓」は、スピリチュアリズム普及会で出版されています。
 
(*2)  「関東シルバーバーチの会」という、「シルバーバーチの霊訓」を学ぶ読書会のメンバーが「あいのしんこと舎」を設立し、自費出版にてスピリチュアリズムの知識を分かりやすく絵本にしました。

その中の「コトとシンのうちゅういちたのしいおはなし」「コトとシンのうちゅういちふじぎなおはなし」には、死後の世界があることやだれもが死後も生つづけること、人間の構造についてが描かれています。また「コトとシンのうちゅういちすてきなおはなし」には、神の愛についてが描かれています。学校教育では得られない素敵な知識です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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