鳥と犬と猫と、ときどき雀

ー鳥2羽と保護犬2匹と捨て猫2匹との生活を綴ったブログですー

ホオミドリアカウロコインコ・マメの日常

2022-11-02 | 鳥のこと

ホオミドリアカウロコインコのマメは、我が家にいる鳥・犬・猫の中で一番の古株です。ところが一番小さく弱いため、コミドリコンゴウインコのナッツには縄張りに入る敵対者として、八割れ猫のウニ・シッポナからは捕食の対象としていつも狙われる立場にいます。

ナッツは放鳥すると、いの一番にマメのケージに張り付きます。マメもケージというものに守られていると知ってか?応戦するのですが、その時ケージを掴む足をナッツに噛みつかれて両足共に負傷してしまいました。(指をちぎられてしまっています)それ以降は、ナッツが出るときにはマメのケージにビニール製の袋を被せていますが、マメは怖くて痛かっただろうと思うと胸が痛みます。

またウニやシッポナは小さなころからマメを捕食の対象としていました。マメが放鳥されるとマメをじっと見て狩りの姿勢をとります。猫の成長と共にその危険度はまして、一度ウニに捉えかけられたので、それ以降マメの放鳥時には猫はリビングから出てもらうことにしています。ちなみに当初はナッツにも同じような行動をしていましたが、ナッツは激しく攻撃をして蹴散らすため近寄ることはなく、ナッツが側に飛んでくるとサッと逃げだします。

本当なら、オオカミが羊と寝そべるような平和が理想ですが、我が家の仲間たちの間では難しそうです。

 

そんなことを考えていたある日、夫から水族館の話を聞きました。それは、”外敵のいる水槽にいるほうが魚の寿命が1.5倍ぐらい伸びる”という内容です。なぜかといえば、”生命が生きるためには、ある程度のリスクがあるほうが生命力が強くなる” ”適度な緊張感や危険が生命を強くする”というのです。

本当かどうかは定かではありませんが、マメも敵対者とみなされたり捕食の対象になったりして生命力が強くなっているのかな??嫌ストレスの方がたまるよね…などと思いを巡らせながらこんなことを思いました。

 

いま地上には約80億の人間がいると推定されていますが、10人と色いうように様々な考えの人がいます。そんな中で葛藤したり、悩んだり、敵対したり、ストレスを感じたり、でも時に共感したり、協調したりしながら過ごしていますが、「考えの違い」が私たちの生命力を強くしているのか?と…。なんで考えの違う人間ばかりがいるのか?と思ったことはないでしょうか。みんなが同じ考えならば葛藤も悩みも生じなくていいのに…と。

そこでシルバーバーチが語る「考えの違い」についての箇所を抜粋したいと思います。

 「地上界は、実に様々な考えや性格を持った人間が入り混じって同じ平面上で生活している、特殊な世界です。その千変万化の生活模様の中から色々学ぶ機会が得られるわけです。 (中略)霊と精神と肉体に宿って同一平面上で生活することに地上界の意義があるのです」  シルバーバーチの最後の掲示 P147-148

 

とあるように、私たちは様々な考えや性格をもった千変万化の生活から肉体的にも精神的にも霊的にも色々な学ぶ機会を得てこそ、地上人生の意義が見出せるということです。

ついつい他人との意見の違いや価値観の違い、好みの差に腹を立てたり、間違いだと否定したくなりますが、それを通して成長するのですから考えや意見の違い、価値観や好みの差を流してしまったり否定ばかりしては勿体ないことなのだと思いました。

考えや意見の違いは日常茶飯事おきますから成長のチャンスを逃してしまうことになるのです。

 

さて私は実母と同居をしていますが、母からしたら50歳を過ぎた娘も子どもなのでしょう…。よくいろんな指摘を受けます。

母はよく夫に対する私の態度をみて「もっと気遣ってあげなさいよ」というのですが、私からしたら彼のことを思っての行為なのです。

例えば、夫が作業をして(家や庭などの)使ったものを置きっぱなしにすることが良くあるのですが、なかなか片付けてくれません。「出しっぱなし」「やりっぱなし」なのです。私が片付ければ簡単ですし、置きっぱなしになった物が気になるので本当はさっさと片付けたいのですが…本人がそこに置いておくと皆の迷惑になることや動物を危険に晒すことに気づいてほしくてジッと待っていたり、時には置きっぱなしは困ることを話します。

なので母からの忠告を「私なりの考えがあるのだから、ほっといてほしい」「まったく、うるさい」なんて心の中で思ってしまいます。が、シルバーバーチの言葉を基に考えるならば、この環境で学ぶべき機会として大切にして、視野を広げるために使っていくのが賢明なのだということです。

母は母なりに、私や夫のことを思い考えて良かれと助言しているのだと…。どっちが良くて、どっちが悪いということはないのだと思うように自分の意識を切り替えるようにしています。

