鳥と犬と猫と、ときどき雀

ー鳥2羽と保護犬2匹と捨て猫2匹との生活を綴ったブログですー

大切な仲間たち ーその4- ミルキー (チワワ メス 5歳)

2021-10-01 | 大切な仲間たち

ミルキー・チワワ・5歳は、3年前に「保健所の成犬・猫の譲渡を推進する会」という保護団体から譲渡を受けました。

保護団体から先に迎えていたソイが、1匹でとても寂しそうな日常を送っていたことと譲渡会のホームページに載っていたミルキーに夫が一目惚れしたのが家に迎えることになるきっかけです。

ソイのことを考えると、ミルキーとのお見合いは皆の思いが一つになった結果のように思います。

 

久しぶりに出向く譲渡会には、沢山の犬たちが新しい飼い主との出会いを待っていました。

こうした譲渡会は全国で数多く行われていることを度々TV番組などでも紹介していますが、「保健所の成犬・猫の譲渡を推進する会」は、とてもしっかりした考えを持って活動しており、頭が下がる思いです。

 

さて譲渡会でのミルキーは、ケージの外で他の来場者と代わる代わるお見合いをしている人気者でした。

そんな中から我が家に来ることが決まったミルキーですが、岡山県の繁殖場から引退犬とし放棄されました。

3年間、一度も散歩をすることなく狭いケージの中での生活を強いられていたようです。

全てとは言わずとも、多くの繁殖場では動物はお金を生む道具として扱われ、汚物まみれ埃まみれの環境で過ごしているようです。

なのに、無知で配慮が足らなかった私たちは外の世界に触れさせてくて積極的に散歩に連れだし、足は真っ赤に擦れてしまいました。

愛されることも知らず、外にも出たこともなかったミルキーにとって怖くて痛い時間になってしまったことを悔い、それからは時間をかけてミルキーのペースで過ごすことと沢山愛してあげようと誓いました。

 

そう決意をしてから1か月ほど経ったある日、ミルキーの様子がおかしいことに気づきます。

夜も直ぐに起きて場所を移動し、「お願いのポーズ」をしたり、「お祈りのポーズ」をします。

昼間も同様です。

便も出ていなかったので、年末ではありましたがお世話になっている動物病院に連れて行きました。

レントゲンをとっての診察の結果は、便秘だろうとのことで薬を処方していただき、いったん帰宅します。

しかし、その後も症状はおさまらず便もでないので、翌日も診察をすることになりました。

 

その日は12月30日でした。

診察をしてくれたのは、麻布大学付属動物病院から月に数回の診察をしてくださっている「画像診断科」の若い医師でした。

エコーとレントゲンを撮って診察した結果は、腸に何か詰まっているということでした。(1日前は便が溜まっているという診断でした)

犬は誤飲することも多いので、もし誤飲が原因なら、処置としては帰宅して年明けの大学病院を待つか、もしくは今開腹手術して直視するかの二択であると説明を受けました。

若い医師は“僕は開腹手術をお勧めします”と…、開腹をする場合は休みを返上して術後経過を見て下さるとのことでした。

この2日ほど、ほとんど眠れずに、「お願いのポーズ」や「お祈りのポーズ」を繰り返していたミルキーでしたし、排便もなく嘔吐もあったので、リスクは承知の上で開腹手術をお願いしました。

 

3時間にも及ぶ手術の結果、ミルキーは”結腸の陥頓(かんとん)による腸閉塞”(直腸に穴が開いてそこに腸が入りこみ壊死する)と分かりました。

もし開腹手術をしていなければ、ミルキーは確実に死に至っていたと院長は自分の判断を謝っていました。

原因ははっきりしませんが、数回に及ぶ帝王切開手術と避妊手術で起きたのではないか?とのことです。

 

動物は一般に人間よりも痛みに強いとはいうものの、かなりの痛みだったと思います。

言葉を発することのできない動物を飼育するということは、大切な命を預かることなのだと改めて思いました。

私達が餌や水をあげなければ、動物たちは飲み食いをすることも出来ず、散歩もしかり全てを人間に預け委ねている大切な存在だと愛おしさが増しました。

それから2週間の入院生活をしましたが、毎日お見舞いに行くと私たちの姿をみて嬉しそうに駆け寄ってくるミルキーとは、大きな絆が構築されたように感じました。

 

このミルキーの体験から思うのは、ほとんどの病院、医院がお休みになる年末の時期に開院していたこと、若い医師が来ていて休みを返上して観てくれたこと、こうした経緯を譲渡会に報告をすると”ミルキーが他の家に引き取られたならきっと助かっていない命だったろう”と言われたことに…なんという奇跡のような偶然が重なったのか!!となります。

 

しかし、スピリチュアリズムの知識である「シルバーバーチのスピリチュアル・メッセージ」では、偶然の要素について次のようなことが述べられています。

「世の中が偶然によって動かされることはありません。

どちらを向いても —天体望遠鏡で広大な星雲の世界を覗いても、顕微鏡で極小の生物を検査しても— そこには必ず不変不滅の自然法則が存在します。

あなたも偶然に生まれてきたのではありません。

原因と結果の法則が途切れることなく繰り返されている整然として秩序の世界には、偶然の入る余地はありません。

全生命を創造した力は、その支配のために、規制ないし法則、あるいは摂理というものを用意したのです。」

シルバーバーチのスピリチュアル・メッセージ P191 (ハート出版)

 

私たちが譲渡会を知り、出向き、犬たちの里親になったことも、ミルキーの病気にの一件も全てが偶然ではなく原因があったから、こうした結果になったのです。

摂理の支配の結果、助かったミルキーのこれからの時間を感謝しながら、楽しく過ごせるような環境をつくっていきたいと思いました。

 

そして、このシルバーバーチの言葉には、もう一つ重要なことが述べられていると思います。

私たちは偶然に生まれてきたのではない!(*1)、ということです。

地球という惑星の日本という国に、今の家族と共に暮らすことになったのも沢山の動物と一緒に過ごしていることも、原因と結果の法則が途切れることなく繰り返された結果となれば、それは自分が全てを選択してきたことになります。

そう考えると、今自分が存在していることがとても貴重なこと、神秘的なことと思えます。

 

兎にも角にも、自分自身で決めた地上人生で起きることが自分の選択で善くも悪くもなるのなら、私は迷わず善い原因をつくり善い結果になるように努力をしたいと思いました。

全生命を創造した力が用意してくれた摂理という決まりを正しく使いたいと思います。

 

 

(*1)「関東シルバーバーチの会」という、「シルバーバーチの霊訓」を学ぶ読書会のメンバーが「あいのしんこと舎」を設立し、自費出版にてスピリチュアリズムの知識を分かりやすく絵本にしました。

その中の「コトとシンの10のどうして? どうしてここにいるの?かなぁ~」という絵本には、「国や民族、性別や家族構成について、どうやって決まったのか?誰が決めたのか?」など、素朴な疑問の答えが描かれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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