ウニ・約4か月は、「仔猫の保護」の投稿にも書いたように、とあるお宅の地下駐車場の中にあった茶箱の中に捨てられていたと思われる保護猫です。
ウニの最初の印象は、”とっても臆病で警戒心が強い”でした。
保護したときにケージに入れていましたが、他の2匹は直ぐにケージから出て部屋を散策して色々な所に興味津々という感じでしたが、ウニはいつまでもケージから出てきませんでした。
手を出すと小さな身体で「シャーッ」と威嚇して身を守っていました。
やれやれこの子は、飼うのが大変かもしれない…とちょっと不安がよぎりました。
”ウニ”という名前は、「シャーッ」と威嚇したときに逆立った尾が海鮮のウニのイガイガみたいだと言う娘の一言で決まりました。
いつも名前の由来はいい加減です。(笑)
そんなウニも新たな生活に少しづつ慣れてきて、今では一番の甘えん坊になり抱っこをねだりゴロゴロと喉を鳴らして喜びます。
「ウニおいで~」と呼びかけると寄ってきますし、「ウニ」」と話しかけると”ニャ~”と返事をします。
とっても賢く育ちました。(まだ、これからも変化していくと思いますが)
さて我が家には、とっても食いしん坊のお姫様(ミルキー)がいるので、一般で猫を飼う様に置き餌にして好きな時に好きな量を食べるということが出来ません。
きっとミルキーがアッという間に完食してしまうと想像するからですが(その様子を想像すると可愛くて思わずクスッとなります)、なので犬と一緒に朝・昼・晩と時間を決めて、キャットフードを分量を計算してあげています。
その時に、犬は”待て”をして、”良し”の合図で食事をしますが(いつかは犬たちと一緒に”待て・良し”ができたらいいなぁ~)、仔猫のためか?お腹が空いていてか?、とにかく待つことが出来ず、”早くくれ!”とばかりに大騒ぎになってしまいます。
結局、サークルに入れて犬が食べ始めると同時にサークルを開けて餌の時間になります。
そうした餌の時間を繰り返すこと2か月、餌の準備をし始める何とウニは自らサークルの中に入り待機するようになりました。
びっくりです!!!!
シッポナも、遅れること1か月後には自ら入るようになりましたが、自由猫らしくその時の気分次第です。
同じ日に保護され、同じように育ってきた2匹ですが、こんなにも個性が違うことに驚いています。
そんな2匹の姿から、今の地球に住む私たち一人一人の個性の違いに思いを馳せました。
たとえ一卵性の双子の兄弟姉妹でも、すべて性格が同じではありません。
本当に不思議なことだと思います。
こうした地上人の考えの違いや個性の違いについて「シルバーバーチ 最後の啓示」、「シルバーバーチの霊訓」(*1)では、次のように述べられています。
「地上界は、実にさまざまな考えや性格をもった人間が入り混じって同じ平面上で生活している、特殊な世界です。
その千変万化の生活模様の中からいろいろと学ぶ機会が得られるわけです。
こちらの世界はその点が異なるのです。
こちらへ来て落ち着く先は、あなたと同じ程度の霊性をそなえた者ばかりが集まっている境涯です。
ー中略ー
霊と精神が肉体に宿って同一平面上で生活するところに地上界の意義があるのです。」
シルバーバーチ 最後の啓示 P147
「その地上生活の目的はきわめて簡単なことです。
死後に待ちうける次の生活に備えて、本来のあなたであるところの霊性を強固にするのです。
身支度を整えるのです。
開発するのです。
となれば、良いことも悪いことも、明るいことも暗いことも、長所も短所も、愛も憎しみも、健康も病気も、その他ありとあらゆることがあなたの霊性と成長の糧となるのです。」
シルバーバーチの霊訓 6 P202(*1)
確かに、地上では相手と心を一致させるのが難しいと感じたり、欠点ばかりが気になったりします。
相手の考えが理解できないと感じたり、どうして理解してもらえないのかと不思議に思い歯がゆさを感じることも度々あります。
でも、様々な体験から学ぶことに意義があるのは、その通りだと思います。
自分では考えも及ばないことであったり反省する機会となったりしますし、自分の傲慢さを見たり不寛容を感じたりできます。
時に意見が一致したときは、共に喜ぶこともあります。
地上には、さまざまな考えや性格をもった人が一緒に暮らす世界だと納得できます。
本当に良いことも悪いことも、明るいことも暗いことも、長所も短所も愛も憎しみも健康も病気も全てが成長の糧になるなぁと思いますし、避けては通れない道だとも思います。
いくら自給自足をうたってみても、本当に一人きりで生きていけるかと思うとそうではないように思います。
見えないところで、誰かの助けを受けているのだと思いますし、それが地上に生を受けた者の宿命であると感じます。
となれば、人への不平不満を持つことなく、みんなが成長の為に地上に暮らしていることや自分にとっての成長の糧をもたらしてくれる貴重な存在であると、その人の行為だけに留まらず、その背景にある深い真理を見ていきたいと思います。
そうやって、受け入れることや自分を省みることは難しいですが、それが地上に生活することの意義だと忘れずにいたいと思います。
そしてもう一つ、シルバーバーチの言葉にはとても重要なことが書かれています。
それは私たちが死後に待ち受ける次の生活に備えて生きているという事です。(*2)
地上で身支度を整え、自分の資質を開発する機会として地上世界があるのなら、ぜひ備えたいと私は思っています。
さて、多くの人は死後の世界を何となく信じていたりするのではないでしょうか。
もしくは死後の世界があるかは死ななくては分からないと思っていたり、死後の世界なんてない、地上限りと考えている方も多いと思います。
でも私にとって死後の世界があることは、とても希望になっています。
たとえ地上生活で辛いことがあっても、それを糧にして生きて心を強くできたなら、死後の身支度ができることになるからです。
死後での生活に備えて生きるという大きな目標ができたことは希望以外の何物でもありません。
刹那的な生き方、物を求める生き方、地位やお金を求める生き方とは違う心の成長を育む生き方は、毎日が挑戦になりますし清々しく過ごせます。
もちろん失敗も挫折も沢山ありますが、それでも立ち上がり再び大きな目標に向けて挑戦できる毎日は生きがいがあると感じています。
いずれは誰もが迎える死と誰もが行くことになる死後の世界に向けて、これからも挑戦していきたいと思います。
私にとってそれが生きる理由でもあります。
(*1)「シルバーバーチの霊訓」シリーズは、”潮文社”から発行され、その後、絶版となりましたが、現在、スピリチュアリズム普及会で復刻・出版されています。
(*2) 「関東シルバーバーチの会」という、「シルバーバーチの霊訓」を学ぶ読書会のメンバーが「あいのしんこと舎」を設立し、自費出版にてスピリチュアリズムの知識を分かりやすく絵本にしました。
その中の「コトとシンのうちゅういちたのしいおはなし」という絵本には、スピリチュアリズムが示す「人間の本質」についてや「死後の世界」の知識が分かりやすく描かれています。
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