またTVのニュースやドラマ、映画や読書などでも考えの違いを感じることがあります。同じ内容なのにそれぞれに違う考えや意見があって、時に家族で意見交換が始まることもありますが、そこで自分では思いもしなかった考えを得ることもできて、違う考えがあるのは地上という特殊な平面上での貴重な体験であり醍醐味なのだと実感します。

こんな小さなささやかな日常でさえ多くを学べるように創造した神は、どこまでも無限の叡智を具えた方なのだと驚嘆します。

 

そしてシルバーバーチは、私が貴重だと思う地上生活のさまざまな体験について次のように述べています。(*1)

「人間の生命の種子が物質界という暗黒の世界に生まれてくるのは、霊界へ戻ってからの進化に備えて地上生活での体験を積むためです。地上人生のあらゆる体験は、大きな計画の中の一つです。落胆・挫折・悲しみ・痛み……これらは人間的心情からすればあって欲しくないものかもしれませんが、魂の進化にとっては、とても貴重な体験なのです。しかしあなた方は、その体験の最中にあってはそう思えないでしょう。人生体験の価値を明確に認識できるようになるのは、こちらへ来て地上人生の一部ではなく、全体を振り返ることができるようになったときです。さまざまな逆境を通して人間性が試され、悲哀を通して魂が強化されたことを知るようになるのです。

(中略)賢明な人間とは、全ての体験を魂の養分として摂取しようとする人のことです。辛いことや煩悩の誘惑にながされず、心の奥深くにある霊的な力を活用して困難に立ち向かおうとする人のことです。そうした精神で臨んでこそ、人間性が磨かれ強化されるのです」 シルバーバーチの教え・上巻 P160-161

 

特殊な世界である地上での体験の多くは苦しかったり、大変だったりします。意見が違うことで挫折を味わったり悲しい思いをしたり、苦しんだり悩んだり落胆することの方が多いのではないでしょうか。でも、それらは魂の進化にとって貴重な体験で悲哀を通して魂が鍛えられるというのは、その通りだと思います。

ただそれを貴重な体験と思える人は多くはいませんし、困難に立ち向かおうとする人も少ないと思います。私もその一人ですが、やっぱり苦しみや痛み、困難や試練はできればない方がいいと思ってしまいますし、シルバーバーチの言うように、困難の中に会って貴重な体験と思うことはとても難しいことです。逃げてしまう方が簡単に思えます。

 

そこで思うのは、誰もが地上限りの視野で考えず、死後の世界へと目を向けたなら違っていくのではないでしょうか。

「考えの違い」から派生する苦しみや試練も霊の世界へ戻るための備えですし、そこでは永遠の生活があるのですから短い地上人生を踏ん張って魂の養分にしていくのが賢明だと奮起できると思います。

 

それに地上という世界に生まれたということは、自分は苦しみや試練という体験が必要なレベルであるということなのだとも思います。「考えの違い」が必要な成長レベルなのです。

そう考えると、自分とはなんと未熟な存在なのかと思いますが、私のみならず地上世界では優秀という言われる人も、先生と仰がれる人も、その多くが実はまだまだ地上体験が必要なレベルなのだとろうと…。ただそうした肩書に本人や周りの人達が優秀であると思っていて、素晴らしいと仰いだりするのではないかと思います。

本来は地上で学ぶべきことがあって存在しているのであって、お互いにこの地上人生の体験に立ち向かい人間性を強化するための同志だろうと私は思います。

何と言っても、私たちは霊界へ戻って進化の道を歩むために地上人生を送っているのですから、そこに焦点を合わせて過ごしていきたいと思います。(*2)

 

最後にシルバーバーチの言葉で終わります。(*1)

「すべての努力は、あなたの人間性を形成するうえで、とても重要です。決して怒ることもなく、敵意を持つこともなく、かんしゃくを起すこともないなら、あなたはもはや人間ではないことになります。人間は霊的に成長することを目的として地上に生まれてくるのです。成長また成長と、どこまでも成長の連続です。それは地上だけでなく、こちらの世界へ来てからも同じです」 シルバーバーチの教え・下巻 P121

 

 

 

 
(*1)「シルバーバーチの教え」は、スピリチュアリズム普及会で出版されています。
 
(*2)  「関東シルバーバーチの会」という、「シルバーバーチの霊訓」を学ぶ読書会のメンバーが「あいのしんこと舎」を設立し、自費出版にてスピリチュアリズムの知識を分かりやすく絵本にしました。

その中の「コトとシンのうちゅういちたのしいおはなし」  「コトとシンのうちゅういちふじぎなおはなし」 には、 死後の世界のことや人間の構造についての内容が、 「コトとシンの10のどうして?」には、なぜ地上に生まれてきたのか、理不尽な出来事はなぜ起きるのかが描かれています。

そして、 「コトとシンのうちゅういちたいせつなおはなし」 「コトとシンのうちゅういちすてきなおはなし」 では、神の愛の素晴らしさや奥深さを知ることができます。地上人生を生きる上で励みとなり力となる絵本です。


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